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美優の話
一部完 第8話 脱出
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指定された日になって大輔と会うことになった。
指定された待ち合わせ場所のカフェに美優は向かった。
店員が奥の席に案内してくれると、そこには大輔と真由の姿があった。
美優が来るのを待ち侘びた様子の大輔は、久しぶりと笑顔で出迎えてくれた。
そして隣に座る真由が立ち上がり美優に抱きつく。
真由「おねぇちゃん…。」
美優は、抱きつかれ、現実かわからなくなる。
大輔「真由、時間がない。」
2人が座っていた席に向かい合わせるように座り、3人はテーブルを囲んで座る形になった。
真由「ねぇ、お姉ちゃん。私ね結婚したんだ……。」
(私が聞いているのは知ってるけど、私は何も知らなかったフリをする……)
美優「そうなんだ!おめでとう!!」ニコニコ笑いながら喜んだ表情で答える。
2人の間には謎の緊張が走るが互いにそれに気付いていない様子でいるようだった……。
そして大輔は言った。
大輔「……驚かせてすまない」そう言って頭を下げたのだ……深く謝罪したのだ。
美優との事を後悔していたのかもしれない、だが今更遅い事なのかもしれないけれどそれでも謝らずにはいられなかったのだろう。
それが伝わったのかは分からないが、美優は謝罪を受け入れた。
真由「おねぇちゃん、逃げよう…」
と言ってきた真由。
美優は、息を飲み込むように黙り込んでしまう……。
そうしたいけど出来ないのだと悟った時である……。
大輔「匠とは別れた方がいい……」そう言って来たのだった……。
美優「いやだよ?」
大輔は、美優に書類を渡す。
大輔「これ見て…」
それは匠が行なっていた、女性に対しての犯罪が書かれた記録だった……。
真由「お姉ちゃん、……」
美優「嘘よ!信じない!」
大輔「信じられないのは分かるけど、本当なんだよ……」とそう言って悲しそうに笑った。
そして続けて言った……その証拠としてたくさんの女性のリストを美優に渡すのだ……。
それを見て青ざめていく真由に対して必死に否定しようとする美優。
美優は、知っていた。
匠が、どんなに最低なことをしていたのか。
美優は分かっていた。
匠の被害者は自分の他にも居るのだと知っていたのだから。
だから、それを知っていても認めたくなかったのだ。
美優は大輔に水を掛ける。
真由「おねぇちゃん待って」と、止めようとしていた。
大輔「逃げるなら、この時間に来て。」大輔は美優にメモを渡す。
だが美優は聞かずに雨の中走って行ってしまった……。
美優は、雨の中を一人走っていた。
美優の脳裏には、匠と過ごした幸せな日々と脅され、DVを受ける辛い日々が浮かんでいた。
美優の目から涙が零れ落ちていた。
その涙は雨に洗い流されていくのだ─ ~帰宅後~
美優は子供たちの元へ駆け寄ると抱きしめたのだった。
そして、メモを見る。
明日、匠が漁中に逃げようと。
メモには書いてあった。
美優は今まで自分が島でして来た行いを思い返していた。
由美子を嫉妬から歩道橋へ落とした。
そして、由美子を流産させた。
由美子や匠の浮気をヤクザの愛人や性奴隷にした。
私は一体何をして来たのだろう…。
匠の子供を産めば、匠は独り占めできると思っていた。
でも違った。
美優ら罪悪感に襲われていた。
本当は、真由を守る為に匠に脅されていた。
だから由美子から幸せを奪う権利なんてない。
私は最低の人間だ。
そして、匠はそんな私に子供を身籠らせたのだ。
美優は、子供達と逃げる決意をする。
朝、匠が漁に出かけた。
美優「ごめん、由美子今まで。」
由美子に謝る美優。
由美子「どうしたの?」
美優「ごめん」
由美子「大丈夫?泣いてるよ」
(どうして泣いてるの……)涙を流す美優を由美子は心配して言った。
そして2人は身支度をして逃げる準備を始めた。
由美子が病院に出勤し、麗奈と陽一を連れて、メモな場所に着いた。
そこには、真由と大輔がおり、美優と子供を船な乗せる。
そして、船を発進させる。
真由「おねぇちゃん。」
美優「ごめん、真由。」
真由「どうしたの?」
泣き出す、美優。
それは目から頬を伝って落ちる涙であった。
そしてぽつりぽつりと話始めるのだった……。
自分が今までしてきた数々の悪事を語り始めたのだ……。
それを聞いた真由と大輔は青ざめる。
全てを知ってしまったからだ……。
それを見た子供達が口を開く……。
麗奈「どこいくの?ママ」
大輔「怖い人がいないところだよ。この島よりマシさ。」
美優は、匠の元から逃げ出した。
そして2人の子供を連れてこの島を捨てたのだった。
