真理

kokokarahajimaru

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2 俺の家庭について

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 ここで俺自身についての話をしようと思う。俺は日本にある、とある地方にて生誕した。地方都市ですらない、田舎である。地方にはありがちな、3世帯同居の家族であり、両親と父方の祖父母に姉、兄、自分の構成であった。
 父方は、元々木々生い茂る山奥のルーツらしい祖父と役人筋の祖母という構成。母方は両方とも典型的な百姓ルーツであった。
 付け加えて、これもありがちであるが、家庭は嫁姑問題を抱え、俺が物心ついた時から不穏な空気が漂っていたのは日常だった。
 実にくだらない争いではあるが、何かにつけて主導権争いを起こしていた。それはテレビのチャンネルから新聞を読む順番、それから家計の財布の紐をどちらが握るかということまで幅広い。人はここまで醜く変貌するのかと思い知ったのもこの頃である。加えて、人は世界の真理についての探求よりも、目先の認識できる範囲内での人間を屈服させることを望むのだということをこの時痛感した。
 しかし、コレは自分の両親がおそらく発達障害であることも強く起因しているのかもしれない。その当時はわからなかったが、父は所謂アスペルガーだし、母はadhdであるのは、今なら本当によく分かる。気づいたきっかけは、勿論俺自身の人生に対する違和感からであるが、発達障害特有の劣等感故のマウント取りが日常茶飯事であった。父は典型的に、「カネカネカネ」であって本人が現場監督であるにも関わらず肉体労働者を軽蔑していた。母は途方もなく傲慢であって仕切りたがりで、自分の望んだ通りに事がはこばないと露骨に不機嫌になると言った具合の人間であった。
 しかし両人共通なのは、根底に不安感情があるということである。不安と劣等感故に、自分の認識が正しいと盲信しており、お互いに譲るということはなく、ことある度に衝突していた。振り返ると父が主導権を取っていたのは、田舎特有の封建的な家庭観と数字と土木技術において勝っていたからだと思う。その点、母は若さ以外に勝るものはなく、何をやってもガサツで不注意から失敗するし、得意分野というものがなかった。その失敗経験から、尚更自分をよく見せようと見栄を張って更に墓穴を掘るという始末であり、歩が悪いのは目に見えていた。
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