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7話 大きな1歩
しおりを挟むライト「シャーッ!オラァ!」
レフト「やったぜ兄弟!!」
羊毛から数えて14番目の素材で遂に指芯
適性のある素材を発見!
2人が【適性がありそうと思った物を片っ端
から試す!】と5日掛けて掻き集めた候補の
中から見つかってくれて良かった!
適性を見出されたのは【ケサランパサラン】
と言う生物の体毛。
レフトに描いて貰ったケサランパサランの
見た目をザックリと説明すると、
球体にクリクリッとした目を2つ付け、
両頬のラインの外側に指の無い真部分集合
を表す数学記号【⊂】の形をした腕を付け、
顔と腕意外にふわふわとした毛を生やして
常に浮いてる生物。
特徴は元居た世界の伝承上の謎の生物と酷
似しているし、 名前は同じ。
違うのは元居た世界のは兎の尻尾くらいと
されていて小型だけど、
此方のはバスケットボールサイズと大型っ
て事だけ。
これだけ似ているとなると、 元居た世界にも
実は居るんじゃないか?
元居た世界と此方の世界、 両方の世界に共通
する生物が居るわけだし 居ても不思議じゃ
ない。
居ると考える方が浪漫g・・・
とっ! 未確認側のケサランパサランの話で
脱線する前に話を戻して実在するケサラン
パサランについて もう少し説明させて貰う。
先ずは生息地。
野生のケサランパサランの生息地は年中穏
やかな気候の地域。
その条件を満たさない地域に連れて行くと
直ぐに死んでしまうそうだ。
次は食事。
歯がないので固形物は食べられない。
自然豊で綺麗な水と温かい日光で生命維持
をする。
中には果汁や花の蜜を好む個体も居る。
次は生態。
身の危険を感じると空気を吸い込んで膨ら
みながら毛を逆立て、 激しい閃光を放ち 目
眩ましをして相手が怯んでる間に思いっ切
り空気を吐いて逃亡する。
尚、 余り速くないし 余り遠くに行けない模
様。
野生では大凡20匹以上の群れで居る為、 孤
独に弱く1匹だけ飼おうとすると孤独死し
てしまう。
飼うなら最低でも6匹は必要。
生殖活動は確認されていないが、 気が付いた
ら手のひらサイズの小っこいケサランパサラ
ンが生まれている。
環境の変化と攻撃による死亡以外は確認され
ておらず、 寿命は不明。
次は人との関係。
愛玩動物として飼う人が殆ど。
ブラッシングで大量の毛が採れるので、 個人
では使い切れなくて売りに出されている。
人に懐くが、 此方からコミュニケーションを
取りに行くよりも近寄ってきたら構うくらい
がベスト。
最後は分類。
植物なのか魔物なのか妖精なのかで意見が
割れている。
また
純粋な植物では無いとする者達の中で、
植物系魔物か妖精かで意見が割れている。
なので分類は不明。
以上がケサランパサランについて。
此方でも謎の生物なのが面白い!
そして元居た世界と同じく幸運を呼ぶ生き
物として皆から愛されているそうだ。
そんな幸運を呼ぶ生き物の毛が指芯の適性
素材になるなんて縁起が良い!
これは吉兆に違いない!
指芯の適性素材が見つかり、 次のステップで
あるグラブ芯の適性素材探しに移行。
此方はライトが言っていた通り、 適性素材が
多すぎて嬉しい悲鳴を上げながらの素材選
びとなった。
そして総勢41種類の候補から選ばれたの
は、
馬毛フェルトと 馬毛と植物繊維の合成フェ
ルトの2種類。
馬毛フェルトは硬くて型付けが大変だけど、
1度型付けが終わると維持力が強い。
馬毛と植物繊維の合成フェルトは馬毛のみ
フェルトよりも型付けが楽だけど、 維持力は
馬毛のみフェルトには劣る。
対照的な特性を持つフェルトに2人の意見
が分かれたけど、
【硬いグラブが好みの人と柔らかいグラブ
が好みの人、 何方にも対応出来る様にして
欲しい】
と俺の我が儘で両方作る事にして貰った。
そうしてグラブ製作の最終段階へ移行。
指芯の試行錯誤と同時進行でグラブの形状
作りも試行錯誤を重ねていたのでスムーズ
に進み、 艶と重さ以外は殆ど市販の物と遜色
ないグラブが出来上がった。
ライト「どうよ?」
穹窿「うん、 使える範囲に入ってるよ」
投手用にしてはガッシリしていて若干重量
を感じるけど許容範囲。
俺の感想を聞いてライトとレフトはハイタ
ッチで喜びを分かち合う。
レフト「後は使用感だな」
ライト「ヨッシャ!キャッチボールだ!」
・・・裏の空きスペースに移動・・・
初めは使い慣れてる俺にって言ってくれた
けど、 試作品第1号は2人で味わって欲し
かったから2人でやって貰う事にした。
ライト「行くぜ」
レフト「ヨシッ!」
【シュッ!】
【バシッ!!】
ライトの指先から放たれた白球はレフトの
構えているグラブに心地良い革の音色を奏
で響かせながら収まった。
レフト「・・・・・・来たぁーっ!!! これだ!!
