827 / 960
25章
おヨメさまとガレット
しおりを挟む
カフェ『ナン・アラ・ミィ』は、白い陶器のような造りの四角い二階建ての建物で、二階の一角に緑のルーフガーデンがある。
一階のお店は二十席程の席があり、大勢の人達が楽しめるレストラン仕様で、私とルーファスが居るのは二階の二人だけの青空レストラン仕様の予約制のルーフガーデンである。
青空が見えるけれど、綺麗な透明のクリスタルガラスで四角く囲われていて、小さな空気の出入りがある四角く細長い窓があるくらいで、外からも見えない仕様になっているそうだ。
「なんだか、凄いお席を用意されちゃったね」
「まぁ、礼なのだから有り難く使わせてもらおう」
私とルーファスは元々、この『ナン・アラ・ミィ』にガレットを食べに行く途中だったのだけど、私達の前を通り過ぎた馬車が、列をなしていた『ナン・アラ・ミィ』のお客さん達の中へ突っ込んだのだ。
ルーファスが風の回復魔法で怪我人を治したのだけど……お店に並んだら、お店の人がお客さんを救ってくれたお礼にと、この時間帯は予約も無い事から、このルーフガーデンの席を用意してくれた。
しかも並ばずにお店に入れたので、お腹が切なく鳴いていた私としては大助かりである。
ウエイターの若い男の人が白いお皿に四角いガレットを持ってやって来て、ナイフとフォークを持って、私は笑顔で「いただきます」とへにゃっと笑うと、ルーファスが「オレの番が可愛い」と、目を細めていた。
ルーファス……番フィルターが今日も百倍くらい美化バージョンで投影されているようだ。
私よりルーファスの方が格好いいし、目を細めている姿は絵になるよ。うん。
「んーっ、クレープっぽい!」
「アカリのはシロップも入っているから、余計にそんな感じなんだろう?」
「ふふっ、甘くて美味しい」
ガレットは元の世界と変わらず、そば粉を使った薄い丸い生地にチーズやハムや卵を入れて四角に折りたたんだクレープみたいな感じで、ルーファスのは焼きトゥートとチーズとベーコンに卵のガレットで、私は薄切りの桃と生ハムにシロップが掛かったものにした。
普通にルーファスと同じような本来のガレットを楽しむつもりが……つい、邪道なクレープ感覚で甘い物を選んでしまった。
でも、甘くて美味しいので、悔いはない。生ハムの甘じょっぱくなった塩気もまた良いアクセントである。
「ルーファスが風魔法で回復が使えて良かった~」
「アカリも多少は使えるだろう?」
「私は風属性低いから、スピナの加護でもない限り、かすり傷程度しか治らないし、聖属性のは魔力ごっそり持っていかれるから使えないんだもの」
「まぁ、ここでは聖属性は使わない方が良いだろうな。魔法使い共に見つかると研究材料にされてしまうからな」
「それは怖いから、ここでは水属性で過ごします!」
「ああ、そうしてくれ」
旅行に行く前に「聖属性は使わないこと! はい。復唱!」とリュエールに散々言われて、何度も「魔法は生活魔法のみしか使いません!」と言わされたことか……。
ハァ……今日はいい天気だ……復唱した日々を思い出して、空を見上げると、背の高い塔の周りを繋げている橋でなにかが光っている。
「ルーファス、上のアレなんだろ?」
「ん? ああ、魔法学園の生徒か塔の研究者が喧嘩をして、魔法のぶつけ合いの光だろうさ」
「どこの大陸でも喧嘩は激しいねぇ」
温泉大陸の名物でもあるけど……そう思うと、多少は目の前で喧嘩が起きても動じないかも?
むしろ、【刻狼亭】では「行け―! 負けたらお給金減らしますよ!」と野次を飛ばすこともあるからね。
私も逞しくなったものだなぁ……喧嘩に巻き込まれると怒られるけど、野次を飛ばすだけなら、うちの従業員達に紛れて大騒ぎし放題である。
「食べ終わったらどこに行こうか?」
「そうだな。まずはリュエールの指示にしたがっておくか?」
「ふぇー……リューちゃんは、旅行の楽しみを社会科見学形式にするつもりだ~」
「カメラも撮っておかないとな」
カシャッと、ルーファスがガレットを食べる私を写真に撮って満足そうな顔をしているけど、思いっきり食べ物を頬張ってる『食いしん坊あかりちゃん40年後』の写真としてアルバムに並べられそうな予感しかしない。
「ルーファスも撮ってあげる!」
「オレはアカリを撮れればそれでいいんだが?」
「ダーメ。一緒に来たんだから、ルーファスの写真もないとね!」
カメラを構えてシャッターを押して、これで二人で『ナン・アラ・ミィ』で朝食をした思い出が出来た。
私も満足で、残りのガレットを食べていると、上から大量の水がザバーッと落ちてきて、一瞬身構えてしまったけど、クリスタルガラスのおかげで濡れることは無かった。
「なに、今の……? 上、あっ、橋の上からずっと流れてる」
「水魔法使いがコントロールを誤っているようだな。酷い水の量だな……すぐに魔力切れを起こすな」
ルーファスの言葉が終わる前に水は止まり、上から人影が落下してくるのが見えた。
あの高さから人が落ちたら……いやいや、ここに落下してきてない?
