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part 9-1
「紗栄子、ストップ」
「ひぃ…っ…」
「若がいつ止めるかと思っていましたが…紗栄子さん、奥で若の話をよく聞いてください」
キッチンにいた私は龍之介の肩に担がれて、芦田さんの言葉と、福嶋兄弟の薄ら笑いに見送られて奥に引っ込む。
あの毒の告白から2日後の夕食前だ。
「どうしてストップと言われたか分かるか?」
プライベート空間のソファーに私を座らせ、濡れたまま宙ぶらりんにした私の手を自分のシャツで拭きながら、龍之介が私の顔を覗く。
「ぇっ…と…ちょっと午後は座ってなかったってこと…かな…?」
「わかってんじゃねぇか」
バリトンが私のお腹に響くけど
「…今…聞かれて気づいた…」
正直に応える。龍之介には何を取り繕ってもバレるから。
今朝、龍之介と福嶋兄弟は会社に行っていた。本家にも用事があると言って、4時以降はマンションで仕事の予定だと聞いていた。
朝食時から芦田さんと空雅さんが来て、私は自由にしていいと皆が言うけれど思いつかなかったので、ただひとつ空雅さんを見て思い出したことを言ってみた。
「カフェバーの見学って出来ますか?開店前に…社会見学みたいな?」
「カウンターの中とか見たいってこと?」
「ちょっと…」
「いいですよ、紗栄ちゃん。オレが案内するよ」
「ありがとうございます。そのあとはスーパーに行きたいと思うんだけど…」
「行きましょう。結局スマホ決済もまだ教えてないんで」
という半日だった。
「ひぃ…っ…」
「若がいつ止めるかと思っていましたが…紗栄子さん、奥で若の話をよく聞いてください」
キッチンにいた私は龍之介の肩に担がれて、芦田さんの言葉と、福嶋兄弟の薄ら笑いに見送られて奥に引っ込む。
あの毒の告白から2日後の夕食前だ。
「どうしてストップと言われたか分かるか?」
プライベート空間のソファーに私を座らせ、濡れたまま宙ぶらりんにした私の手を自分のシャツで拭きながら、龍之介が私の顔を覗く。
「ぇっ…と…ちょっと午後は座ってなかったってこと…かな…?」
「わかってんじゃねぇか」
バリトンが私のお腹に響くけど
「…今…聞かれて気づいた…」
正直に応える。龍之介には何を取り繕ってもバレるから。
今朝、龍之介と福嶋兄弟は会社に行っていた。本家にも用事があると言って、4時以降はマンションで仕事の予定だと聞いていた。
朝食時から芦田さんと空雅さんが来て、私は自由にしていいと皆が言うけれど思いつかなかったので、ただひとつ空雅さんを見て思い出したことを言ってみた。
「カフェバーの見学って出来ますか?開店前に…社会見学みたいな?」
「カウンターの中とか見たいってこと?」
「ちょっと…」
「いいですよ、紗栄ちゃん。オレが案内するよ」
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「行きましょう。結局スマホ決済もまだ教えてないんで」
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