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5章 嵐は…
9話 チームは4人と2頭
しおりを挟むレイディにご飯あげ損ねてる。
「レイディの所にご飯あげて来るから先に部屋に戻っててくれる」
「あ、カルラにも一緒にあげてね」
あげてなかったのママン。
「オレも行く」
「だったら僕も」
「じゃあ皆んなで行きましょう」
え、ママン結局来るの?いいけど。
そして厩舎。レイディはカルラにぺったり、お姉さんじゃなかったのか。
『あ、ご主人、ごはんなのヨ?遅いなのヨ』
「ゴメンね、カルラと食べてね」
二頭の前に角熊肉を出す。
『お嬢、申し訳ございません』
「いいのよ、カルラも足らなかったら言ってね」
カルラはママンの従魔だから直接念話は出来ないのだけど、レイディとパスを通す事で通じるのだ。
「カルラはレイディのお母さんなのか?」
「レイディの方が大きいでちゅね」
「産みの親じゃなくて育ての親ね」
「産みのおやは?」
ギクゥッ!レイディの産みの親はすでに倒されております…エレーニアに。レイディには教えてないのです。言えないよ。あ、二頭とも食べ終わったかな。
「明日はダンジョンに行くからしっかり休んでね、じゃあ戻りましょう」
ママン、その笑みやめてください。誤魔化そうとしたのバレてますね。
宿に戻ってママンは部屋をとる。当然家具付き個室です、なので2階まで上がり部屋の前で別れる。ウリュ君とアレクス君が先に部屋に入った。
「それじゃあ、明日の朝9時の鐘の頃に出発したいので8時に朝食を一緒にとりましょう。ではおやすみなさい」
挨拶をして部屋に入ろうとした時名前を呼ばれた。
「…エル」
「?!」
え~っと、突然ママンにハグされました。しっかり、ギュウッと。すっと髪をすくように頭を撫でられる。なんだか子供の頃を思い出す仕草、思わずママンの背中に手を回しそっと抱きしめ返した。
「エル・・・」
もう一度名を呼ばれる、エルの後に何か言っていたように思うがよく聞こえなかった。そのまま数秒、しかし謎の抱擁は突然終わりを告げる。
パッとママンは離れ、
「じゃあまた明日ね」
と、手を振りながら去って行った。なんだったんだろう、首を傾げながら部屋に戻る。お風呂に入ってさっさと寝ましょう。
翌朝、私たちの部屋で朝食をとり、レイディ達にご飯をあげた後一度冒険者ギルドに行った。ママンをチームに入れる為に。
名前:エル・年齢:16歳・性別:女
出身地:ディヴァン領、オルフェリア王国
職業:魔法剣士、冒険者
所属:ウェイシア王国、クロード領、エオカ支部
ランク:D
チーム:金色の翼/リーダー
チームメンバー
・アレクス(剣士)・ウリュ(魔法弓士)
・リッサ(剣士)
賞罰:ー
ママンをリーダーにするとチームランクが上がるんだが、あくまでうちのチームにママンが入るということでランクはかわらない。ママンは剣士…正しくは鞭使いじゃないのかと言うと、
「んー、別に不便ないし、だいたいソロだから職業表示なんて何にしようが問題ないわ」
ということでした。剣も使うことは使うから間違いではないですね。
左腰にはアダマンタイトに表面をミスリルでコーティングしたサーベルを装備してます。今は防具はつけていないが、去年の夏、魔の森のダンジョンへ行った時はブリガンダイン、ガントレット、グリーブだった。今回防具持って来なかったらしい。
仕方無く私の防具を貸そうとしたが、
「胸がキツイ…」
エレーニアだって立派なお胸様なのに。そうか、2度の妊娠でデカくなった?いやだとしたら授乳後しぼむは「エル、貴女余計なこと考えてないかしら」」
うっ、思考を読まれた?冷気が、すみません、もう考えません。
まあそんなわけでガントレットとレガースだけ貸しました。
嘘か本当か、ママンがビキニアーマーを持っている、という話がある。昔パパンが造らせたとかなんとか…ははは。ビキニアーマーって防御力あるのか?胸は守っても心臓守ってないよね。
エオカの門を、レイディとカルラを連れて移動すると注目の的だ。大型魔獣をテイムしているのは騎士や、高位の軍人、Sランク冒険者とかだから。
「四季ダンジョンまで飛んで移動するんで、2人とも乗って」
「あら、せっかくだから1人カルラに乗れば?」
「「え?」」
私とウリュ君の声がハモった。
「2頭のの魔獣に冒険者が4人、2:2に分かれるのは普通でしょ?」
