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いらっしゃいませ!ようこそ『森の猫さま』へ。
猫たちのひとりごと〜メイとミコとミユキ
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気が付いたら生まれてたよ。
私は五人兄妹らしい、誰が兄で弟で、姉か妹かなんてわかんないけど、♂三匹、♀二匹だって血統書に載っているんだって。でも血統書って何かしら?
ある日私たちはココじゃない別の所にバラバラにつれていかれたの、突然ママや兄妹と離れ離れになったから、
私びっくりしてお腹をこわしちゃったの。
『この子、暫くは奥で安静に…』
『可愛いからケージに入れたら直ぐに…』
私の事、心配してくれる人間さん、ケージって何かしら?
しばらくして、私は人間さんに抱っこされて広い場所に連れて行かれたの。
まわりは、たくさんの人間さんがいて、多分あれがケージかな?中で私くらいの子が寝てたり遊んでいる。
私を抱っこしてる人間さんが別の人間さんに私をわたしたの。
『ヒメだ、子猫の頃のヒメそっくり。』
『えっそうなの、でもちっちゃくて可愛い~。』
『叔母さま、私も抱っこしたいですわ。』
『なぁ、こっちの茶トラの子、ニャン太に似てない?』
『ニャン太は雄だし、その子はアメショのレッドタビー、しかも女の子だよ。レディーに失礼だよ、兄さん。』
『お前、ニャン太の事知らないだろう?お前達が生まれる前にいた猫だし。』
『写真は見てるぞ!ばあちゃんや叔母さんから子供の頃から聞いていたから…』
賑やかな人たちだけど、私を抱っこしてる人間さんはとっても優しく抱っこしてくれてるけど、
私を見てなぜか悲しそう、どうしたの?ポンポン痛いの?
私は手を舐めてあげた、もしかしたらポンポン痛いの治るかもしれない。
『あ、舐めてる、ヒメみたい。』
『だな、なぁこの子、ウチにお迎えしないか?』
棒を持ってる人間さんが私の頭を撫でてくれた。
お迎え?私、この人間さんたちのおウチに行くの?
この人間さんのウチの子になるの?
『優斗、あっちにカブト虫の幼虫売ってるぞ!』って、一人離れていた人間さんが戻ってきた、髪の長い人間さんにポカポカ叩かれて、
『舞斗の馬鹿バカ!状況の把握出来ないの~?』
『いや、この空気に耐えられず、つい。』
『お兄ちゃん、そうゆうとこだよ。ネ、華ちゃん。』
クスクスって、私を抱っこしてる人間さんが笑った。
『華ちゃん、そのくらいでまぁくんを許してあげてネ。』
『まぁくんはやめてください。舞斗でお願いします。』
『まぁくんも悪気があったわけじゃないし、ネ、華ちゃん。』
『わかりました、叔母さまがそうおっしゃるなら。まぁくん、叩いてごめんなさい。』
『まぁくんは勘弁してください。』
みんな笑ってる、楽しそう、 私、この人間さんのウチの子になりたいなぁ。
『やっぱりダメよ、このままだと私、この子の事をヒメの代わりにして、この子自身を見れなくなる。』
『それでもイイんですよ。切っ掛けは何であれ、暫くするとちゃんとこの子と向き合って、その猫ちゃんはその猫ちゃん、この子はこの子って分かりますから…。』
いつも私のごはんを持って来てくれたり、おトイレをキレイにしてくれるお兄さんの人間さんだ。
このあと人間さんみんなが少しお話ししていたけど、みんなどこかにいってしまったの。
いなくなる前にあの優しく抱っこしてくれた人間さんがあたまをナデナデしてくれた。
『バイバイね。』
またお別れなの?ママや兄妹みたいに?
急に寂しくなったから私、ねむくなった。
でもね、目がさめて三回くらいごはんを食べたら、あの時の棒を持った人間さんがやってきた。
『あの、何時頃からお待ちでしたか?』
『十時開店とうかがっていましたから、三十分前には来ていますね、それで昨日、お電話で確認した北代デスがあの子猫はまだこちらに…ハァハァ。』
『あ、ハイ。うかがっております。こちらに』
この時、私は朝ごはんを食べて少しお昼寝してたの。ちょっと眠い中、目が覚めたら初めて見る場所だったの。
『すぐ連れて帰りたいので、基本必要なものだけで、ハイ、過度なオプションはいりません。』
しばらく人間さんたちがお話ししていたけど、
『よろしく、今からキミはウチの子だぞ!』っと言って、私のほっぺに人間さんのほっぺをくっつけてスリスリしたの、恥ずかしいよぉ~。
それでね、初めておそとに出たの。今までお世話してくれた人間さんが、
『バイバイ、元気でね。』って、
あの人間さんが言ってた「バイバイ」とはちがうのかな?
