乙女ゲームか悪役令嬢転生ラノベの世界に転生?したようだが…

琳太

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3章 ウェイシア王国に来ました

8話 なれるかな

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   ギルドに入ってインフォメーションを見るとそこには耳の長いお姉さんがいました。ケモ耳に続いて耳長さんエルフ。ありがとうございます。
   よく見ればちらほら獣人の冒険者もいます。オルフェリアより獣人国のある北方連合国に近いからか、またはここが冒険者の街だからか。

   と、それよりインフォメーションだ。

「冒険者ギルド、エオカ支部へようこそぉ。ご用件はアルカが承りまぁす」

「すみません、14歳以下の冒険者登録ってできないのでしょうか」
「えっとぉ、それはですねぇ……」

   語尾が長いので要約する。12歳から14歳未満は仮登記ができる、ただしクラスはG固定で幾つ依頼を達成してもランクアップはしない。ソロは認められず、チーム、クランに所属する必要がある。即ちチームリーダーもしくはクランのマスターの付添が必要。ポーターに関しては冒険者とは認められないのでギルド登録の必要はない。
   う~ん、そうするとウリュ君の身分証がない、どうする?

「ポーターはぁ、運搬業になるのでぇ、商業ギルドに行けばぁ、身分証作れますよぉ~」

   商業ギルドという手があった。アルカさんありがとう。ポーターがダメならウリュ君の名前で5級登録すればいいんだよ。

「1人仮登記したいのですが」
「でわぁ、こちらの用紙にぃ、記入をお願いしますぅ」

   と、渡されたのは申請用紙。

「アレクス君これに「エル姉ちゃん、オレ字読めねえ」」

   しゅんと俯くアレクス君。

「じゃあ今日は私が代筆するね。今度字勉強しよう」

   勉強と聴いてうえぇって顔をするアレクス君。

「冒険者になるんでしょ、冒険者は字が読めないと依頼書も選べないよ」
「う、が、頑張る、オレ勉強する」

   彼にとって冒険者になるというのはとても大事みたいだ。では代筆

「産まれたのは北方連合国でいいのかな?」
「うん、シーデ村」


名前:アレクス
年齢:13歳
性別:男
出身:北方連合国、シーデ村
職業:剣士
その他:得意武器・ショートソード

   こんな感じかな。アレクス君に読み上げて確認後、アルカさんに渡す。

「はい、確認しましたぁ。、あ、その他のところにぃ、チーム名とぉリーダーの名前をぉ書いてくださぁい」

   チーム名とな?どうしよ、考えてないよ。2人の顔を見る。

「強そうな名前がいい、『ドラゴン』とか」
「僕やだ」
「え~、じゃあ『グリフォン』レイディいるし」
「それだとレイディのチームみたい。『兎のあち』は?幸運のお守りなんだよ」
「なんか弱そう」
「だって僕たちオネーちゃんに会えたから、幸運なんだよ?」

「ねえ、『金色こんじきの翼』なんてどう、レイディの羽の色、それになんだか幸運を運んでくれそう」

   二人の会話を聴いて思いついた。
「うん、なんかお金持ちになれそう」
「アレクちゅってば…僕もそれがいい」
「じゃあ『金色の翼』で………と、お願いします」

   申請用紙に書き込みアルカさんに渡す。

「では、この用紙を持ってぇ、二階の受付へ行ってくださいぃ。あ、あとぉ、リーダーさんのギルドカードにぃ、チーム名入れますので貸してくださぁい」


   名前:エル・年齢:16歳・性別:女
   出身地:ディヴァン領、オルフェリア王国
   職業:魔法剣士、冒険者
   所属:ウェイシア王国、クロード領、エオカ支部
   ランク:E
   チーム:金色の翼/リーダー
   チームメンバー

   賞罰:ー

   ギルドカードにチーム名入りました。

「はい結構ですぅ、では二階にどうぞぉ」

   階段を上がると受け付けカウンターがあり、ここには耳の長いイケメンさん。エルフのお兄さんがいました。

「14歳以下の仮登録ですね、では右のドアからお入り下さい」

   ドアを開けるとそこには見たことのある魔道具【鑑定機】だ。イチニと違ってエオカ支部は金持ちなんだ。ギルド所有の【鑑定機】があるとわ。係りのお兄さんが用紙をセットするとアレクス君に手を置くように説明する。
   手を置くと青く光りアレクスがビクッとした。ん~良かった。娼館から逃げ出したのは犯罪にはならないんだ。考えてみれば盗賊という犯罪者に誘拐されて無理矢理奴隷にされたんだから、逃げたって犯罪じゃ無いよね。