これはグローブだ!!」
レフトが小刻みに震えだし 両腕を突き上げ
ガッツポーズするのを見て俺達も喜びを爆
発。
その後、 2人が3分程キャッチボールして俺
の番。
使ってみた感想は、
嵌めた時のイメージとまったく同じ感覚!
正しくこれはグローブだ!野球のグローブと
堂々と名乗れる物だ!
この世界で初めて生まれたグローブに感動
しながら3分程キャッチボールをして確認
作業終了。
ライト「グラブにもう少し張りが欲しいが、
球の威力を吸収して捕球しやすさも欲しい」
レフト「俺の方はもっとグラブでの捕球感が
欲しい」
2人は更なる改良に向け工房へ。
試作品第1号が完成した事で方針が決まり、
これからドンドン改良が進んで行くだろう。
・・・・・・
試作品第1号が完成してから15日後、
シームに呼ばれたのでシームの工場にやっ
て来た。
シーム「おぅ! 待ってたぜ!」
ライト「呼び出したって事は見つかったの
か?」
シーム「おぅよ! コルクってのはコレの事じ
ゃねぇか?」
テーブルを挟んで向かいに座ると茶色の球
体を転がしてきたので、 俺が捕球して確認。
穹窿「そう! この感触に弾力!」
ライト「おーっ!!あったのか!!」
シーム「ダチがブゥラァの木の樹皮で作る装
飾品に惚れこんでいてな?
探してる材質と似てるからって球体にして
送ってくれた」
ライト「ブゥラァか」
穹窿「場所が変われば呼び方も変わるのは
わかるけど、 言いにくいってか その発音無
理」
日本生まれ日本育ちの他国語も日本人発音
しかして来なかった俺には、 口の中で低音
を響かせながら伸ばす発音は無理。
やろうとしてもスローモーション再生の声
真似にしかならない。
ライト「どんな木だ?」
シーム「生命力のクソ強ぇ木でよ? 樹皮を剥
いでも腐らねぇ、 真ん中から切り倒しても切
り倒した場所から再生を始めて成長するっ
て木だ」
ライト「コルクガシの上位互換か」
シーム「その装飾品を作ってるのは とある民
族なんだが、 その民族は神聖な木として崇め
ていて 装飾品を身に付けていると恩恵を受
けられるって考えてるそうだ」
ライト「民族らしい考えだ」
穹窿「縁起が良いのは何より」
レフト「思いっきり投げたり、 バットで打つ
って聞いたら発狂されそうだ」
穹窿「その人達にとっては御神木だしなっ
と!?」
何となしに床にバウンドさせてみたら5m
近く跳ね上がった。
ライト「・・・この弾力はヤベぇな」
レフト「飛び過ぎるよな?」
穹窿「うん、 果てしなく飛んでいくと思う」
これではラビットボールが可愛く見える程
のホームラン合戦になる。
そしてそれは俺の生命を奪える打球が飛び
まくると言う事だ。
穹窿「何か対策を練らないとな」
ライト「衝撃に強い革で包んでみるか」
ライトはそう言いながら何も無い所から1
枚の革を取り出してテーブルの上へ置いた。
今のどうやったんだ!?手品か!?見えな
い四次元ポケットを持っているのか!?
シーム「【スペース】って異空間に物を収納
する空間魔術だ」
穹窿「凄ぇ!凄ぇ便利そう!」
シーム「あぁ、 便利だ。 収納量に個人差はあ
るが魔力があれば誰でも修得出来る」
穹窿「良いなぁ! いつでも野球道具触れる様
に修得したい!
それで、 それ何の革?」
薄らと鱗模様が見えるエキゾチックな革だ
から鰐とか爬虫類系だろうと予想。
ライト「鰐だ」
穹窿「鰐かぁ、 そう言われると名残がある。
鰐革は普通に流通してるのか?」
ライト「あぁ、 革はクソ魔糸の影響で激安に
なってるが、 その分 肉の値段が高騰してる」
穹窿「主食肉として食べてる地域はある?」
ライト「あるぜ、 だから自分達で獲ろうとして
逆に食われる事故が増えてる」
シーム「鰐の鱗は頑丈で生半可な攻撃じゃ傷
の1つもつけられねぇ。
とてもじゃねぇが素人がどうにか出来る相手
じゃねぇってのによ」
穹窿「ずっと食べてきた物を食べられなくな
るのは辛いだろうけど、 無謀なのは良くな
い。
いきなり硬球作るのか?」
ライト「あぁ、 硬球作る為の材料持ってきて
あるからよ」
穹窿「上手く行きますように!」
折角弾性のあるコルクが見付かったんだ、 ま
た難題が訪れるのは辞めて欲しい!