私は棒の人間さんに抱っこされて、いろんな所に行ったの、たくさんお水が流れた「かわ」を見たり、きれいな「おはな」たくさんある「こうえん」にも行ったの。
『ほら、到着。ここが今日からおチビさんの「おうち」だ。』
おうち、ここがおうち?私のおうちなの?
おうちのなかにはこの前会った人間さんたちがいた。あれ?私を抱っこしてくれた人間さんはいないの?
『綾乃さん、今編集さんと別れたから、あと十五分くらいで帰れるって!』
『総員、サプライズの準備を!ネコ、ネコ、ネコや!』
『トラ、トラ、トラでしょ?我は奇襲成功なりだっけ?』
私、ここに連れてきた人間さん、「お父さん」のお腹の上で寝てたの。「お父さん」はフカフカした「ソファ」の上で寝てたの。
そばでおっきな「いぬ」も寝そべってて、話しかけてきたの。
『やぁ、初めまして。小さなお嬢さん。僕は「あるふぁ」、きみの名前を教えてくれるかい?』
『初めまして、あるは。わたしはわたしよ?「なまえ」ってなぁに?』
『そうか!まだ名前が無いんだね!』すると、
『なら、良い名前をつけてもらうといい。初めまして、おチビさん。わたしは、「ふく」だ、なるほど「ヒメ」と同じ毛色だな。』 あと、
『え~、お母さんはもっとぐるぐるしてたよ、福オジちゃん。アタシ、「ノワール」よ。よろしくね。でね、あっちにいるおっきな黒いのが「しょっとがん」、アタシの弟分よ!』
あたまとしっぽが茶色であとは真っ白なお爺ちゃんと、真っ黒なお姉ちゃん、弟のくろいのは「あるは」と同じいぬみたい。
人間さんはかくれんぼしてる。誰かを待ってるみたい。
『ただいまー!お兄ちゃんの好きな屋台の唐揚げ、売りに来てたから、
えっ
なんでいるの? お前。』
あ、あの人間さんだ!
こんにちわ、わたしね、今日からこのウチの子なんだよ。
でも、わたし、つかれて寝ちゃったみたい。おきたらあの人間さんのお顔があったの。だからお鼻とお鼻でツンツンしたら、
『あ、起きたの?「ミコ」。』
みこ?だれ、わたしのこと?
『あら、おはよう、ミコ。イイ名前をもらったわね。』
『のあーる、おはよー。みこってわたしのこと?わたし「ミコ」なの?』
『そのひとがつけたのよ。だからミコでいいのよ。』
『わかった。わたし、ミコだね!』
『ミコ、おはよう御座います。』
『おはよー、ガンちゃん!』
『ガンちゃん?自分のことでしょうか?自分には二葉お嬢様から頂いた「shotgun」と言う代々受け継いできた名前が有るのですが?』
『ガンちゃん、いいじゃない。私も今日からそっちで呼ぶわ、福じぃは?』
『あだ名だよ、しょっとがん。わたしが「ふくてんちょ」と呼ばれてるのと同じだ。ならわたしは今まで通りしょっとがんと呼ぶよ。』わたし、こんなに話したの初めて!だって、「おへやのそと」にも猫がたくさんいて、こちらを見ていたの。
『ねぇねぇ、食べ物無いかい?』、『今日まだご飯食べて無いんだ、人間さんにお願いして!』するとフクおじさんが、
『やぁ、みんな。今呼んでくるから待っていてくれ。それと新しい「家族」の「ミコ」だ!よろしくしてくれ。』
『おぅ、よろしくな。』『お腹、空いたよ、よろしくな!』
あとで聞いたら、このネコたちご飯だけ貰いに来る「外ネコ」なんだって。
前にいた所にも、たくさんネコやイヌがいたけど、お話ししたことが、一度もなかったの。
人間さんに話しかけても、
『ね?あそんで。』
『今日はイヌの方が人気だなぁ~。』
ネコと人間さんとは、お話しが出来ないみたい。
でも、ここの人間さんはなんとなくわたしの言っている事がわかるみたい。
『ママさん、おはよー!おなかすいたの。』
『あら、ミコ、おはよう。今日も可愛いわよ。朝ゴハンの前に抱っこして良いかな?』
『パパさん、おはよー!あそんでー。』
『あれー?この可愛いお嬢さんはどこの子だ?ぃ、痛い。ミコー、鼻噛まないでくれ~、起きるから。』
『ふたば、せなかくしくしやって!』
『ミコ、ブラッシングしますからお膝にどうぞ。』
『ミコ?ゲーセンで取ってきたぬいぐるみ、ボロボロだけどお前の仕業だな!』
『お兄ちゃん、見て見て!わたしのエモノ!すごいでしょ、えっへん!』
毎日、いろいろあって楽しいけど、ミコね、さびしくなちゃったの。
ミコよりみんな大人だから、一緒にいた兄妹の事、思い出したの?
