TS勇者のふたなりスキル最強説 ~女神様に中出しして延命!? 幼女も同級生もセックスで超回復して最強を目指せ!~

ナギ@にわか

文字の大きさ
2 / 4

1.重なる魂とステータス

しおりを挟む
「ん……」

 目を開けると、女神――容姿的にもそうだし事実でもある――が俺の首に間違いなくキスマークが出来るようなキスをしていた。

「………………寝てる人に何してんの?」
「ん、起こしただけ」
「キスで起こすなら口にしてくれてもいいんだけど?」
「ファーストキスがもったいない」
「さいですか。まぁ、言われてみればそうかもね」

 相変わらず口調が安定しないのはお気になさらず。俺の記憶を思い出している時は男っぽく、わたしの記憶を思い出している時は女の子っぽくなる。驚いたりした時とかは体に引っ張られて女の子になるかな。

「あれ? そんな耳あったっけ……?」
「優が好きな猫耳。……どう?」

 ティアは小6か中1くらいの見た目で、仄かにピンクに染まった綺麗な銀髪は、長い髪を下の方でツインテールにしている。顔は可愛い系なので猫耳が似合う。
 まさか、猫耳少女になるとは思わなかったけど、正直言ってどストライク。猫目になってるのもいい。

「……変?」
「ん? あ、心は読めなくなってるのか?」
「そう。だから……」
「大丈夫、凄く似合ってるよ」
「……ん」

 照れて顔を背けるティア。
 尻尾が嬉しそうに揺れてていい。

 ティアが着ているのは、ゴワゴワしたいつの時代だと突っ込みたくなるような服。それはわたしも同じで、すぐにでも別のものに着替えたくなる着心地。
 腰には小さなポーチと一振りの剣。
 抜いて見た感じは普通の鉄だと思う。

 周りは森……だけど、奥の方に出口が見える。ランダムでこれはラッキーじゃないだろうか。

「……でも、お金無いんだっけ」
「少しだけ入ってる」
「え?」

 どこに? と目を向ける俺に、自分のポーチから金色の硬貨を取り出すティア。こっちのポーチにも入っているのかと思って手を入れると、見た目よりも底が深くなっていることが判明。
 空間拡張とかそういう系かな。

「んー……スマホ?」

 ティアと同じ物が1枚。
 そして、他にも板状の物が入っていた。
 スマートフォンと酷似した機械のような何か。

「ん、スマートフォンのパクリ。優の世界にあるRPGはこの世界が元になってる。逆に、ゲームや別世界から取り入れたものもある。この世界は上位の神が支配しているせいでやりたい放題……」

 ティアが呆れ気味にそう説明する。
 つまり、よくある中世の世界でもなく、かといって現代と同じレベルの技術がある訳でもなく、滅茶苦茶な文化になっているということだ。

「このスマホもどきは何に使うんだ?」
「ステータスの確認、パーティ設定、フレンドリスト、メッセージ機能……加えて、召喚された勇者にはスキルポイントもある」
「まんまゲームメニュー……で、普通はスキル習得するのにポイントは使わない、と?」
「ん……本当は熟練度を溜めて習得するもの。年齢分の差とか、戦闘経験の無さを埋めるためにシステムが自動でポイントを付けた」
「戦闘経験……? 俺はともかく、わたしの方は戦えるんだけど……?」

 平行世界と言えど、わたし……優美の世界は少し変わっている。ゲームやスポーツは普通にあるし、戦争が続いている訳でもないけど、妖や悪霊の類が実際に確認されているからそれに備えた戦闘訓練をしてた。
 だから、わたしは刀を扱えるし、心構えも出来てる。

「平行世界でも日本人は日本人。多分、システムはそこまで細かく把握してなかった。……もしかしたら、優は二人分になってるかもしれない。一人分なら10ポイント」
「え?」
「優次と優美、魂は二つあるから」
「あー、えぇ……? それ、いいの?」
「ん、ミスした方が悪い」

 まぁ、確かに。
 危険な世界で他より生きやすくなるなら、それに越したことはない。こっちが何かした訳でもないし、あるとしてもポイント没収くらいのはず。

 試しに操作してみると、

「うん、本当にあるな」

────────────────────────
 名前:優美(優次)
 年齢:15歳(16歳)
 種族:半妖〈Lv1〉
 職業:平民〈Lv1〉
 職業:無職〈Lv1〉

 生命:100/100
 マナ:513/513(498+10+5)
 筋力:91(78+10+3)
 敏捷:136(121+10+5)
 器用:76(61+10+5)
 精神:80(68+10+2)
 耐性:98(85+10+3)