ライト「心配しなくても大丈夫だ、 革細工職
人の勘が大した問題じゃねぇって言ってる」
シーム「じゃあ作業始めてくれ。
そっちの長細い入れ物に入ってるのがバッ
トか?」
穹窿「うん、 はい」
バットケースからバットを2本引き抜いて
グリップエンドをシームに向けて渡す。
ヘッドを上向きに収納してるってのもある
けど、 渡すときには刃物みたく持ち手を相
手に向けて渡すと少し上品な感じがするか
ら バットを渡す時はこうしてるんだ。
シーム「こっちが金属で・・・これは?」
穹窿「竹バット。 芯は小さいし芯以外で打つ
と手への衝撃が凄くてクッソ痛ぇ」
あの手の中で何かが爆発した様な痛みは
思い出しただけで手の平がジンジンする。
特に春先の少し肌寒い日は痛くて、
グーパーしたり 手の平を振ってから太股横
でパンパン叩いてたなぁ。
ライト「何でそんなモン持ってんだよ・・・」
穹窿「先代のプロ野球って国1番の野球機構
に入って大活躍した先輩が、 高校1年の練習
から使ってたって聞いたから俺も真似して
る」
ライト「ぶっとんでやがるな」
シーム「竹ならこっちにもあるが、 これは圧
縮して作られてるな。
ふーん・・・面白ぇ事する奴が居たもんだ」
シームは竹バットに興味津々。
バットの作り方は硬球の作り方の本に簡単に
しか載ってなくて、 どうしようかと思ってい
たらPDFファイルをスマホに落としていたの
を思い出し、 久しぶりにスマホを起動させて
手書きで紙に書き出したのをライトが翻訳し
てくれたから作り方を渡せる。
それと他に落としてあった物も全て書き出
した。
公開するかはシームの助言通り、 此方の世界
の事を良く知ってから考える。
レフト「この先の部分がくり抜かれてる意味
は?」
穹窿「先端をヘッドって言うんだけどヘッド
の走りが良いと抜けが良くなる。
振り慣れてきたら感覚でわかるよ」
レフト「感覚か」
シーム「この長さと太さが基準か?」
穹窿「俺のは86㎝で太さ6㎝だから長くて太
めな筈」
シーム「筈?」
穹窿「他の人のバット知らない、 でも84㎝が
俺の国では一般的な長さだ」
シーム「そうか。
・・・紙と書く物はっと、 ヨシッ! 規定はある
か?」
穹窿「1本の木材から作る事。
板目部分より柾目の方が強度有るからそっ
ちが芯になる様に作る。
ただしメープルの場合は材質上反対。
長さは最長106.7㎝まで 太さは7㎝まで。
くり抜く深さは3.2㎝で・・・並んで何かあった
けど忘れたから、 今度野球規定本を翻訳した
の持ってくる。
後は巻いてあるテープの45.7㎝から上は何も
つけちゃいけないとか」
シーム「・・・ヨシッと、 今言ったのは守るぜ。
バットを見本として預けてくれねぇか?」
穹窿「うん、 良いよ。 ケースも渡しておくよ、
バット製作お願いな?」
シーム「おぅよ!」
レフト「今日も大量に木を運び入れていた
が、 デカイ仕事入ったのか?」
シーム「仕事としてはデカくねぇな。
実は地形考えられねぇ馬鹿が山で地割れ起
こす魔術使って、 二次災害で山崩れが起きて
麓の村に土砂やら楓を含む大量の倒木がな
だれ込んだから木が有り余ってんだ」
穹窿「幾らこっちの人が頑丈でも土砂災害に
巻き込まれたら死ぬよな?」
シーム「流石にな、 生き残れるのは一部の人
の領域を飛び出した奴等だけだ」
穹窿「そうだよな、 何人亡くなった?」
シーム「誰も死んでねぇ。
山から普段聞かねぇ物音がしたら取り敢え
ず空に飛んで逃げろって昔からの教えが役
に立った」
穹窿「それは不幸中の幸い」
レフト「死人が出なくて良かった」
ライト「今、 村はどうなってんだ?」
シーム「国が主導で建物や畑とかは元に戻し
たが、 村の血管である街へ繋がる道はまだ
戻せてねぇ」
ライト「中途半端だな、 道くらい整備しろよ」
シーム「罰金やら何やらの額の見通しが甘く
て舗装工事までの金が足りなかった。
だから少しでも復旧の足しになればと声掛
けてメープルの木を買い取った」
穹窿「おぉーっ!太っ腹!」
レフト「痺れる男気だ。
見積もり甘かったってより中抜きだろ?」
シーム「そこは俺から言える事は無ぇよ」
ライト「やらかしたのはデルベベのギルドだ
ろ? そんなバカやるのは彼奴らしか居ねぇ」
シーム「口止め料貰ってるから名前は言えね
ぇ」
ライト「・・・まっ!テメェさんは良い事した
んだ、 これから良い事あるさ」
穹窿「そこで買い取った木を使うんだよな?
