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13話 肉!
しおりを挟む手伝いは食用倉庫からの食材運びと食器の
準備だけで【後は肉が焼けるまでライトと
レフトと話しでもしながら待ってろ】と言
われたから2人と話しながら待っていると、
【待たせたな!】って気合の入った声と共
にディーニクスのステーキが運ばれてきた。
カラマ「さぁ!これがディーニクスの肉
だ!」
わぁお・・・。 ディーニクスの肉は青みがかっ
た緑色をしており、 肉汁は青紫色。
香り、 基、 臭いは動物園の爬虫類コーナーの
臭いがする。
この視覚的にも嗅覚的にも衝撃を与える
ディーニクスに、 先程まで【牛の為なら何
も怖くねぇ!】と構えていた食欲は走って
逃げて行ってしまった。
そんな肉なのに食い応えたっぷりのアメリ
カンサイズなのが憎たらしいぜ!
こん畜生ー!
ライト「焼けてるよな?」
カラマ「当たり前ぇよ!生で食うのは魔物
と魔獣しか居ねぇ」
ライト「毒入ってねぇよな?」
カラマ「毒は爪と毒腺と毒袋にしかねぇし、
しっかり取り除いたから安心しな!」
毒あるんかい!
2人はフォークで突いたりひっくり返すな
ど、 観察と言う名の警戒をして一口目に移
行しようとしないので俺が先陣を切る事に
する。
硬そうな肉にナイフをっと!食前の挨拶を
忘れていた!
こんな大切な事を忘れるなんて1度も記憶
に無いし、 どうやら俺の感覚は此奴を食べ
物として認識出来ていないみたいだ。
穹窿「いただきます」
ナイフで切り、 切りぃ・・・ 切れねぇ!!
嘘だろ!? ナイフの刃が弾かれるんだ
が!?
肉の繊維に合わせて入れてるのになんて強
情な肉だ!
気は進まないけど押し潰すようにして・・・切
れた!
とんでもなく筋張った肉で咀嚼するのが難
しそうだから通常の1口サイズからもう一
度半分に切り、 いただきます!
ライト「この瞬間だけテメェさんの方が度
胸あると認めてやるよ」
レフト「無事に帰って来いよ」
【そんな死地に向かう人を見送るような目
で見ないで欲しい】と念を送り肉に集中。
この肉は想定通りの噛んでも噛み切れない
強い繊維質をしていて一向に解れる気配が
無い。
そして噛めば噛むほど口の中の水分が奪わ
れ、 奪われた水分が爬虫類と獣の臭みをブレ
ンドした肉汁となって口の中に広がる。
幸いにも臭みはボーダーラインが見える位
置で止まっているけど、
これは俺のボーダーラインなだけで6割強
の人はアウト判定を下すだろう。
味についてのポジティブポイントは 、
鳥のモモ肉に似た旨味が臭みの沼の中から
頑張って ほんの少し顔を出している事の1
点。
以上の事を踏まえてディーニクスの最終評
価は、
解体と下処理に工夫と手間をかけたら美味
いと臭いの境界線には近付ける最低限のポ
テンシャルはある、 だ。
穹窿「爬虫類だな、 彼奴の肉だよ。 でも想定
していたよりは酷くない」
カラマ「くっそー低評価か。 人間の味覚には
合わねぇのか?」
ライト「・・・作って貰った料理に手を付けね
ぇ恩知らずじゃねぇし食うか」
レフト「らんが行ったんだから続かねぇと
な」
2人は切り始め、 俺は2口目へ。
やっぱり2口目でも臭みに慣れる気がしな
い。
このまま完食しようとすると中頃からキツ
くなってくるのは目に見えてるし、 何か手
立ては・・・
そうだ!ここは1つ賭けてみよう!
穹窿「すみません、 酸味強めの果実ってあり
ますか?」
カラマ「あるぞ、 持ってくるか?」
穹窿「えっとですね、 それで果実のタレを作
りたいので調理場を貸して頂きたいなと」
カラマ「果実のタレ? 別に調理場を貸すく
らいなんて事はねぇよな?」
ホルス「あぁ、 火事だけは起こさねぇでくれ
よ?」
穹窿「はい、 ありがとうございます。 細心の
注意を払います」
カラマ「調理道具が何処にあるか教えるか
らついて来な」
穹窿「はい」
・・・移動兼調理中・・・
カラマティさんが見守る中での果実のタレ
作りは少し緊張したけど無事に完成!
【さぁて!ディーニクスよ!再戦と行こう
じゃないか!】
と意気込みながら部屋に戻ると2人が難し
い顔をして肉を噛んでいた。
ライト「あん?まんま果実のタレじゃねぇ
か」
穹窿「そりゃあそうだよ」
ライト「らんの料理の腕前は認めてるが、 そ
れは邪が出るとしか思えねぇ」
穹窿「その答えは俺が食べて確かめるよ」
いざ実食!
