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第十四話 二人目の仲間
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クエスト報酬をギルドで受け取った僕は、宿をとり、一泊することにした。
今回のクエスト報酬には、特別報酬が付いた。これは、鉱山ギルドからの報奨だそうだ。どうやら、使われていない坑道だった為、埋めてよかったようだ。
であれば、ゴブリンのいない坑道を破壊して埋めていったたほうが効率がいい──と、思ったのだが、この案はギルドの係員に却下された。
鉱山ギルドから、仕事を奪うなとの声が出たそうだ。どうやら、余計なことをやってしまったらしい。今度からは、事前に全て破壊していいか聞く必要が出てきた。
***
宿の二階の部屋で、一息つく。もうすぐ日が暮れそうだ。おなかも空いてきたので、食事にしたいのだが──スマホ爆弾の有効性を知った僕は、忘れないうちにスマホの複製を作っておくことにした。
「スマホの複製はいくつ作れるんだい?」
『制限はありません』
「そうか……なら、作れるだけ作ろう」
『了解しました』
一時間に一つずつ作れる──ならば、作れるときに量産しておいた方が得策だ。時間がきたら、空間ストレージ内に配置するよう、スマホに命令を出しておいた。
仲間の状態を確認する。明日の昼頃までは、召喚不可だ。死んでも復活できるとはいえ、僕の思慮の浅さのせいで、危険に晒してしまった。これからはもっと注意しなければならない。
そういえば、仲間の作成時に、スマホが『次からは課金が必要』と言っていたのを思い出した。
今、僕の手元には金がある。これで、二人目の仲間を作れないだろうか──早速聞いてみることにした。
「そういえば、仲間を作るのは二人目から課金?」
『二人目は、金貨1枚です。さらに、三人目は金貨10枚と、桁が増えていきます』
二人目の課金が思ったより少ないので、少しだけ安心した。三人目は、もう少し貯めてからのほうがいいだろう──装備も必要だし──。
「桁が増えるのか……」
『はい。スキルのレベルと同じです』
「なるほど……」
スキルは、使用するスキルのレベルによって、金額の桁が違う。
敵一体への威力を例にすると、こんな感じだ。
[
L1スキル 銅貨10枚
攻撃力 敵一体に対して中ダメージ
L2スキル 銅貨100枚 銀貨1枚
攻撃力 敵一体に対して大ダメージ
L3スキル 銅貨1000枚 銀貨10枚
攻撃力 敵一体に対して特大ダメージ
L4スキル 銅貨10000枚 銀貨100枚 金貨1枚
攻撃力 敵パーティーに対して特大ダメージ
L5スキル 銅貨100000枚 銀貨1000枚 金貨10枚
攻撃力 敵を殲滅した後にクレーターが発生するほどのダメージ
(スマホ爆弾級)
L6スキル 金貨100枚
攻撃力 魔王の城郭都市を吹き飛ばす程のダメージ
L7スキル 金貨1000枚
攻撃力 魔王の領土一体を焼き尽くす程のダメージ
]
補助、特殊能力については、この攻撃の価値と同等ぐらいだ。金貨1000枚あれば、魔王を滅ぼすことが可能かもしれない点がありがたい。
これなら、この世界の国王クラスの人に金貨1000枚を前金で貰って依頼を受ければ達成できそうだ。だが、勇者に対してのこの国の評価は決して高くない。おそらく、そう簡単には受け入れてはもらえないだろう。
まずは、名声を上げてそれを払拭しなければならない。
それはともかくとして、二人目の仲間だが──早速、金貨1枚を消費して作ってみることにした。
[
名前:セカンド
性別:女性
髪型:セミロング(青)
声のタイプ:機械音声
性格:従順・冷静
戦闘タイプ:頭脳タイプ
]
前回同様、少女風のメイドだ。そして、問題は胸の大きさだ。
課金らな──とは思って期待したのだが、どうも、胸の大きさはAカップが限界らしい。そういう仕様なのだろうか。
「なあ、スマホ。どうしてキャラを作るとき、胸の大きさをAカップ以上に設定できないんだ?」
『この世界の不明な力の干渉を受けています。なので、設定ができない状態です』
「不明な力? 不明な力って何だ?」
『不明です』
「そりゃ……そうだよな……」
とにかく、原因が仕様上のものではないことは確かだ。だが、これが設定できないからといって、冒険に支障が出るわけではない。貧乳でも、楽しく冒険できればそれでいいのだ。
──と、早速召喚してみる。
キャラをタップすると、スマホから3Dホログラムのような映像が出現、実体化した。
「ご召喚いただきありがとうございますマスター。我が名はセカンド、何なりとお申し付けください」
クールで透き通る声の機械音性だ。雰囲気は落ち着いている。イメージ通りだ。
けれども、何か物足りない。その物足りなさは、おそらく胸だ。
そういえば、広場の裏手でバストアップパッドを売っていた少女がいたはずだ。
その少女からパッドを購入できれば、何とかなるかもしれない。ファーストの分も買っておくか……。
