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7・わくわく家族行事
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「レグ~今日は、お父さんと森に行くぞ~!」
お父さんは、逞しい腕で僕をひょいっと抱き上げ、はしゃぐみたいに家の中を駆け回る。
「キャハハハ!あい!もい!いく!」
僕は3歳になっていて、会話はお手の物・・・とは言い難いけど、おしゃべりな子供になっていた。
僕は、3年間この両親に育ててもらって、本当にお父さんとお母さんが大好きになっていた。
面白くてカッコイイお父さんと、可愛くて優しいお母さん。
僕は、はしゃいで踊るお父さんに笑いながら抱き着いて、本当に心から楽しかった。
「もう~バタバタはしゃがないの~。
ふふふ!3歳になった次の日にもう行くの?」
「だって!レグが生まれてからずっとレグと森に行きたかったんだ!
はしゃいじゃうよな~レグ~!ね~?」
そう言ってお父さんが首をかしげる。
「あ~い!ね~!」
僕も楽しくなって首をかしげて見せる。
「ふふふ!仲良しさんね~うちの可愛い鬼さん達は。」
お父さんは角があって鬼さんなんだと思うけど、角がない僕も鬼さんと言われるゆえんは、歩けるようになってきてからやらかした、悪戯の数々があってからだ。
「も~また小鬼ちゃんがやったな~!」
が最近のお母さんの口癖だ。
僕が影で、面白くなってキャッキャと口を押えて笑っていると。
お母さんが怒り顔で現れて、鬼ごっこが始まる。
僕を捕まえようとお母さんが笑いながら追いかけて、僕がはしゃぎまわって逃げる。
幸せで最高に楽しい遊びなんだ。
「3歳までは森には行かない約束でしたからね!
もうレグちゃんは3歳だから良いでしょう!」
そう言ってお母さんはおもむろに台所から大きなバックを持ってくる。
「お母さんも実は準備万端です!
お弁当作ったから、湖のほとりで食べようね!」
僕とお父さんは顔を見合わせて笑う!
やっぱりね!
お父さんとお母さんは僕の頭の上でチュなんてキスをする。
本当にこの夫婦はラブラブなんだから!
仲間外れの僕が不満顔をすると、両親が僕のほっぺに両側からチュっとするのが我が家のお決まりだ。
いつもの儀式が終わって笑い声で溢れる。
お父さんには見えないけど妖精さんもこれはお気に入りみたいで、たくさん集まって楽しそうに踊りながら笑っている。
でも相変わらずお父さんは嫌いみたいなんだけど。
なんで・・・妖精さん。
「うあぁー!とうしゃ!あれ!あれ!」
森に入ると地球では見たこともないくらい大きな大木が、ダカダカ植わっていて、見たこともないいカラフルな生き物や、ふわふわの毛玉みたいな生き物がポニョポニョ飛んでいたり、本当に瞬きがもったいないと感じるようなスゴイ壮大な光景だった。
なにこれ!なにこれ!すごいすごい!
僕の頭の中は、もうずっとこれだった。
きっと今の僕を見たら目がキラキラしているなんて表現をするはずだ。
ふわふわの羽衣みたいなのをたなびかせて、魚みたいな生き物が空を泳いでいる。
淡いピンクの花が咲いては金の粉を振りまき、そしてまたゆっくりと閉じて、また煌びやかに咲いては金を振りまく。
そこらじゅうで、不思議な鳴き声や、綺麗な高い音、地を揺らすような低い音が響く。
この胸を泡立たせるような気持ちは、感動だ。
僕は、はじめて見る異世界の大自然に感動していた。
僕は興奮気味にお父さんに話しかける。
・・・?
何処かで何か光った気がした。
「ミラ!」「リゲル!」
二人がそれぞれそう言うと、凄い速さで空に飛びあがる。
高い!!
ドゴオオォおぉオおおオオ!!
今まで僕たちが居た地面が爆発したみたいに、弾け飛んだ。
な、何事?!
頭が真っ白で硬直する僕をお父さんが
「ちょっとレグを頼むな!」
と言ってお母さんに渡す。
僕は固まったままひょいと抱え込まれて、お母さんと茂みに隠れた。
土煙が収まってくると、強大な銀の角?のようなものが地面に突き刺さっていて、これが地面を貫いたのだと分かる。
「あぶね~な!今日は家族で楽しいピクニックなんだぞ~。」
そう言う父さんの背後に目にも止まらぬような凄い速さでイノシシの様な怪物の巨体が突っ込んでくる。
僕は息をのむ。
心臓が跳ね上がったように、止まった。
「とっ!」
ぼくがそう発した瞬間。
鋭い咆哮と共に、怪物の巨体は弾けるように空中に舞いあがる。
空中で巨体がズバッと切り裂かれ、空気を揺らすような鋭い悲鳴が上がる。
巨体がさらに高く舞い、血の雨が飛び散る中、父さんがいつの間にか抜いていた剣で怪物を真っ二つに切り裂いた。
ズバァァァァアアァアアアッ!!!!
僕たちの前に着地したお父さんが
「弱いくせに向かってくるな。」
と言って、剣についた怪物の血をピッと払ってさやに収めた。
巨体が落ちる音と衝撃が地面を揺らしたけど、僕にはそんな音が聞こえなくなるほどに衝撃的で。
ただ口をあんぐり開け、目を見開いてお父さんを見ることしかできない。
・・・なんだこの世界・・・・!!!!!!!!!
