203 / 296
第12章 マムーチョ辺境侯爵領
第18話 条約の締結
しおりを挟む
ノーマン達がヴィンチザード王国との条約やそれに付随する内容を書類にまとめるために部屋を出ていくと、皇帝は残った老齢の執事に話しかける。
「どうじゃ、お前の部下は活動できそうか?」
「いえ、全くできそうにありません。使用人の仕事としては問題ありませんが、秘かに敷地から出た者は意識を失って送り返されています」
老執事は苦渋の表情をして答えた。彼はローゼン帝国の諜報組織のトップでもある。常に皇帝のそばで皇帝を護衛しながら、手足のように情報を収集していた。
数十年前のヴィンチザード王国との敗戦でバルドーの存在に脅威を覚えた皇帝が、何十年もかけて作り上げた組織である。この組織が無ければ再びヴィンチザード王国と戦争など皇帝は考えなかっただろう。
すでにバルドー程度なら問題なく対処できる組織になったと、皇帝は自信を持っていた。
「昨晩の話は間違いないのだな?」
皇帝は老執事に尋ねた。
「はい、間違いありません!」
老執事は昨晩のことを思い出しながら答えた。
昨晩、老執事は皇帝の寝所に人の気配を感じて赴くと、皇帝のすぐそばに老齢の男が笑顔で立っていた。
老執事はすぐに相手を倒そうとした。しかし、相手に近づこうとした瞬間、姿を見失い、自分の首にナイフが押し当てられていた。そして相手が話すことを黙って聞くしかなかったのだ。
皇帝は大きく息を吐き出して尋ねた。
「ふぅ、ハル様やドラ美様のことは諦めろと。大賢者テックスや黒耳長族やマッスルに失礼なことをすれば、ローゼン帝国もホレック公国のような運命をたどると言ったのだな?」
「はい、間違いありません!」
皇帝は老執事に絶対の信頼を寄せていた。国内の不穏分子の排除や汚職をする貴族を排除して、帝国を安定させてきたのは彼のお陰であるとさえ思っていたのだ。
皇帝はそんなやり取りに寝ていて気付かなかった。老執事が嘘の報告をするとも思えなかった。
「相手は何者だと思う?」
「忍び込んできたのは容姿から、あのバルドーではないかと思います」
老執事の話に皇帝も黙って頷いた。
「バルドーが相手ならお前なら何とかなったのではないか?」
「前回の戦争の時のバルドーか、彼が普通に成長していたとしても何とかなると思っていました。しかし、昨晩のこと考えると差が広がったと感じました」
老執事は虚勢を張ることなく正直に感じたことを答えた。
「ふむ、大賢者テックスによって飛躍的に能力が上がった可能性もあるな……」
「はい、『知識の部屋』にある未公開の情報もタイトルだけは確認できます。タイトル通りの内容だとすれば、バルドーの能力も納得できます」
皇帝は老執事と話しながら考えを整理する。
勇者関連のハルとドラ美を奪われたと焦って皇帝は勢いでバッサンまで来た。バッサンに来てからも勇者の知識が有用であると分かったことで、さらに感情的になっていた。
しかし、街中なのことや戻ってノーマンの話を聞いたことで皇帝は冷静になることができた。
冷静になると皇帝は自分が的確な判断がまるでできていなかったことや、外交に関してまるで理解していないことを自覚したのである。
ノーマンの外交能力が高いことは感じてはいた。それでもノーマンの外交の目的がローゼン帝国の利益を最優先にしているのか確認するために、ノーマンに今回の外交をどうするのか提案させたのである。
悪くない提案だったが、冷静になる前なら不戦までは受け入れなかっただろう。いや、冷静になっただけでは受け入れなかっただろう。
老執事に深夜のことを聞いていて、バルドーも含め大賢者テックスや黒耳長族と敵対するのは避けるべきだと皇帝は考えたのである。
「街中で会ったテンマと呼ばれた少年のことはどう考える。たぶんあの時の執事がバルドーだろう。バルドーが執事をする人物が大賢者とすれば、テンマという少年が大賢者ということになる。しかし、大賢者にしては若すぎると思うがどうじゃ?」
皇帝の問いかけに老執事は考えてから答えた。
「大賢者の親族か弟子では無いでしょうか。それくらいしか現状では思いつきません」
「それくらいしか儂も思いつかんな。やはり情報が足りな過ぎるか……」
そうなるとノーマンの提案が重要になる。時間を掛けて情報を集めてから改めて方針を考える必要があると気付いたのだ。
だが時間を稼いでも、今のローゼン帝国にまともな外交をできる人材がいるのか不安もある。
今後はノーマンの存在がさらに重要になると皇帝は考えるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
ノーマンはすぐにヴィンチザード王国との外交方針をまとめてきた。グリード侯爵は不満そうにしていた。侯爵もこのままでは間違いなく大臣職は解任されるのだ。それでもまた失敗を重ねたらまずいと考え、皇帝の反応を見てから文句を言うつもりっだった。