「ではこちらを確認してからカードに魔力を通してください。裏面の職業、スキルは表示非表示は自由に設定して下さい」

「エル姉ちゃん…」

   用紙を渡され困り顔のアレクス君に代わり読み上げていく。



名前:アレクス
年齢:13歳
性別:男
出身:北方連合国、シーデ村
職業:剣士・冒険者



HP:★★★★★★★★
MP:★★★★
SP:★★★★★★★★★★★

筋力:★★★★★
魔力:★★★
体力:★★★★★★★★
知力:★★★★★
敏捷:★★★★★★★★
抵抗:★★★
幸運:★★★★★

   HPとSPに筋力、体力、敏捷が私より上だ、子供というか3歳しか違わないけど、さすが獣人というところか。

職業ジョブ

剣士         Lv.★★
拳士         Lv.★                 
弓士         Lv.★
狩人         Lv.★★      
シーフ      Lv.★                  
レンジャーLv.★
農夫         Lv.★★
掃除夫      Lv.★★
娼妓(仮)    Lv.★

   剣士と拳士は父親が冒険者って言ってたから剣の扱いとか戦い方とか教えてもらったんだろう。弓士、狩人、農夫辺りは村の生活で、逃亡生活でシーフやレンジャーがついた可能性がある。掃除夫はエオカに来てからだろう。そして娼妓(仮)………何も言うまい。

「結構ジョブあるんだ、とうちゃんも20個くらいあるって言ってたぞ」

   裏は非表示のままでいいので魔力を流すように言うと「ムム、ムムムムムぅ」と苦労していた。マジックバックの個別認証するときもウリュ君はスッとできたが、アレクス君は今みたいにムムムムやってた。

「ではしばらく、前でお待ちください」

   と、お兄さんに指示されたのでドアの外に出て置いてある椅子に座って待つ。

「ウリュ君疲れてない?」

   病み上がりなのに結構連れ回している。昨日より顔色は断然いいけど。

「うん、なんとも無い」

   ウリュ君も体力とかあるんだろうな。子供でも獣人は人より丈夫らしいし。そんな会話をしつつ暫くすると受け付けカウンターから名前を呼ばれた。

「ギルド登録料1万メルになります、紛失した場合、再発行料は5万メルになりますのでご注意くださいね」

「え、1万…そんな」

   金額に呆然とするアレクス君、ウリュ君もやや青ざめている。私は大銀貨を渡しギルドカードを受け取った。その他ランクや税金の説明は辞退した。

「オレ、オレそんなお金…服や武器だって……」

   武器屋ではトータル10万メル軽く超えて支払いしていたのだが、武器を持って喜んでたので支払い見てなかったんだよね。て言うか二人には金額教えてない。

「これから頑張って稼ぐんだから、1万メルなんてあっという間よ」

   少し潤んだ目で見上げるアレクス君。ウリュ君もアレクス君にしがみつき見上げてくる。私はウインクして二人が罪悪感を感じないよう軽く振る舞う。
   今まで苦労してきたんだから少し楽してもいいと思う。っていうかお姉さんに甘えていいんだよ~

   後で借金返済計画立てた方がいいかな、その方が二人とも気兼ねしなくて済むだろう。
   受け取ったギルドカードに革紐を通しアレクス君の首からかける。

「おめでとう、今日から冒険者(見習いだけど)だね」

   アレクス君はカードを握りしめ、服の袖で眼をゴシゴシこすると、顔を上げ笑顔で頷いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アレクスのギルカ

   名前:アレクス・年齢:13歳・性別:男
   出身地:シーデ村、北方連合国
   職業:剣士、冒険者
   所属:ウェイシア王国、クロード領、エオカ支部
   ランク:G
   チーム:金色の翼/メンバー
   チームリーダー:エル(魔法剣士)

   賞罰:ー

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