悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

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第十章 森の泉に住まう者

10-17 記憶と剣刀術

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 リュート様のぬくもりや、みんなの気配が私の波だった心を優しく包み込んだ。
 心配をかけたくないのに、唇は小さく震えるだけで言葉にならない。
 そんな私の頬に、自らの頬を寄せて名前を呼び、大丈夫だと呟く声が乾いた大地が水を吸い込むようにしみこんでいく。

「いつもはこんなことが無かったのにな……」
「大量の記憶を取り戻すときは、父上かベオルフが一緒だったからネ。どちらもルナちゃんのフォローが出来るカラ」
「……情けねーな……俺」
「リュートくん、欲張っちゃいけないヨ。それが出来るのは俺くらいの力を持つ神の領域だからネ?」
「ベオルフは?」
「彼は父上の加護を持つ者で、ルナちゃん限定で出来るだけだカラ」
「俺もルナ限定で出来たら良かったのに……」

 言うと思った……と、時空神様から呆れたような溜め息が聞こえる。
 これ以上の心配をかけてはいけないと思い「もう大丈夫です」と笑って見せるのだが、全員から「どこが?」と言われてしまう。
 ゴーレムは私の服の裾を掴んで、《ダメダメ、無理はダメです》と訴えてくるし、頭上では不機嫌そうに真白がぽよんぽよん飛び跳ねる。
 私を包み込むリュート様と頭を撫でていたチェリシュの父娘は、一緒になってジトリと物言いたげな視線を向けてきた。
 そんなに酷い顔色なのだろうか。

「そ、そんなに見なくても……」
「ルナはすぐに無茶をするからな」
「リュート様ほどでは……」
「ルナは、それで死にかけるからダメだよねー」

 真白の言葉がトドメとなり、私は返す言葉が見つからなかった。
 つい先日、ベオルフ様と真白と紫黒が過去へ干渉して助けてくれたばかりなのだ。
 その時の事を詳しく語っても良いんだよ? と言い出しかねない真白の口調に、黙るしかない。
 絶対に苦労をかけたのだろうし、そのことに関してベオルフ様があまり語らないことも気がかりだ。
 おそらく、あまり語りたくない何かがあったのだろう。
 しかし、何かをキーワードに処理しきれなくなるほど大量の記憶を思い出すなんて初めて――いや、前世の記憶を取り戻したときは、もっと酷かったと思い出す。
 それこそ、今の何倍……いや、何十倍もの記憶が一気になだれ込んできたのだ。
 頭がパンクするなんて話では無い、自我の崩壊を危惧したほどである。
 それでも意識をかろうじて保っていられたのは、おそらく近くまでベオルフ様が来ていたからだ。
 倒れる寸前、意識を失う前に誰かに助けを求めるように伸ばされた手を、ベオルフ様はシッカリ握って声をかけてくれた。
 私の名を呼び、心配そうに覗き込むアイスブルーの瞳を……何故忘れていたのだろう。

「私は……色々と忘れているのですね。前世の記憶を取り戻すと同時に、沢山のことを……改ざんされた記憶も正常化されていきます。結構……キツイですね」
「そうだね。でも、その大抵はベオルフ絡みデショ? 彼なら怒らないヨ。良かったなって笑ってくれるはずダ」
「だからこそ、辛いです。あんなに助けられておきながら……私は忘れてしまった――」

 そう――今ならわかる。
 私が本当にマズイ状態になる前に、彼は必ずそばに居た。
 卒業パーティーの時も彼が後ろにいたからこそ、いつもより強い呪いの力で意識や思考を操られていても、臆すること無く言いたいことが言えたのだ。
 もしかしたら、リュート様の力があの場で無事に発動したのは、ベオルフ様とオーディナル様の助力があったからかもしれない。
 沢山の記憶を取り戻すと共に感じるベオルフ様とオーディナル様の力――
 私は孤独であったが守られていた。
 いざというときの救いの手が、確かにあったのだ。

