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フラグをたてるために、俺の屍を越えて行け
セクハラはダメ!絶対!
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神崎との初デート(仮)の約束をし終わって、眠たげな少女の存在を思い出す。ふと目をやると、俺の肩に寄り添うように眠る少女がいた。やっぱり眠かったんだな。普段の俺ならこの夢シチュエーションを堪能しているところだが、マドンナと約束を済ませた俺には何せやることがいっぱいだ。仕方なく少女を軽く揺すって起こそうとする。
「おーい、起きろー」
「・・・・・ZZZZZ・・・・・・ZZZZ」
ぐっすりお休みのようだ。こうなったら手段は選んでいられない。少女の脇腹に両手を構え、くすぐり開始。こちょこちょこちょ。
「早く起きないと、とんでもないことになっちゃうぞー」
「・・・・ん・・ZZZZZ・・や・・・・・ZZZZZ」
少女の可憐な唇からは、甘い吐息と小さな声が零れる。なんか背徳感がする。うへへ。こちょこちょこちょ。
「狼さんが襲っちゃうぞ?」
「・・・・ZZZZZZZ・・・奈々・・・・zzzzzzz・・・・食べられ・・ZZZZZ・・・・・ちゃうの?」
女の子の『私食べられちゃうの?』発言はヤバい。なにがヤバいって、もう色々ヤバい。そんな発言に理性が吹っ飛んだ俺。こちょこちょこちょ。
「頂きまーす!」
くすぐりながら両手を上に動かそうとした。そこで気づく目の前のプチデビルの存在。満面の笑みで俺たちを見つめている。俺の額からは汗がたらたらと零れる。な、何か、この状況を説明する言い訳はないか?
「言い訳があったら聞くよぉ?」
笑顔を崩さず、弥生は質問を投げかける。とにかく時間を稼ぐんだ。
「は、早かったな弥生」
「うん、ピーちゃんとの約束があったから切り上げて連絡したんだけど、全然繋がらなかったんだぁ」
そう言えば、神崎とのメールの最中に俺の携帯が鳴っていたような気がする。
「だから、どこだろう?と思って探してたら、こんなところで奈々ちゃんとも仲良くしてたんだぁ?」
「待ってくれ。話せば、分かる」
「さっきの佐奈ちゃんの件も、今朝聞いたお話となんか違うし。ピーちゃんは嘘つきなのかなぁ?」
「ち、ちがう。俺は嘘はついていない。あれは五木が・・・」
そんな俺たちの会話で目覚めたのだろう。奈々とやらが可愛らしいあくびをして、一言。
「・・・・奈々・・・・この人に・・・・・食べられちゃった・・・・」
『血の気が引く』という言葉は、まさにこのような状況を形容するためにあるのであろう。
「ピーちゃん?」
俺はスライディング土下座をきめた。それからどうなったかって?勿論説教タイムに突入だぜ☆。
結局、最終下校時刻ぎりぎりまで正座させられることになった。しかも、いつの間にやら眠り眼の少女が消えてるし。誰のせいでこんなことになったと思ってるんだ?!
