甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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sweet rulers*甘い支配者達

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 壱と一緒に最上階のチャペルへ向かう。

「紫乃、スマホ大丈夫か?」
「あっ…電源切らないと…」
「切るなよ。鳴らなきゃいい。写真だって撮るだろ?」
「ああ…そうだね」
「何でそんな緊張してる?」
「…壱がカッコいい…過ぎやから?」

 ふっと笑った彼とエレベーターに乗り

「結婚式も初めて…失礼がないように…緊張してきた」
「大丈夫だ。友達もいるだろ?」
「うん」
「準備していたお祝いは今じゃなく、披露宴の前に受付があると思うから慌てなくていい」
「うん」
「俺が初めて参列した時には式の前に受付がないのかとうろうろしたぞ」
「ふふっ…ほんと?」

 もうエレベーターが着くと思ったら、彼は私の耳にそっと触れ

「楽しんで来い。俺は部屋にいるから、いつでも連絡しろ」
「わかった、ありがとう」

 チーン…と扉が開きエレベーターから一歩降りると

「紫乃ー」「来た来た」

 友達二人が待っていてくれた。

「待っててくれたんやーありがとう。久しぶり」
「えー紫乃、昨日も電話で喋ったやんかぁ」
「あれは電話やもん」

 自然と三人で輪になった私の後ろを二人が見上げる。

「こんにちは」
「「こんにちは…」」

 壱の‘こんにちは’に反射的に反応した二人は‘誰?’というのは飲み込んだようだ。

「彼」
「そうなんやー」
「紫乃、婚約者って言えよ」
「………」

 後ろから私のウエストにぐるりと腕を回した壱は

「三人で写真撮る?紫乃のスマホで撮ってやる」
「「やーおめでとう、紫乃」」
「どうもありがとう。バッグ開けるぞ」
「私のスマホでもお願いします」
「私もお願いします」
「どこに並ぶのがええやろ?」

 すぐに3台のスマホを手に持って私たちを撮る。

「じゃあな、紫乃」
「うん、ありがとうね」

 壱がエレベーターに乗るのを見送る時には、友達二人も一緒に手を振った。

「って、どこに帰らはったん?」
「東京から送ってきてもらったん?」
「今日、ここに泊まるねん」
「そうなんや」

 3人でこそこそ話しながらチャペルに入った。
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