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5章 嵐は…
13話 夏階層に到着
しおりを挟む中ボス戦はジャイアントビー&ジャイアントクイーンビーでした。ジャイアントビーはハニービーの倍以上、体調50センチはあり性格は攻撃的で針だけでなく牙で噛み付こうとする。これが30匹ほど、多くね?
ママンが鞭で散らし、ウリュ君がクロスボウと魔法で、私が妖精の弓で撃ち落とし、落ちたところをアレクス君とカルラ、レイディが仕留めるという手順です。ジャイアントクイーンビーも大きいだけで攻撃に変化がなかった。(攻撃的パターンを変える前にやってしまったとも言う)まあ、10分もかからず終了しました。
「数だけは多かったけどたいしたことなかったわね」
「Eランク冒険者チーム6人でクリアできるエリアですから、こんなものじゃないですか?」
ジャイアントビーの針と牙を回収しつつそんな会話をする。
そして宝箱だ。
「何が入ってるかな」
入っていたのは
1、ミスリルのインゴット。
重さ5キロのインゴットです。
2、風のブーツ
ミスリル製、魔力を通すと素早さが1.2倍
3、風の指輪
ミスリル製、魔力を通すと風の盾が現れる。発現時間は3秒。
前回に続いて《風属性》アイテムが出ました。指輪って剣を持つのに若干邪魔になるので剣士向きじゃないんだよね。あ、ちなみにこの手のマジックアイテムはサイズ調整機能付です。
「ワタクシは必要ないからあなた達で分けなさいな」
「え、いいの?」
ママンのセリフにアレクス君が反応した。
「どちらもワタクシ向きではないしインゴットは、重いからいらないわ」
なんとなく『重いから』と言う言葉に納得してしまうアレクス君とウリュ君。エレーニア謹製のマジックバック持ってるので重さ関係ないですが2人を納得させるための表向きの理由ですね。
ママンを見ると視線が会い『パチン』と音が聞こえてきそうなウインクいただきました。
「じゃあ、指輪ウリュ君が使う?いざという時の防御手段になるし、風の腕輪との相乗効果で威力も上がるし」
「だったらブーツをアレクちゅが使う?」
「ん~、オレ《瞬足》使えるしなあ」
「《瞬足》より魔力使用量が少なく済むんじゃないかしら、ここぞと言う時に《瞬足》と併用すれば《縮地》並みに早くなるかもよ」
ママンの言葉に眼を見開くアレクス君。
「そうすると《縮地》が覚えやすくなるかも」
これはそんな気がしただけなのだが、私の言葉を聴いてアレクス君の目がキラキラ。
「じゃあ、じゃあオレ使う、オレ欲しい!」
決まりました。インゴットは各種ミスリル武具の整備補修用にストックします。
「決まったところで先に進みましょうか」
皆で通路を進み【転移水晶柱】の部屋に到着。
「休憩…いらないよね、このまま6階層行っちゃいましょう」
「「うん」」
「ええ」
そして6階層、トンネルを抜けると夏エリア。出口近くに来るとさっきまでとは違う熱気を含んだムッとする風がまといつく様に吹く。
6階層は密林エリア、春階層の森とは植生が全く違う。亜熱帯ジャングルみたいな感じだ。
「なんかむちむちちまちゅね」
むちむち?あ、ムシムシね。
「あ、あれ、木になんかなってる、たべれるのかな?」
アレクス君が指差す方向を見ると黄色の束が、あれはバナナか、ん~こっちはマンゴー、もしかしてあれはグァバ…おお、夏階層果物いっぱい。これがエオカの市場に果物が豊富な理由ですね。
「ちょっともいで行きましょう」
「「うんっ」」
「ワタクシは周囲の警戒にあたるわね」
早速収穫です。あ、アレクス君は高い位置のフルーツをレイディに乗って採ってます、レイディってアレクス君と意思疎通できてるんじゃないかといつも思うのだけど。
もぎもぎしてると、ピシーン、パシーンときこえてきた。
