ゴミ箱の男の話

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由美子の話

28話 違和感の正体

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その日、私は匠さんと夜の営みをした。

昼間、誠也と行為をしたかは、乳首が腫れていると思った。

由美子「今日は服着ながらしない?雰囲気を味わいたいの。」

匠「いいよ。」互いに唇を重ねる……。

服を脱がさず触り始める匠さん。

あの胸に跡をつけるかの様に愛撫する。

由美子は、服越しでも乳頭に指先が触れる度ビクッ……ってする。

下半身だけ脱がされ匠のモノが挿入された。

匠との行為は、確かに気持ちいい。

しかし、誠也とする時の方が激しく満たされてしまうのだ……。

心まで身体を反られて、匠に抱かれているのに……。

誠也との行為が忘れられなくて、身体が疼き、反応してしまう。

服を着ながら交わり始める二人なのだった。

行為後。

匠「ふー。こう言うのも悪くないね。由美子……。」

由美子「うん……良かった。」

匠「でも汗をかいたから、シャワー浴びてくるよ。」

由美子「うん……。いってらっしゃい……。」

匠「あぁ……行ってくるよ。由美子」

と、言って匠はお風呂場へ向かうのであった……。

その間、由美子は自分の股を触る。

匠さんとさっきしたばかりなのに…。

自分の股を弄る由美子は、「あぁ……ん。」と声を漏らすのであった。

由美子は、自分の股を弄りながら違和感に気づく。

私は匠さんに愛されて満足しているはず……!

なのに、この満足しない感じはなんなの?

由美子「はぁ……はぁ……。」

私は、満足しているはずなのに……。

どうして……?? 

自問自答するも答えは出ない。

私はなぜ……?

こんな気持ちになるんだろう?と思ったのだ……。

幸田の大きな手で股をいじられた時、イかされた時に感じとてつもないモノが押し寄せてくるのだ。

匠や誠也、男達のモノとは違う感覚。

匠さん……もうあなたのじゃ満足できないの…。

愛しているのに……。

その言葉に理解はできるが、自分の欲望に負けてしまう由美子なのだった……。

私は本当に狂っているのかしら? 

身体の快楽に心がついていかない……。

気持ちが全然身体に追いつかないの……? 

なんでどうして? 

物足りなくなるのはなぜ……? 

そんな時…幸田の手を思い出す。

幸田さんのあの手……。

私の身体に触れた、あの優しい手の感触が忘れられない……。

誠也さんじゃない手を思い出すなんて……私

って馬鹿なの……? 

大事な家族がいるのに……私はなにを考えているのだろうか。

もう本当にわからないや……。

どうしたらいいの…どうしたら……。

なんでこんな事になってるのかな……?

こんなはずじゃなかったのにと後悔する事しか出来ない由美子なのであった。

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