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〜気になるので、聞いてみました?
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辛い未来を回避する為に、俺だけでは限界を感じて、マロンの猫友達を紹介してもらっていたのだけど、
その【枠】は遂にと言うか、当然と言うか、やっと【人間】にまでたどり着いた。
「あのメイメイ姐さんを創造した人って、天才発明家だよね?
優斗くん、そんな人と知り合いなの?」
出来過ぎだな?
「父の【弟分】だって聞いてます。」
とにかく、その人が協力してくれるらしい?
「そうそう、シンくんの気にしていた工場に動きが有ったそうですよ?」
「えっ、何かあったの?」
「ある大手の企業から、質問状が来たとかで、偶々その人がその場に居合わせたので、腕のいい弁護士さんを紹介したそうですよ?」
「質問状?
なんて企業から?」
「ソレが【渡来商会】て言う総合商社らしいんですよ。」
…ワタライ!
遂に来たか!
ソレこそ、カオルをオモチャにし、オヤジさんの工場をあっさり潰した連中だ!
「ソレ、俺が気を付けてる連中だよ。」
「そうですか、ならもう安心ですよ。
紹介した弁護士さんは、味方にすると心強いですけど、敵に回すと最悪だって有名な人ですから。」
「…そうなんだ?
オッカナイね。」
よくわからないけど、工場が乗っ取られなければ、カオルが理不尽な【選択】をする事も無いだろう。
「ただ、… 。」
「ただ、何だい?」
「実は同時期にあの近辺の町工場が、軒並み【買収】の話しがされているみたいで、今知り合いに調べてもらっている所です。」
…オジサンの工場は無事ならソレで良い… で、済まないかも知れない?
軒並み買収している?
あの辺りの町工場に、そんなに利用価値がある【特許】が有ったのだろうか?
「…軒並み…かぁ…、
ん、待てよ?
軒並みって事は?」
「さすがですね、シンくん!
ボクもそう思います!」
「まだ何も言ってないよ!」
あの辺りを軒並み…
つまり【土地】が狙いなのかも知れない?
「…だけど、前の世界では【製法特許】とか【商標権】が狙いだったと記憶してるんだけど?」
「シンくんが行動した事で、世界が変化したんですよ!」
「まさか、そんな事が?」
いや、俺のしょうとしている事自体がこの世界の歴史を改変しょうとしている事だ?
もしかすると、この【世界】が帳尻を合わせようとしているのかも?
「優斗くんが言っていた事だけど、『蘇ったのは家族全員』って、どういう意味だったんた?」
「そのままの意味ですよ。
シンくんが見た【元の世界】はおそらくシンくんのご家族が全員亡くなっていたのでは無いですか?」
「…いや、でも親父は?」
「失踪していたんですよね?
何処に行ったのかがわからないなんて、
もしかすると、亡くなっているかもしれませんよ?」
「まさかソレって?」
「不思議な事はまだ有ります。
妹さんは元の世界では、二年ほど前に亡くなったと聴きました。
ですが、シンくんが戻って来たのは一年前の世界です。
計算が合いません。」
「まぁ確かに、でも【誤差】って事も?」
「妹さんが亡くなっていない事で、夫婦仲は悪くなってないし、お母さんも体調を崩していない。
離婚もしていないから、家も元のままです。
コレ、元の世界の一年前の状況と、同じですか?」
「…違うな?
なんで気が付かなかったんだ?」
「…不思議ですよね?」
その【枠】は遂にと言うか、当然と言うか、やっと【人間】にまでたどり着いた。
「あのメイメイ姐さんを創造した人って、天才発明家だよね?
優斗くん、そんな人と知り合いなの?」
出来過ぎだな?
「父の【弟分】だって聞いてます。」
とにかく、その人が協力してくれるらしい?
「そうそう、シンくんの気にしていた工場に動きが有ったそうですよ?」
「えっ、何かあったの?」
「ある大手の企業から、質問状が来たとかで、偶々その人がその場に居合わせたので、腕のいい弁護士さんを紹介したそうですよ?」
「質問状?
なんて企業から?」
「ソレが【渡来商会】て言う総合商社らしいんですよ。」
…ワタライ!
遂に来たか!
ソレこそ、カオルをオモチャにし、オヤジさんの工場をあっさり潰した連中だ!
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「そうですか、ならもう安心ですよ。
紹介した弁護士さんは、味方にすると心強いですけど、敵に回すと最悪だって有名な人ですから。」
「…そうなんだ?
オッカナイね。」
よくわからないけど、工場が乗っ取られなければ、カオルが理不尽な【選択】をする事も無いだろう。
「ただ、… 。」
「ただ、何だい?」
「実は同時期にあの近辺の町工場が、軒並み【買収】の話しがされているみたいで、今知り合いに調べてもらっている所です。」
…オジサンの工場は無事ならソレで良い… で、済まないかも知れない?
軒並み買収している?
あの辺りの町工場に、そんなに利用価値がある【特許】が有ったのだろうか?
「…軒並み…かぁ…、
ん、待てよ?
軒並みって事は?」
「さすがですね、シンくん!
ボクもそう思います!」
「まだ何も言ってないよ!」
あの辺りを軒並み…
つまり【土地】が狙いなのかも知れない?
「…だけど、前の世界では【製法特許】とか【商標権】が狙いだったと記憶してるんだけど?」
「シンくんが行動した事で、世界が変化したんですよ!」
「まさか、そんな事が?」
いや、俺のしょうとしている事自体がこの世界の歴史を改変しょうとしている事だ?
もしかすると、この【世界】が帳尻を合わせようとしているのかも?
「優斗くんが言っていた事だけど、『蘇ったのは家族全員』って、どういう意味だったんた?」
「そのままの意味ですよ。
シンくんが見た【元の世界】はおそらくシンくんのご家族が全員亡くなっていたのでは無いですか?」
「…いや、でも親父は?」
「失踪していたんですよね?
何処に行ったのかがわからないなんて、
もしかすると、亡くなっているかもしれませんよ?」
「まさかソレって?」
「不思議な事はまだ有ります。
妹さんは元の世界では、二年ほど前に亡くなったと聴きました。
ですが、シンくんが戻って来たのは一年前の世界です。
計算が合いません。」
「まぁ確かに、でも【誤差】って事も?」
「妹さんが亡くなっていない事で、夫婦仲は悪くなってないし、お母さんも体調を崩していない。
離婚もしていないから、家も元のままです。
コレ、元の世界の一年前の状況と、同じですか?」
「…違うな?
なんで気が付かなかったんだ?」
「…不思議ですよね?」
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