ディーニクスの肉に果実のタレをかけて肉
を切り・・・いざ尋常に勝負!
・・・これは!
これは食いやすくなった!
肉の臭みを果実の酸味がかなり抑え込んで
くれて肉の旨味と果実の仄かな甘みが互い
を引き立てている!
これなら苦無く食える!俺の勝ちだディー
ニクス!
皿はディーニクスの肉汁と果実のタレが合
わさり 色彩センスの無い小学生が配合し
たパレット状態になってるし、
それを【無問題!】と食べる俺を皆が怪訝
そうな顔で見てくるけど、 そんな事は気に
ならない程に味が良くなってる。
よくぞこの方法を思い付いた!俺!
ライト「無理してねぇか? カモメよりは食
えるが、 そんな顔しながら食えるもんじゃ無
くしただろ?」
レフト「ラミィの家から出て来そうな薬品
の色になってるぞ・・・。
掛け合わせた物を食べて舌がバカになっち
まったか?」
穹窿「こっちの方が食える!断然良い!」
ライト「無ぇよ!無ぇ! 絶対ぇ無ぇ!」
穹窿「論より証拠!食ってから判断して貰
おうじゃないか!」
ライト「・・・まぁ、 確かに食ってねぇのに決め
付けるのは違うか。
しゃーねぇな、 通常よりも不味かったら1
発殴る」
えぇーっ!!? そこまでは保証出来ない!
【それは考えさせて欲しい】と伝えようと
したけど時既に遅し、 ライトは既に俺の皿の
肉を切り始めていた。
いきなり生命の危機に瀕してしまったん
ですが、 ここから入れる保険ってありま
すか?
無い?そうですか・・・ えぇい!ままよ!どう
にでもなぁーれっ!!
ライト「あん?テメェさんの肉の方が切り
やすいな。 部位が違うのか?」
カラマ「いいや同じだ」
ライト「そうか、 刃の角度の問題か?」
ライトは3㎝程にカットして肉を疑いなが
ら口の中へ。
俺の運命は如何に!
ライト「・・・」
怪訝そうな顔でスタートして、 咀嚼を続ける
けど表情に変化は無し。
これはダメだな。 首のストレッチをして、
それからヘルメットを用意して貰おう。
ライト「んー?」
そう諦めた瞬間、 ライトが不思議そうに首
を傾げながら唸った。
それから暫くは葛藤しながらの咀嚼となっ
ていたけど、 1度【フッ】と鼻で笑うと半
笑いになり そのまま表情を変える事無く肉
を飲み込んだ。
レフト「どうだ?」
ライト「待て待て待てw 小さく切り過ぎた
のかも知れねぇ。 もう一回な?」
今回は普通サイズに切ってから躊躇いなし
にパクリ。
暫く疑い悩むように咀嚼していたけど今回
も半笑いを始め、 表情そのままにフィニッ
シュ!
イヤッホー!!これは勝確!! ピンチを!
生命の危機を乗り切ったぜ!
ライト「魔法かけてねぇかコレw? 魔法だ
ろw? ありえねぇってw!」
穹窿「調理は魔法にも例えられるから強ち
間違いじゃない」
ライト「マジかよ、 これなら食えるぜ」
レフト「俺も俺も!」
レフトも肉を一口サイズに切り口の中へ放
り込む。
そして味を探るように噛み締め、 少しする
と感嘆符を頭に灯し そのまま半笑いになり
ながら咀嚼を続けてゴクン。
レフト「ここまで変わるのか!」
ライト「だろ!」
カラマ「嘘だろ!?そんな食い方が美味い
わけがねぇ!
仄かな臭みと野性味ある肉の風味が売り
のディーニクスに果実のタレを掛けたら
意味のわからん味になっちまう筈だ!」
ライト「うるせぇ!こっちの方が食えるもん
は食えるんだ!彼是言うのは食ってからに
しやがれ!」
ライトは【タレを貰うぞ】とタレを自分の
肉に掛けてから切りわけ、 お二方の皿に乗せ
た。
カラマ「まぁ・・・人間の味覚を知るってのも
大事か」
ホルス「香りはとても良い、 後はこれがディ
ーニクスと合うのかどうか」
ホルステイン夫妻は肉を同時に放り込み、
咀嚼しながら同時に両腕を組むと 同時に上
を向いて味覚に集中。
そして少しすると同時に驚き、 同時に顔を見
合わせ嚥下。
この夫妻はどれだけタイミングピッタリな
んだ?
カラマ「何でだ!?どうしてこうなった!?
こんな瑞々しくて歯切れの良い肉になるな
んて信じられねぇ!」
ホルス「美味ぇ!蕩けるように美味ぇ!
噛み締めれば噛み締める程、 肉の繊維の間
に果実のタレが染みこんで肉の旨味をより
引き出してる!