ノーマンのまとめた内容と思惑はこんな感じだった。
・お互いに戦闘行為は行わない
詳細にはわざと決めないのは、戦争を始める時はヴィンチザード王国側から破った工作をしやすくするためだ。
・お互いに外交使節を定期的に派遣
必要な規則も決め、情報収集の拠点も作る。
・正式に両国の交易の経路を作る
陸路と海路に当面は一箇所ずつ用意する。交易を始めれば情報収集しやすくなる。
・研修施設への出入りの許可
大賢者の知識を学べる研修施設へ人を送り込む。
・エクス群島との交易と訪問の許可
正式に許可をもらう。
外交としては常識的な内容ではあるが、これまでのローゼン帝国としては譲歩した内容でもあった。
グリード侯爵は不満そうにしていたが、皇帝はノーマンの提案を聞いて褒めた。
「目的に沿った内容で、必要以上に譲歩もしていない。ローゼン帝国としては問題ないがヴィンチザード王国は納得するか?」
皇帝がそう話すとグリード侯爵は驚いた表情を見せた。彼はノーマンの説明で不戦といっても表面的なことだと理解はできたが、ヴィンチザード王国に許可を求める行為が納得できなかった。
「最後の二つは判断できないと、王国側は言ってくると思います。それなら国の許可も必要ないことになります。エクス群島や研修施設に勝手に訪問して、大賢者や黒耳長族と直接交渉する理由になります」
皇帝はノーマンの話を聞いて大笑いする。そして交渉を進めるように命じた。
グリード侯爵は皇帝の反応に驚いていたが、ノーマンの駆け引きに内心では感心していた。そして下手にノーマンと対立するのは、もっと立場が悪くなるとようやく気付いたのである。
◇ ◇ ◇ ◇
ノーマンは条約の締結についてヴィンチザード王国側に人を送った。迅速に話を進めるために準備した書類も添えて送ったのである。
ヴィンチザード王国側からは予想以上に早く返事がきた。
予想通り研修施設関連とエクス群島のことはヴィンチザード王国としては判断できないと返答があったが、それ以外は喜んで条約を結びたいと返事があった。
すぐにローゼン帝国側からはノーマンとグリード侯爵、ヴィンチザード王国側はゴドウィン侯爵とマムーチョ辺境侯爵が条約の締結について話し合いが行われた。
内容の微調整はあったが、ローゼン帝国側の想定内の内容であった。ヴィンチザード王国側としても戦争を避けられるのであれば不満などなかったので、すぐに両国の合意は得られたのである。
そして式典の前にヴィンチザード王国の国王とローゼン帝国の皇帝が書類に署名して条約は締結されたのであった。
「どうじゃ、お前の部下は活動できそうか?」
「いえ、全くできそうにありません。使用人の仕事としては問題ありませんが、秘かに敷地から出た者は意識を失って送り返されています」
老執事は苦渋の表情をして答えた。彼はローゼン帝国の諜報組織のトップでもある。常に皇帝のそばで皇帝を護衛しながら、手足のように情報を収集していた。
数十年前のヴィンチザード王国との敗戦でバルドーの存在に脅威を覚えた皇帝が、何十年もかけて作り上げた組織である。この組織が無ければ再びヴィンチザード王国と戦争など皇帝は考えなかっただろう。
すでにバルドー程度なら問題なく対処できる組織になったと、皇帝は自信を持っていた。
「昨晩の話は間違いないのだな?」
皇帝は老執事に尋ねた。
「はい、間違いありません!」
老執事は昨晩のことを思い出しながら答えた。
昨晩、老執事は皇帝の寝所に人の気配を感じて赴くと、皇帝のすぐそばに老齢の男が笑顔で立っていた。
老執事はすぐに相手を倒そうとした。しかし、相手に近づこうとした瞬間、姿を見失い、自分の首にナイフが押し当てられていた。そして相手が話すことを黙って聞くしかなかったのだ。
皇帝は大きく息を吐き出して尋ねた。
「ふぅ、ハル様やドラ美様のことは諦めろと。大賢者テックスや黒耳長族やマッスルに失礼なことをすれば、ローゼン帝国もホレック公国のような運命をたどると言ったのだな?」
「はい、間違いありません!」
皇帝は老執事に絶対の信頼を寄せていた。国内の不穏分子の排除や汚職をする貴族を排除して、帝国を安定させてきたのは彼のお陰であるとさえ思っていたのだ。
皇帝はそんなやり取りに寝ていて気付かなかった。老執事が嘘の報告をするとも思えなかった。
「相手は何者だと思う?」
「忍び込んできたのは容姿から、あのバルドーではないかと思います」
老執事の話に皇帝も黙って頷いた。
「バルドーが相手ならお前なら何とかなったのではないか?」
「前回の戦争の時のバルドーか、彼が普通に成長していたとしても何とかなると思っていました。しかし、昨晩のこと考えると差が広がったと感じました」
老執事は虚勢を張ることなく正直に感じたことを答えた。
「ふむ、大賢者テックスによって飛躍的に能力が上がった可能性もあるな……」
「はい、『知識の部屋』にある未公開の情報もタイトルだけは確認できます。タイトル通りの内容だとすれば、バルドーの能力も納得できます」
