シニカル ショート ストーリーズ

直木俊

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微妙なライン

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日本はマスクの時代になった。

そして、美人が増えた。これは、誰も異論はないであろう。人は、隠した部分を理想で補うのだ。という事は、隠せば隠すほど、綺麗に見えるのであろうか?

イエス!高須クリニック!
世界一、美しく見えると言われる、ベトナムの民族衣装アオザイは、肌の露出がほとんどないのだ。それに比べ、世界の観光地で見かける、欧米のおばさんを思い浮かべてほしい。たるんでシミだらけの二の腕を、惜しげもなく露出しているが、美しいとは言えない。(失敬!)

イスラムの女性も、非常に正しいのだ。美しく見えるだけでなく、肌の老化の最悪の天敵、紫外線をシャットアウトしてくれる。何も、夫が他の男のいやらしい視線から、妻を守る理由ではないのだ!(多分)美しく見えるから、男が言い寄ってくる、そして、もっと隠す、もっと美しく見える、という悪循環の可能性も十分にあるが。

何でもかんでも、見せれば良いという物でもないのは、いかがわしい動画や写真でも、分かるのではないだろうか?(私は、良く分からないが。。。)昔、写真の黒い部分を必死でこすったり、ミニ・スカートを下から眺めたり、覚えがあるのでは?(私は無い)

異論を唱える方々に問うが、見せすぎて、内蔵や骨まで見えたらどうだろうか?それでも、コーフンするのであろうか?イエス?高須クリニック?。。。失礼しました!

まぁ。一部の特殊な趣味の方はのぞいても、見せすぎは良くないというのは、皆さん、ご納得いただけたと思います。しかし、その進化系ともいわれるのが、アオザイに対するチャイナドレスなのです。

見えそうで見えない。この、微妙なラインが、お分かりになるであろうか?

ラインを越してしまうと、その昔、シミーズ姿のおばさんがたまにやる、通称「かたちちぽろん」現象が起こり、そこにいるすべての者をいたたまれない気持ちにさせるのである。

シミーズって。。。また世代がバレてしまった!自分ではヤングで通そうとしているのに!
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