・・・・・俺のせいか。
とまあ表面上は反省しつつ上手く弥生の誤解を嘘でごまかして、寄ったカフェにて。
俺のおごりによって並べられたイチゴパフェとチョコレートパフェを頬張りながら、弥生は神崎についてしゃべり始めた。
「それでさ、神崎さんのことで話したいことがあったんだよぉ」
「神崎のことで?」
「うん。私が聴いた噂によるとね、神崎さんってAクラスの男子ともあまりしゃべったことないみたいなんだぁ」
「え?そうなの?なんか普通に明日自宅にお招きされてるんだけど?」
俺だけ特別扱いしてくれてるってことなのか?直接より間接的に特別扱いってのまたいいな。
「そうみたいだよねぇ。だから、昨日PLA(ピーちゃん恋成功させるぞ連合)の部長の私としては、手詰まりって感じだったのぉ。男子を避けてるみたいだったからさぁ」
いつの間にやら部長就任にしていたんだな。弥生らしいマイペースっぷり。
「でも、神崎さんからの直接のお誘いなら大丈夫だねぇ」
「ありがたいことにな」
満面の笑顔をした俺にビシッと人差し指を突き付けて、弥生は言葉を続ける。
「だからと言って、神崎さんにセクハラしちゃダメだよぉ」
「おいおい、俺がいつセクハラしたんだよ」
「佐奈ちゃんとは顔近すぎるしぃ、奈々ちゃんとはスキンシップしてるしぃ。あれアウトだからねぇ」
ジト目で見てくる幼馴染から、視線をさっと横にそらす俺。最近は、何でもハラスメントにされて困りますね。話を逸らそう。
「まあそれは分かったからさ、明日どんなこと話したらいいかな?女子ってどんな話好きなんだ?」
「そうだねぇ、神崎さんがそもそもどんな趣味を持っているか、分からないから何とも言えないけど。部活とかファッションとか、料理とか色々あるよぉ。後は、好きな男子とかそうじゃない男子の話とか結構盛り上がってる子多いかなぁ」
メモメモ。部活は確かテニスやってたから、そこらへんから話を振ってみるか。料理は俺が詳しくないからパスで。ファッションも同じく。
それにしても、神崎ならなんでも似合いそうだよな。明日どんな服着てくれるんだろうか?俺としてはスカートの方がうれしいかな。パンチラとかの可能性が0%じゃないからな。
後は、好きな男子か・・・。これは一番気になるところだが、聞くタイミングがなー。そうじゃない男子とかはもっと聞きにくい。神崎の嫌いな人に俺の名前あったら、異世界に転生しなきゃいけなくなるし。ってか、女子ってそんな話してんの?背筋が凍えるわ。でもまあ、現時点で好感度はマイナスではないはず。ここまできたらこのチャンスをものにしよう。
そんな俺の覚悟を見て取ったのだろう。弥生は相好を崩して、一言かけてくれた。
「ピーちゃん、頑張ってねぇ」
「おう!」
応援の言葉を締めにして、後はいつもの雑談に興じる俺たち。内心はドキドキだったが、弥生のおかげで随分リラックスできた感じがする。どんなハプニングが起きても何とかなると確信できるほどに、気分は最高潮だった。
でも、まさか神崎にあんな秘密があったなんて。そんでもって、そのせいで神崎との関係が劇的に変化するなんて、その時の俺はまだ知らない・・・・。
「おーい、起きろー」
「・・・・・ZZZZZ・・・・・・ZZZZ」
ぐっすりお休みのようだ。こうなったら手段は選んでいられない。少女の脇腹に両手を構え、くすぐり開始。こちょこちょこちょ。
「早く起きないと、とんでもないことになっちゃうぞー」
「・・・・ん・・ZZZZZ・・や・・・・・ZZZZZ」
少女の可憐な唇からは、甘い吐息と小さな声が零れる。なんか背徳感がする。うへへ。こちょこちょこちょ。
「狼さんが襲っちゃうぞ?」
「・・・・ZZZZZZZ・・・奈々・・・・zzzzzzz・・・・食べられ・・ZZZZZ・・・・・ちゃうの?」
女の子の『私食べられちゃうの?』発言はヤバい。なにがヤバいって、もう色々ヤバい。そんな発言に理性が吹っ飛んだ俺。こちょこちょこちょ。
「頂きまーす!」
くすぐりながら両手を上に動かそうとした。そこで気づく目の前のプチデビルの存在。満面の笑みで俺たちを見つめている。俺の額からは汗がたらたらと零れる。な、何か、この状況を説明する言い訳はないか?