お兄ちゃんかな?妹かな?
まだよく目が見えてなかったから、わかんない。
『わーい!あそぼー。』
えっ?
『あそんでよ?お姉ちゃん。』
『ねぇ?だれ?あなた?』
その子、ある日突然やってきたの。
『メイだよ!お父さんがメイって呼んでたもん。』
『お前、マンチカンなのか?普通の毛の長い茶トラにしか見えないけど、あ、すいませ~ん、この子猫抱っこしたいのだけど、』
『すいません、もうすぐ閉店の時間ですので、申し訳有りません。』
『うーん、〇〇万円かぁ?コレが相場ですか?』
『いえ、この子はマンチカンでも足が長いのでちょっとお安いのです。』
『ふーん?そうなんだ。おチビちゃん、またな!』
『よぅ、おチビちゃん。また来たぞ!今日は抱っこして…ん? ●万円?値下げされて…る?』
『あ、昨日のお客さま。この子ですよね!』
『あの、値下げしてますよね?分割だと〇千円の〇〇回ですか?それでも売れないなんて有るんですか?』
『それは…でも雌だとマンチカンは繁殖用で購入するブリーダーさんもいるので…。』
『ま、とにかく抱っこさせてよ。おいで、おチビ。ん?この子2月六日産まれか?』
『あのお客さん?マンチカンってお詳しいのですか?』
『全く、ん。よっと、おいで。ん、あはは、くすぐったいぞ!鼻舐めてきた。』
『この子は長毛種なので、マンチカンの「足が短い」特長が備わっていれば40~50万円ぐらいが相場ですが、』
『そゆこといいんで、この子今日連れて帰りたいんだけど、ダメかな?』
『あ、ありがとうございます!』
『実は俺も二月六日生まれなんだ。よろしくな!「メイ」ちゃん。』
『もう、名前付けられたのですか!』
『ただいまー!お風呂の用意してー!』
『どしたの?とうちゃん? って何その箱!臭くない?』
『そこで漏らしたみたいだな。女の子だから、舞華か久美呼んでこい。』
『ラジャー!』
『どうされましたか、お二人とも? まぁ、もしかして子猫ですの?』
『二葉、正解!華は?』
『今、お風呂ですわ。』
『丁度良い、華に頼むか。箱ごと、渡して来てくれるかい、二葉…』
『ラジャー!』
『馬鹿!お前じゃない、二葉に頼んだ‥の…に、あぁあ、行っちまいやがった。』
『大丈夫でしょうか?お兄様?』
『死ねばいいかな?』
『キャー‼︎、舞斗の馬鹿ー!』
『そういうのいいから、この子頼む、漏らしたみたいだから。今日からウチの子です。』
『わかったから、その子置いて、ドア閉めて!』
『華、舞斗押さえておくから存分に!』
『父さん、母さん、舞華、優斗、離してくれ!逃げないから!あえて殴られますから!』
『お母さん、お父さん、みんなも離してあげて。もう怒ってませんから。ねぇ~、メイ。』
『華ちゃん、鼻噛まれるよ。さの距離感だと?』
『きゃ!メイにKissされた!ヤダ、可愛い!』
『お姉様!私も私も!メイちゃん抱っこしたいです!』
『ミャー!』
『お!ミコ、お前の妹分だぞ、ほら!』
『ねー!あそんで!お姉ちゃん!』
『ん?お姉ちゃん?ミコ、お姉ちゃんなの?』
『うん、ミコお姉ちゃんだよ!』
『もう仕方ないなぁ、じゃあ今日からメイのお姉ちゃんになってあげる。』
『あそんで疲れたみたい。子猫たち、くっついて寝てるの~!可愛いー!』
『しー。舞華ってば、起きちゃうから。』
『お父さん?この子どうしたの、ミコはすごい喜んでるけど、あの箱、ミコとは違うけど「ペットショップ」の箱だよね?すごい高そうな品種の猫に見えるよ?』
