癒しと毒の融合愛◆◆心の逃げ場だけでいいのか?久遠の愛を誓う物語◆◆ 【完結】

まぁ

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part 12-9

「龍?」
「若、もう少し調べますか?」

紗栄子を迎えに出るという時にすぐに立たない俺に二人から声が掛かる。動けない俺は何が気になる?

状況をもう一度頭の中で整理する。

「伊坂の女」
「はい、すぐに」

会社の駐車場へ移動しながら福嶋が情報へ連絡を入れ、俺は紗栄子のGPSを確認する。スマホもスニーカーも同じ位置、カフェバー内だ。

「福嶋、坂戸の不動産の方でもいい、連絡の取れる奴がいるだろ?清水の現状を確認」
「承知しました」

舞生が運転する車内で俺は芦田に電話した。するとカフェバーの客などに不審な者はいないが、白バンの現在地が再確認出来ないままなので警戒しているという。芦田も坂戸組関係者所有の車両イコール紗栄子の身辺警備と当然考えているのだ。

現在の清水親子は組員になることは拒否しつつも、組の監視下で組員の仕事をさせられている。女もそちらへ引っ越してスナックで働いている。組員になってしまった方が最低限の収入があるだろうに…この期に及んでささやかな抵抗か。くだらないプライドで生活が苦しいと予測が出来る。

紗栄子を…紗栄子の母親のことも人として扱わなかったこと、紗栄子に痛みを与えたこと、全部我が身に跳ね返って来てるってことだ。
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