それに飲み込んでからも暫く鼻に残る果実
のタレの香りに食欲が擽られて手が止まら
ん!」
ヨッシャ!ディーニクスの肉を食べ慣れて
る お二方から高評価をゲット!
俺が喜んでナイフとフォークをグッと握り
締めると同時にお二方は2口目へ。
ホルス「此奴は凄ぇ!魂消たぜ!」
カラマ「世の中何が起きるかわかんねぇも
んだな」
俺は皆の喜びの声を聞きながらディーニク
スの肉を完食。
アメリカンサイズの肉を見た時は食べ終わ
った時の満腹度がどうなっているか心配だ
ったけど、 まったくもって問題なし!
このまま牛を頂くとしよう!
・・・・・・
ホルステイン夫妻が牛を焼きに行き、 待つ
事約15分後。
ホルス「さぁ!お待ちかねの牛だ!」
3人「おぉーっ!!!」
遂にメインディッシュの牛ステーキが登
場!
牛の香りが食欲をそそる!
あぁ堪らない! 今ならこの香りだけで丼3
杯はいける!
ではメインディッシュをいただきます!
おっ!少し野性味があるけど美味い!
いや! あるけどと言ったけど、これは寧ろ
野性味がある事で異世界の牛として楽しめ
るから加点ポイントだ。
肉質は毎日食える系の赤身肉で歯応えがあ
るけど、 噛み締めれば噛み締める程 濃縮
された肉の旨味が溢れ出して来て脳にガツ
ン!と幸福感と興奮を響かせる。
俺が異世界に落とされたのは、 落とした何
者かがこの牛と出会わせる為だったんじゃ
ないかと思える程に美味い!
ホルス「どうだ俺達の牛は?」
穹窿「最高に美味いです!
牛は食べていましたけど、 どれとも違う風
味で独立した美味さをしています!」
ホルス「そうかそうか!其奴は最高に気持
ち良い感想だ!」
カラマ「個性が出ていて、 それが旨味になっ
てるってのが嬉しいぜ」
お二方のニコニコ笑顔を眺めながら次の一
口。
うん!2口目だろうと1口目と変わらない
美味しさ!
先程野性味を異世界らしさって事で加点し
たけど、 これは野性味が肉々しさを引き立た
せるスパイスになってる。
この牛を食べ慣れると今まで食べていた野
性味の薄い肉では物足りなさを感じるよう
になるかも知れないな。
そう言えば元居た世界では牧草飼育と穀物
飼育の何方かで育てていて、 牧草飼育だと鉄
やミネラルの臭いが強く出るって何かの記
事?コラム?で読んだっけ。
野性味を感じるのはそれが理由か?
だとしたらこれは逞しく生きた味で、 今まで
食べてきた どの牛よりも元気になりそうだ。
ライト「確かに独立した美味さしてる。
前に討伐の礼で牛肉食ったがここまでガツ
ンと響く感じじゃなかった」
レフト「おとなしい旨味だったな」
ホルス「それぞれ拘りがあるから味にも違
いが生まれるんだろうよ」
レフト「皆違って皆良いって奴か」
美味しさも食べ応えも満点の牛を完食して
満腹満腹♪
ただ牛がとても美味しかったからこそ米が
無いのが残念でならな過ぎる!
なので誰にも向けずに遺憾の意を示させ貰
おうと思う。
改めて思うけどやっぱり米だよな、 米。
粗方異世界生活には慣れて来たけど米の無
い食生活だけは慣れない、 って言うか慣れよ
うがない。
俺みたいな米中心の食生活を送っていた
人間にとって今の食生活は おかずだけの食
生活を送ってるようなもの。
だから食後の満腹感は得られるけど充実感
がもう1つ足りていない。
だけど、 残念な事にルーボスーベは
【ルーボスーベのある大陸の国々と米を主
食としている東の国の周辺諸国と繋がりが
無い】
【船で各国を巡る貿易商の誰も米が輸出入さ
れていると聞いた事が無く、 米の現物も見
た事が無い】
と米は極めて入手困難な環境。
これは彼方此方に顔の利くライトとシーム
とフィート、
意外にも遠方からの顧客も抱えているラミ
ーが情報源だから確かな情報だ。
なので現時点で解決策は無く、
今やれる事は異世界の食事を楽しみなが
ら、 異世界で米に合うおかず探しを楽しむ
ってその時その時を楽しむ事。
何事もポジティブ思考であれば良い結果
が向こうからやって来てくれるってもん
だ。
まぁ、 今回みたいに完璧に合う物を見つけ
たら現状を残念に感じてしまう場合もある
けどな?
おっ!ホルステイン夫妻が果実のタレの
レシピを知りたいようだ。
それとライトが聞いた事の無い果実で興味
深い事を言ってる。
これは果実のタレを進化させるチャンス!
この期を逃すわけにはいかない!
ではでは!
0
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