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からくり奇譚 編
078. 爆心地にて
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「それは、私がこのお方、たかとうゆうご様の元へ嫁ぐと決めたからです」
雪が言葉による爆弾を投下した。
しん、と室内が水を打ったように静まり返り、一呼吸の後、
「ええええええええええーっ!?」
ほぼ全員が驚愕の声を上げた。
「あ、姉上。物事には段取りというものが……」
「段取りに拘って機を逃すことになってはいけませんよ。よい機会です。この場で皆様にお伝えしましょう」
騒然とする宴の席。平然としているのは発言した本人と、ユーゴのみである。
「ユーゴ。どういうことよコレ!?」
「ユーゴ。説明して欲しいな?」
「ユーゴさん、いつの間に……」
パレアは怒り心頭で、フィールエルは迫力ある笑顔で、ネルは半べそでユーゴに詰め寄った。
「おお。何か大変なことになってるな。この様子じゃみんな知らなかったんだな。まぁあのおっかねぇ姫さんと結婚するなんて勇気あると感心するぜ。おまけに同情もな」
「「「 なに言ってるの? 」」」
異口同音のツッコミが入った。
「なにって、その 『たかとうゆうご』ってやつが大変だなって……え? 俺じゃん。高遠勇悟って俺じゃん!? え、どういうこと?」
「「「 こっちが訊きたい 」」」
「????」
混乱したユーゴは雪姫を見た。その視線を受け、顔を赤くした雪が返したものは、花も恥じらう可憐な微笑み。
「いや、にこ、じゃねぇよ。おい信衛。これはどういうことだよ。事と次第によっちゃ大変なことになるぞ。俺が」
「いや、実は拙者もよく……姉上。この際、姉上の口から説明をお願いします」
「雪、恥ずかしい……」
「ちょっと待ってください。ぶっ込んだのは姉上ですよね。もしかして言うだけ言って、面倒なことは拙者に丸投げしようとしました?」
「いや~ん、進ちゃん怖~い。ね、お願い。だって女子の口からなんて恥ずかしいじゃない。お姉ちゃんのお願い」
「もうその手は通用しませんよ。第一、拙者もよく理解できていないのですから」
九能姉弟がぐだぐだな遣り取りをしている時、
「その結婚、ちょっと待ったぁぁぁぁぁっ!」
異議の申立てがあった。
呼吸も荒く顔を赤くした、乙賀尚勝である。
「せ、拙者、幼少の砌より雪姫様をお慕い申しておりました。主家の姫ということで、この想いを秘して、それでもいつか雪姫様に相応しい男に成れるようにと精進して参りました。これがひと角の武士相手ならば、拙者も涙を飲みましょう。しかし、それがどこぞの馬の骨とも知れぬ男となれば、話は別。拙者、貴殿に決闘を申し込む!」
もう何が何だかわからず、右往左往する侍たち。完全に事態についていけてない。
聖女二人と魔王ちゃんは 「よく言った尚勝」 と内心でスタンディングオベーションを送った。
「尚勝。ゆうご殿は大切な客人だ。無礼な真似は慎め」
「止めてくださるな、殿! かくなる上は某、切腹をも辞さぬ所存」
「そうです信衛。そこまで言う武士に恥をかかせてはなりませんよ」
「姉上、さてはこの状況を楽しんでいますね!?」
「おい。俺の意見は……?」
雪は二人の男が自分を巡って争っているという構図にワクワクし、尚勝は暴走し、信衛は収集のつかない事態に慌て、ユーゴは無視され、聖女二人は固唾を呑んで見守り、パレアはとりあえずご飯を食べることにした。
「では明日、正午。尚勝殿とゆうご様の決闘を執り行います!」
雪は高らかに宣言した。
「姉上、そんな勝手に……」
「しかし尚勝殿、大丈夫ですか?」
「は。雪姫様。何がでございますか?」
「ゆうご様は私よりもお強いのですよ」
「は?」
尚勝は我が耳を疑った。
「本日、ゆうご様は神威状態の私と尋常に立ち会い、真っ向から打ち破りましたよ。雪、完敗。てへ♪」
茶目っ気たっぷりに笑う雪。尚勝は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。