「ルナ、ベオルフはさ……ルナに苦しんで欲しいなんて考えていないと思う。それよりも……『さすがベオルフ様、凄いですね!』っていってくれたほうが喜ぶんじゃねーかな」
「そう……でしょうか」
「当時は考えることがいっぱいで、すぐに忘れちまったんだけど――ルナを最初に見た時さ、なんか……色々驚いたんだけど、その中でも直感的に大丈夫だって思ったのは、ルナを取り巻く何かが優しくて……とても懐かしい香りがしたんだよ。そいつに任されたような気がして俺が守らなくちゃって思ったんだ」

 多分、それがルナを守るベオルフの魔力香だったんだろうな……と、リュート様が笑う。
 その言葉を聞いて、私の鼻の奥がツンッと痛くなる。
 知らなかった――魔力の使い方などわかるはずもない彼が、どうしてそんなことが出来たのか謎だが、それだけ気遣ってくれていたのだ。
 それだけ考えて心を砕いてくれていたのだ。
 それなのに……あの時、敵だと……味方では無いと考えてしまった。
 情けない。操られていたとはいえ、情けない!
 それと同時に悔しさが胸いっぱいに広がって、強く唇を噛みしめた。

「負けません……私は……絶対に負けません……こんな呪いなんかに……負けたりしません。もう二度と……絶対に」

 新たな決意と共に紡がれた言葉は、リュート様たちにどう聞こえただろう。
 もう、私の事でベオルフ様を傷つけたりしない。
 そして、私を想い守ろうとしてくれる方々を、呪いの力なんかで忘れたりしない。
 おそらく、それほどの効力はもう無いだろうが、万が一と言うこともある。
 用心に越したことは無いだろう。

「大丈夫だよー! 真白ちゃん達もちゃーんと見てるからね!」

 ぽよんっと頭上で跳ねる真白に礼を言うと、いそいそとリュート様の背中から私の膝上へ戻ってきたチェリシュが抱きついてくる。

「チェリシュも見てるの。ルーが変だって思ったら、ちゃんと教えるの」
「お願いしますね。真白、チェリシュ」
「まっかせなさーい! ねー、ヌルも一緒にルナを見ていようねー」
《お任せあれです!》

 そこで、私とリュート様は顔を見合わせて同時に首を傾げた。
 その拍子に真白が落ちることは無く、ピッタリとくっついているのは流石なのだが、今はそこにツッコミを入れるよりも気になることがある。

「ヌル……ですか?」
「いい名前でしょー?」
「お前が名付け親になるのかよ……」
「真白が改造したんだから、真白に命名権があるのー!」

 いや、造ったのはボリス様なのでは? といういツッコミを聞かなかったことにした真白は、私の頭上からゴーレム――ヌルの頭上へと移った。

「一応、リュートの知識にある言葉から命名したんだよー?」
「人の頭の中を、ナチュラルに探ってんじゃねーよ」
「思考を覗いたんじゃないもーん、該当する知識だけ閲覧したんだもーん」
「それが失礼であることに気づけ!」
「ぎゃー! つーぶーれーるー!」

 もにもにの刑ではなく、圧迫刑ですか。それって、潰れるのでしょうか……
 思わず疑問に感じてしまったのだが、リュート様のなんの知識がベースになったかが気になり、控えめに尋ねてみた。

「ああ、おそらくドイツ語の数字読みだな。ゼロをヌルって言うんだ」
「そ、そうなのですか……リュート様って博識ですね」
「いや、以前に取り引きがあったから自然と覚えただけだから凄くない……かな。しかし……ゼロってのはいいかもしれないな。今後は数字を名前にしていけばいいから、わかりやすくて良いのかも?」

 管理する側のリュート様がわかりやすいのなら良いのだが、ゴーレムであるヌルはそれでいいのだろうかと考えていたら、チェリシュに《ヌルです、よろしくお願いします》と喜びあらわに丁寧な挨拶をしていた。
 う、うん、気に入ったのなら良し! ですよね?