 ◇スキル◇
【取得経験値増加Ⅰ】【必要経験値減少Ⅰ】

【妖気解放Ⅰ】【生活魔法Ⅰ】【収納魔法Ⅰ】

 ◇称号◇
『異世界人』『重魂』『勇者』『初代無職』

 スキルポイント:20
────────────────────────

「……優」
「分かってる、皆まで言うなっ」

 マナの総量おかしいだろとか、職業が二つあって初代無職とか意味わからないと思うよな。スキルはまぁ、持ってても変じゃないのばっかりだけど。

 でも、自分だとそれ以外でおかしいところなんて分からないし……

「やっぱり言ってもいいよ」
「ん。職業が二つあるのは魂が二つあるせいだと思う。マナは、優美の世界にあった妖力がマナとして変換されてる。無職になってるのは、選べる職業がひとつで入れるものがなかったせい。スキルは……」

 習得経験値増加は勇者全員が持っていて、収納魔法はティアからの贈り物。妖気解放は種族の固有スキルらしい。他は多分無職のせいだろう、とのこと。

 ステータスについて設定すると、

 生命はゲームで言うHPの役割。
 パーセント表示になっていて、呪いや毒による感覚麻痺が起こっても死にかけたら分かるようになっている。
 ただし、脳や心臓を破壊されたり頭と胴体が離れてしまえば即死。ゲームのような世界であって、ゲームそのものでは無いのだから。

 マナは魔法やスキルを発動する為に必要なもので、無くなると目眩や吐き気の症状が表れ、慣れていないと気絶することが多い。短い期間に繰り返すと死に至る可能性もあるので注意。
 総量によって肉体の老化が遅くなる。

 筋力は文字通り力の強さ。
 数値が高くなると筋肉の量か質が増し、体型に関しては遺伝やトレーニング方法で変わる……かもしれない。敏捷を活かし、物理法則を凌駕してダメージを与えたり防御する為に必要。

 敏捷は肉体のあらゆる速さ。
 足の速さ、動作の速さ、視覚などの情報把握の速さ、思考の速さなど。筋力が足りないまま全力で動いた場合、筋肉痛が起こる。

 器用はあらゆることの器用さ。
 肉体で行う作業が上手くなるだけでなく、マナ操作やスキルのコントロールが上手くなる。上がれば上がるほど無意識の動作にも影響していく。ただし、器用さには個人差がある。

 精神は心の強さとマナの質。
 恐怖を感じにくくなり、不安や絶望などのネガティブな感情からの立ち直りが早くなる(これにも個人差がある)。魔法の威力ではなくマナの質が増すので、スキルの効果や魔道具などにも影響せる。

 耐性は物理的、魔法的な防御力。
 毒や病気などの状態異常にかかりにくくなり、回復も早くなる。魔法のダメージは下がるが回復量が下がることはない。筋力と合わせて、見た目は変わらず防御力が上がる。

 職業はステータスを加算し、特定の行動に補正がかかる。レベルアップで特定のスキルに熟練度ボーナスがあり、その職業のみでしか得られないスキルもある。
 種族や勇者固有の職業も存在する。

「優のステータスは優次と優美の分。優美は元々の身体能力の高さに加えて、地道に鍛えてたから強い」
「マナもそのせい?」
「ん、多分。レベルアップでどうなるか楽しみ」

 ステータスが現実にあるなんて違和感だらけだけど、きっとそのうち慣れる。
 それに、ティアが俺を元の世界に帰そうとしなかったのを考えると、この世界で生き続けるものだと思った方がいい。どんな状況にも対応できる力は必要なはず。

「人に見せられない部分は隠した方がいい」
「うん、了解。……じゃ、行こうか」
「ん」

 重なった名前や職業、スキルや称号……名前と年齢の片方以外は隠す方向で変更すると、ティアにパーティ申請を送って歩き出す。
 すぐに視界の端に生命とマナのバーが出たので受けてくれたのだろう。……まぁ、断られても困るけどさ。

 ティアが俺の隣に並ぶと、さり気なく手を握って来る。小さい手だと思ったそれが、今はそう変わらないんだということに気づいて、ちょっと笑ってしまった。

 上手くやって行けるように、頑張ろう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

兄貴のお嫁さんは異世界のセクシー・エルフ! 巨乳の兄嫁にひと目惚れ!!

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
ファンタジー
夏休み前、友朗は祖父の屋敷の留守を預かっていた。 その屋敷に兄貴と共に兄嫁が現れた。シェリーと言う名の巨乳の美少女エルフだった。 友朗はシェリーにひと目惚れしたが、もちろん兄嫁だ。好きだと告白する事は出来ない。 兄貴とシェリーが仲良くしているのを見ると友朗は嫉妬心が芽生えた。 そして兄貴が事故に遭い、両足を骨折し入院してしまった。 当分の間、友朗はセクシー・エルフのシェリーとふたりっきりで暮らすことになった。

処理中です...