「そ、それでも……それでも、武士には、いや、男にはやらなねばならぬ時があるのです!」
尚勝は決然と言い切った。
それを聞いたユーゴは不敵に笑う。
「そうだよな。男にはやらなきゃいけねぇ時がある。俺はいいぜ、気に入った。相手になってやる」
おお、と室内がどよめく。
「ゆうご殿、よろしいのですか?」
「ああ、いいぜ。信衛。俺も男だ。アイツの気持ちがわからないでもないしな」
「……かたじけない。では明日の正午、武道場にて。ひとまず今日は食事を楽しみましょう」
「申し訳ありませんが、某は急用ができました故、屋敷に戻らせていただきます」
敵と同じ釜の飯は食えんと思ったのか、自分が居ては更に空気を悪くすると思ったのか、尚勝は退室した。
室内には重い空気が残っている。
この気まずい空気をなんとかしようと、ユーゴはパレアに声をかけた。
「おいパレア、せっかくだから挨拶がてら、皆さんにお前の可愛いダンスを披露して差し上げろよ」
「な、何よ。ダンスなんて出来ないわよ」
「嘘つけ。夜な夜な練習してんだろうが」
「なんで知ってんのよ!? …はっ!!」
語るに落ちたパレアが、慌てて口を両手で押さえた。
「マジでやってたのかよ……じゃあ見せてくれ」
「絶・対・イ・ヤ」
「仕方ねぇな。じゃあその湯呑の中の茶を操って皆さんを驚かせてやってくれよ」
「えー。不純物があると難しいんだけど……」
「じゃあその桶に入ってる水なら出来るか?」
「まぁ水なら……」
「じゃちょっとだけ、な? 魔王サマの力を思い知らせてくれよ」
「仕方ないわね。ちょっとだけよ?」
パレアが立ち上がり、ユーゴが前口上を述べる。
「さぁさぁ皆様お立ち会い。これなるはパレア嬢。水を操らせましたら当代随一。右に出るものはございません。今宵は皆様を楽しませるべく、深海の妙技をお見せいたしましょう。それではパレア嬢、どうぞ!」
「え? え? えっと……こんな感じ?」
パレアは右手を桶に向けると、中の水を噴き上げて静止させた。
「おお! これはなんと面妖な!」
「忍どもの術とはまた趣を異にするものですな!」
「す、凄いでござる」
目を剥く武士たち。
「さぁ皆様。もし少しでも心が動かされましたならば、拍手を頂けるとパレア嬢、幸いにございます」
パチパチパチ。煽るユーゴにつられ、巻き起こる拍手。
「パレア。いい感じだ。ウケてるぞ。せっかくだから可愛い衣装に着替えたほうが良いんじゃないか? ドレスくらい持ってんだろ?」
「え? うん」
パレアは【換装】の魔術で、スパンコールが散りばめられた純白のドレスにさっと着替えた。
「おお。見事な早着替え」
「いやいや、可愛らしいですな」
送られる賛辞に、「えへへ」とはにかむパレア。
気を良くしたパレアは、次々と水を操って皆を驚かせ楽しませた。
やんやの喝采を浴びながら、パレアは一通り芸をやり終えた。
「アタシに無茶振りしたんだから、次はユーゴ、アンタの番よ───って、ええ!?」
ユーゴを見たパレアの口から飛び出たのは驚きの声。
その視線につられてユーゴを見た全員が吹き出した。
彼が身につけていたのはなんと、ディスカウントストアで売っているような、チープな作りのヅラと鼻眼鏡。
「信衛。今日は無礼講で良いな?」
「え……? は、はい」
立ち上がったユーゴは、ジャケットとシャツ、ズボンを脱ぎだした。
「「「「 キャーッ!? 」」」」
ブーランパンツにサスペンダーを身につけ、その手にはタンバリンを持っている。
そんなユーゴを見て悲鳴を上げる女子達。両手で顔を覆い隠しているが、少し開けた隙間からバッチリ観察することは忘れない。
「魅せてやる。文化や言葉を超えたエンターテイメントってやつを、な」
パレアはあくまで場を温めるための前座。メインは自分だ。
というよりも、パレアが受けているのを見て、『いや、俺の方が面白いし?』と、よくわからない対抗意識を燃やしたのである。
笑いを取る取るためなら泥をかぶることさえ厭わない。それがユーゴ・タカトーという男である。
