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第十章 森の泉に住まう者
10-6 クリーミーな卵サンドとBLTみたいな野菜サンド
しおりを挟む「マリアベルの方は、ロン兄が行ったから安心だが、やっぱり手作業で野菜を刻んでいるから大変そうだな」
「そうですね……召喚術師科と黒の騎士団で人数は……えーと……」
「俺たち特殊クラスがルナとアクセン込みで21名、黒の騎士団はロン兄とマリアベルを入れて18名、召喚術師科は教員込みで17名、チェリシュと真白と時空神を入れて59名ってところだな」
資料を見て全部覚えているのか、他の科の人数も把握していそうなほど余裕があり、淀みを一切感じさせない言葉に感心してしまう。
リュート様って……何気にこういうところが凄いですよね……
おそらく、黒の騎士団で隊を率いる立場になる彼は、常にこういうときの全体把握を怠らないのだろう。
「約60名ですか……」
スムージーの時は、時間をかけて全部リュート様が作った調理器具任せであったこともあり簡単だったが、さすがに約60名のサンドイッチを、カフェとラテの手助けなしで作るのは難しい話だ。
とんかつとフィレオフィッシュはともかくとして、卵サンドと野菜サンドについては、レシピを作って配布して、余裕が出来たら手伝って貰う方が早い。
パンは黒の騎士団が、ミネストローネの仕込みはマリアベルと召喚術師科の皆が頑張ってくれているので、完全に任せてしまおう。
「朝食の予定時間まで、あと二時間はあるみたいだから問題ないデショ」
時空神様の言葉を聞いて、私はコクリと頷いた。
60人前の卵サンドと野菜サンドとカツサンドとフィレオフィッシュ……
ゆで卵から作る卵サンドは、茹でた卵の殻をむくのに時間がかかる。
それなら……クリーミー卵サンドを選択しよう。
リュート様のイメージしている卵サンドとは違うけれども、今回は大量に作ることを考慮したメニューにしたほうが良い。
「ルナ、ゆで卵から作るのか?」
「いえ、今回は、違う卵サンドを作ろうと思います。クリーミーな食感が楽しめるものなので、試してみてください」
「わかった。ルナがそういうのなら、楽しみだ」
ボウルに卵を割り入れ、菜箸で卵白を切るように溶きほぐす。
牛乳を加えて混ぜ、熱したフライパンにバターを入れて溶けたところへ卵液を流し込む。
じゅぅっと音を立てて卵が固まってきたら、木べらを使って大きく混ぜて半熟状にする。
バットにあけて乾燥しないように薄い布をかぶせてから粗熱を取っている間に、野菜サンドに使う、レタスとトマトとキュウリを綺麗にして、ほどよい大きさへカットしていく。
リュート様と真白が野菜を綺麗にしている間に、チェリシュがボウルへ卵を割り入れてくれた。
次の分を作るために、下準備をしてくれたようだ。
「チェリシュ、ありがとう」
「あい!」
「真白は? 真白はー?」
「真白もリュート様も、野菜を綺麗にしてくださって、ありがとうございます」
「さすがは真白だよね!」
「いや、胸を張るところじゃねーから……」
リュート様のツッコミを華麗にスルーした真白は、洗浄石を使って野菜を綺麗にしていく。
勝手知ったる時空神様は、鼻歌を歌いながらベーコンを焼き、黄身を潰した目玉焼きを作り始めていた。
言わなくてもわかっている……その鼻歌も相まって、前世の兄と料理をしているような感覚が嬉しい。
「ん? 何でベーコンと目玉焼き? てか、目玉の黄身を潰して……」
「これが、ルナちゃんの家の定番なんダヨ。陽輝がよく作ってくれる野菜サンドなんダ」
「へぇ……よく知ってんだな。BLTみたいな感じか?」
「あー、確かにそうかも?」
「BLTってなにー?」
「知らない言葉なのっ」
言葉の意味がわからなかったらしい、真白とチェリシュが騒ぎ出す。
小さい子組の頭を撫でながら、リュート様は説明し始める。
「Bがベーコン、Lがレタス、Tがトマトっていう意味を持つサンドイッチだな」
「へー……色々な単語の頭文字ってことかぁ」
「面白いの! BLTなの!」
早速覚えた単語を、チェリシュと真白が口にしてきゃっきゃはしゃいでいる姿に和んでしまう。
か……可愛い!
