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3章 ウェイシア王国に来ました
11話 魔法の練習
しおりを挟むウリュ君の鑑定結果を書き出して見た。
HP:それなり
MP:そこそこある
SP:結構多いかも
筋力:やや心許ない
魔力:わりとある
体力:普通
知力:なかなか賢い
敏捷:すばやいよ
抵抗:ちょっと不安
幸運:いいよ!
《鑑定》レベルがちょっと上がったんだろう。星マークも大概だと思ったが、これはまた……全然わからん。どう判断しろと?まあ知りたいのはジョブの種類だからいいけど。
職業
%$#=・弓士・狩人・シーフ・レンジャー・魔術師・掃除夫・娼妓(仮)
なんだろう、最初のジョブがバグってて解らない、まだ私の《鑑定》レベルが低いせいかな?
そしてありました、魔術師と魔法属性
魔法属性:風・水・土
三属性だけだけど生活していく上で便利な光と火も優先で覚えていこう。
「僕、魔法使える?使った事あったのかな?」
「スゲーなウリュ」
そして最後。
加護
£$#≡%
バグってますが多分いずれかの神様の加護だと思う。加護がどう言う効果をもたらすのか解らない。そのうち一度大きな神殿に行って尋ねてみるかな。
さて、まずは《魔力感知》と《魔力操作》これはアレクス君にもやってもらう。身体強化とかにも役立つから。MPそこそこあるし初級は使えるようになると思う。ただウリュ君のように本を読んで頭で理解するより身体で感じた方が早いんじゃないかなと。
アレクス君が頭が悪いって言ってるんじゃないよ。多分ウリュ君は頭脳派、アレクス君は感覚派だと思うの。
ではまずは体内魔力を感じるところから。からだの中を流れている魔力が見つかったらそれをおへその下辺りに集める。集めたら魔力をまた身体中に流す、と言うのをしてもらう。
ウリュ君は一発クリアー、アレクス君は「ムムムムム」って唸っている。
30分経過、ウリュ君はスムーズに魔力をコントロールしている。魔法が苦手なはずの獣人族なのにすごいね。
アレクス君は魔力感知ができないようなのでお手伝いします。アレクス君の両手握ってを広げた状態で魔力を流します。
「私の魔力を右手から流して左手から回収するから、アレクス君の身体に負担がかかるといけないから最初はちょっとずつ、魔力が感じれた時点で一旦やめるから教えてね」
「うん、わかった」
では行きます。少量からスタート。
「?」
徐々に増量。
「ん~?」
もういっちょ。
「ムムムムム?」
さらにドン!
「あ~、んん?むぅ」
これでどうだ!
「!、ふわぁぁぁぁ」
ハイ終了。
「キタ、なんかきたよエル姉ちゃん。すっげーあったかいの」
こう言うのはきっかけさえ掴めればなんとかなるもので。
「じゃあ今度は独りでやって見て」
「うん、ムムムムっ、アッ!あった、これなんかあったかいの」
「そのままお腹の真ん中に集めてこれる?」
「やってみる。むむむぅ」
このまま練習続行です。じゃあウリュ君は次のステップに行きましょう。
「魔法を発動するのに大事なことは二つあります、それは何かな?」
「魔法をイメージちゅる事、魔力を『鍵となる言葉』とともに放出ちゅる事』
「正解。呪文はイメージする為の補助だからイメージさえうまくできれば必要無いけど、最初は呪文ありで行きましょう。呪文は【イメージしやすい言葉】を自分で考えればいいわ」
そう、呪文はあくまでイメージの補助。そして人によってそれは違う。なのになぜか学園では中二病全開な呪文が流行っていたのだ。
例えば《ライト》
「その輝きをもって暗き闇を払え!」 だの
「陽の光の如く全てを照らせ!」 だの。
誰得なの、その呪文。言ってて恥ずかしく無いかもしれないが聞いてて恥ずかしいわ。
ウリュ君には光属性は無いが部屋の中で練習するには《ライト》が無難。《ウォーター》は水浸し、《ファイヤ》は火事の元、《クレイコントロール》は土が無い、《ウインド》も室内は風に煽られモノがどこに飛んでいくか解らない。
見本の《ライト》を唱えウリュ君の前に浮かべる。これを見て自分の中でイメージを固めてもらう。
「明るくなれ《ライト》」
あ、よかった。ウリュ君は中二病気質じゃあなくて。しかし何も起こらない。もう一度。
「明るくなれ《ライト》」
ウリュ君の目の前で何かがパチンと弾けた。
「おしい、もうちょっとね。魔力を手のひらに集めてそこから出すような感じでやってみて」
ウリュ君は水をすくう様に両手を合わせる。
「明るくなれ《ライト》」
ウリュ君の手の上に小さな光が灯った。それは5秒ほどで消えてしまったが成功には間違いない。
「できた、オネーちゃんできたよ」
成功した喜びに飛びついてきたウリュ君、思わずぎゅーって抱きしめました。うう、しゃーわせです。
「すっげー、ウリュすっげーな」
アレクス君がぴょんぴょん飛んで一緒に喜んでいる、いやんもうキーゼルバッハから溢れそう。
《鑑定》すると属性魔法に光が増えました。このまま《ライト》で《魔力操作》をあげていこう。
では二人が頑張っている間にオヤツを作りましょう。今日は魔道オーブン使ってクッキーでも焼きますか。
抜き型はないので棒状にしたクッキー種を包丁でカットする。ココアとプレーンの二色を市松模様に組んだ種も作る。これを魔道オーブンで焼いて出来上がり。クッキーだけじゃ足らないかな?
ん?何か後ろが静かだ。さっきまでアレクス君の「むむむ」やウリュ君の呪文を唱える声が聞こえてたのに。
振り向くと二人が魔道オーブンを凝視している。私が振り向いたことに気がついたウリュ君が恥ずかしそうに頬を染める。
「甘い匂いがちてきたので…」
「エル姉ちゃん、なに?これ何の匂い?」
まだそれほど香りが……ってさすが獣人か、嗅覚が人間より数倍いいのね。アレクス君は今にもよだれを垂らしそうだ。
「クッキーを焼いてるの、じゃあお茶にするので机の上を一旦片付けましょうか」
二人は勢いよく机の上に出していたノートやペンをリュックにしまい込む。アレクス君は机を拭きウリュ君はカップを準備する。このカップはさっき買って来たばかりのもの。アレクス君のはドラゴンの姿が浮かし彫されている。ウリュ君はペガサス、私のはグリフォンだ。私のを選んでくれたのはウリュ君♡
柄のないコップは100メルだが装飾のあるカップは200メルと倍だ。私が払うと言ったのに二人は「自分で払う」と譲らず、初めて稼いだお金で買ったのだ。
クッキーも焼けたようだし、新しいカップでティータイムしましょ。
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注①鼻粘膜、鼻血の好発部位の事
2016.12.06ちょっと修正
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