『そんな俗世な事は知らん!ミコに同じ歳の友達が必要かと思っての出会いだから。性格良い子だろ。』
『それはいいとしてね?おいくら?アナタ。』
『ん~ん。その子自体の金額は、…9万と少し、プラス、生体チップとワクチン代。即金で払った。面倒だから。』
『よくそれだけ手元に有りましたね?アナタ。』
『ん~ん、響くんが何度も絶唱してな!deathっ子とツインてっ子も頑張ってくれたのだよ。駄目かと思うと流れ星が!』
『……パチンコ?だね。たまの休みに何してるかと思ってたら?』
『まぁ、大勝ちしたのでニャンコたちにイイ猫缶でもと思ってたら、俺が行くとピーピー呼ぶ子が、今日は大人しくしてたから様子見たらな、値下げされてた。前日は14万だったんだよ。』
『本当にそんな事あるの?どっかの漫画みたいじゃない!』
『あぶく銭の使い道としては、お父さん、歌舞いてないか?』
『自分で言わなくてイイからな!父ちゃん。』
『パチンコってそんなにお金を稼げるのですか?あそんでお金が稼げるなんて何かの詐欺では?お父様、怪しげな事は止めて下さいな?お金が御入用なら二葉のお小遣いから!』
『アナタ!「お父さん」としてちゃんと納めて下さいな!』
『お兄ちゃん、大人なんだから、衝動買いは止めなよ。』
『ハイ でも「天の啓示」みたいなモンだろ?可愛いこの子を助けろと、パチンコの神が俺を…あ、ハイ。すいません。』
『明日も、あそぶにゃ。』
『お父さん!お母さん!ごめんなさい‼︎ 私も衝動買いしましたー!』
『………。』
『あら、大人しい子ね?真っ白で小さい雪だるまみたい。』
『ミコ姉ちゃん、メイも妹出来たよ。』
『…』
私は五人兄妹らしい、誰が兄で弟で、姉か妹かなんてわかんないけど、♂三匹、♀二匹だって血統書に載っているんだって。でも血統書って何かしら?
ある日私たちはココじゃない別の所にバラバラにつれていかれたの、突然ママや兄妹と離れ離れになったから、
私びっくりしてお腹をこわしちゃったの。
『この子、暫くは奥で安静に…』
『可愛いからケージに入れたら直ぐに…』
私の事、心配してくれる人間さん、ケージって何かしら?
しばらくして、私は人間さんに抱っこされて広い場所に連れて行かれたの。
まわりは、たくさんの人間さんがいて、多分あれがケージかな?中で私くらいの子が寝てたり遊んでいる。
私を抱っこしてる人間さんが別の人間さんに私をわたしたの。
『ヒメだ、子猫の頃のヒメそっくり。』
『えっそうなの、でもちっちゃくて可愛い~。』
『叔母さま、私も抱っこしたいですわ。』
『なぁ、こっちの茶トラの子、ニャン太に似てない?』
『ニャン太は雄だし、その子はアメショのレッドタビー、しかも女の子だよ。レディーに失礼だよ、兄さん。』
『お前、ニャン太の事知らないだろう?お前達が生まれる前にいた猫だし。』
『写真は見てるぞ!ばあちゃんや叔母さんから子供の頃から聞いていたから…』
賑やかな人たちだけど、私を抱っこしてる人間さんはとっても優しく抱っこしてくれてるけど、
私を見てなぜか悲しそう、どうしたの?ポンポン痛いの?
私は手を舐めてあげた、もしかしたらポンポン痛いの治るかもしれない。
『あ、舐めてる、ヒメみたい。』
『だな、なぁこの子、ウチにお迎えしないか?』
棒を持ってる人間さんが私の頭を撫でてくれた。
お迎え?私、この人間さんたちのおウチに行くの?
この人間さんのウチの子になるの?
