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12・白い龍の背に乗って
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「あ!りうちゃ!まち!まちがみえゆよ~!」
雲の合間から眼下に街の様なものが見える。
「あははははは!あれか!あっという間であったな!」
りゅうちゃんの声が風を巻き上げ足の下でする。
僕たちは今りゅうちゃんに乗って空を飛んで街に向かっている。
りゅうちゃんの背中のふわふわの白い毛の中に僕達三人はうずくまって掴まっている。
お父さんとお母さんは、はしゃぐ僕が落ちないようにがっちり掴みつつ、緊張した面持ちで固まっている。
なんでこんなことになったかと言うと、僕たちの住む場所が結構街から離れていると言う話で、野宿の準備をしつつゆっくり行こうなんて計画だったみたいなのだけど、それを聞いた竜神様が
「あははははは!それなら飛んでいけばよい!」
なんて豪快に笑って、「忘れ物しないように積み込むのだぞ!」なんて言って龍の背に僕を乗せたからだ。
りゅうちゃんは豪快で強引なんだってだんだん分かってきた。
それはそれとして、僕としてはこんなに楽しいことは無いのだけど。
龍神様の背中に乗って空を飛ぶなんて日本昔話みたいなこと、出来るなんて思ってもみなかった。
空を泳ぐように上っていくりゅうちゃんの背中は思っている以上に乗り心地が良かった。
寒くないように母さんが火の守護を張っていたみたいだったけど、上空にふく風を感じることは出来る。
母さんが梳かした僕の赤い髪はぼさぼさになったし、雲の中に入ると守護をしていても濡れてしまったけど、空からじかに見る光景はほんとに素晴らしかった。
妖精さんは最初控えめに見ていたけど。
僕が楽しくてはしゃいでると、楽しくなったみたいでみんなでくるくる踊りながら大合唱し始めた。
真っ青な空、下には雲、白く虹色に輝く龍神様の背中に乗って、妖精さんと大合唱してはしゃぐなんて、絵本でもないような夢みたいな光景だった。
素敵なことが沢山ありすぎて、積み切れなくなったパフェみたい!
「坊~そろそろ下降するが、どこに降りればいいかの~?」
龍神様にしては珍しい気づかい!
お父さんは慌てて、少し離れた森の中を指定する。
お母さんは透明になる結解を張ります!と言って慌てて魔法陣を描く。
二人の反応を見てるとなんとなく分かるんだけど、龍神様はこの世界でもかなりイレギュラーな、伝説みたいな存在なんだと思う。
・・・・神様だしね。
森に降り立つとりゅうちゃんは小さな女の子の姿になった。
お母さんが僕の服を持って来ていたみたいで、りゅうちゃんに着せている。
上着からぷはっと頭を出したりゅうちゃんの髪はやっぱり水みたいにすんなり綺麗なストレートで、お母さんがふふふと笑いながら三つ編みにして髪飾りを付ける。
「人間の女の子は髪をおしゃれに飾るんですよ。」
なんて言って楽しそうだ。
りゅうちゃんもまんざらではないらしく、お母さんの付けてくれたお花とリボンの髪飾りを見て照れている。
僕はほほえましいな、なんて見ていたんだけど、同じ顔をしてるお父さんと目が合って、笑いあった。
「よし!それでは!参りましょう龍神様!」
お父さんがそう言ってりゅうちゃんと僕を片腕ずつ抱える。
「りゅうちゃん!じゃ!そなた達もりゅうちゃんと呼べ!許す!」
ちょっとほっぺをピンクに染めて、ご機嫌そうな顔でりゅうちゃんはむくれる。
少しリラックスした雰囲気が流れて、お父さんとお母さんの緊張も解けたみたいだ。
「それでは!りゅうちゃん!街に行きますか!」
とお父さんが二カッと笑う。
「りゅうちゃん!可愛いお洋服買いましょう!女の子の服は色々あるんですよ!」
お母さんもはしゃいでいる。
りゅうちゃんは目を輝かせて、満面の笑みで楽しそうにうんうんと頷いた。
「まちにしっぱーつ!」
僕はりゅうちゃんともっと仲良くなれた気がしてはしゃいでしまう。
