16 / 36
フラグをたてるために、俺の屍を越えて行け
ピンクのお嬢様とリア充の祭~前夜2~
しおりを挟む
会議室に集まった生徒たちは文字通り停止していた。ある者は大きく口を開けたまま立ち尽くし、また別の者は目を見開いたまま椅子に座っている。だが、彼らは集団制止パフォーマンスに興じているのではない。Aクラスの美少女の発した言葉によって驚いているのである。空間を支配した当の本人は、近くにいる俺にだけ分かるぐらい小さくほくそ笑む。
このままいくと、あらぬ方向に話が広がると確信した俺は、即座に五木の発言を撤回しようとする。
「み、みんな聞いてオブッ・・・・」
発言しようとしたと同時に、俺の身体は後ろ向きに倒された。フリーズ状態から解凍された例のお団子女子に吹っ飛ばされたようだ。ついでに、軽く頭を打つ。視界が暗転する中、耳だけは正常に音を拾っていた。
「お姉さまったらご冗談がお好きなんですから。Aクラスの少女が相手ならいざ知らず、Aクラスでもない、そして何よりケダモノと親しくしているなんてお話びっくりしてしまいます」
「あらあら、美々ったらそんなに目を開いて詰め寄らなくても大丈夫ですわよ」
「失礼しました。お姉さまのご冗談があまりにもユニークだったものなので、不肖美々ついつい我を忘れてしまいました」
「反省する必要なんてなくってよ。いつも真剣なところが美々の長所ですもの」
「お姉さま、、、、」
なんか百合百合した展開でめっちゃ気になるんですけど。後頭部をさすりながら、目に回復力を重点的に注ぐ。美々と呼ばれたお団子少女の頭を五木が撫でている様子が見えてきた。中身は置いておくと、二人とも美少女であることは間違いない。いやはや眼福じゃ。女の子っていいもんだな。
「でも、私がそこの殿方と親しくしていることは本当ですわよ」
「んなわけぁ、、、」
「うっさいケダモノ」
おっとここで、お団子頭の睨みつけ&暴言が発動だ。対女子スキルが低い俺はツッコミをできない。やっぱり女の子恐い。やっべぇ、誤解を解かないといけないのに、あのお団子頭が悉く邪魔してくる。
「お姉さま、ご冗談ですよね?」
俺を見た目と同じものだとは到底思えない、うるうるとした瞳で五木を見据えるお団子頭。
「いえいえ、今朝も学校の外でお話しましたし」
人にぎりぎり聞こえる音で、二人きりで、とか意味深に呟くな。確かにそうなんだけどちがう。お団子頭が再び思考停止状態になっちゃってんじゃん。
そして、五木は恥かしそうにしながら俺の背に回って、ちょこんと俺の服をつまむ。ち、近い。柑橘系の香りが俺の鼻孔をくすぐる。頭がくらくらしてきた。ぼうっとする俺の耳元に、薔薇色の唇を近づけて囁く。
「今は私のお話に乗った方があなたのためになると思いますわよ。さもないと、あなたが私のハンカチをお持ちになった経緯を一から皆さんに伝えないといけないですわ」
ゴ、ゴクリ。経緯って、どこからですか?もしかして、くんかくんかしていたところですか??さーと、血の気が引いていく俺。うん。ここはしばし休戦と行こうじゃないか。うん。別に、五木に秘密をバラされることに怯えているわけじゃないよ。断じてないよ?俺の胸中を見透かしたように満足そうに頷く五木。
「ということで、皆様、私とこの殿方がお会いする時間を邪魔しないで下さいまし。そのような無粋な真似をする方がこの学校にいるとは私は思いませんが。念のためですわ」
そう言って、聴衆に対して五木がウインクする。野郎どもと五木のファンどもは、倒れていく。無論お団子頭も例外ではない。効果は抜群のようだ。どんだけ五木のこと好きなんだよ。
一段落(?)したところで、俺はため息をつく。状況は至って最高、いやいや最悪。しっかりしろ俺。性悪女の外見に惑わされてはだめだ。俺の想いは神崎一筋。俺の神崎へのアプローチはどうなるのやら?と思っていた。この時、俺は近い未来そのチャンスが唐突に訪れることをまだ知らなかった。
このままいくと、あらぬ方向に話が広がると確信した俺は、即座に五木の発言を撤回しようとする。
「み、みんな聞いてオブッ・・・・」
発言しようとしたと同時に、俺の身体は後ろ向きに倒された。フリーズ状態から解凍された例のお団子女子に吹っ飛ばされたようだ。ついでに、軽く頭を打つ。視界が暗転する中、耳だけは正常に音を拾っていた。