『優斗、あっちにカブト虫の幼虫売ってるぞ!』って、一人離れていた人間さんが戻ってきた、髪の長い人間さんにポカポカ叩かれて、
『舞斗の馬鹿バカ!状況の把握出来ないの~?』
『いや、この空気に耐えられず、つい。』
『お兄ちゃん、そうゆうとこだよ。ネ、華ちゃん。』
クスクスって、私を抱っこしてる人間さんが笑った。
『華ちゃん、そのくらいでまぁくんを許してあげてネ。』
『まぁくんはやめてください。舞斗でお願いします。』
『まぁくんも悪気があったわけじゃないし、ネ、華ちゃん。』
『わかりました、叔母さまがそうおっしゃるなら。まぁくん、叩いてごめんなさい。』
『まぁくんは勘弁してください。』
みんな笑ってる、楽しそう、 私、この人間さんのウチの子になりたいなぁ。
『やっぱりダメよ、このままだと私、この子の事をヒメの代わりにして、この子自身を見れなくなる。』
『それでもイイんですよ。切っ掛けは何であれ、暫くするとちゃんとこの子と向き合って、その猫ちゃんはその猫ちゃん、この子はこの子って分かりますから…。』
いつも私のごはんを持って来てくれたり、おトイレをキレイにしてくれるお兄さんの人間さんだ。
このあと人間さんみんなが少しお話ししていたけど、みんなどこかにいってしまったの。
いなくなる前にあの優しく抱っこしてくれた人間さんがあたまをナデナデしてくれた。
『バイバイね。』
またお別れなの?ママや兄妹みたいに?
急に寂しくなったから私、ねむくなった。
でもね、目がさめて三回くらいごはんを食べたら、あの時の棒を持った人間さんがやってきた。
『あの、何時頃からお待ちでしたか?』
『十時開店とうかがっていましたから、三十分前には来ていますね、それで昨日、お電話で確認した北代デスがあの子猫はまだこちらに…ハァハァ。』
『あ、ハイ。うかがっております。こちらに』
この時、私は朝ごはんを食べて少しお昼寝してたの。ちょっと眠い中、目が覚めたら初めて見る場所だったの。
『すぐ連れて帰りたいので、基本必要なものだけで、ハイ、過度なオプションはいりません。』
しばらく人間さんたちがお話ししていたけど、
『よろしく、今からキミはウチの子だぞ!』っと言って、私のほっぺに人間さんのほっぺをくっつけてスリスリしたの、恥ずかしいよぉ~。
それでね、初めておそとに出たの。今までお世話してくれた人間さんが、
『バイバイ、元気でね。』って、
あの人間さんが言ってた「バイバイ」とはちがうのかな?
私は棒の人間さんに抱っこされて、いろんな所に行ったの、たくさんお水が流れた「かわ」を見たり、きれいな「おはな」たくさんある「こうえん」にも行ったの。
『ほら、到着。ここが今日からおチビさんの「おうち」だ。』
おうち、ここがおうち?私のおうちなの?
おうちのなかにはこの前会った人間さんたちがいた。あれ?私を抱っこしてくれた人間さんはいないの?
『綾乃さん、今編集さんと別れたから、あと十五分くらいで帰れるって!』
『総員、サプライズの準備を!ネコ、ネコ、ネコや!』
『トラ、トラ、トラでしょ?我は奇襲成功なりだっけ?』
私、ここに連れてきた人間さん、「お父さん」のお腹の上で寝てたの。「お父さん」はフカフカした「ソファ」の上で寝てたの。
そばでおっきな「いぬ」も寝そべってて、話しかけてきたの。
『やぁ、初めまして。小さなお嬢さん。僕は「あるふぁ」、きみの名前を教えてくれるかい?』
『初めまして、あるは。わたしはわたしよ?「なまえ」ってなぁに?』
『そうか!まだ名前が無いんだね!』すると、
『なら、良い名前をつけてもらうといい。初めまして、おチビさん。わたしは、「ふく」だ、なるほど「ヒメ」と同じ毛色だな。』 あと、
『え~、お母さんはもっとぐるぐるしてたよ、福オジちゃん。アタシ、「ノワール」よ。よろしくね。でね、あっちにいるおっきな黒いのが「しょっとがん」、アタシの弟分よ!』
あたまとしっぽが茶色であとは真っ白なお爺ちゃんと、真っ黒なお姉ちゃん、弟のくろいのは「あるは」と同じいぬみたい。
人間さんはかくれんぼしてる。誰かを待ってるみたい。
『ただいまー!お兄ちゃんの好きな屋台の唐揚げ、売りに来てたから、
えっ
なんでいるの? お前。』
あ、あの人間さんだ!
