さまよう綸◆◆若頭からの求愛…迷惑だわ◆◆ 【完結】

まぁ

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最終話 2

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 彼は約束した…這ってでも私のところに戻ると……

「綸さん、若の命に別状はありません。落ち着いて、広間で一緒に話を聞いてから病院に行きましょう」

 言われるままに広間に行くと、今のこの時間屋敷にいた全員が揃っているようだった。

 前にいるお父さんに

「綸」

 と呼ばれ隣の座布団を指される。ストン……と座ると

「失礼します」

 聞いたことのない硬い声の潤が一人で一歩広間へ入り……その場で額を畳に擦り付けるような土下座をした。

「親父っ…申し訳ございませんっ……」
「潤、ここまで来て説明してくれ」

 潤の話では、繁華街の店への訪問が終わって外へ出た時、たった一発の銃撃で正宗の大腿部に命中。

 取り押さえた相手は宮本組の残党。

 正宗への銃弾は大腿部を貫通しており、筋肉量の多い場所のため出血量が多かったが命に別状はなし。骨に亀裂骨折あり。

 今は眠っていて駿がついているというものだった。

 その後、高須としての対応を話しているようだったが……私は席を立った。

「綸、病院へ行くか?明日…もう今日だが朝に行くか?」

 話を中断してお父さんが私に聞いてくる。伊東さん小笹さんも私の隣に立ってすぐ動くつもりのようだ。

「今も朝も行きません」

 広間が大きくざわめいた後、皆の視線が私に突き刺さる。
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