next page
16年後……。
美優は、春島のスーパーで正社員として勤務しており、二人の娘と息子を育てていた。
そして、また物語は動き始めるのであった……。
指定された待ち合わせ場所のカフェに美優は向かった。
店員が奥の席に案内してくれると、そこには大輔と真由の姿があった。
美優が来るのを待ち侘びた様子の大輔は、久しぶりと笑顔で出迎えてくれた。
そして隣に座る真由が立ち上がり美優に抱きつく。
真由「おねぇちゃん…。」
美優は、抱きつかれ、現実かわからなくなる。
大輔「真由、時間がない。」
2人が座っていた席に向かい合わせるように座り、3人はテーブルを囲んで座る形になった。
真由「ねぇ、お姉ちゃん。私ね結婚したんだ……。」
(私が聞いているのは知ってるけど、私は何も知らなかったフリをする……)
美優「そうなんだ!おめでとう!!」ニコニコ笑いながら喜んだ表情で答える。
2人の間には謎の緊張が走るが互いにそれに気付いていない様子でいるようだった……。
そして大輔は言った。
大輔「……驚かせてすまない」そう言って頭を下げたのだ……深く謝罪したのだ。
美優との事を後悔していたのかもしれない、だが今更遅い事なのかもしれないけれどそれでも謝らずにはいられなかったのだろう。
それが伝わったのかは分からないが、美優は謝罪を受け入れた。
真由「おねぇちゃん、逃げよう…」
と言ってきた真由。
美優は、息を飲み込むように黙り込んでしまう……。
そうしたいけど出来ないのだと悟った時である……。
大輔「匠とは別れた方がいい……」そう言って来たのだった……。
美優「いやだよ?」
大輔は、美優に書類を渡す。
大輔「これ見て…」
それは匠が行なっていた、女性に対しての犯罪が書かれた記録だった……。
真由「お姉ちゃん、……」
美優「嘘よ!信じない!」
大輔「信じられないのは分かるけど、本当なんだよ……」とそう言って悲しそうに笑った。
そして続けて言った……その証拠としてたくさんの女性のリストを美優に渡すのだ……。
それを見て青ざめていく真由に対して必死に否定しようとする美優。
美優は、知っていた。
匠が、どんなに最低なことをしていたのか。
美優は分かっていた。
匠の被害者は自分の他にも居るのだと知っていたのだから。
だから、それを知っていても認めたくなかったのだ。
美優は大輔に水を掛ける。
真由「おねぇちゃん待って」と、止めようとしていた。
大輔「逃げるなら、この時間に来て。」大輔は美優にメモを渡す。
だが美優は聞かずに雨の中走って行ってしまった……。
美優は、雨の中を一人走っていた。
美優の脳裏には、匠と過ごした幸せな日々と脅され、DVを受ける辛い日々が浮かんでいた。
美優の目から涙が零れ落ちていた。
その涙は雨に洗い流されていくのだ─ ~帰宅後~
美優は子供たちの元へ駆け寄ると抱きしめたのだった。
そして、メモを見る。
明日、匠が漁中に逃げようと。
メモには書いてあった。
美優は今まで自分が島でして来た行いを思い返していた。
由美子を嫉妬から歩道橋へ落とした。
そして、由美子を流産させた。
由美子や匠の浮気をヤクザの愛人や性奴隷にした。
私は一体何をして来たのだろう…。
匠の子供を産めば、匠は独り占めできると思っていた。
でも違った。
美優ら罪悪感に襲われていた。
本当は、真由を守る為に匠に脅されていた。
だから由美子から幸せを奪う権利なんてない。
私は最低の人間だ。
そして、匠はそんな私に子供を身籠らせたのだ。
美優は、子供達と逃げる決意をする。
朝、匠が漁に出かけた。
美優「ごめん、由美子今まで。」
由美子に謝る美優。
由美子「どうしたの?」
美優「ごめん」
由美子「大丈夫?泣いてるよ」
(どうして泣いてるの……)涙を流す美優を由美子は心配して言った。
そして2人は身支度をして逃げる準備を始めた。
由美子が病院に出勤し、麗奈と陽一を連れて、メモな場所に着いた。
そこには、真由と大輔がおり、美優と子供を船な乗せる。
そして、船を発進させる。
真由「おねぇちゃん。」
美優「ごめん、真由。」
真由「どうしたの?」
泣き出す、美優。
それは目から頬を伝って落ちる涙であった。
そしてぽつりぽつりと話始めるのだった……。
自分が今までしてきた数々の悪事を語り始めたのだ……。
それを聞いた真由と大輔は青ざめる。
全てを知ってしまったからだ……。
それを見た子供達が口を開く……。
麗奈「どこいくの?ママ」
大輔「怖い人がいないところだよ。この島よりマシさ。」
美優は、匠の元から逃げ出した。
そして2人の子供を連れてこの島を捨てたのだった。
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