質は大丈夫?」
シーム「安心しろ、 大丈夫な奴を使う」
穹窿「それなら安心」
ライト「・・・っと、 こんなもんでどうだ?」
穹窿「速っ!!しかも綺麗な球体!」
ライト「指芯を考えながら練習してたからな。
後は硬球と同時に落として跳ね具合の確認」
そう言いながら軽く腕を伸ばしてから手を
離して床でバウンドさせた。
床は硬いらしく響かない重低音のみだったか
ら良いけど(良くは無い)、
俺の感性は変わってないから硬球を人様の
建物の床に落として確認するとか凄ぇギョ
ッとする・・・。
2球とも大体150㎝の高さから落として、
元居た世界の硬球は50㎝弱、 お手製硬球は
40㎝弱 弾んだ。
穹窿「良いんじゃないか?」
ライト「出だしは良い、 だが本の規定には届
かなそうだぜ?」
穹窿「こっちの人は力あるから反発力抑え気
味くらいが良いと思う」
俺がホームラン打者のままで居られるか、
ラインドライブヒッターに転向せざるを得
ないかは実際に広い場所で打ってみないと
わからないから心配だけど、
俺はまだ15歳で育ち盛りだし何とかなる
だろ!
ライト「そうだな、 飛ばなさすぎたら調整入
れたら良いだけだしな」
レフト「・・・そうだそうだ、 ブゥラァの木は
希少か?」
シーム「いいや、 ちょっと西に行けば結構生
えてるぜ」
レフト「なら、 材料調達には困らないな」
穹窿「行く行くはコルクの木の植林をして
安定供給を目指したい」
シーム「其奴は俺もダチも関わりてぇ話だか
ら、 時期が来たら一言くれ」
穹窿「勿論、 木の専門家が居ないと上手く行
かないからな」
ライト「テメェさんコルクの作り方は習った
か?」
シーム「いいや、 これで材料決まったわけじ
ゃなかったから聞いてねぇ。
だが、 決まったからには聞いとくぜ」
ライト「おぅ!頼んだ!」
シーム「ヨッシャ! 俺はバットを作ってみる
ぜ」
ライト「それなら作り方の載ってる本の翻訳
本を持ってきてるぜ。
2冊あるから1冊やるよ」
ライトがスペースから翻訳本を取り出して
シームに贈呈。
シーム「其奴は助かる! ・・・汚ぇ字だな、 お
いw」
ライト「うるせぇよw」
シーム「・・・うん、 なるほど。 確かに此奴みて
ぇなのがあると便利そうだ。
おっ!良いねぇ! このノミで削ってる所が
堪らねぇ!
クッソ!落ち着け!今は手順確認してるだ
ろうが! 突っ走るんじゃねぇ!」
職人の血が騒いでるのだろう、 本を読みニヤ
けながら一人でエキサイトし始めた。
まぁ職人さんだからな! 普通の人が見たら
ドン引きするけど情熱的な職人さんだから
な!
ライト「じゃあ帰るか」
穹窿「良いのか?」
ライト「こうなっちまったら揺すって叫んで
呼びかけでもしねぇと反応しねぇよ」
穹窿「それは凄ぇ・・・」
バットの事で盛り上がってくれてるのは嬉
しいし、 退散するのがベストだろう。
コルクが見付かったものの 弾性が強すぎと
わかった時は不安になったけど、 ライトの革
の知識により見事即解決。
しかも!それはゴム芯問題まで一緒に解決
する超ファインプレーで、 硬球製作と野球道
具最大の問題は解消された。
バットで唯一の気掛かりは反発力だけど、
もし強すぎた場合は鰐革を厚くして調整し
たら大丈夫だろう。
最高の収穫があり、 俺達は社長室を出て直ぐ
にハイタッチを交わす。
向かいから歩いてきていたお弟子さんに不
思議そうな顔で見られたけど、 テンション
高いから気にならない!
誰かに声を掛けようと思っていたから良い
タイミングだと思いながら、 そのお弟子さん
に帰る事とシームが盛り上がってる事を伝え
て俺達は帰路に着いた。
0
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