ユーゴの目論見通り室内は爆笑の渦に巻き込まれ、和やかな空気で場は閉められた。
──────to be continued
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雪が言葉による爆弾を投下した。
しん、と室内が水を打ったように静まり返り、一呼吸の後、
「ええええええええええーっ!?」
ほぼ全員が驚愕の声を上げた。
「あ、姉上。物事には段取りというものが……」
「段取りに拘って機を逃すことになってはいけませんよ。よい機会です。この場で皆様にお伝えしましょう」
騒然とする宴の席。平然としているのは発言した本人と、ユーゴのみである。
「ユーゴ。どういうことよコレ!?」
「ユーゴ。説明して欲しいな?」
「ユーゴさん、いつの間に……」
パレアは怒り心頭で、フィールエルは迫力ある笑顔で、ネルは半べそでユーゴに詰め寄った。
「おお。何か大変なことになってるな。この様子じゃみんな知らなかったんだな。まぁあのおっかねぇ姫さんと結婚するなんて勇気あると感心するぜ。おまけに同情もな」
「「「 なに言ってるの? 」」」
異口同音のツッコミが入った。
「なにって、その 『たかとうゆうご』ってやつが大変だなって……え? 俺じゃん。高遠勇悟って俺じゃん!? え、どういうこと?」
「「「 こっちが訊きたい 」」」
「????」
混乱したユーゴは雪姫を見た。その視線を受け、顔を赤くした雪が返したものは、花も恥じらう可憐な微笑み。
「いや、にこ、じゃねぇよ。おい信衛。これはどういうことだよ。事と次第によっちゃ大変なことになるぞ。俺が」
「いや、実は拙者もよく……姉上。この際、姉上の口から説明をお願いします」
「雪、恥ずかしい……」
「ちょっと待ってください。ぶっ込んだのは姉上ですよね。もしかして言うだけ言って、面倒なことは拙者に丸投げしようとしました?」
「いや~ん、進ちゃん怖~い。ね、お願い。だって女子の口からなんて恥ずかしいじゃない。お姉ちゃんのお願い」
「もうその手は通用しませんよ。第一、拙者もよく理解できていないのですから」
九能姉弟がぐだぐだな遣り取りをしている時、
「その結婚、ちょっと待ったぁぁぁぁぁっ!」
異議の申立てがあった。
呼吸も荒く顔を赤くした、乙賀尚勝である。
「せ、拙者、幼少の砌より雪姫様をお慕い申しておりました。主家の姫ということで、この想いを秘して、それでもいつか雪姫様に相応しい男に成れるようにと精進して参りました。これがひと角の武士相手ならば、拙者も涙を飲みましょう。しかし、それがどこぞの馬の骨とも知れぬ男となれば、話は別。拙者、貴殿に決闘を申し込む!」
もう何が何だかわからず、右往左往する侍たち。完全に事態についていけてない。
聖女二人と魔王ちゃんは 「よく言った尚勝」 と内心でスタンディングオベーションを送った。
「尚勝。ゆうご殿は大切な客人だ。無礼な真似は慎め」
「止めてくださるな、殿! かくなる上は某、切腹をも辞さぬ所存」
「そうです信衛。そこまで言う武士に恥をかかせてはなりませんよ」
「姉上、さてはこの状況を楽しんでいますね!?」
「おい。俺の意見は……?」
雪は二人の男が自分を巡って争っているという構図にワクワクし、尚勝は暴走し、信衛は収集のつかない事態に慌て、ユーゴは無視され、聖女二人は固唾を呑んで見守り、パレアはとりあえずご飯を食べることにした。
「では明日、正午。尚勝殿とゆうご様の決闘を執り行います!」
雪は高らかに宣言した。
「姉上、そんな勝手に……」
「しかし尚勝殿、大丈夫ですか?」
「は。雪姫様。何がでございますか?」
「ゆうご様は私よりもお強いのですよ」
「は?」
尚勝は我が耳を疑った。
「本日、ゆうご様は神威状態の私と尋常に立ち会い、真っ向から打ち破りましたよ。雪、完敗。てへ♪」
茶目っ気たっぷりに笑う雪。尚勝は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。
「そ、それでも……それでも、武士には、いや、男にはやらなねばならぬ時があるのです!」