お父さんは、逞しい腕で僕をひょいっと抱き上げ、はしゃぐみたいに家の中を駆け回る。
「キャハハハ!あい!もい!いく!」
僕は3歳になっていて、会話はお手の物・・・とは言い難いけど、おしゃべりな子供になっていた。
僕は、3年間この両親に育ててもらって、本当にお父さんとお母さんが大好きになっていた。
面白くてカッコイイお父さんと、可愛くて優しいお母さん。
僕は、はしゃいで踊るお父さんに笑いながら抱き着いて、本当に心から楽しかった。
「もう~バタバタはしゃがないの~。
ふふふ!3歳になった次の日にもう行くの?」
「だって!レグが生まれてからずっとレグと森に行きたかったんだ!
はしゃいじゃうよな~レグ~!ね~?」
そう言ってお父さんが首をかしげる。
「あ~い!ね~!」
僕も楽しくなって首をかしげて見せる。
「ふふふ!仲良しさんね~うちの可愛い鬼さん達は。」
お父さんは角があって鬼さんなんだと思うけど、角がない僕も鬼さんと言われるゆえんは、歩けるようになってきてからやらかした、悪戯の数々があってからだ。
「も~また小鬼ちゃんがやったな~!」
が最近のお母さんの口癖だ。
僕が影で、面白くなってキャッキャと口を押えて笑っていると。
お母さんが怒り顔で現れて、鬼ごっこが始まる。
僕を捕まえようとお母さんが笑いながら追いかけて、僕がはしゃぎまわって逃げる。
幸せで最高に楽しい遊びなんだ。
「3歳までは森には行かない約束でしたからね!
もうレグちゃんは3歳だから良いでしょう!」
そう言ってお母さんはおもむろに台所から大きなバックを持ってくる。
「お母さんも実は準備万端です!
お弁当作ったから、湖のほとりで食べようね!」
僕とお父さんは顔を見合わせて笑う!
やっぱりね!
お父さんとお母さんは僕の頭の上でチュなんてキスをする。
本当にこの夫婦はラブラブなんだから!
仲間外れの僕が不満顔をすると、両親が僕のほっぺに両側からチュっとするのが我が家のお決まりだ。
いつもの儀式が終わって笑い声で溢れる。
お父さんには見えないけど妖精さんもこれはお気に入りみたいで、たくさん集まって楽しそうに踊りながら笑っている。
でも相変わらずお父さんは嫌いみたいなんだけど。
なんで・・・妖精さん。
「うあぁー!とうしゃ!あれ!あれ!」
森に入ると地球では見たこともないくらい大きな大木が、ダカダカ植わっていて、見たこともないいカラフルな生き物や、ふわふわの毛玉みたいな生き物がポニョポニョ飛んでいたり、本当に瞬きがもったいないと感じるようなスゴイ壮大な光景だった。
なにこれ!なにこれ!すごいすごい!
僕の頭の中は、もうずっとこれだった。
きっと今の僕を見たら目がキラキラしているなんて表現をするはずだ。
ふわふわの羽衣みたいなのをたなびかせて、魚みたいな生き物が空を泳いでいる。
淡いピンクの花が咲いては金の粉を振りまき、そしてまたゆっくりと閉じて、また煌びやかに咲いては金を振りまく。
そこらじゅうで、不思議な鳴き声や、綺麗な高い音、地を揺らすような低い音が響く。
この胸を泡立たせるような気持ちは、感動だ。
僕は、はじめて見る異世界の大自然に感動していた。
僕は興奮気味にお父さんに話しかける。
・・・?
何処かで何か光った気がした。
「ミラ!」「リゲル!」
二人がそれぞれそう言うと、凄い速さで空に飛びあがる。
高い!!
ドゴオオォおぉオおおオオ!!
今まで僕たちが居た地面が爆発したみたいに、弾け飛んだ。
な、何事?!
頭が真っ白で硬直する僕をお父さんが
「ちょっとレグを頼むな!」
と言ってお母さんに渡す。
僕は固まったままひょいと抱え込まれて、お母さんと茂みに隠れた。
土煙が収まってくると、強大な銀の角?のようなものが地面に突き刺さっていて、これが地面を貫いたのだと分かる。
「あぶね~な!今日は家族で楽しいピクニックなんだぞ~。」
そう言う父さんの背後に目にも止まらぬような凄い速さでイノシシの様な怪物の巨体が突っ込んでくる。
僕は息をのむ。
心臓が跳ね上がったように、止まった。
「とっ!」
ぼくがそう発した瞬間。
鋭い咆哮と共に、怪物の巨体は弾けるように空中に舞いあがる。
空中で巨体がズバッと切り裂かれ、空気を揺らすような鋭い悲鳴が上がる。
巨体がさらに高く舞い、血の雨が飛び散る中、父さんがいつの間にか抜いていた剣で怪物を真っ二つに切り裂いた。
ズバァァァァアアァアアアッ!!!!
僕たちの前に着地したお父さんが
「弱いくせに向かってくるな。」
と言って、剣についた怪物の血をピッと払ってさやに収めた。
巨体が落ちる音と衝撃が地面を揺らしたけど、僕にはそんな音が聞こえなくなるほどに衝撃的で。
ただ口をあんぐり開け、目を見開いてお父さんを見ることしかできない。
・・・なんだこの世界・・・・!!!!!!!!!
応援ありがとうございます!
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