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どうにでもなる
ここはどこだ
しおりを挟む目覚めると、知らない場所だった。
ここは、どこだ……
薄らぼんやりした頭で、まず上を、それから周りを、目だけで確認する。
岩だらけだが、随分と高地に思えた。
喉の渇きをおぼえて、水が欲しくなる。
水はどこだ。水が飲みたい。
軋む身体をなんとか起こして、手足がちゃんと動くだろうかと、そろそろと動き出す。
服は着ている(ボロ)。
靴も履いている(ボロ)。
身体は特に動かないような所もなく、何とか、歩いての移動は出来るようだ。
とにかく、水だ。
俺はよろよろと歩き出す。
岩場に立って空を見上げる。
雲は遠く、雨はまだ降る気配はない。
見下ろして、耕地や町のようなものが無いか探したが、山林の向こうはよくわからない。
下に行けば山林になっている、ということは、少なくとも木が育つ水はあるということだ。
湧水でもあれば、果実の成る木があるのかもしれないし、食えそうな小動物もいるだろう。
どうしてこんな高地の岩場に転がされていたのだろう。
とにかく下に降りて行こう。
辺りを見回すと、弓とぼろぼろの剣が落ちている。
誰のだ。
俺のかな。
無いよりマシ、と拾い上げて歩き出した。
とにかく、川を探して下へ下へと降りていく。
なんとか、手がかり、足がかりを探し、ごろごろとした岩場を降りて行く。
途中、沢山の野生の山羊が、軍団さながらにドカドカと崖を駆け降りていくのを見た。
何とかそちらまで移動すると、やはり、ある程度の道が出来ている。
この道を追って行けば、山羊の生息地。という事は当然、水も、草地もあるだろう場所にたどり着くはずだ。
ヤギフンの跡を追うように下って行くと、辺りに少しずつ緑が増えて行き、何とか、林や森が遠くに見える場所に出た。
とりあえず、そこで力尽きるように座り込む。
木がある。安定的な水の供給がある場所。
目にも心にも優しい緑を見ながら、岩場の影に身を隠し、ぼろぼろの剣を一応抱えて、少しだけ眠った。
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