悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

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第七章 外から見た彼女と彼

返しきれない恩(キュステ視点)

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 新しい弟子仲間が出来て、よっぽど嬉しかったのか、カフェとラテは鼻歌交じりに料理を作っているし、それを見ているクロとマロもご機嫌だ。
 僕の奥さんはというと、本日の個室に入っている予約をチェックして頬を引きつらせている。
 多分だが、上位称号持ちの名前でも入っていたのだろう。
 
 まあ、そうなるわなぁ……

 今までウチの店───キルシュブリューテには、黒の騎士団関係者か、商会関係者が多かった。
 それでも、空席が目立つ店内を見渡し、どうにかならんものかと酒の仕入れを一手に引き受けたのだ。
 爺様の誘いで色んな国の酒を飲んだことがあり、どの酒がどこで流行っていて、酒にうるさい神がつけたという『俺が飲んだ旨い酒ランキング』も知っていたため、知り合いにお願いしてフォルクス族がいる村々を巡った。
 だんさんが「俺も味見をしに行きてーなぁ、授業があるから難しいけどさ」など冗談めかして言っていたが、興味のあるお年頃だったのか、とても残念だという様子だったので、ちょっとだけ可哀想になったのは内緒である。

 そういうことがあって仕入れた酒は、見事に酒呑みたちのハートを鷲掴みにしたらしい。
 酒呑みたちの間で『旨い酒が飲める店』と評判になり、常連と呼ばれる固定客もついた。
 それだけではなく、つまみに出される料理や良い香りをさせるトマトスープは他の店には出せない味だという評判が広がって、客足が途絶えることがなくなったのである。

 大体、黒の騎士団関係者が討伐へ行くと、店内が空席ばかりという状況を続けていたら、いつか潰れてしまう。
 だんさんの店がそれでも潰れなかったのは、工房の売上が恐ろしいほど良かったからにほかならない。

 飲食店は趣味で作ったと言われるだけあって、だんさんの夢や希望や理想が詰まっている。
 他国や聖都レイヴァリスでも見られない、独特のスタイルを持つガラス張りの外観は人目を引き、街の人がそれに慣れるのにも時間がかかった。
 まあ……黒の騎士団関係者は遠征先で野宿をしながら飲むことも多いので、気にしない人が多く、外から見られても気にしていないから良いが……これは随分と思い切った建物だと感心したものである。

 キッチンも見たことがないほど広くて清潔で、作業がしやすいように様々な物が設置されていたし、食料倉庫などはここまで必要なのか? と問いたくなるほどの広さと温度や湿度管理がされる最新鋭のものであった。
 店内フロアは、過ごしやすい居心地が良い空間を作り出すためにインテリアにもこだわり、店内の明かりも調整してあるし、テーブルと椅子も食事をしている人が疲れないように、高さや空間が考えられている。
 店の説明を聞いた時は、そのこだわりに感心を通り越して『この人の頭、大丈夫か?』と本気で心配したくらいだ。

 でも、だんさんが何故そこまでこだわったのか、店内のお客さんを見て、ようやく理解できたのである。
 柔らかい光は落ち着くのか、酒をたしなみながら長居をし、酒の肴をついつい頼んでしまうようで「ここに来ると満たされた感じがするから、自分へのご褒美なんだよなぁ」と常連さんに言われた時は嬉しかったものだ。

 一般客の多いフロアとは別に用意した個室は、称号持ちの家や商会の商談でも使えるようにという配慮から設置された場所であったが、デートで使う人も多い。
 デートで格好良く見せたい時には良いのだろう。
 それもそのはず。
 個室に入ればわかるのだが、居心地の良さだけではなく、まるで自分がどこかの上位称号持ちか王族にでもなった気分にさせられるほど、品が良く高級な品々に囲まれることになるのだ。
 一般客でも予約を入れたら利用ができるそこは、とても人気で、扉を開けて固まる若いカップルは少なくない。
 絨毯も椅子もテーブルもそうだが、上位称号持ちがお忍びで来たり、商談をするために大手の商会が利用したりするのだから、それに恥ずかしくない品々を用意しただけだというだんさんは、やっぱり上位称号持ちの家で育っただけはあった。

 正直に言うと、投資金額を聞くのが怖いくらいの出来栄えである。

 シンプルだけど高級な品々を選び配置しているのが、全てだんさんのセンスやというから驚きだ。
 まあ……本人も良いセンスをしていると思う。
 着用している衣類もそうだが、選び出す小物もなかなかの物が多い。
 モアちゃんも、そういうところがあったから……多分、母親の教育の賜物なのだろう。