「お姉さまったらご冗談がお好きなんですから。Aクラスの少女が相手ならいざ知らず、Aクラスでもない、そして何よりケダモノと親しくしているなんてお話びっくりしてしまいます」
「あらあら、美々ったらそんなに目を開いて詰め寄らなくても大丈夫ですわよ」
「失礼しました。お姉さまのご冗談があまりにもユニークだったものなので、不肖美々ついつい我を忘れてしまいました」
「反省する必要なんてなくってよ。いつも真剣なところが美々の長所ですもの」
「お姉さま、、、、」
なんか百合百合した展開でめっちゃ気になるんですけど。後頭部をさすりながら、目に回復力を重点的に注ぐ。美々と呼ばれたお団子少女の頭を五木が撫でている様子が見えてきた。中身は置いておくと、二人とも美少女であることは間違いない。いやはや眼福じゃ。女の子っていいもんだな。
「でも、私がそこの殿方と親しくしていることは本当ですわよ」
「んなわけぁ、、、」
「うっさいケダモノ」
おっとここで、お団子頭の睨みつけ&暴言が発動だ。対女子スキルが低い俺はツッコミをできない。やっぱり女の子恐い。やっべぇ、誤解を解かないといけないのに、あのお団子頭が悉く邪魔してくる。
「お姉さま、ご冗談ですよね?」
俺を見た目と同じものだとは到底思えない、うるうるとした瞳で五木を見据えるお団子頭。
「いえいえ、今朝も学校の外でお話しましたし」
人にぎりぎり聞こえる音で、二人きりで、とか意味深に呟くな。確かにそうなんだけどちがう。お団子頭が再び思考停止状態になっちゃってんじゃん。
そして、五木は恥かしそうにしながら俺の背に回って、ちょこんと俺の服をつまむ。ち、近い。柑橘系の香りが俺の鼻孔をくすぐる。頭がくらくらしてきた。ぼうっとする俺の耳元に、薔薇色の唇を近づけて囁く。
「今は私のお話に乗った方があなたのためになると思いますわよ。さもないと、あなたが私のハンカチをお持ちになった経緯を一から皆さんに伝えないといけないですわ」
ゴ、ゴクリ。経緯って、どこからですか?もしかして、くんかくんかしていたところですか??さーと、血の気が引いていく俺。うん。ここはしばし休戦と行こうじゃないか。うん。別に、五木に秘密をバラされることに怯えているわけじゃないよ。断じてないよ?俺の胸中を見透かしたように満足そうに頷く五木。
「ということで、皆様、私とこの殿方がお会いする時間を邪魔しないで下さいまし。そのような無粋な真似をする方がこの学校にいるとは私は思いませんが。念のためですわ」
そう言って、聴衆に対して五木がウインクする。野郎どもと五木のファンどもは、倒れていく。無論お団子頭も例外ではない。効果は抜群のようだ。どんだけ五木のこと好きなんだよ。
一段落(?)したところで、俺はため息をつく。状況は至って最高、いやいや最悪。しっかりしろ俺。性悪女の外見に惑わされてはだめだ。俺の想いは神崎一筋。俺の神崎へのアプローチはどうなるのやら?と思っていた。この時、俺は近い未来そのチャンスが唐突に訪れることをまだ知らなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
一条さん結婚したんですか⁉︎
あさとよる
恋愛
みんなの憧れハイスペックエリートサラリーマン『一条 美郷(※超イケメン)』が、結婚してしまった⁉︎
嫁ラブの旦那様と毒舌地味嫁(花ちゃん)....とっ!その他大勢でお送りしますっ♡
((残念なイケメンの一途過ぎる溺愛♡))のはじまりはじまり〜
⭐︎本編は完結しております⭐︎
⭐︎番外編更新中⭐︎
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!
タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。
姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。
しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──?
全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる