ただの平凡な平民ですが!?

スイレン

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鯉ではなく恋

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突然だが、私の目の前には、黒髪で琥珀色の目のクールビューティーイケメンがいる。
しかも口をパクパクさせて。鯉ですか?

この状況が5分前から続いている。

……あっ、やっとなんか音を発してる気がする。

「~~~……っか」

ボソボソと言って何も聞き取れない。ただとてつもなく声すらもええ声してる。顔もいいし、声もいいしよござんすなイケメンは。

とりあえず聞き取れないので、

なんだって???の意味で「えっ?」っと声に出す。

すると、今度はちゃんと言葉になって帰ってきた。

「~~お前のことが…」

「はい」

「きっ、気になっている。……」

……これはどう反応すればいいんだ?
今度は、顔が真っ赤になっている……なんかこっちまで恥ずかしくなってくる。

「……あ、ありがとうございます?」

とりあえずお礼は行っておく。まあ好意を持たれるて、悪い気はしない。


「も、もしよければなんだが…



俺と……付き合ってくれないか?」

ほう……。ほう?
聞き間違えたかな……。

もう一度確認したくて「えっと……少し聞き取れなくて…」とつたえてみるあ。

今度は食い気味に
「付き合ってほしい」とお願いされた。

耳には異常がなかったみたいだ。もしかして目の前のイケメンの視力に異常があるのかもしれない。琥珀色ではなく、ほんとに宝石の琥珀が埋め込まれてるようだ。そうに違いない。

好意ではなく、ラブ(?)だった!
そして、鯉ではなくて恋だった(?)みたい!

……いやほんとに??

わてくし、性別が一応、男ですけども……

そこのとこでーじょうぶでしょうか……?
なんでこうなってんの??


いつもだったら寮に帰ってレイと落描き大会を開催する予定だったのに。



ーーーーーーーーーーーーー

こうなる前の10分前、口パクパクのプラス5分で15分前に遡る。

私は授業が終わって隣の席にいる前世からの友人のレイに話しかけた。

「よしっ、授業終わったし寮に帰るか!!」

うちの学校はいわゆる魔法学校というもので平民も貴族も通えてあとは…うんちゃらかんちゃらで寮制だ。

「帰ったらまた僕の部屋で漫画の続き描こーぜ」

レイは教科書をさっさと片付けウキウキしながら言ってくる。

「そうだな!あっ…でもまた暴走すんなよ。お前が奇声あげるから隣の部屋のやつが可哀想だ。」

「しょうがないじゃん。この世界BLどころが漫画すらないから自作したやつでも、ものすごくテンション上がるだよ。」

「それでもなぁ……」
さすがにこの前は5分間に1回隣の部屋から壁ドンされたので、これ以上やると部屋に殴り込みに来るかもしれない。

「わかったよ。防音魔法かければいいじゃん」

「まぁ、それもそうだな。」
とせっかく魔法が使えるのにそんなことにしか使わないほどの残念なオタクである。

漫画のないこのオタクにとって致命的な世界でも絵が描けて妄想の激しい友人は有り難い。なんと言っても自作漫画を作って見せてくれた。たまにBLが混ざっていて困る時があったが。

ま、私の方が絵は上手いのだがな。なので今は私が作画をやっている。レイは原作プラスネームまでだ。

私は腐女子ではない。至ってノーマルな方だ。夢女ではあったけど。

前世の性別は男ではなく女であった。

あれ?今は腐男子か…じゃあ私は夢男か?なんて言うんだ?

だが、この世界、前の世界でのジェンダーだかLGBTと言ったものは全く進展してない。差別ありあり女は家事育児、家にいるもの男は外でて働いてこいの異性婚が当たり前だ。BL漫画等見られては、平成の腐女子みたいにバレた後、晒し者にされ村八分にされてしまう。

あの時代、腐女子は生きづらかった……まあ、それも隣で見てただけだが、私夢女子なんで。

今はBLでもなんでも、漫画なら読みたいので、言い逃れはできない。
村八分どころか、火炙りにされたらどーしようか……

まあ、バレなきゃなんでもいっか。
てなわけで男であっても私たちオタクは通常運転だった。


「とりあえず帰ろ。」

とレイに話したその時だった。

周りがザワザワとし始めた。周りと言うより主にドアのほうから…

なんかやだなとを持っているとこだった、

「トウリ・クルーエルはいるか?」

そんな声が聞こえた。

えーめっちゃいい声だなあ。なんかいいことありそうかも?

今日はとっても楽しかったね
明日はもーっと楽しくなるよねっ!ハ○太郎!
へけっ!

なんてその時はポジティブシンキングだった。その声の相手を見る前は…

そこからあれよあれよとことが進み今に至る。

くそっ!誰だよいいことありそうだなんて言ったやつっ!!楽しくねぇよ馬鹿野郎!
私かっ!そして言ってない!!思っただけだった…

まあそんな回想で現実逃避をしていたら、前のイケメンクールビューティー男がソワソワし始めた。

やっぱり返事しないとだよねぇ…  

いや、別に私は断れない子じゃない。嫌だと思ったらきちんとノーと言える子だ。

だが流石に空気を読まないといけない時もあるよね。そう時と場合と人によるのだ。

うちの学校には私みたいな平民はもちろんレイみたいな貴族も通っている。

えっ?レイが貴族なのは初耳だって?いやぁ~そうなんですよ。と言うことはとりあえず置いといて。

そう、貴族になんか言われたとしても私は大抵のことなら断れる。

ただ今回の相手はもちろん平民ではない。かと言ってそんじゃそこらの貴族でもない。
と言うことはもうあれしかない。

そう…殿下なのである。しかも第二王子…

オワタ。もうどうすんのこれ?

今日どころか明日も楽しくなれねぇよっ!な!ハ○太郎!



というか…

おいっ!見えてんぞ!親友!!助けろ馬鹿野郎!!

あとネタにすんなよ!?
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