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その〇〇はムック…と言う名前らしい?
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今日はたまたま日曜日だった?
「わふわふ。」
「…わーい、ラクチンラクチン(棒読み)。」
オレはその重くて黒い生物に引っ張っられて、居間に到着した?
「ね!
スゴイでしょ、お兄ちゃん⁈
なんと【ムーちゃん】は介護犬の経験があるのよ!
…正式なモノでは無かったけど…」
「…そっか、コイツ【介護犬】なのか、…でもなぁ~?」
確かにスゴイ力持ちの様だが、多分介護犬は介護対象の服の裾に噛みついて引き摺り回したりしないと思う、多分自分の背中に担いで運ぶんじゃないかな?
何故かフランダースの犬のパトラッシュみたいな犬に猛吹雪の中で助け出されるイメージが頭の中に浮かび上がる?
…ソレは救助犬か、知らんけど?
「で、でもムーちゃんは病気のオジサマをここまで運んで来ましたよ!」
雫ちゃんもエリと一緒になって、この大きな黒ワンコの擁護してくれてる様だ?
「…その【ムーちゃん】なんだが、
先ずはどうしてその子がココにいるのか教えておくれ?」
「…ははは、それなんだけどね…
お兄ちゃん、いえ、お兄さま、兄上サマ、ここは黙ってこの【ムック】を我が家の一員に加えて頂けないでしょうか?」
妹の妙に謙った言葉遣いが勘に触る?
「…ん、なんだって?」
「…あのオジサマ、し、雫がいけないんです!
雫がエリお姉ちゃんに御相談したから…
でもでも、ココのネコさん親子もスッカリムーちゃんと仲良くなりましたし、このままムーちゃんをこのおウチの子にしてもらえませんか?」
確かに猫たちが全く警戒してないし、そして
「なぁご主人、この黒いのさぁ、居間で昼寝する時のまくらに丁度良いのだ、それに素質も有りそうだぞ?
きっとこの家の良い【守護獣】になるから、置いてやるが吉だぞ?」
ユズまで味方に付けた様だ?
【守護獣】だと?
ウチはいつから謎のダンジョンになったのです?
まったくお前が【しゅご〇ャラ】みたいなクセして何を言うか?
まぁ、他の守護獣と合体して【大獣神】にでもなるなら考えてやらんでもないぞ…
「…まぁワタシは良いと思うよ、【ムック】君が家族になるの…もしかして旦那様、ワンちゃん嫌いだったりした?」
見るに見兼ねて嫁さんが助け船を出して来た?
なんでも、雫ちゃんのご親戚のご老人が飼っていた犬らしく、その方が亡くなってしまい、この犬の引き取り手が居ないそうだ?
しかも、引き取り手が見つからない様なら保健所に引き取ってもらうとか、
「…そのお爺さんにお子さんとか居ないの?
犬好きなご友人とか?」
「…はい、息子サンがいますが、雑種はいらないと…
元々あまり親子仲は良く無かったんです。
だから、懐かない駄犬なんか処分するって!
だから、雫が連れて来ちゃったんです、でも雫のお家でも犬は飼えないからって…。」
聞くところによると、雫ちゃんの家族の誰かが過去に、番犬のドーベルマンに噛まれたとかで、それ以来【犬恐怖症】なのだとか?
(その後、そのドーベルマンはどうなったんだ?)
「…ハイハイ、わかった、わかりましたよ。
このデカいの、ウチに置いといてやるから、心配すんな。」
「ありがとう、お兄ちゃん!
ムックのお世話は私がやるから安心して!」
「し、雫もお手伝いします!」
…思えば『いぬ』を飼うのは初めてだ?
長年『猫派』を通してきたし、知識がまるで無い?
「…あ、あのな、朱野の所で保護犬とか数匹ワン公を飼っているから、色々聴いたらどうだ?」
俺の顔色を見て、ユズが優良な情報をくれた。
JS美少女巫女の朱野んかぁ、うん悪くない!
「直ぐにアケノンにアポを取って!
何なら、今すぐお迎えに行ってきなさい!」
よ、嫁が吠えた?
程なくエリから連絡をもらった朱野ちゃんが義弟の車で宅配された?
…あと愛犬の、
「ご紹介します、朱野の愛犬【タケミカヅチ】です!」
「…。」
無口なヤツだな、見た感じ『ボディーガード』って印象だ?
「…大人しい子だね、でもそこが良い!」
「ありがとうございます、オジサマ。
オジサマならタケミカヅチの良さをわかってくれると信じてました!」
頭と背中は濃い黒毛で、下に向かって次第に赤茶毛に変わる、体は大きいがシャープな印象だ、警察犬によくいる様な見た目のワン公だ?
俺は【犬種】とかわからないが、大きさはムックと同じくらい、多分二匹とも【大型犬】に属するのだと思う。
ただ、ムックはタケミカヅチより少し肉付きがいい感じがする、俺は勝手に【黒いパトラッシュ】とか思っていた?
