乙女ゲームか悪役令嬢転生ラノベの世界に転生?したようだが…

琳太

文字の大きさ
135 / 140
7章

8話 鉱山に到着です

しおりを挟む
 
 
 
 
   眼下に先行した騎獣の一団を捉えた。
   アレクス君とミニアは最後尾、スピードを合わせてるようだ。

   先頭はマウンテンリザードのギルマス。

「マウンテンリザードって足速いんでちゅね」

   そう、ウリュ君の言うとおり、時速40キロほどの速さで走っている。だけど馬より速いと言うほどではないかも。高低差や曲がりくねった道でも速度が落ちないから?
   ただ、冒険者が言ってたように乗りこなすのはテクニックが入りそう。
   身体をくねらせて走るので馬のような上下運動ではなく左右運動とでも呼ぼうか、左右の揺れに対応しないといけない。

「酔いそう……」

   三半規管が鍛えられる騎獣だな。マウンテンリザードは元々はスピードより山や崖を登れると言う特性を求められている騎獣なのだ。反り返った崖も登れる、ヤモリタイプか。

   道は荷車が通れるよう広く作られているがなにせ山道なので曲がりくねっている。あ、ショートカットしたよ。
   マウンテンリザードだけ道を無視して真っ直ぐ登りだした。と思ったらクリフリンディアも崖登りが得意な魔獣なのでひょいひょい登っていく。
   あ、ミニアも山登りの方について行ったよ。デザートホースだけ道なりに行くようだ。
   私達は山登りの組みを追いかけよう。
   馬より速いって道をショートカットできるからか。


   ぶっ飛ばしたせいか20分ちょっとで鉱山の入り口に到着した。いくつかの坑道の入り口と鉱夫の宿舎などがある。

「冒険者ギルドのベルクだ、責任者は誰だ」

   ギルマスがマウンテンリザードから飛び降りて叫ぶと建物から人がワラワラ出て来た。あ、ちっこいオッさん、ドワーフが混じってる。ちっこいのに筋肉隆々で髭が濃い。その中の1人のドワーフが自分の身長より長いハンマーを持って前に出る。

「鉱山監督は中だ、外はオレが代理で仕切ってる。副監のプルシュだ」

「状況を説明してくれ」

「こっちに来てくれ」

   私達もついて行った方がいいのかな?周りを見ると、他にマウンテンリザードに乗っていた2人は……地面に伸びていた。
   クリフリンディアの3人が介抱している。あ、酔ったんだね~。

   アレクス君と合流して近付く。

「どうする、これじゃあ使いもんにならないぞ」
「だからマウンテンリザードなんて借りずに馬車で来いっていいたんだよ」

   話していた冒険者が私達に気付いて振り向く。

「あんたら、グリフォンにの」

「チーム【金色の翼】のリーダでエルと言います。こっちはウチのメンバーのアレクスとウリュ」

   2人は頭を下げる。

「俺たちはチーム【ドーナの疾風】、リーダのカードとメンバーのケイケイ、ロンディ、そっちでくたばってるのがデュドとワーカーだ」

   ケイケイさんはウサ耳獣人です!お胸様が立派なウサ耳です。デュドさんはドワーフでしょうか。
   カードさんとワーカーさんは人、ロンディさんはなんとなんとダークエルフではないですか!
   トンがった長い耳に褐色の肌、髪は黒ですが。
   なんとバラエティに富んだチームでしょう。

   袖をツンツン引っ張られ見るとウリュ君が「悪いくちぇでちゅよ」とぼそりと注意された。
   あ、ロンディさんの眉間に皺が。美人が台無しですよ。

「あ、あの良ければそちらのお二人治療しましょうか?」

「あんた回復魔法使えるのか」

「はい、では失礼して《病気治療キュアーディシーズ》」

   乗り物酔いは病気扱いで《病気治療キュアーディシーズ》で治る。続けてもう1人にも。

「「おお、楽になった」」

   ムクリと起き上がる2人。

「すまんの嬢ちゃん、恩にきる」

「もう、仮にもAランク冒険者のくせに情けない」

「じゃあ帰りはロンディが乗っていけ、わしゃカードの後ろに乗せてもらうでな」

「なっ「はいはい2人とも、みっともないから」

   言い合いを始めたロンディさんとデュドさんをケイケイさんが仲裁して止めた。

「とにかく、ありがとう。感謝する」
「いえ、この後共闘することになるんですから」

「お前ら、こっちに来てくれ」

   お互い挨拶しているとギルマスが呼んできた。そう、和んでる場合じゃなかったよ。







   柱と屋根だけの小屋?の真ん中に大きなテーブルがあり、そこには地図のようなものが広げられていた。
   鉱山の地図のようだ。
   そこにはプルシュと名乗ったドワーフが地図を指差しながら説明を始める。

「ここが入り口で、ここは第3掘削場で高さ20メートル、広さは4万5千㎡ほどだ。こっちが新しく見つかった鉱脈、でここからこう坑道を繋いだ。で掘り進んだ先にでけえ空間があって、ここに各ギルドの調査隊が入って行ったら、奥からストーンゴーレムがワラワラ出てきたんだ。で、オレらは外に向かって逃げたんだが、調査隊の連中がこっちの第4採掘場に逃げて出入り口付近の坑道を崩して閉じこもりやがった」

   生き埋めじゃなくって自ら閉じこもった訳か。

「第4採掘場は一番新しくって第3掘削場から続くこの2本の坑道しかない。一本は塞がれ、もう一本は狭くてゴーレムは通れないが」

「第3掘削場にゴーレムが陣取っていて通れん」

   プルシュさんの後をギルマスが引き継いで説明する。

「俺とお前ら全員でここの第3掘削場まで行き、ゴーレムの数を確認、できるなら間引く。後発隊が来たらランクC以上でゴーレムを殲滅しつつ注意を引いて残りのランクDの連中をこっちの細い坑道から救助に向かわせる」

   ギルマスの説明が終わった後にカードさんが手をあげる。

「ギルマス、質問だ」

「なんだ」

「ゴーレムは第3掘削場から出てこないのか?」

   ギルマスはプルシュさんを見る。
   プルシュさんは地図を指差し。

「ゴーレムが通れるのはこの主道だけだが、なぜか奴らは出てこん。だが出ないと保証もできんが」

   この主道、掘り出した鉱石を運び出すためにトロッコのレールが引かれているようだ。

「じゃあこの主道から入るぞ、案内は第3掘削場の監督のセイルが案内してくれるらしい」

「ではこちらへ」

   振り向くとまだ若いドワーフが私達を案内するために待っていた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
登場人物が増えると名前つけるのが大変、
しおりを挟む
感想 222

あなたにおすすめの小説

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!

ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」 ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。 「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」 そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。 (やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。 ※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

ひなクラゲ
ファンタジー
 ここは乙女ゲームの世界  悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…  主人公と王子の幸せそうな笑顔で…  でも転生者であるモブは思う  きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)

ラララキヲ
ファンタジー
 乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。  ……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。  でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。 ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」  『見えない何か』に襲われるヒロインは──── ※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※ ※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※ ◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げてます。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!

水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。 ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。 しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。 ★ファンタジー小説大賞エントリー中です。 ※完結しました!

処理中です...