「チッ、【風・捕縛】」
ルーファスが素早く四角い小窓を開けて魔法を唱えると、ゆっくりと上から落下してきた人がクリスタルガラスの天井に横たわった。
これなら怪我も無く無事に終わったかな? と、ホッとしていると、クリスタルガラスの天井に赤い染みが広がっていく。
一階のお店は二十席程の席があり、大勢の人達が楽しめるレストラン仕様で、私とルーファスが居るのは二階の二人だけの青空レストラン仕様の予約制のルーフガーデンである。
青空が見えるけれど、綺麗な透明のクリスタルガラスで四角く囲われていて、小さな空気の出入りがある四角く細長い窓があるくらいで、外からも見えない仕様になっているそうだ。
「なんだか、凄いお席を用意されちゃったね」
「まぁ、礼なのだから有り難く使わせてもらおう」
私とルーファスは元々、この『ナン・アラ・ミィ』にガレットを食べに行く途中だったのだけど、私達の前を通り過ぎた馬車が、列をなしていた『ナン・アラ・ミィ』のお客さん達の中へ突っ込んだのだ。
ルーファスが風の回復魔法で怪我人を治したのだけど……お店に並んだら、お店の人がお客さんを救ってくれたお礼にと、この時間帯は予約も無い事から、このルーフガーデンの席を用意してくれた。
しかも並ばずにお店に入れたので、お腹が切なく鳴いていた私としては大助かりである。
ウエイターの若い男の人が白いお皿に四角いガレットを持ってやって来て、ナイフとフォークを持って、私は笑顔で「いただきます」とへにゃっと笑うと、ルーファスが「オレの番が可愛い」と、目を細めていた。
ルーファス……番フィルターが今日も百倍くらい美化バージョンで投影されているようだ。
私よりルーファスの方が格好いいし、目を細めている姿は絵になるよ。うん。
「んーっ、クレープっぽい!」
「アカリのはシロップも入っているから、余計にそんな感じなんだろう?」
「ふふっ、甘くて美味しい」
ガレットは元の世界と変わらず、そば粉を使った薄い丸い生地にチーズやハムや卵を入れて四角に折りたたんだクレープみたいな感じで、ルーファスのは焼きトゥートとチーズとベーコンに卵のガレットで、私は薄切りの桃と生ハムにシロップが掛かったものにした。
普通にルーファスと同じような本来のガレットを楽しむつもりが……つい、邪道なクレープ感覚で甘い物を選んでしまった。
でも、甘くて美味しいので、悔いはない。生ハムの甘じょっぱくなった塩気もまた良いアクセントである。
「ルーファスが風魔法で回復が使えて良かった~」
「アカリも多少は使えるだろう?」
「私は風属性低いから、スピナの加護でもない限り、かすり傷程度しか治らないし、聖属性のは魔力ごっそり持っていかれるから使えないんだもの」
「まぁ、ここでは聖属性は使わない方が良いだろうな。魔法使い共に見つかると研究材料にされてしまうからな」
「それは怖いから、ここでは水属性で過ごします!」
「ああ、そうしてくれ」
旅行に行く前に「聖属性は使わないこと! はい。復唱!」とリュエールに散々言われて、何度も「魔法は生活魔法のみしか使いません!」と言わされたことか……。
ハァ……今日はいい天気だ……復唱した日々を思い出して、空を見上げると、背の高い塔の周りを繋げている橋でなにかが光っている。
「ルーファス、上のアレなんだろ?」
「ん? ああ、魔法学園の生徒か塔の研究者が喧嘩をして、魔法のぶつけ合いの光だろうさ」
「どこの大陸でも喧嘩は激しいねぇ」
温泉大陸の名物でもあるけど……そう思うと、多少は目の前で喧嘩が起きても動じないかも?
むしろ、【刻狼亭】では「行け―! 負けたらお給金減らしますよ!」と野次を飛ばすこともあるからね。
私も逞しくなったものだなぁ……喧嘩に巻き込まれると怒られるけど、野次を飛ばすだけなら、うちの従業員達に紛れて大騒ぎし放題である。
「食べ終わったらどこに行こうか?」
「そうだな。まずはリュエールの指示にしたがっておくか?」
「ふぇー……リューちゃんは、旅行の楽しみを社会科見学形式にするつもりだ~」
「カメラも撮っておかないとな」
カシャッと、ルーファスがガレットを食べる私を写真に撮って満足そうな顔をしているけど、思いっきり食べ物を頬張ってる『食いしん坊あかりちゃん40年後』の写真としてアルバムに並べられそうな予感しかしない。
「ルーファスも撮ってあげる!」
「オレはアカリを撮れればそれでいいんだが?」
「ダーメ。一緒に来たんだから、ルーファスの写真もないとね!」
カメラを構えてシャッターを押して、これで二人で『ナン・アラ・ミィ』で朝食をした思い出が出来た。
私も満足で、残りのガレットを食べていると、上から大量の水がザバーッと落ちてきて、一瞬身構えてしまったけど、クリスタルガラスのおかげで濡れることは無かった。
「なに、今の……? 上、あっ、橋の上からずっと流れてる」
「水魔法使いがコントロールを誤っているようだな。酷い水の量だな……すぐに魔力切れを起こすな」
ルーファスの言葉が終わる前に水は止まり、上から人影が落下してくるのが見えた。
あの高さから人が落ちたら……いやいや、ここに落下してきてない?
「チッ、【風・捕縛】」
ルーファスが素早く四角い小窓を開けて魔法を唱えると、ゆっくりと上から落下してきた人がクリスタルガラスの天井に横たわった。
これなら怪我も無く無事に終わったかな? と、ホッとしていると、クリスタルガラスの天井に赤い染みが広がっていく。
51
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。