何を当たり前のことに驚くの、あなた達、と言わんばかりのママン。
すでにウリュ君はレイディに乗っていた。
「オレ、カルラに乗せてもらう、お願いします」
アレクス君がママンの方に駆け寄ると両手を伸ばす。ニコニコのママンはアレクス君を引き上げるとしっかりと抱き寄せた。密着度が…でもアレクス君は初めてのヒッポクリフに嬉しそうで解ってないかも。まあ短い時間のことだし大丈夫かな。
「さあ、行きましょう、カルラ!」
「Gyuryu!」
ママンの声に勢いよく走り出すカルラ。あ、ちょっと。四季ダンジョンの場所、しらないでしょう、先に行かないでよ。
「レイディ、お願い」
『あい!なのヨ』
カルラを追いかけこちらも出発する。今日の空は快晴だった。
途中方向修正の必要があったものの、2頭の飛行スピードは速く、程なく四季ダンジョン村に到着した。
コネリーさんにエオカでの滞在が2~3日と伝えていたより多少遅くなったがいいだろう。商業ギルドの受付嬢に今から5日の予定でダンジョンに潜るので、戻ってきてからトレントの代金を受け取りに来ると伝言してもらった。
さあ、行きましょう。
「チーム【金色の翼】メンバー3名と獣魔のグリフォンとヒッポグリフぅ?ふ、増えてる…あ~、で間違いない、ですね、予定期間は?」
「5日の予定です」
「わかりました。…【金色の翼】は5日っと、では気をつけて」
ギルドカードを返してもらい扉を潜る。1階層は2頭に乗ってモンスターはスルーの予定。
今更だがママンに疑問が。
「リッサは荷物はないんですか?ダンジョンでの野営道具とか、食料とか…」
「え、そんなの貴方持ってるでしょう?もしかしてエルはワタクシに食べさせないつもりなの?」
…用意丸投げですか?なら先に言ってくださいよ。パンとか追加で買ったのに。まあ、米とか小麦粉とか食材自体はたくさんあるから支度に時間かかる事になるだけだ。
「はあ、わかりました」
「去年の夏の荷物も渡したままよね。それで大丈夫でしょう」
まあ、そうですけどね。
「そうだ、階段まで飛んで行くけど手前でハニービーの巣があったら蜂蜜欲しいいからそれだけやっちゃうんでお願いね」
「うん、あれ甘くて美味しいもんね」
「わかりまちた」
「蜂蜜…パックに使えるわね」
いえ、ママン、食べる為です、美容のためでなく。
それではまた2:2に分かれて搭乗です。
前回はレイディに乗ることがなかったので気付かなかったが、地上5メートルくらいの所に結界?のようなものがあって、その上が見えるけど行けなくなっていました。空が見える不思議空間だけど確かめることは出来ない。わざわざ無理して確かめる気もないです。
やはり速い。まあダンジョン内なので外よりすこしスピードは抑えましたが。
ハニービーの巣が見えたので手前で着地、ハニービーはいらないので一気に魔法でやっちゃいましょう。
「ハニービーが出て来る前に魔法でやっちゃうね。《フレイムバースト》」
ゴバアッ
前回のフレイムストームより強力な炎魔法で爆砕、ハニービーどころかクイーンの登場も待たず一網打尽に。炎が消えた後に残った巣の一部が『ゴゴゴッ』っと崩れまたも陶器の壺が3個。
「あ、今回は【マジェスティハニーゼリー】が2つ、【蜂蜜】が1つだわ」
「なんですって、【マジェスティハニーゼリー】ですって!」
ママンが【マジェスティハニーゼリー】に強く反応した。
「【マジェスティハニーゼリー】の美容効果は【蜂蜜】の10倍と言われているのよ、エル!」
ママンの眼力が半端ない、モンスターも射殺せそうな眼でこっちを見る。
「わかりました。1壺差し上げます、いいかな2人とも」
「「…うん」」
ママンの勢いに気圧されてますね。
「ありがと~、嬉し~わ~」
はしゃぎながら抱きついてきたと思ったら頬にちゅっ!、アレクス君にもちゅっ、ウリュ君にもちゅっ!
美魔女はやはり美容に力を入れてるんですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新遅くなり申し訳ありませんでした。
福岡楽しんで来ました。ただ隣の40代の女性が身体を左右にスイング、ミニ団扇を振り上げ(マナー違反です)バンバン叩くのと、後ろの60代の女性が前のめりでジャンボ団扇が後頭部にバシバシ当たるという席でさえなかったら…くぅ。゚(゚´Д`゚)゚。
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