尚勝は決然と言い切った。
それを聞いたユーゴは不敵に笑う。
「そうだよな。男にはやらなきゃいけねぇ時がある。俺はいいぜ、気に入った。相手になってやる」
おお、と室内がどよめく。
「ゆうご殿、よろしいのですか?」
「ああ、いいぜ。信衛。俺も男だ。アイツの気持ちがわからないでもないしな」
「……かたじけない。では明日の正午、武道場にて。ひとまず今日は食事を楽しみましょう」
「申し訳ありませんが、某は急用ができました故、屋敷に戻らせていただきます」
敵と同じ釜の飯は食えんと思ったのか、自分が居ては更に空気を悪くすると思ったのか、尚勝は退室した。
室内には重い空気が残っている。
この気まずい空気をなんとかしようと、ユーゴはパレアに声をかけた。
「おいパレア、せっかくだから挨拶がてら、皆さんにお前の可愛いダンスを披露して差し上げろよ」
「な、何よ。ダンスなんて出来ないわよ」
「嘘つけ。夜な夜な練習してんだろうが」
「なんで知ってんのよ!? …はっ!!」
語るに落ちたパレアが、慌てて口を両手で押さえた。
「マジでやってたのかよ……じゃあ見せてくれ」
「絶・対・イ・ヤ」
「仕方ねぇな。じゃあその湯呑の中の茶を操って皆さんを驚かせてやってくれよ」
「えー。不純物があると難しいんだけど……」
「じゃあその桶に入ってる水なら出来るか?」
「まぁ水なら……」
「じゃちょっとだけ、な? 魔王サマの力を思い知らせてくれよ」
「仕方ないわね。ちょっとだけよ?」
パレアが立ち上がり、ユーゴが前口上を述べる。
「さぁさぁ皆様お立ち会い。これなるはパレア嬢。水を操らせましたら当代随一。右に出るものはございません。今宵は皆様を楽しませるべく、深海の妙技をお見せいたしましょう。それではパレア嬢、どうぞ!」
「え? え? えっと……こんな感じ?」
パレアは右手を桶に向けると、中の水を噴き上げて静止させた。
「おお! これはなんと面妖な!」
「忍どもの術とはまた趣を異にするものですな!」
「す、凄いでござる」
目を剥く武士たち。
「さぁ皆様。もし少しでも心が動かされましたならば、拍手を頂けるとパレア嬢、幸いにございます」
パチパチパチ。煽るユーゴにつられ、巻き起こる拍手。
「パレア。いい感じだ。ウケてるぞ。せっかくだから可愛い衣装に着替えたほうが良いんじゃないか? ドレスくらい持ってんだろ?」
「え? うん」
パレアは【換装】の魔術で、スパンコールが散りばめられた純白のドレスにさっと着替えた。
「おお。見事な早着替え」
「いやいや、可愛らしいですな」
送られる賛辞に、「えへへ」とはにかむパレア。
気を良くしたパレアは、次々と水を操って皆を驚かせ楽しませた。
やんやの喝采を浴びながら、パレアは一通り芸をやり終えた。
「アタシに無茶振りしたんだから、次はユーゴ、アンタの番よ───って、ええ!?」
ユーゴを見たパレアの口から飛び出たのは驚きの声。
その視線につられてユーゴを見た全員が吹き出した。
彼が身につけていたのはなんと、ディスカウントストアで売っているような、チープな作りのヅラと鼻眼鏡。
「信衛。今日は無礼講で良いな?」
「え……? は、はい」
立ち上がったユーゴは、ジャケットとシャツ、ズボンを脱ぎだした。
「「「「 キャーッ!? 」」」」
ブーランパンツにサスペンダーを身につけ、その手にはタンバリンを持っている。
そんなユーゴを見て悲鳴を上げる女子達。両手で顔を覆い隠しているが、少し開けた隙間からバッチリ観察することは忘れない。
「魅せてやる。文化や言葉を超えたエンターテイメントってやつを、な」
パレアはあくまで場を温めるための前座。メインは自分だ。
というよりも、パレアが受けているのを見て、『いや、俺の方が面白いし?』と、よくわからない対抗意識を燃やしたのである。
笑いを取る取るためなら泥をかぶることさえ厭わない。それがユーゴ・タカトーという男である。
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