見るとママンとカルラがトカゲを仕留めていた。ウリュ君が図鑑を持ち出し
「【フォレストリザード】でちゅ、討伐証明部位は尾先、そこは刃の用に鋭く振り回して獲物をちとめる様でちゅ。皮は防具の材料になるち、肉も食べれるみたいでちゅよ」
えー、ポイズンタランチュラの時も思ったけど、フォレストリザードもあんまり食べたくないな。ママンとカルラが3匹のフォレストリザードを倒したので尾先だけ切り落としそのままインベントリに収納する。
「あら、解体しないの?」
「皮も肉も売れるなら丸ごと売ろうかと思って、フォレストリザード食べなくても他に食材あるから」
「え~、エル姉オレ食べてみたい」
くっ、このニクスキーめ。
「調理法知らないからエオカに戻って調べてからにしましょう、せっかくだから美味しく食べたいでしょ?」
「うん、わかった」
フルーツも結構収穫したので先に進む。と、目前に沼があった。これは周り迂回か、飛ぶには木が邪魔だ、なんて考えてると沼の表面がボコッ、ボコッと盛り上がる。
「あ、【クレイゴーレム】でちゅ。」
ヒュン
パシッ
「ハッ」
ブシャッ
ズズズッ、ベシャッ
「クレイゴーレムは魔石を取り出せばおわり、頭を切り離しても良くてよ」
と、ママンの一撃でクレイゴーレムが沈んだ。では解説しよう。
ママンが鞭を『ヒュン』と振ると『パシッ』とクレイゴーレムの首に綺麗に巻き付いた。そこでママンは気合を込め『ハッ』と鞭を引くとクレイゴーレムの首から上がちぎれ『ブシャッ』と落ちる。頭(魔石?)を無くしたクレイゴーレムはズズズと崩れてベシャッと沼に戻ったのであった。
「リッサ…沼の中だと泥も魔石も回収できないので次からはクレイゴーレムが沼から上がってからお願いします」
「あら、まあ、やだわ、ごめんなさい」
「ということでクレイゴーレムが沼から上がった所を狙いましょう」
次々に現れるクレイゴーレムを沼から少し遠ざかることで引きよせる。合計5体のクレイゴーレムが現れた。
アレクス君は風のブーツでジャンプ。
「あ、やべ、飛びすぎっ」
クレイゴーレムの2メートルの身長を飛び越えてしまった様です。
「感覚掴むまで練習だな」
なんて言ってます。今度は普通にジャンプして後ろから剣でクレイゴーレムの首を切り落とす。
ウリュ君は火魔法《ファイヤーサークル》を唱えクレイゴーレムを炎で包みこむ。水分を無くしたクレイゴーレムの動きが元から緩慢だったがさらに鈍くなった所に、アップルトレントの杖で頭部を叩き崩す。
私はグレイブのひと薙ぎで首チョンパ。ママンも鞭で首チョンパ、残り1匹はレイディの前脚の爪で首チョンパです。
さて、あっという間のクレイゴーレム5体退治しましたがここからですね。クレイゴーレム用に用意した麻袋とスコップをアレクス君とウリュ君に渡し泥を回収です。
「リッサは魔石を回収してください」
「え~、手が汚れちゃうわ」
「…リッサ、泥パックという美容法があるんですよ、泥を肌に塗りしばらく置くだけでお肌ツルピカになるんですよ」
「魔石ねっ、回収回収」
フッ、美容の一言効きますね。ただクレイゴーレムの泥が美容にいいかどうかは知りませんよ。
これよりしばらくのち、クレイゴーレムの泥パックがオルフェリア王国を中心にウェイシア王国の貴族夫人の間で流行し、さらには近隣諸国へと広まるのだが、この美容法の提案者がオルフェリア王国のディヴァン侯爵夫人と言うことはあまり知られていない。
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2017.01.16〈5章3話〉防具一覧に中ボス戦の宝箱の中身(風の腕輪他)を忘れてたので追加しました。
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