 しかし、これまでにあった店舗部分に力を入れているだけならわかる。
 そう、それだけなら、『拘り抜いた店』という説明で理解できた。
 だが……だんさんは、そこで妥協するような人ではなかったのである。

 最初、僕らがこの聖都レイヴァリスに来た時、泊まれる宿屋を手配したかと思うと、あっという間に店を完成させ、僕らを案内してくれたのだが、「二階は居住区になっているから、好きに使ってくれ」という言葉に、こちらの理解が追いつかず、無言で奥さんたちと顔を見合わせた。
 行く宛もなかった奥さんやクロとマロは、とても助かっただろう。

 だんさんに促され、奥さんたちはオロオロしながら二階の室内を見て、今まで住んでいた小さな家とは違いすぎる室内に困惑を隠せない様子であった。
 全部見終わった奥さんが僕を見上げて「お礼を言いに来ただけなのに、一生かかっても返せないほどの恩を受けてしまいました」と言った彼女に、「じゃあ、みんなで少しずつでも返していこな」と微笑み、この店を守っていこうと誓ったのだ。

 奥さんたちは、だんさんに礼を言うためだけに聖都まで出てきた。
 礼を述べた後は、どうするつもりだったのだろう。
 聖都レイヴァリスで、調薬師として生きていくつもりだったのかもしれないが、獣人族を見下す称号持ちもいると聞く。
 早い段階で、だんさんが雇ってくれたのは幸いだった。
 獣人族への偏見だけではなく、リルビット族の希少性を考えたら、危険であったのではないだろうか。
 リルビット族の作る薬は、普通のスキル持ちが作る物とはランクが違う。
 彼女たちしか扱えない薬剤だって存在するのだ。
 それを知る者なら、3人を監禁して良からぬことを企む可能性だってあっただろう。
 それがわかっていたからこそ、だんさんは自分の名前を出し、商会で匿ったのだ。

 人間族最強とまで言われるラングレイ家と、誰も喧嘩したくあらへんもんな……

 しかし、ここまで来ると、この出会いも運命だったように思えてくる。
 マンティコアに襲われ両親を殺された上に生贄にされそうになったところを助けられ、だんさんに礼を言いたいと集落から出てきたシロたちの乗った船が嵐にあい、小さなシロたちは海へ投げ出され、たまたま近くに居合わせた僕と出会い、彼女らを連れて聖都レイヴァリスまで案内をしてきた。
 だんさんに出会うまでの流れが、まるで誰かの導きであるかのようにも思える。
 当然のように住まいを用意してくれただけではなく、働き手として雇ってくれた。

「これからは、カフェとラテと一緒に4人にもシッカリ働いてもらうから、よろしくな」

 唇の端を上げて笑っただんさんに、「あ、この笑顔……モアちゃんに似てるわ」と感じ、この人のこと好きかもしれないと感じたのだ。
 その勘は的中したといっていい。
 共に仕事をしながら過ごしていく内に、冗談やバカなことを言い合うくらい仲が良くなり、いつの間にか親友とも呼べる関係性を築き上げていた。
 店のことに関しての相談や、聖都や他国の情勢、どこから仕入れてきたのかわからない豊富な知識。
 だんさんから教わったことは多い。
 その分、僕も彼に教えているけど、悪用されたことはない。
 むしろ、モアちゃんよりも慎重で周囲に気を使う人物であったことから、安心していられた。

 モアちゃんの場合、暗殺しにきた相手に向かってぶっ放すだけではなく、僕に対しても「実験させてね?」と言って攻撃してきたこともあったのだ。
 似ている点はいくつもあったけど、親子と知ったのは随分と後のことである。
 あの時は、本当に驚いたものだ。
 モアちゃんが親になっていたのは知っているが、子供がこんなに大きくなっていたなんて……驚き以外のなにものでもない。
 まあ、人間の成長は早いから、僕らと一緒だと考えるのは間違いだろう。

「開店準備が整ったみたいだね」
「今日はヨウコもフロアを手伝ってくれはるん?」
「バイトがしたいんだってさ。リュートに恩返しをしたいらしいよ」
「なんや、どっかで聞いたセリフやわ」
「だろうね」

 見事な金色の髪を靡かせたサラさんがエプロンをして、フロアを担当しているマロと一緒に話し込んでいる背中を見つめ、柔らかな笑みを浮かべた。
 完全に保護者の表情だ。

「工房で働けるようにしてくれただけではなく、将来のことを考えて学校の手続きまでしてくれたんだ。ヨウコにしてみたら、嬉しかったんだろうさ」
「だんさんは、一度懐に入れはったら、甘すぎるお人やからねぇ」