「…えっと、それでムックちゃんは今おいくつなんですか?」
「…知らんなぁ?
なぁ雫ちゃん、ムックって今何歳だ?」
「…ごめんなさい、雫も知りません?」
「じゃあ、係付けの獣医さんは?」
「…グスん、それも知らないです。」
なんか雫ちゃんが申し訳なくなってきたのか、お目目が潤み出した?
「じゃあ、日曜日も診察してくれる動物病院をご紹介しますね!」
朱野ちゃんが普段から犬猫を診察してもらってる所なんだってさ?
忙しないが、再び真壱郎に運転させその病院に行く事に!
診断の結果、歯や骨格の状態からムックは十歳ぐらいらしく、そこそこ【老犬】に近いらしい?
「…凄いですねこの子、体毛に隠れて分かりづらいですが、古いモノですが細かい小さな傷が複数有りますよ、もしかして以前に虐待されていたかも……?
でも、目に力強い輝きが有ります、今は信頼している家族がいるからですね。」
何かやたらイケメンな青年獣医さんが聴いてて恥ずかしくなるセリフをサラッと言いやがりましたよ。
「…その傷は今後…」
「いえ、どれも問題有りません、完治してます。
…大抵は人間不信になるケースが多いのですが、体の傷も心の傷も癒してくれた人に出逢えたのではないかな?
この子自身も強い子なのだと思いますが、それだけではないとボクは思いますよ。」
また恥ずかしげも無くサラサラッと言いやがりましたよ、このイケメンさんは⁈
健康診断その一【触診】は終了、血液検査等の結果は一週間後に知らせてくれるそうだ。
少し気になる事もあったが、今のところでは特に健康面では心配なさそうだ。
我が家に帰宅すると義弟が、
「なんでしたら、オレ犬小屋作りますよ!」
と、申し出てくれたが、
「大丈夫だ、普通に室内飼いだから。」
「…こんなにデカいのに家の中で飼うんですか?」
何を今更である。
で、こうして俺の休日は新たな家族となったワン公の為に消費された。
少し速いが、早めに寝た俺。
この時、もう少しワン公に関心が有れば、また違った対応したかも…いや変わらんな?
俺が眠った後に雫ちゃんを迎えに来た家の人と嫁さんらが少し話したらしい、あのワン公の生い立ちを……
中々ハードな人生…いや犬生だった様だ。
「わふわふ。」
「…わーい、ラクチンラクチン(棒読み)。」
オレはその重くて黒い生物に引っ張っられて、居間に到着した?
「ね!
スゴイでしょ、お兄ちゃん⁈
なんと【ムーちゃん】は介護犬の経験があるのよ!
…正式なモノでは無かったけど…」
「…そっか、コイツ【介護犬】なのか、…でもなぁ~?」
確かにスゴイ力持ちの様だが、多分介護犬は介護対象の服の裾に噛みついて引き摺り回したりしないと思う、多分自分の背中に担いで運ぶんじゃないかな?
何故かフランダースの犬のパトラッシュみたいな犬に猛吹雪の中で助け出されるイメージが頭の中に浮かび上がる?
…ソレは救助犬か、知らんけど?
「で、でもムーちゃんは病気のオジサマをここまで運んで来ましたよ!」
雫ちゃんもエリと一緒になって、この大きな黒ワンコの擁護してくれてる様だ?
「…その【ムーちゃん】なんだが、
先ずはどうしてその子がココにいるのか教えておくれ?」
「…ははは、それなんだけどね…
お兄ちゃん、いえ、お兄さま、兄上サマ、ここは黙ってこの【ムック】を我が家の一員に加えて頂けないでしょうか?」
妹の妙に謙った言葉遣いが勘に触る?
「…ん、なんだって?」
「…あのオジサマ、し、雫がいけないんです!
雫がエリお姉ちゃんに御相談したから…
でもでも、ココのネコさん親子もスッカリムーちゃんと仲良くなりましたし、このままムーちゃんをこのおウチの子にしてもらえませんか?」
確かに猫たちが全く警戒してないし、そして
「なぁご主人、この黒いのさぁ、居間で昼寝する時のまくらに丁度良いのだ、それに素質も有りそうだぞ?
きっとこの家の良い【守護獣】になるから、置いてやるが吉だぞ?」
ユズまで味方に付けた様だ?
【守護獣】だと?
ウチはいつから謎のダンジョンになったのです?
まったくお前が【しゅご〇ャラ】みたいなクセして何を言うか?
まぁ、他の守護獣と合体して【大獣神】にでもなるなら考えてやらんでもないぞ…
「…まぁワタシは良いと思うよ、【ムック】君が家族になるの…もしかして旦那様、ワンちゃん嫌いだったりした?」
見るに見兼ねて嫁さんが助け船を出して来た?
