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さくら編 3
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ホテルへ向かって歩き出す。
「どこか良さそうな所ありますか?」
そう聞かれたが、この辺りは全く詳しくない。
「差が分からないから、どこでもいいよ」と答えるしかない。
雑談しながらホテル街へ。
一番最初に目に入った看板の店に、そのまま入った。
さくらさんの第一印象は――小柄で金髪、メイクはやや濃いめ。
ぽっちゃりまではいかないが、肉付きはそこそこ。
少しだけ世慣れた空気があるものの、会話は気さくで話しやすい。
エレベーターで三階へ。
休憩三千九百円を払い、305号室の鍵を受け取る。
部屋は、いかにも「非日常」を切り取ったような空間だった。
暑さのせいか、彼女はすぐに飲み物を探し始める。
テーブルのペットボトルを見つけてこちらを見る。
「飲んでいいですか?」
「どうぞ」
それだけのやり取りなのに、妙に生活感があって少し笑いそうになる。
会話の流れで、彼女の生い立ちを少し聞いた。
重い話になりそうでならない、ぎりぎりのライン。
俺も仕事の話を少しだけ返す。
気付けば、価値観や生活感が妙に近いことに気付く。
派手な見た目のわりに、話す内容は地に足がついていた。
一連の流れを終えてシャワーへ。
部屋に戻ると、彼女はベッドの上でこちらを見ていた。
「どうします?」
その問いが妙に事務的でもあり、優しくもある。
「お願いしてもいい?」
軽く頷き、彼女はキスを落とす。
どこか慣れているのに、雑ではない。
時間が過ぎるのは早い。
終わった後の空気は、変に気まずくならないのが救いだった。
「ありがとう」
その一言で十分な気がした。
ホテルを出てエレベーターを降りる。
「今日はありがとう」と軽く手を振って別れる。
最近、五反田によく来るな――と自分で思いながら駅へ向かう。
電車の中で携帯が震える。
さくら
「また会いたいです。友達も会いたがってて…」
営業なのか、社交辞令なのか。
判断はつかない。
俺
「もう体力残しておきたいかな(笑)また機会があれば」
悪い印象は持っていない。
ただ、深入りもしない。
今日一日を振り返って思うのは一つだけだ。
変な印象は与えていない……はずだ。
「どこか良さそうな所ありますか?」
そう聞かれたが、この辺りは全く詳しくない。
「差が分からないから、どこでもいいよ」と答えるしかない。
雑談しながらホテル街へ。
一番最初に目に入った看板の店に、そのまま入った。
さくらさんの第一印象は――小柄で金髪、メイクはやや濃いめ。
ぽっちゃりまではいかないが、肉付きはそこそこ。
少しだけ世慣れた空気があるものの、会話は気さくで話しやすい。
エレベーターで三階へ。
休憩三千九百円を払い、305号室の鍵を受け取る。
部屋は、いかにも「非日常」を切り取ったような空間だった。
暑さのせいか、彼女はすぐに飲み物を探し始める。
テーブルのペットボトルを見つけてこちらを見る。
「飲んでいいですか?」
「どうぞ」
それだけのやり取りなのに、妙に生活感があって少し笑いそうになる。
会話の流れで、彼女の生い立ちを少し聞いた。
重い話になりそうでならない、ぎりぎりのライン。
俺も仕事の話を少しだけ返す。
気付けば、価値観や生活感が妙に近いことに気付く。
派手な見た目のわりに、話す内容は地に足がついていた。
一連の流れを終えてシャワーへ。
部屋に戻ると、彼女はベッドの上でこちらを見ていた。
「どうします?」
その問いが妙に事務的でもあり、優しくもある。
「お願いしてもいい?」
軽く頷き、彼女はキスを落とす。
どこか慣れているのに、雑ではない。
時間が過ぎるのは早い。
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「ありがとう」
その一言で十分な気がした。
ホテルを出てエレベーターを降りる。
「今日はありがとう」と軽く手を振って別れる。
最近、五反田によく来るな――と自分で思いながら駅へ向かう。
電車の中で携帯が震える。
さくら
「また会いたいです。友達も会いたがってて…」
営業なのか、社交辞令なのか。
判断はつかない。
俺
「もう体力残しておきたいかな(笑)また機会があれば」
悪い印象は持っていない。
ただ、深入りもしない。
今日一日を振り返って思うのは一つだけだ。
変な印象は与えていない……はずだ。
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