 僕がそう言うと、サラさんは苦笑を浮かべて「そうだね」と頷いた。
 まあ、だんさんのことを良く知っている人なら、全員がそういうだろう。

「今日のスープは良い出来だにゃ」
「とろとろ~だったにゃっ」

 どうやら、だんさんが作った調理器具が良い具合に働いてくれたようだ。
 依頼したのは奥様だというから、料理に関しての知識は誰も敵わないと信じて疑わない。
 これからも、奥様の知識が僕らの常識を打ち砕いていくだろう。

「パンも良い具合に焼けましたにゃ」
「キャットシー族でも、レシピがあればこの通りですにゃっ」
「え、それってオイラでも作れるの?」
「レシピを覚えるですにゃ」
「習得するですにゃっ」

 早速、奥様から教わったパンを沢山焼いたカフェたちは、目を丸くして並んでいるパンを「わー、すげー!」と言いながら九本の尻尾をふわふわさせ、パンの前を行ったり来たりしているヨウコに向かって胸を張ってみせた。
 大きな空色の瞳がキラキラ輝き、奥様の凄さを改めて感じたらしく、早く店に戻ってこないかと心待ちにしている様子は、とても可愛らしいものがある。

 そうやね……はよぅ、お二人……いや、あの親子には帰ってきてもらわんとね。

 今日も幸せオーラ全開で、見ていると和んでしまう親子の姿を思い出し、そこにカフェとラテだけではなく、ヨウコたちもじゃれつくのではないかと考えると、何とも和む幸せな光景に思え、その効果で無駄に鋭く威嚇するだんさんが、柔らかなイメージになっていくように感じられた。
 そうなると、今まで眼光一つで黙ってしまっていたが、うるさくなるかもしれない。
 しかし、だんさんの隣には奥様がいるのだ。
 あの『二人の間には入れない幸せオーラ』を真っ向から受けて、平気で居られる人など存在するのだろうか。
 いや、淡い恋心を抱いていたとしても、敢え無く玉砕するに違いない。
 それでも言い寄る相手はタチが悪い奴という認識をして、排除すれば良い話だ。
 ある意味、振り分けが簡単になったのではないだろうか。

 最近、また女性客が増えてきたし、更に警戒を強めなくては……

 そう考えている間に爺様も帰ってきたようであったが、何故か大きな樽を2つも抱えていた。
 どうやらテオドール様の伝手で仕入れることが出来た酒らしく、店の方で試して欲しいとのことである。
 テオドール様の名前が出た瞬間、隣にいたサラさんがビクリと体を震わせて、不自然なほど頬を赤らめるのは───見なかったことにしておこう。
 正直、この手の話は下手に突っついたらマズイ。
 何というか……気の強そうなサラさんが、テオドール様の名前だけで動揺するなんて、やっぱり女性にはそれなりに可愛いところがあるのだなと感じた。

 まあ、うちの奥さんが一番可愛いことに間違いあらへんけどっ!

「すっげーっ! これって、フォルクス族だったら知らない奴がいない、コロックル山の集落で作っている酒じゃん! うわー……はじめて見た!」

 爺様が置いた樽の中身を覗き込んだヨウコが、少々興奮した様子でいったのだが、フォルクス族にしか分からない分別方法でもあるのだろうか。
 匂いだけで判別しているようにも思えるが、ヨウコがそう言うのなら間違いないだろう。
 しかし、コロックル山の集落の酒といえば、飲兵衛の間では『幻の酒』と言われていたはず。
 葡萄とイモの酒を作っていると聞いたことがあり、葡萄は濃厚な黄金の酒を作り、イモは透明度が高く酒精も強い酒で、冷やして飲むことを勧められていた。

 いやいや、さすがに幻の酒を店に出すなんて、次があるかどうかわからんのにっ!
 むしろ、何でだんさんは許可しはったんっ!?

「定期的に納品してくれるそうじゃ。リュートがこの納品関係はキュステとサラに任せると言っておった。書類関連はサラ、荷物運びにキュステだそうじゃ」
「え?」

 僕一人で十分やん? と言いかけて、ハタと気づく。
 ああ……なるほど。
 兄の恋路の支援か……と納得して快諾したが、真っ赤になって狼狽えながらも頷くサラさんを見ながら、そこまでしなくても大丈夫のようにも感じる。
 そして、粋な計らいをしているだんさんを思い出し、心のなかで……

「人のことばかりやっとらんと、自分のことを頑張らなアカンのちゃうんっ!? そんなことばっかりやっとったら、奥様に愛想つかされて逃げられてしもうても知らへんよっ!」

 と、僕が叫んだのは言うまでもないことであった。

 
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