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後日談 7
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「いえいえ、どうぞご自由にゆっくりご覧になって下さい」
「…はい、大丈夫です。ありがとうございます」
座った膝を正宗の方に少し向け
「もう選び始めてくれてたんだね。ごめん、うろうろして。ここの見せてもらっていい?」
二人に確認するように顔を見てから目の前の物に手を伸ばそうとすると
「綸、何があった?」
「うん?何がって?何もないよ。うーん、これ広げていいですか?」
チッ……舌打ちが聞こえたかと思うと、家でするように膝に乗せられる。
「はっ?ちょっと…何するの?下ろして…恥ずかしいっ」
「言わないともっと恥ずかしい事するぞ」
「はぁ?正宗、ほんと下ろして…」
「お前の側にいたのはアイツだけだ。何された?」
女性店員を一瞥した正宗に反応したのは片桐さんだった。
「綸さんに何か失礼な事を?」
「いえ、片桐さん。何もされていません。大丈夫です」
「それじゃ…お前は綸に何を言った?」
正宗は私に聞く事を諦めたのか私の頭を抱え彼の首筋に凭れさせ、女性店員に低く聞いた。
視界を遮られた私は、彼が人一人殺せそうな鋭い視線を彼女に向けていたのは見えなかった。
「若様、私は何もしていません」
私にかけた声より1オクターブ高い彼女の声と数人の足音が聞こえる。潤たちがこの雰囲気を察知して来たんだろう…悪いことしちゃったな。素敵なストールも見つけて楽しめそうだったのに失敗しちゃった。
みんな、ごめんなさい…目をぎゅっと閉じ正宗のシャツを掴むと、彼は私の後頭部をポンポンと叩く。
「時間の無駄だな。ソイツどこかやって」
「…はい、大丈夫です。ありがとうございます」
座った膝を正宗の方に少し向け
「もう選び始めてくれてたんだね。ごめん、うろうろして。ここの見せてもらっていい?」
二人に確認するように顔を見てから目の前の物に手を伸ばそうとすると
「綸、何があった?」
「うん?何がって?何もないよ。うーん、これ広げていいですか?」
チッ……舌打ちが聞こえたかと思うと、家でするように膝に乗せられる。
「はっ?ちょっと…何するの?下ろして…恥ずかしいっ」
「言わないともっと恥ずかしい事するぞ」
「はぁ?正宗、ほんと下ろして…」
「お前の側にいたのはアイツだけだ。何された?」
女性店員を一瞥した正宗に反応したのは片桐さんだった。
「綸さんに何か失礼な事を?」
「いえ、片桐さん。何もされていません。大丈夫です」
「それじゃ…お前は綸に何を言った?」
正宗は私に聞く事を諦めたのか私の頭を抱え彼の首筋に凭れさせ、女性店員に低く聞いた。
視界を遮られた私は、彼が人一人殺せそうな鋭い視線を彼女に向けていたのは見えなかった。
「若様、私は何もしていません」
私にかけた声より1オクターブ高い彼女の声と数人の足音が聞こえる。潤たちがこの雰囲気を察知して来たんだろう…悪いことしちゃったな。素敵なストールも見つけて楽しめそうだったのに失敗しちゃった。
みんな、ごめんなさい…目をぎゅっと閉じ正宗のシャツを掴むと、彼は私の後頭部をポンポンと叩く。
「時間の無駄だな。ソイツどこかやって」
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