私がそう和んでいると、遠くから元気よく駆けてくる問題児トリオの姿が見えた。
それぞれが手に、大きな浅型の木箱のような物を抱えている
「リュート様ー! 焼けたパンを持ってきたっすよー! 今回は、細長くしてみたっす!」
「お前らパンのアレンジまでやるようになったのかよ……コッペパンみたいなのが出来てきたな。副業でパン職人でもやれんじゃねーか?」
彼らが持ってきてくれたパンは、いつもの丸パンに加え、コッペパンのように細長いもの、それと何故かうさぎ型パンが含まれている。
「さすが、うさぎぱんのにーになの!」
「やっぱり、喜んでくれたっす!」
どうやら、チェリシュの為に作ってくれたようで、香りからして、ベリリのジャムをたっぷり包んだジャムパンであった。
チェリシュの好物を作ってくるとは――さすがはモンドさん!
こういう気遣いは出来るのに……なぜ、いつも一言多いのかが謎である。
「お前ら、こんなに沢山パンを作って大丈夫なのか?」
「三交代制にしていたので、全く問題ありません」
「参謀には内緒ですが、いつもの訓練より楽なくらいですから……」
「あー……まあ……な」
ダイナスさんとジーニアスの言葉に、リュート様は苦笑を浮かべた。
どうやら、いつもはもっとハードらしい。
でも、ロン兄様なら言わなくても気づいているし、わかっていて自由にさせているのではないだろうか。
「ロン兄はルナの負担を減らしたいんだろうな」
「違うっすよ、ルナ様の料理が食べたい……だっ!」
そこまで言ってモンドさんが後頭部を押さえて蹲った。
え、えっと?
「お前さ……学習しろよ。ロン兄は耳が良いんだからさ……」
「い……イテテ……でも、あの距離っすよっ!?」
ロン兄様の距離……と、場所を確かめる為に視線を彷徨わせていると、ちょっと離れた場所でマリアベルと話をしながら、大量の野菜を切っていた。
確かに、モンドさんが言うような距離感である。
しかも、投げられたのは金属製のペンだ。
流石に痛かったのだろう。モンドさんが涙目なのも珍しい。
「身体強化の魔法でも使ってんだろ?」
「朝食の支度中にっすか!?」
「ロン兄は、魔法の鍛錬を怠らないからな。母さんから特別メニューでも言い渡されたんじゃねーか?」
鍛錬に余念が無いラングレイ一家は凄い……と、正直に思う。
リュート様もそうだが、強くなる事への努力が人並み外れているのだ。
しかし、聴覚を上げているのか、何かの魔法を発動して、此方に困ったことが無いか気遣ってくれているのかわからないが、先ほどまで止めていた時空神様が朝食準備を手伝っていることもわかっているはず……
つまり……形式上は止めたが、近くに居ない時は知らないというスタンスなのだろうか。
「まあ、俺もそうだが、ロン兄もルナには甘いんだよ」
「そういうことダネ」
私の考えが顔に出ていたのか、リュート様と時空神様がそう答えてくれた。
「ルナ……また、つぶ……んー、まあいっか。ベオルフが言っていたことがわかった気がするー」
「何ですか?」
「こっちの話ー! さっきの卵が冷えたみたいだよー!」
「うさぎぱんのにーにたちは、こっちへパンをお願いしますなの!」
「了解っす!」
ロン兄様から後頭部への攻撃を受けて放り投げてしまったパンが入った浅型の木箱を、風魔法か何かを使って受け取っていたリュート様が置いた場所の隣を指さした。
元気よく返事をするモンドさんに呆れながらも、ダイナスさんとジーニアスさんがパンを運んでいく。
「モンドは、他の分も持ってきてくださいね」
「わかったっす!」
ジーニアスさんの言葉に元気よく返事をして走って帰るモンドさんに、これまた元気よく手をふるチェリシュと真白にほっこりしながら、粗熱がとれた卵にマヨネーズと、少量の牛乳を加えて塩コショウで味を調える。
「え? 牛乳?」
「はい、これでクリーミーな感じになるのです」
「へぇ……本当だ、とろっとろになって……すげー……アレだ、ホテルの朝食で出てきそうな感じのサンドイッチだな」
「あー、陽輝がホテルのシェフだっていう友達に教わった、まかないサンドイッチだよネ」
「はい! とろっとろの感じが美味しいので、是非味わって欲しくて!」
「うわぁ……それは期待が膨らむ! まかないにハズレ無しっていうし、楽しみだなぁ」
目をキラキラ輝かせるリュート様がガッカリしないように、ふわふわでとろとろな部分を味わって貰いたい。
パンは柔らかい丸パンをチョイスし、縦に切れ目を入れてからバターを塗る。
