シニカル ショート ストーリーズ

直木俊

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そらいいけ!パンパンマン★リターンズ★

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前回までのあらすじ・・・
パンパンマンは、かくかくしかじかで、再利用パンパンマン2号として生まれ変わったノダ!

晴れて、原作者を脅して、永遠の命を手に入れたパンパンマンであったが、今までにない感覚を味わっていた。頭の交換が行われず、リサイクルされるという事は、一体どういう事なのか?ただ、ばいきんくんが、二度焼きパンを食べる事が出来なくなっただけではないはずだ。

どうやら、頭の交換時、記憶と魂が新しいパンに移ることが、自我の移動だと考えていたのだが、違ったようだ。その証拠に、彼は、今にも、記憶によって押しつぶされようとしていた。我々も忘れることで、自我を保っているという事だ。

意識が受け入れられる記憶の量には限りがある。世界中探しても、スーパーコンピューター並みの頭脳を持った人間が居ない事が証明している。記憶のリミットを超えた意識が、どういうことになるのか、パンパンマンを見れば分かるだろう。

パンパンマンはバケツに乗っている。
その顔には、表情がまるで無い。虫のような生き物でも、彼の顔よりは表情があるだろう。彼の存在そのものが、すべての生命を震え上がらせる、何か得体のしれない空気を出している。しかし、その空気は、生きているものから、発せられているものではない。

まるで、この空間の空気だけが、違う構成の原子構造をしており、とてつもなく、恐ろしい世界との扉が開きつつあるようだ。しかし、彼が首吊り自殺をする事によって、その空気は嘘のように消え去った。

この事件はパンパンマンワールドにまたたく間に広まった。日陰でひたすら、パン磨きをさせられていた、じゃむおっさんとバタ公が、それ見たことかと、薄ら笑いを浮かべている。これから、新しいパンの制作に入るが、魂をあの世から呼び寄せなければならない。

さぁ!パンパンマンワールドの行方はドォーなるのか!直木俊の野望である千年の命は不可能なのか?愛と友情と真実の物語は、いよいよ、クライマックスステージへと駒を進める!

To be continued…
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