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第一部 VR花子さんの怪
第八話 首の血を吸われた時の話
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自分の話。
「その日は部屋VRメタバースの幻影の花畑に入室しました。ホームのおすすめ欄にも表示されてる企業系のワールドです。音楽のテンポと光刺激が心地よく、視界は広大な花畑……まるで天国にいるような……と、リラクゼーション効果があるとかないとかで人気のワールドです。
普段はこういうところは行きませんが、その日は会社で特別嫌なことがあったので、気分転換のつもりでした。
ここではプライベートだと眠くなったり目覚めたりのコントロールをしてくれます。メタバースト3Xのセルフコンディションの機能が自分の状態を確認してそこから設定の状態に誘導する催眠のようなものです。通常は仮眠モードに設定してあります。実際すぐ寝れるのでそのまま朝までVRゴーグルつけっぱなしの時が多いです。寝相が悪いときはゴーグルの跡が顔に残ってしまい、大変だったり……。
……と、いつものように自分は寝るはずでした。けれども、突然視界ハックが起こって花畑が魔界になりました。さらに地面から何かがモコモコと出てきて、黒髪黒目の不気味な女性が姿を現したんです!
その時の姿が想像していたVR花子さんの姿と雰囲気が一緒なので、これが噂のVR花子さんなのだと確信しました。
VR花子さんは自分に襲い掛かってきました。自分はそれをかわすので精一杯。その反動で自分の体はベッドから落ちてセーフティーガードに切り替わりました。もちろん、視界は自分の部屋の画面に切り替わります。
普通ならそこでVR花子さんは消えるんです。もちろんVRメタバースのアプリはAR機能は無いですよね。
……いたんですよ……
本来なら映し出されることのないはずのVR花子さんが……セーフティーガード起動中の視界の中に!
色々抵抗したんですけど、無理でした……首筋噛まれました……しかも現実に痛かったです……首に傷跡あります……後で腫れました……以上です……」
最後は少しホラー調で話してみた。けれども周囲の反応は普通と変わらなかった……残念。
住職が挨拶をする。
「エトラさん、ありがとうございましたぁ! それでは今の話についての視聴者コメントを見てみたいと思います」
──動画のコメントボード──
……
……
羨ましい!
リアルに顕現しそう。
ついにVR花子さんの眷属が!
数日後、あなたもVR花子さんに……
部屋を綺麗にしましょう。
……
……
コメントは……あまり期待できる情報は無かった。まぁ、こんなものかな……。
部屋を綺麗にしましょうという所だけには同意した。
コメントが流れ終えたので、住職と会話する。
「いやぁ、災難ですねぇ~。その後、首の具合はどうですか?」
「今は、腫れも引いているので平気です。若干かさぶたが気になるぐらいですかね」
「命に別状がなくて何よりでぇす。それではろうそくの火をお願いしまぁす」
ろうそくを吹く動作をして、ろうそくを選択。トリガーボタンでろうそくの炎のスイッチをオフにする。
ろうそくの火がまた一つ消えた。
「その日は部屋VRメタバースの幻影の花畑に入室しました。ホームのおすすめ欄にも表示されてる企業系のワールドです。音楽のテンポと光刺激が心地よく、視界は広大な花畑……まるで天国にいるような……と、リラクゼーション効果があるとかないとかで人気のワールドです。
普段はこういうところは行きませんが、その日は会社で特別嫌なことがあったので、気分転換のつもりでした。
ここではプライベートだと眠くなったり目覚めたりのコントロールをしてくれます。メタバースト3Xのセルフコンディションの機能が自分の状態を確認してそこから設定の状態に誘導する催眠のようなものです。通常は仮眠モードに設定してあります。実際すぐ寝れるのでそのまま朝までVRゴーグルつけっぱなしの時が多いです。寝相が悪いときはゴーグルの跡が顔に残ってしまい、大変だったり……。
……と、いつものように自分は寝るはずでした。けれども、突然視界ハックが起こって花畑が魔界になりました。さらに地面から何かがモコモコと出てきて、黒髪黒目の不気味な女性が姿を現したんです!
その時の姿が想像していたVR花子さんの姿と雰囲気が一緒なので、これが噂のVR花子さんなのだと確信しました。
VR花子さんは自分に襲い掛かってきました。自分はそれをかわすので精一杯。その反動で自分の体はベッドから落ちてセーフティーガードに切り替わりました。もちろん、視界は自分の部屋の画面に切り替わります。
普通ならそこでVR花子さんは消えるんです。もちろんVRメタバースのアプリはAR機能は無いですよね。
……いたんですよ……
本来なら映し出されることのないはずのVR花子さんが……セーフティーガード起動中の視界の中に!
色々抵抗したんですけど、無理でした……首筋噛まれました……しかも現実に痛かったです……首に傷跡あります……後で腫れました……以上です……」
最後は少しホラー調で話してみた。けれども周囲の反応は普通と変わらなかった……残念。
住職が挨拶をする。
「エトラさん、ありがとうございましたぁ! それでは今の話についての視聴者コメントを見てみたいと思います」
──動画のコメントボード──
……
……
羨ましい!
リアルに顕現しそう。
ついにVR花子さんの眷属が!
数日後、あなたもVR花子さんに……
部屋を綺麗にしましょう。
……
……
コメントは……あまり期待できる情報は無かった。まぁ、こんなものかな……。
部屋を綺麗にしましょうという所だけには同意した。
コメントが流れ終えたので、住職と会話する。
「いやぁ、災難ですねぇ~。その後、首の具合はどうですか?」
「今は、腫れも引いているので平気です。若干かさぶたが気になるぐらいですかね」
「命に別状がなくて何よりでぇす。それではろうそくの火をお願いしまぁす」
ろうそくを吹く動作をして、ろうそくを選択。トリガーボタンでろうそくの炎のスイッチをオフにする。
ろうそくの火がまた一つ消えた。
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