さまよう綸◆◆若頭からの求愛…迷惑だわ◆◆ 【完結】

まぁ

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Side Masamune 3

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 盗聴器から聞こえる綸の声はいつもの少しハスキーな声と口調で、怖いくらい淡々と自分の死について話す。そしてもらった物を食べたくない理由も聞けた。

「正宗、綸ちゃんの今の話聞いても関わろうと思うか?」
「ああ」

 潤、駿、京太さんと一緒に彼女の話を聞いており、俺に確認するように聞く京太さんに即答する。

 当たり前だ。

「それなら余程注意深く接してやれよ」
「俺もそう思うよ、京太さん。綸ちゃんみたいに生きる事に執着がない人って危ういよね。他人ならどうでもいいけど正宗が本気の女なら彼女を絶対に傷つけないように距離をつめないと…時間かかると思うけど」

 京太さんと潤に頷き明日の弁当も頼み、翌日は俺が綸と一緒に弁当を食う。

 今すぐにでも結婚しようかと言ったが綸には全く響かなかったらしい。今まで女なんて喧しく寄ってくるものだと思っていたからアプローチの仕方がわからない。

 その日仕事のトラブルがあったのと、翌日から組関係が騒がしかったので俺が綸と会うのは避けた。

 もしも彼女に危害が加えられるような事があってはならない。彼女と会わずその間、なんとか小さないざこざを小さいまま治め、女関係を切る。女が勝手にうるさく付きまとってきても放置していたし都合良く使う事もあったが、勘違いしていそうな女もいるだろうと潤たちに言われ、本命が出来たと触れ回った。
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