こんにちわ、わたしね、今日からこのウチの子なんだよ。
でも、わたし、つかれて寝ちゃったみたい。おきたらあの人間さんのお顔があったの。だからお鼻とお鼻でツンツンしたら、
『あ、起きたの?「ミコ」。』
みこ?だれ、わたしのこと?
『あら、おはよう、ミコ。イイ名前をもらったわね。』
『のあーる、おはよー。みこってわたしのこと?わたし「ミコ」なの?』
『そのひとがつけたのよ。だからミコでいいのよ。』
『わかった。わたし、ミコだね!』
『ミコ、おはよう御座います。』
『おはよー、ガンちゃん!』
『ガンちゃん?自分のことでしょうか?自分には二葉お嬢様から頂いた「shotgun」と言う代々受け継いできた名前が有るのですが?』
『ガンちゃん、いいじゃない。私も今日からそっちで呼ぶわ、福じぃは?』
『あだ名だよ、しょっとがん。わたしが「ふくてんちょ」と呼ばれてるのと同じだ。ならわたしは今まで通りしょっとがんと呼ぶよ。』わたし、こんなに話したの初めて!だって、「おへやのそと」にも猫がたくさんいて、こちらを見ていたの。
『ねぇねぇ、食べ物無いかい?』、『今日まだご飯食べて無いんだ、人間さんにお願いして!』するとフクおじさんが、
『やぁ、みんな。今呼んでくるから待っていてくれ。それと新しい「家族」の「ミコ」だ!よろしくしてくれ。』
『おぅ、よろしくな。』『お腹、空いたよ、よろしくな!』
あとで聞いたら、このネコたちご飯だけ貰いに来る「外ネコ」なんだって。
前にいた所にも、たくさんネコやイヌがいたけど、お話ししたことが、一度もなかったの。
人間さんに話しかけても、
『ね?あそんで。』
『今日はイヌの方が人気だなぁ~。』
ネコと人間さんとは、お話しが出来ないみたい。
でも、ここの人間さんはなんとなくわたしの言っている事がわかるみたい。
『ママさん、おはよー!おなかすいたの。』
『あら、ミコ、おはよう。今日も可愛いわよ。朝ゴハンの前に抱っこして良いかな?』
『パパさん、おはよー!あそんでー。』
『あれー?この可愛いお嬢さんはどこの子だ?ぃ、痛い。ミコー、鼻噛まないでくれ~、起きるから。』
『ふたば、せなかくしくしやって!』
『ミコ、ブラッシングしますからお膝にどうぞ。』
『ミコ?ゲーセンで取ってきたぬいぐるみ、ボロボロだけどお前の仕業だな!』
『お兄ちゃん、見て見て!わたしのエモノ!すごいでしょ、えっへん!』
毎日、いろいろあって楽しいけど、ミコね、さびしくなちゃったの。
ミコよりみんな大人だから、一緒にいた兄妹の事、思い出したの?
お兄ちゃんかな?妹かな?
まだよく目が見えてなかったから、わかんない。
『わーい!あそぼー。』
えっ?