なんでも、雫ちゃんのご親戚のご老人が飼っていた犬らしく、その方が亡くなってしまい、この犬の引き取り手が居ないそうだ?
しかも、引き取り手が見つからない様なら保健所に引き取ってもらうとか、
「…そのお爺さんにお子さんとか居ないの?
犬好きなご友人とか?」
「…はい、息子サンがいますが、雑種はいらないと…
元々あまり親子仲は良く無かったんです。
だから、懐かない駄犬なんか処分するって!
だから、雫が連れて来ちゃったんです、でも雫のお家でも犬は飼えないからって…。」
聞くところによると、雫ちゃんの家族の誰かが過去に、番犬のドーベルマンに噛まれたとかで、それ以来【犬恐怖症】なのだとか?
(その後、そのドーベルマンはどうなったんだ?)
「…ハイハイ、わかった、わかりましたよ。
このデカいの、ウチに置いといてやるから、心配すんな。」
「ありがとう、お兄ちゃん!
ムックのお世話は私がやるから安心して!」
「し、雫もお手伝いします!」
…思えば『いぬ』を飼うのは初めてだ?
長年『猫派』を通してきたし、知識がまるで無い?
「…あ、あのな、朱野の所で保護犬とか数匹ワン公を飼っているから、色々聴いたらどうだ?」
俺の顔色を見て、ユズが優良な情報をくれた。
JS美少女巫女の朱野んかぁ、うん悪くない!
「直ぐにアケノンにアポを取って!
何なら、今すぐお迎えに行ってきなさい!」
よ、嫁が吠えた?
程なくエリから連絡をもらった朱野ちゃんが義弟の車で宅配された?
…あと愛犬の、
「ご紹介します、朱野の愛犬【タケミカヅチ】です!」
「…。」
無口なヤツだな、見た感じ『ボディーガード』って印象だ?
「…大人しい子だね、でもそこが良い!」
「ありがとうございます、オジサマ。
オジサマならタケミカヅチの良さをわかってくれると信じてました!」
頭と背中は濃い黒毛で、下に向かって次第に赤茶毛に変わる、体は大きいがシャープな印象だ、警察犬によくいる様な見た目のワン公だ?
俺は【犬種】とかわからないが、大きさはムックと同じくらい、多分二匹とも【大型犬】に属するのだと思う。
ただ、ムックはタケミカヅチより少し肉付きがいい感じがする、俺は勝手に【黒いパトラッシュ】とか思っていた?
「…えっと、それでムックちゃんは今おいくつなんですか?」
「…知らんなぁ?
なぁ雫ちゃん、ムックって今何歳だ?」
「…ごめんなさい、雫も知りません?」
「じゃあ、係付けの獣医さんは?」
「…グスん、それも知らないです。」
なんか雫ちゃんが申し訳なくなってきたのか、お目目が潤み出した?
「じゃあ、日曜日も診察してくれる動物病院をご紹介しますね!」
朱野ちゃんが普段から犬猫を診察してもらってる所なんだってさ?
忙しないが、再び真壱郎に運転させその病院に行く事に!
診断の結果、歯や骨格の状態からムックは十歳ぐらいらしく、そこそこ【老犬】に近いらしい?
「…凄いですねこの子、体毛に隠れて分かりづらいですが、古いモノですが細かい小さな傷が複数有りますよ、もしかして以前に虐待されていたかも……?
でも、目に力強い輝きが有ります、今は信頼している家族がいるからですね。」
何かやたらイケメンな青年獣医さんが聴いてて恥ずかしくなるセリフをサラッと言いやがりましたよ。
「…その傷は今後…」
「いえ、どれも問題有りません、完治してます。
…大抵は人間不信になるケースが多いのですが、体の傷も心の傷も癒してくれた人に出逢えたのではないかな?
この子自身も強い子なのだと思いますが、それだけではないとボクは思いますよ。」
また恥ずかしげも無くサラサラッと言いやがりましたよ、このイケメンさんは⁈
健康診断その一【触診】は終了、血液検査等の結果は一週間後に知らせてくれるそうだ。
少し気になる事もあったが、今のところでは特に健康面では心配なさそうだ。
我が家に帰宅すると義弟が、
「なんでしたら、オレ犬小屋作りますよ!」
と、申し出てくれたが、
「大丈夫だ、普通に室内飼いだから。」
「…こんなにデカいのに家の中で飼うんですか?」
何を今更である。
で、こうして俺の休日は新たな家族となったワン公の為に消費された。
少し速いが、早めに寝た俺。
この時、もう少しワン公に関心が有れば、また違った対応したかも…いや変わらんな?
俺が眠った後に雫ちゃんを迎えに来た家の人と嫁さんらが少し話したらしい、あのワン公の生い立ちを……
中々ハードな人生…いや犬生だった様だ。
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