妖精も楽しそうにキラキラと光りながら踊る。
笑ったりとおしゃべりをしながら軽い足取りで街に向かった。
雲の合間から眼下に街の様なものが見える。
「あははははは!あれか!あっという間であったな!」
りゅうちゃんの声が風を巻き上げ足の下でする。
僕たちは今りゅうちゃんに乗って空を飛んで街に向かっている。
りゅうちゃんの背中のふわふわの白い毛の中に僕達三人はうずくまって掴まっている。
お父さんとお母さんは、はしゃぐ僕が落ちないようにがっちり掴みつつ、緊張した面持ちで固まっている。
なんでこんなことになったかと言うと、僕たちの住む場所が結構街から離れていると言う話で、野宿の準備をしつつゆっくり行こうなんて計画だったみたいなのだけど、それを聞いた竜神様が
「あははははは!それなら飛んでいけばよい!」
なんて豪快に笑って、「忘れ物しないように積み込むのだぞ!」なんて言って龍の背に僕を乗せたからだ。
りゅうちゃんは豪快で強引なんだってだんだん分かってきた。
それはそれとして、僕としてはこんなに楽しいことは無いのだけど。
龍神様の背中に乗って空を飛ぶなんて日本昔話みたいなこと、出来るなんて思ってもみなかった。
空を泳ぐように上っていくりゅうちゃんの背中は思っている以上に乗り心地が良かった。
寒くないように母さんが火の守護を張っていたみたいだったけど、上空にふく風を感じることは出来る。
母さんが梳かした僕の赤い髪はぼさぼさになったし、雲の中に入ると守護をしていても濡れてしまったけど、空からじかに見る光景はほんとに素晴らしかった。
妖精さんは最初控えめに見ていたけど。
僕が楽しくてはしゃいでると、楽しくなったみたいでみんなでくるくる踊りながら大合唱し始めた。
真っ青な空、下には雲、白く虹色に輝く龍神様の背中に乗って、妖精さんと大合唱してはしゃぐなんて、絵本でもないような夢みたいな光景だった。
素敵なことが沢山ありすぎて、積み切れなくなったパフェみたい!
「坊~そろそろ下降するが、どこに降りればいいかの~?」
龍神様にしては珍しい気づかい!
お父さんは慌てて、少し離れた森の中を指定する。
お母さんは透明になる結解を張ります!と言って慌てて魔法陣を描く。
二人の反応を見てるとなんとなく分かるんだけど、龍神様はこの世界でもかなりイレギュラーな、伝説みたいな存在なんだと思う。
・・・・神様だしね。
森に降り立つとりゅうちゃんは小さな女の子の姿になった。
お母さんが僕の服を持って来ていたみたいで、りゅうちゃんに着せている。
上着からぷはっと頭を出したりゅうちゃんの髪はやっぱり水みたいにすんなり綺麗なストレートで、お母さんがふふふと笑いながら三つ編みにして髪飾りを付ける。
「人間の女の子は髪をおしゃれに飾るんですよ。」
なんて言って楽しそうだ。
りゅうちゃんもまんざらではないらしく、お母さんの付けてくれたお花とリボンの髪飾りを見て照れている。
僕はほほえましいな、なんて見ていたんだけど、同じ顔をしてるお父さんと目が合って、笑いあった。
「よし!それでは!参りましょう龍神様!」
お父さんがそう言ってりゅうちゃんと僕を片腕ずつ抱える。
「りゅうちゃん!じゃ!そなた達もりゅうちゃんと呼べ!許す!」
ちょっとほっぺをピンクに染めて、ご機嫌そうな顔でりゅうちゃんはむくれる。
少しリラックスした雰囲気が流れて、お父さんとお母さんの緊張も解けたみたいだ。
「それでは!りゅうちゃん!街に行きますか!」
とお父さんが二カッと笑う。
「りゅうちゃん!可愛いお洋服買いましょう!女の子の服は色々あるんですよ!」
お母さんもはしゃいでいる。
りゅうちゃんは目を輝かせて、満面の笑みで楽しそうにうんうんと頷いた。
「まちにしっぱーつ!」
僕はりゅうちゃんともっと仲良くなれた気がしてはしゃいでしまう。
妖精も楽しそうにキラキラと光りながら踊る。
笑ったりとおしゃべりをしながら軽い足取りで街に向かった。
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