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1章 どうやら転生したようだが
閑話 その時のパパン①
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本編間に合わず、閑話でにごし…短くて申し訳ないです。
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「ラインハルト殿下に婚約破棄を言い渡されただと!」
スチュアートが持って来た【影】からの報告書を読み唖然とする。あんの馬鹿皇太子!ウチのエレーニアに不足があるとでも!
親に似て容姿端麗、頭脳明晰、成績優秀、努力家で優雅で心優しいウチの子のどこが不満なのだ!
お前のようなボンクラ王子に勿体無いほどの……
いや、まて、コレはコレでいいかもしれない。
二人が婚約したのはエレーニアが5歳、ラインハルトが7歳の時だった。現王グレンハルトの優秀な遺伝子を持っているのだから、将来はいっぱしの王になるだろうと婚約を許したのだ。だがここ数年の【影】やクリストフの報告を見れば王の子かと疑いたくなる。
婚約者のある身でたかだか庶子の男爵令嬢如きにうつつを抜かすようなやつだ、このまま婚約破棄を受け入れよう。
万が一、億が一でも王子が復縁を願ったら……いや絶対させんぞ。そうだ、エレーニアを何処かに隠そう。とりあえず領地のイラの湖の塔にでも隠すか。あそこは三重の魔法鍵がある。滅多なことで押し入られる事など無い。
「スチュアート、明日朝までに馬車を用意しろ、侯爵家の馬車と判らぬようにするのだ。後、騎士の中で口が固いものを二人ほど選んでおけ」
スチュアートが選んだ『口の固い』騎士其の1・ヘンリー、固いと言うより非常に無口であり、騎士として武一辺倒に生きて来た彼はエレーニアと話すことは愚か眼を合わすことすら恥ずかしくてできなかったのだ。
『口の固い』騎士其の2・エドワーズ、田舎育ちで若干訛りがあることがコンプレックスな彼は主でもあるエレーニアの前に出るとどもってしまう為話せなくなる。また非常に美少女のエレーニアの顔を直視できない上存在を主張する御胸様についつい目が……と言う状態だったのだ。
「いいか、ヘンリー、エドワーズ。エレーニアが屋敷を出て領地に戻ったことを知られてはならぬ。
途中は街に寄ることも、街道を通ることも禁止する。裏道を使い隠密に事を運べ。
コレは塔の鍵だ。合鍵は管理を任せている猟師夫婦にも持たせてあるが、誰にも見咎められぬように一刻も早くエレーニアを塔に隠せ。猟師夫婦には手紙をしたためる。よいか、くれぐれも誰にも見られるな」
かくしてエレーニアの旅は慌しく計画実行されたのであった。
そしてやはり親子である…………
手紙書いたか?パパン。
***ヘンリー&エドワーズ***
「ヘンリー、どうすんだ、お嬢様をお連れするたあ、聴いてなかったで、旅の準備なんぞなんもできとらんぞ」
「どういうことだエドワーズ、スチュアートさんが準備してるんじゃ無いのか?」
「いや、夜営の準備も食料もなんもねえ、俺たちは携帯食でも野宿でもでけるが、お嬢様はどうすんダァ?」
「「……………」」
朝、理由も説明されず館に顔を出せと言われ、突然の命令にどうする事も出来ず途方にくれる二人であった。
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どこかでクリストフのお話も挟めるといいな。
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「ラインハルト殿下に婚約破棄を言い渡されただと!」
スチュアートが持って来た【影】からの報告書を読み唖然とする。あんの馬鹿皇太子!ウチのエレーニアに不足があるとでも!
親に似て容姿端麗、頭脳明晰、成績優秀、努力家で優雅で心優しいウチの子のどこが不満なのだ!
お前のようなボンクラ王子に勿体無いほどの……
いや、まて、コレはコレでいいかもしれない。
二人が婚約したのはエレーニアが5歳、ラインハルトが7歳の時だった。現王グレンハルトの優秀な遺伝子を持っているのだから、将来はいっぱしの王になるだろうと婚約を許したのだ。だがここ数年の【影】やクリストフの報告を見れば王の子かと疑いたくなる。
婚約者のある身でたかだか庶子の男爵令嬢如きにうつつを抜かすようなやつだ、このまま婚約破棄を受け入れよう。
万が一、億が一でも王子が復縁を願ったら……いや絶対させんぞ。そうだ、エレーニアを何処かに隠そう。とりあえず領地のイラの湖の塔にでも隠すか。あそこは三重の魔法鍵がある。滅多なことで押し入られる事など無い。
「スチュアート、明日朝までに馬車を用意しろ、侯爵家の馬車と判らぬようにするのだ。後、騎士の中で口が固いものを二人ほど選んでおけ」
スチュアートが選んだ『口の固い』騎士其の1・ヘンリー、固いと言うより非常に無口であり、騎士として武一辺倒に生きて来た彼はエレーニアと話すことは愚か眼を合わすことすら恥ずかしくてできなかったのだ。
『口の固い』騎士其の2・エドワーズ、田舎育ちで若干訛りがあることがコンプレックスな彼は主でもあるエレーニアの前に出るとどもってしまう為話せなくなる。また非常に美少女のエレーニアの顔を直視できない上存在を主張する御胸様についつい目が……と言う状態だったのだ。
「いいか、ヘンリー、エドワーズ。エレーニアが屋敷を出て領地に戻ったことを知られてはならぬ。
途中は街に寄ることも、街道を通ることも禁止する。裏道を使い隠密に事を運べ。
コレは塔の鍵だ。合鍵は管理を任せている猟師夫婦にも持たせてあるが、誰にも見咎められぬように一刻も早くエレーニアを塔に隠せ。猟師夫婦には手紙をしたためる。よいか、くれぐれも誰にも見られるな」
かくしてエレーニアの旅は慌しく計画実行されたのであった。
そしてやはり親子である…………
手紙書いたか?パパン。
***ヘンリー&エドワーズ***
「ヘンリー、どうすんだ、お嬢様をお連れするたあ、聴いてなかったで、旅の準備なんぞなんもできとらんぞ」
「どういうことだエドワーズ、スチュアートさんが準備してるんじゃ無いのか?」
「いや、夜営の準備も食料もなんもねえ、俺たちは携帯食でも野宿でもでけるが、お嬢様はどうすんダァ?」
「「……………」」
朝、理由も説明されず館に顔を出せと言われ、突然の命令にどうする事も出来ず途方にくれる二人であった。
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どこかでクリストフのお話も挟めるといいな。
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