そこへ、たっぷりの卵サラダを挟んで完成だ。
「うわ……すげー旨そう! なんか、見るからにトロトロだよなぁ」
「ふわトロなの!」
「美味しそうー! 紫黒も来ないかなぁ……オーディナルは……来たら怒られるかなぁ」
「オーディナル様と紫黒の分は、また今度作りましょう。さすがに来ないと思いますので……」
おそらく、ベオルフ様に懇切丁寧な説明を受けた後だ。
よほどのことが無い限り、この場に姿を見せることはないだろう。
だからこそ、時空神様が此方へ来ているのだ。
本当は忙しいのだが真白のことは気になるし、顔見知りである時空神様の派遣を決定した……と言うところではないだろうか。
当然、忙しすぎて消耗している時空神様を、少しでも休ませる意味も込められている。
やはり、心配になるくらい疲れ果てた様子でしたものね。
紫黒も大丈夫だろうか……余分に作ってお弁当にして、時空神様へお願いするのも良いかもしれない。
「卵サンドのレシピはこれで大丈夫ですね。次は、野菜サンドを作りましょう」
野菜は既に、ほどよい大きさにスライスされており、ベーコンと目玉焼きも準備OKである。
私が言う前にチーズもスライスしてくれたようで、あとはサンドするだけだ。
兄並みに作業が早いし、よくわかっている。
「では、オーロラソースを作りましょう」
「え? オーロラって、夜空にあるカーテンみたいなやつ? 真白作れるよー!」
「いえ、違います! ソレではありません!」
「作れるって……お前……それはそれですげーけど、違う。今は違う」
「えー」
「まっしろちゃん、すごいの!」
オーロラソースの話だけで、どうしてこうなるのだろうか……むしろ、オーロラが作れるという真白の規格外な能力に頭痛がしてきた。
どうやって作るのか少しだけ気になるが、おそらく真白は感覚で作っているのだろう。
詳しく聞きたいのなら、紫黒に説明を求めた方が良い。
「マヨネーズとケチャップを混ぜ合わせるソースのことなのです。ボウルにマヨネーズとケチャップを入れますから、混ぜて貰って良いですか?」
「真白にお任せー!」
「では、私がパンの横に切り込みを入れますので、チェリシュはそこにバターを塗っていってください」
「あいっ!」
真白とチェリシュが頑張ってくれている間に、卵サンドのレシピを大量に作り、ダイナスさんとジーニアスさんに渡して、弟子であるマリアベル、黒の騎士団、召喚術師科の料理担当へレシピを配布して習得するようにお願いした。
他にもレシピが出来るので、またあとで来て欲しいことを告げると、彼らは嫌な顔一つせずに快諾してくれたので一安心だ。
「オーロラソースできたよー!」
「バターぬりぬりも終わったの!」
「ありがとうございます。では、挟んでいきましょうね」
レシピを習得していたリュート様は、「これでまともに手伝える……」と安堵の吐息をつきながら私の手元を見ている。
野菜サンドの完成が気になるようだ。
引き続き、ベーコンと目玉焼きを作っている時空神様も、自分の作業をしながら此方の様子を見ていた。
「チェリシュがバターを塗ってくれたパンに、真白が作ってくれたオーロラソースを塗って、レタス、キュウリ、トマト、ベーコン、目玉焼き、チーズの順に挟んで……野菜サンドの完成です!」
「うわぁ……見た目が豪華!」
「やっぱり、美味しそうだよネ。一番好きなサンドイッチなんダヨ」
「色がいっぱいで綺麗なの!」
「ボリュームがすごーい! 真白より大きい!」
レタスを挟むとどうしてもボリュームが出ますし、見た目も良いですよね。
しかも、シャキシャキな食感がたまりません!
これもレシピに起こして、すぐ習得して貰おう。
引き続き、真白にはオーロラソースを大量に作って貰うようお願いして、私はレシピを作成する。
これで、卵サンドと野菜サンドは、ある程度なら分担できると安堵した。
おそらくだが、此方へ手伝いに来る余裕があるのはリュート様の元クラスメイトたちだけではないだろうか。
そんなことを考えながら、リュート様用のレシピを作っていると、レシピの下のほうに文字が浮かび上がる。
『マヨネーズいっぱい使ってるー! うわーん、どっちも食べたいよー!』
当然見なかったことにしてリュート様へレシピを渡すと、その一文が見えていたのか彼は頬を引きつらせて「マヨラーかよ」と、呟くのだった。
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