天才ゲーマーは異界で召喚師やってます。

リリア

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第6話 ピャクヤ召喚!

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モフモフが召喚されて、一つの疑問がある。召喚獣って何匹までいけるの?
「何びきでもいけますぞ。ただ、維持するのは難しいでしょうな。しかし、主なら大丈夫だと思いますぞ。」
レイルが答える。そうか。ならたっくさん、召喚しちゃおっと。
やっぱり召喚獣って言えば、九尾とか、龍とかなんだよね。龍はここじゃ狭いから、九尾にしよ。
「《九尾召喚》」
ぽうと優しい光を宿した魔方陣の中から九尾が現れる。
「私は九尾と百狐から生まれたもの。お呼びいただき光栄です。主。」
白に少し金色が混ざり、まるで、その体がキラキラと光っているようにも思えてくる。瞳は金色。ふさふさとした毛並みと尻尾。スッと整った顔。すらりとした姿で、透き通った声。美しいの他にこの子を表現することができない。
「主、私に名前をつけてください。」
はっと現実に引き戻されたような気がした。
「じゃあ、あなたの名前はピャクヤ。よろしくね、ピャクヤ。」
ピャクは百狐の百から、ヤは夜からもらった。美しいこの子にはぴったりの名前だと思う。
「ありがとうございます!主!」
嬉しそうな声を聞いてひと安心。気に入ってもらえてよかった。
「ステータスを見るね。」
なんだか今日は断りを入れた。何でだろう。
「分かりましたわ。」
(ピャクヤのステータス)
Lv. 451 

MP  4621 

HP  5241 

スキル
狐火
変化
炎の魔法
光の魔法

称号
九尾と百狐の間に生まれし子
神獣


すごい!レイルほどではないけどステータスが高い。ちなみにレイルのステータスは
(レイルのステータス)
Lv. 655

MP  6856 

HP  8941 

だよ。
ピャクヤには変化っていうスキルもあるし、魅了っていうスキルもある。炎の属性はきっと狐火とかがあるからだと思う。狐って人間に化けたりするからそれのことかな?
「ねえ、ピャクヤ、変化って何?」
「変化は人間とかに化けることです。やってみましょうか?」
「うん!」
いぇーい。間近で狐が人間に化けるところが見れる!でも、やっぱり変化って化けることだったんだね。あとでちょっとわたしもやってみようかな。変身なんてここの魔法ではないから私でも出来るかも。
何て考えてたらピャクヤが光に包まれて絶世の美女になっていた。
「狐の姿と人間の姿は反映されるので狐の姿が美しくないものは人間の姿になっても美しくないんです。」
へー、そうなんだ。じゃあ、人間の姿になってもチョー綺麗なピャクヤは狐の世界でも美しいんだね。まあ、見たらすぐにわかるけどね。
ちなみにピャクヤの人間の姿を説明しよう。
髪色は毛色と同じ白に金がかかった色。瞳は変わらず金色。スラッとした体型で、スタイルがいい。だって足がスラッと形よくほどよい長さで、腕もスラッと伸びている。その先にある手は細い形のいい指がある。大人っぽさがじわじわとただようからか妙に色っぽさも感じられる。髪の色が神秘さもプラスして・・・。顔はすべてのパーツが見事に配置されている。町の男がピャクヤに出会ったら百人が百人、美女というだろう。また、お好みで狐の耳と尻尾もでるらしい。獣人として町で行動するのことがあるとかないとか。獣人は主に貴族の使いとして人気があるらしいのだが、普通の人でも使役している人も少なくはない。町中でもよく見かけた。
「ピャクヤはすごくきれいだね。見とれてしまうよ。」
そんな誉め言葉をいわれてピャクヤは少し照れた顔をした。
「そんなことないです。主の方が何倍もお綺麗ですし美しく、可愛らしいです。フードで隠してしまうなんてもったいないくらい。」
実のところ私は町中で顔を出したことがない。すごく平凡だから。リアル(日本)の顔と同じだからすごく平凡顔で見せてるこっちが恥ずかしい。それにこの顔が原因で引きこもりになったんだし。・・・男子によくからかわれたんだよね。家族は可愛いといってるけど、子供と親ならそれもあり得なくはない。
「そんなことないよ。こんな顔みんなに見せるわけにはいかないよ。」
少し昔のことを思いだし、暗くなってしまった。そんなわたしを心配してくれたのか、レイルとモフモフとピャクヤは励ましてくれた。よかった、こんなにも優しい仲間がいて。

その時、いや、これから先もルイは気付かなかった。ステータスに自然魅了という言葉が加わっていたことに。


あとがき
 今回も読んでいただきありがとうございました。
 ルイはめちゃめちゃ可愛い設定です。黒髪に黒眼という日本人なら当たり前の色合いですが、顔のパーツが見事に配置されています。ルイがからかわれていた理由もルイが可愛かったから、という設定です。
 これからも引き続きよろしくお願いします。
 それでは次回お会いしましょう。
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