『あそんでよ?お姉ちゃん。』
『ねぇ?だれ?あなた?』
その子、ある日突然やってきたの。
『メイだよ!お父さんがメイって呼んでたもん。』
『お前、マンチカンなのか?普通の毛の長い茶トラにしか見えないけど、あ、すいませ~ん、この子猫抱っこしたいのだけど、』
『すいません、もうすぐ閉店の時間ですので、申し訳有りません。』
『うーん、〇〇万円かぁ?コレが相場ですか?』
『いえ、この子はマンチカンでも足が長いのでちょっとお安いのです。』
『ふーん?そうなんだ。おチビちゃん、またな!』
『よぅ、おチビちゃん。また来たぞ!今日は抱っこして…ん? ●万円?値下げされて…る?』
『あ、昨日のお客さま。この子ですよね!』
『あの、値下げしてますよね?分割だと〇千円の〇〇回ですか?それでも売れないなんて有るんですか?』
『それは…でも雌だとマンチカンは繁殖用で購入するブリーダーさんもいるので…。』
『ま、とにかく抱っこさせてよ。おいで、おチビ。ん?この子2月六日産まれか?』
『あのお客さん?マンチカンってお詳しいのですか?』
『全く、ん。よっと、おいで。ん、あはは、くすぐったいぞ!鼻舐めてきた。』
『この子は長毛種なので、マンチカンの「足が短い」特長が備わっていれば40~50万円ぐらいが相場ですが、』
『そゆこといいんで、この子今日連れて帰りたいんだけど、ダメかな?』
『あ、ありがとうございます!』
『実は俺も二月六日生まれなんだ。よろしくな!「メイ」ちゃん。』
『もう、名前付けられたのですか!』
『ただいまー!お風呂の用意してー!』
『どしたの?とうちゃん? って何その箱!臭くない?』
『そこで漏らしたみたいだな。女の子だから、舞華か久美呼んでこい。』
『ラジャー!』
『どうされましたか、お二人とも? まぁ、もしかして子猫ですの?』
『二葉、正解!華は?』
『今、お風呂ですわ。』
『丁度良い、華に頼むか。箱ごと、渡して来てくれるかい、二葉…』
『ラジャー!』
『馬鹿!お前じゃない、二葉に頼んだ‥の…に、あぁあ、行っちまいやがった。』
『大丈夫でしょうか?お兄様?』
『死ねばいいかな?』
『キャー‼︎、舞斗の馬鹿ー!』
『そういうのいいから、この子頼む、漏らしたみたいだから。今日からウチの子です。』
『わかったから、その子置いて、ドア閉めて!』
『華、舞斗押さえておくから存分に!』
『父さん、母さん、舞華、優斗、離してくれ!逃げないから!あえて殴られますから!』
『お母さん、お父さん、みんなも離してあげて。もう怒ってませんから。ねぇ~、メイ。』
『華ちゃん、鼻噛まれるよ。さの距離感だと?』
『きゃ!メイにKissされた!ヤダ、可愛い!』
『お姉様!私も私も!メイちゃん抱っこしたいです!』
『ミャー!』
『お!ミコ、お前の妹分だぞ、ほら!』
『ねー!あそんで!お姉ちゃん!』
『ん?お姉ちゃん?ミコ、お姉ちゃんなの?』
『うん、ミコお姉ちゃんだよ!』
『もう仕方ないなぁ、じゃあ今日からメイのお姉ちゃんになってあげる。』
『あそんで疲れたみたい。子猫たち、くっついて寝てるの~!可愛いー!』
『しー。舞華ってば、起きちゃうから。』
『お父さん?この子どうしたの、ミコはすごい喜んでるけど、あの箱、ミコとは違うけど「ペットショップ」の箱だよね?すごい高そうな品種の猫に見えるよ?』
『そんな俗世な事は知らん!ミコに同じ歳の友達が必要かと思っての出会いだから。性格良い子だろ。』
『それはいいとしてね?おいくら?アナタ。』
『ん~ん。その子自体の金額は、…9万と少し、プラス、生体チップとワクチン代。即金で払った。面倒だから。』
『よくそれだけ手元に有りましたね?アナタ。』
『ん~ん、響くんが何度も絶唱してな!deathっ子とツインてっ子も頑張ってくれたのだよ。駄目かと思うと流れ星が!』
『……パチンコ?だね。たまの休みに何してるかと思ってたら?』
『まぁ、大勝ちしたのでニャンコたちにイイ猫缶でもと思ってたら、俺が行くとピーピー呼ぶ子が、今日は大人しくしてたから様子見たらな、値下げされてた。前日は14万だったんだよ。』
『本当にそんな事あるの?どっかの漫画みたいじゃない!』
『あぶく銭の使い道としては、お父さん、歌舞いてないか?』
『自分で言わなくてイイからな!父ちゃん。』
『パチンコってそんなにお金を稼げるのですか?あそんでお金が稼げるなんて何かの詐欺では?お父様、怪しげな事は止めて下さいな?お金が御入用なら二葉のお小遣いから!』
『アナタ!「お父さん」としてちゃんと納めて下さいな!』
『お兄ちゃん、大人なんだから、衝動買いは止めなよ。』
『ハイ でも「天の啓示」みたいなモンだろ?可愛いこの子を助けろと、パチンコの神が俺を…あ、ハイ。すいません。』
『明日も、あそぶにゃ。』
『お父さん!お母さん!ごめんなさい‼︎ 私も衝動買いしましたー!』
『………。』
『あら、大人しい子ね?真っ白で小さい雪だるまみたい。』
『ミコ姉ちゃん、メイも妹出来たよ。』
『…』
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