皇帝は老執事と話しながら考えを整理する。
勇者関連のハルとドラ美を奪われたと焦って皇帝は勢いでバッサンまで来た。バッサンに来てからも勇者の知識が有用であると分かったことで、さらに感情的になっていた。
しかし、街中なのことや戻ってノーマンの話を聞いたことで皇帝は冷静になることができた。
冷静になると皇帝は自分が的確な判断がまるでできていなかったことや、外交に関してまるで理解していないことを自覚したのである。
ノーマンの外交能力が高いことは感じてはいた。それでもノーマンの外交の目的がローゼン帝国の利益を最優先にしているのか確認するために、ノーマンに今回の外交をどうするのか提案させたのである。
悪くない提案だったが、冷静になる前なら不戦までは受け入れなかっただろう。いや、冷静になっただけでは受け入れなかっただろう。
老執事に深夜のことを聞いていて、バルドーも含め大賢者テックスや黒耳長族と敵対するのは避けるべきだと皇帝は考えたのである。
「街中で会ったテンマと呼ばれた少年のことはどう考える。たぶんあの時の執事がバルドーだろう。バルドーが執事をする人物が大賢者とすれば、テンマという少年が大賢者ということになる。しかし、大賢者にしては若すぎると思うがどうじゃ?」
皇帝の問いかけに老執事は考えてから答えた。
「大賢者の親族か弟子では無いでしょうか。それくらいしか現状では思いつきません」
「それくらいしか儂も思いつかんな。やはり情報が足りな過ぎるか……」
そうなるとノーマンの提案が重要になる。時間を掛けて情報を集めてから改めて方針を考える必要があると気付いたのだ。
だが時間を稼いでも、今のローゼン帝国にまともな外交をできる人材がいるのか不安もある。
今後はノーマンの存在がさらに重要になると皇帝は考えるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
ノーマンはすぐにヴィンチザード王国との外交方針をまとめてきた。グリード侯爵は不満そうにしていた。侯爵もこのままでは間違いなく大臣職は解任されるのだ。それでもまた失敗を重ねたらまずいと考え、皇帝の反応を見てから文句を言うつもりっだった。
ノーマンのまとめた内容と思惑はこんな感じだった。
・お互いに戦闘行為は行わない
詳細にはわざと決めないのは、戦争を始める時はヴィンチザード王国側から破った工作をしやすくするためだ。
・お互いに外交使節を定期的に派遣
必要な規則も決め、情報収集の拠点も作る。
・正式に両国の交易の経路を作る
陸路と海路に当面は一箇所ずつ用意する。交易を始めれば情報収集しやすくなる。
・研修施設への出入りの許可
大賢者の知識を学べる研修施設へ人を送り込む。
・エクス群島との交易と訪問の許可
正式に許可をもらう。
外交としては常識的な内容ではあるが、これまでのローゼン帝国としては譲歩した内容でもあった。
グリード侯爵は不満そうにしていたが、皇帝はノーマンの提案を聞いて褒めた。
「目的に沿った内容で、必要以上に譲歩もしていない。ローゼン帝国としては問題ないがヴィンチザード王国は納得するか?」
皇帝がそう話すとグリード侯爵は驚いた表情を見せた。彼はノーマンの説明で不戦といっても表面的なことだと理解はできたが、ヴィンチザード王国に許可を求める行為が納得できなかった。
「最後の二つは判断できないと、王国側は言ってくると思います。それなら国の許可も必要ないことになります。エクス群島や研修施設に勝手に訪問して、大賢者や黒耳長族と直接交渉する理由になります」
皇帝はノーマンの話を聞いて大笑いする。そして交渉を進めるように命じた。
グリード侯爵は皇帝の反応に驚いていたが、ノーマンの駆け引きに内心では感心していた。そして下手にノーマンと対立するのは、もっと立場が悪くなるとようやく気付いたのである。
◇ ◇ ◇ ◇
ノーマンは条約の締結についてヴィンチザード王国側に人を送った。迅速に話を進めるために準備した書類も添えて送ったのである。
ヴィンチザード王国側からは予想以上に早く返事がきた。
予想通り研修施設関連とエクス群島のことはヴィンチザード王国としては判断できないと返答があったが、それ以外は喜んで条約を結びたいと返事があった。
すぐにローゼン帝国側からはノーマンとグリード侯爵、ヴィンチザード王国側はゴドウィン侯爵とマムーチョ辺境侯爵が条約の締結について話し合いが行われた。
内容の微調整はあったが、ローゼン帝国側の想定内の内容であった。ヴィンチザード王国側としても戦争を避けられるのであれば不満などなかったので、すぐに両国の合意は得られたのである。
そして式典の前にヴィンチザード王国の国王とローゼン帝国の皇帝が書類に署名して条約は締結されたのであった。
277
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。