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第六話 2
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マンションといっても私が知っている物とは全く違い戸惑う。高須不動産、つまり正宗のマンションらしく、暗証番号で動く上層階専用のエレベーターがありそれに乗せられただけで私のアパートのセキュリティが心配という訳がわかる。最上階に着くと暗証番号と虹彩認証でロック解除となった。
「…」
私が動かないでいると
「綸?どうした?」
「…私ここへ入ったら出られない…それか閉め出し?」
正宗は私の腰に腕を回し部屋へ促す。
「大丈夫だ。すぐに綸のも登録する」
部屋へ一歩入るとまずは広いエントランスのような空間が見え階段がある。その奥にリビングらしい空間といくつかの扉が見えた。正宗の部屋と聞いたのにアパート一棟入ってしまいそうじゃない…ってか
「靴履いてるんだけど…」
「ああ、構わない。綸のルームシューズも用意したぞ」
目元を緩めて甘く微笑えまれても…どうしよう…今までにない状況に心の持ちようがわからない。
「ん?綸?」
知らず知らず正宗のシャツの裾を握っていたことに、その手を取られ気づき慌てて放した。
「あっ、ごめん」
「放すなよ。綸が俺を頼ってくれるようで嬉しいんだけど」
その声で甘く囁きながら首を傾けないで欲しい。それに正宗はもっと単語だけで話していたはずなのに昨日から言葉数が多くないか?
しかもセットのされていないミディアムの無造作な髪を片方耳にかけセクシーさが数割増しなのには性別年齢国籍関係なく誰しもときめくのではないか…反則だ。
「ん?歩けないのか?」
子どもにするように抱っこしようとする正宗に慌てて言う。
「そんなわけないでしょ、歩けるわよ」
「なら…何考えてた?」
「私…ここには住めそうにない、申し訳ないけど」
私の無礼な物言いにも彼は気を悪くする様子ひとつ見せず
「綸、全部見てくれ。案内する」
私の手を取り指を絡ませ前を歩き階段を上り始める。
「上がプライベートな部屋。下は潤たちと仕事したり飯食うこともある。もちろん綸は上も下も自由に使っていいぞ」
「…」
私が動かないでいると
「綸?どうした?」
「…私ここへ入ったら出られない…それか閉め出し?」
正宗は私の腰に腕を回し部屋へ促す。
「大丈夫だ。すぐに綸のも登録する」
部屋へ一歩入るとまずは広いエントランスのような空間が見え階段がある。その奥にリビングらしい空間といくつかの扉が見えた。正宗の部屋と聞いたのにアパート一棟入ってしまいそうじゃない…ってか
「靴履いてるんだけど…」
「ああ、構わない。綸のルームシューズも用意したぞ」
目元を緩めて甘く微笑えまれても…どうしよう…今までにない状況に心の持ちようがわからない。
「ん?綸?」
知らず知らず正宗のシャツの裾を握っていたことに、その手を取られ気づき慌てて放した。
「あっ、ごめん」
「放すなよ。綸が俺を頼ってくれるようで嬉しいんだけど」
その声で甘く囁きながら首を傾けないで欲しい。それに正宗はもっと単語だけで話していたはずなのに昨日から言葉数が多くないか?
しかもセットのされていないミディアムの無造作な髪を片方耳にかけセクシーさが数割増しなのには性別年齢国籍関係なく誰しもときめくのではないか…反則だ。
「ん?歩けないのか?」
子どもにするように抱っこしようとする正宗に慌てて言う。
「そんなわけないでしょ、歩けるわよ」
「なら…何考えてた?」
「私…ここには住めそうにない、申し訳ないけど」
私の無礼な物言いにも彼は気を悪くする様子ひとつ見せず
「綸、全部見てくれ。案内する」
私の手を取り指を絡ませ前を歩き階段を上り始める。
「上がプライベートな部屋。下は潤たちと仕事したり飯食うこともある。もちろん綸は上も下も自由に使っていいぞ」
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