「じゃあ、これから買い物に付き合ってくれるか、セカンド」
「了解しました。マスター」
僕は、パッドを買う為、急いで外へ出た。
今回のクエスト報酬には、特別報酬が付いた。これは、鉱山ギルドからの報奨だそうだ。どうやら、使われていない坑道だった為、埋めてよかったようだ。
であれば、ゴブリンのいない坑道を破壊して埋めていったたほうが効率がいい──と、思ったのだが、この案はギルドの係員に却下された。
鉱山ギルドから、仕事を奪うなとの声が出たそうだ。どうやら、余計なことをやってしまったらしい。今度からは、事前に全て破壊していいか聞く必要が出てきた。
***
宿の二階の部屋で、一息つく。もうすぐ日が暮れそうだ。おなかも空いてきたので、食事にしたいのだが──スマホ爆弾の有効性を知った僕は、忘れないうちにスマホの複製を作っておくことにした。
「スマホの複製はいくつ作れるんだい?」
『制限はありません』
「そうか……なら、作れるだけ作ろう」
『了解しました』
一時間に一つずつ作れる──ならば、作れるときに量産しておいた方が得策だ。時間がきたら、空間ストレージ内に配置するよう、スマホに命令を出しておいた。
仲間の状態を確認する。明日の昼頃までは、召喚不可だ。死んでも復活できるとはいえ、僕の思慮の浅さのせいで、危険に晒してしまった。これからはもっと注意しなければならない。
そういえば、仲間の作成時に、スマホが『次からは課金が必要』と言っていたのを思い出した。
今、僕の手元には金がある。これで、二人目の仲間を作れないだろうか──早速聞いてみることにした。
「そういえば、仲間を作るのは二人目から課金?」
『二人目は、金貨1枚です。さらに、三人目は金貨10枚と、桁が増えていきます』
二人目の課金が思ったより少ないので、少しだけ安心した。三人目は、もう少し貯めてからのほうがいいだろう──装備も必要だし──。
「桁が増えるのか……」
『はい。スキルのレベルと同じです』
「なるほど……」
スキルは、使用するスキルのレベルによって、金額の桁が違う。
敵一体への威力を例にすると、こんな感じだ。
[
L1スキル 銅貨10枚
攻撃力 敵一体に対して中ダメージ
L2スキル 銅貨100枚 銀貨1枚
攻撃力 敵一体に対して大ダメージ
L3スキル 銅貨1000枚 銀貨10枚
攻撃力 敵一体に対して特大ダメージ
L4スキル 銅貨10000枚 銀貨100枚 金貨1枚
攻撃力 敵パーティーに対して特大ダメージ
L5スキル 銅貨100000枚 銀貨1000枚 金貨10枚
攻撃力 敵を殲滅した後にクレーターが発生するほどのダメージ
(スマホ爆弾級)
L6スキル 金貨100枚
攻撃力 魔王の城郭都市を吹き飛ばす程のダメージ
L7スキル 金貨1000枚
攻撃力 魔王の領土一体を焼き尽くす程のダメージ
]
補助、特殊能力については、この攻撃の価値と同等ぐらいだ。金貨1000枚あれば、魔王を滅ぼすことが可能かもしれない点がありがたい。
これなら、この世界の国王クラスの人に金貨1000枚を前金で貰って依頼を受ければ達成できそうだ。だが、勇者に対してのこの国の評価は決して高くない。おそらく、そう簡単には受け入れてはもらえないだろう。
まずは、名声を上げてそれを払拭しなければならない。
それはともかくとして、二人目の仲間だが──早速、金貨1枚を消費して作ってみることにした。
[
名前:セカンド
性別:女性
髪型:セミロング(青)
声のタイプ:機械音声
性格:従順・冷静
戦闘タイプ:頭脳タイプ
]
前回同様、少女風のメイドだ。そして、問題は胸の大きさだ。
課金らな──とは思って期待したのだが、どうも、胸の大きさはAカップが限界らしい。そういう仕様なのだろうか。
「なあ、スマホ。どうしてキャラを作るとき、胸の大きさをAカップ以上に設定できないんだ?」
『この世界の不明な力の干渉を受けています。なので、設定ができない状態です』
「不明な力? 不明な力って何だ?」
『不明です』
「そりゃ……そうだよな……」
とにかく、原因が仕様上のものではないことは確かだ。だが、これが設定できないからといって、冒険に支障が出るわけではない。貧乳でも、楽しく冒険できればそれでいいのだ。
──と、早速召喚してみる。
キャラをタップすると、スマホから3Dホログラムのような映像が出現、実体化した。
「ご召喚いただきありがとうございますマスター。我が名はセカンド、何なりとお申し付けください」
クールで透き通る声の機械音性だ。雰囲気は落ち着いている。イメージ通りだ。
けれども、何か物足りない。その物足りなさは、おそらく胸だ。
そういえば、広場の裏手でバストアップパッドを売っていた少女がいたはずだ。
その少女からパッドを購入できれば、何とかなるかもしれない。ファーストの分も買っておくか……。
「じゃあ、これから買い物に付き合ってくれるか、セカンド」
「了解しました。マスター」
僕は、パッドを買う為、急いで外へ出た。
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