「言い訳があったら聞くよぉ?」
笑顔を崩さず、弥生は質問を投げかける。とにかく時間を稼ぐんだ。
「は、早かったな弥生」
「うん、ピーちゃんとの約束があったから切り上げて連絡したんだけど、全然繋がらなかったんだぁ」
そう言えば、神崎とのメールの最中に俺の携帯が鳴っていたような気がする。
「だから、どこだろう?と思って探してたら、こんなところで奈々ちゃんとも仲良くしてたんだぁ?」
「待ってくれ。話せば、分かる」
「さっきの佐奈ちゃんの件も、今朝聞いたお話となんか違うし。ピーちゃんは嘘つきなのかなぁ?」
「ち、ちがう。俺は嘘はついていない。あれは五木が・・・」
そんな俺たちの会話で目覚めたのだろう。奈々とやらが可愛らしいあくびをして、一言。
「・・・・奈々・・・・この人に・・・・・食べられちゃった・・・・」
『血の気が引く』という言葉は、まさにこのような状況を形容するためにあるのであろう。
「ピーちゃん?」
俺はスライディング土下座をきめた。それからどうなったかって?勿論説教タイムに突入だぜ☆。
結局、最終下校時刻ぎりぎりまで正座させられることになった。しかも、いつの間にやら眠り眼の少女が消えてるし。誰のせいでこんなことになったと思ってるんだ?!
・・・・・俺のせいか。
とまあ表面上は反省しつつ上手く弥生の誤解を嘘でごまかして、寄ったカフェにて。
俺のおごりによって並べられたイチゴパフェとチョコレートパフェを頬張りながら、弥生は神崎についてしゃべり始めた。
「それでさ、神崎さんのことで話したいことがあったんだよぉ」
「神崎のことで?」
「うん。私が聴いた噂によるとね、神崎さんってAクラスの男子ともあまりしゃべったことないみたいなんだぁ」
「え?そうなの?なんか普通に明日自宅にお招きされてるんだけど?」
俺だけ特別扱いしてくれてるってことなのか?直接より間接的に特別扱いってのまたいいな。
「そうみたいだよねぇ。だから、昨日PLA(ピーちゃん恋成功させるぞ連合)の部長の私としては、手詰まりって感じだったのぉ。男子を避けてるみたいだったからさぁ」
いつの間にやら部長就任にしていたんだな。弥生らしいマイペースっぷり。
「でも、神崎さんからの直接のお誘いなら大丈夫だねぇ」
「ありがたいことにな」
満面の笑顔をした俺にビシッと人差し指を突き付けて、弥生は言葉を続ける。
「だからと言って、神崎さんにセクハラしちゃダメだよぉ」
「おいおい、俺がいつセクハラしたんだよ」
「佐奈ちゃんとは顔近すぎるしぃ、奈々ちゃんとはスキンシップしてるしぃ。あれアウトだからねぇ」
ジト目で見てくる幼馴染から、視線をさっと横にそらす俺。最近は、何でもハラスメントにされて困りますね。話を逸らそう。
「まあそれは分かったからさ、明日どんなこと話したらいいかな?女子ってどんな話好きなんだ?」
「そうだねぇ、神崎さんがそもそもどんな趣味を持っているか、分からないから何とも言えないけど。部活とかファッションとか、料理とか色々あるよぉ。後は、好きな男子とかそうじゃない男子の話とか結構盛り上がってる子多いかなぁ」
メモメモ。部活は確かテニスやってたから、そこらへんから話を振ってみるか。料理は俺が詳しくないからパスで。ファッションも同じく。
それにしても、神崎ならなんでも似合いそうだよな。明日どんな服着てくれるんだろうか?俺としてはスカートの方がうれしいかな。パンチラとかの可能性が0%じゃないからな。
後は、好きな男子か・・・。これは一番気になるところだが、聞くタイミングがなー。そうじゃない男子とかはもっと聞きにくい。神崎の嫌いな人に俺の名前あったら、異世界に転生しなきゃいけなくなるし。ってか、女子ってそんな話してんの?背筋が凍えるわ。でもまあ、現時点で好感度はマイナスではないはず。ここまできたらこのチャンスをものにしよう。
そんな俺の覚悟を見て取ったのだろう。弥生は相好を崩して、一言かけてくれた。
「ピーちゃん、頑張ってねぇ」
「おう!」
応援の言葉を締めにして、後はいつもの雑談に興じる俺たち。内心はドキドキだったが、弥生のおかげで随分リラックスできた感じがする。どんなハプニングが起きても何とかなると確信できるほどに、気分は最高潮だった。
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