「あ、ソウダ。一つ確認しておくのと、報告しておくことがあるんだっタ。リュートくん、その刀は常用するのカイ?」
「んー……コイツは強いんだけど、俺の技術がまだ追いつかない。とりあえず、俺の魔力に馴染ませている感じかな。愛用の剣は俺の魔力が馴染んでいるから、時空間魔法の術式と召喚術の術式を掛け合わせて創った召喚魔法でいつでも呼び出せるしなぁ」

 何気にいまサラッと凄いことを言った気がする……
 時空神様がアクセン先生とモカに巻き込まれたくないと、色々空間を遮断してくれているおかげで周囲に会話の内容は伝わっていないが、これを聞かれたらとんでもないことになるのではないだろうか。

「あー、そういうことネ。アイテムボックスの限定バージョンみたいな感じカ」
「そういうこと。オーディナルの術式を参考にして創ったんだ。意外とうまくいって驚いた」
「父上らしいよネ」
「やっぱり、応用しろってことだったんだよな。素直じゃねーっていうかなんというか……」
「父上が極甘なのは、ルナちゃんとベオルフと真白と紫黒とノエルだけだからネ。あ、あとチェリシュにも甘いから気を……リュートくんなら大丈夫カ」
「報告ってのは?」
「ああ、ソレダ。リュートくんのスキルについてなんだケド、兄たちが専門の『大剣術』や『刺突剣術』なのに対して、リュートくんは一般的な『剣術』扱いだったデショ?」
「ああ……まぁな」

 スキルに剣術?
 そう考えたのは私だけでは無かったようで、真白がキョトンとしてヌルの頭上で首を傾げた。
 その拍子に転がるのだが、落ちないところが凄い。

「剣術って経験で向上するものでしょ? なんでスキルカウントなの?」
「えーとね、この世界では習得率を表しているんダヨ。全ての条件が同じ人物がいたとして、スキル持ちとそうでない人では、同じ鍛錬をしても己の経験として習得するには2倍以上の差が出るんダ。そして、それは加護を与える神により左右されル」
「へー……てことは、リュートは剣術だったら、他の誰よりも卓越した技術を習得するスピードが速いってことだね」
「そういうことなんだけど、リュートくんの場合は普通の剣術じゃないんダヨ。彼の場合は正確に言うと『剣刀術』つまり、刀も含まれるんダ。この世界に刀が無かったから、スキル名として正式に適用されていなかったケド、修正が入ったカラ」
「……え? えーと? なんでそんなことに……?」

 疑問を覚えるのは当然だろう。
 何故急に、そんな話になったのか疑問を覚えてしまうが、おそらくオーディナル様が関わっているに違いない。

「んー……まあ、リュートくんが三日月宗近・神打を入手するのは想定内だったんだよネ。でも、スキルとして確立していなかったから調整して、此方でタイミングを見計らっていた感じカナ。召喚獣もそうなんだケド、スキルは元々その魂が辿ってきた記録の中で、一番最適なものを選んでいるんダヨ」
「魂の記録?」
「ルナちゃんが料理スキルに目覚めたのも、前世で陽輝と一緒に料理を学んでいたからダシ、その能力が何よりも長けていたってことダネ。他の召喚獣達は、元々持っていた力と同じようなものが此方のスキルとして発現しただけというケースが多イ。みんな扱いに困っている様子は無いデショ?」

 確かに……言われてみればその通りだ。
 召喚獣達もそうだし、私だって扱いに困るスキルではない。
 むしろ、慣れ親しんでいるものであった。
 つまり――リュート様も、刀に慣れ親しんでいた……ということなのだろうかと彼を見つめる。

「なるほどな。俺は魂の記録から参照して、武器の中では『刀』が最適解だと判断されたんだな。習得スピードが早いというなら、伯祖父に習ったくらいまでは行ける……かも?」
「おおおじってなにー?」
「祖父の兄だな」

 初めて聞く言葉に首を傾げていた真白にそう言ったリュート様は「あの人、達人だったからなぁ……」と、どこか遠い目をして前世を思い出し、肩をすくめたあとに時空神様が手に持ったままであったコーヒー豆を見た。

「ソレを教えてくれたのも、抜刀術を教えてくれたのも、前世で伯祖父だった人なんだ。爺さんの家系は代々剣術を教える大きな道場を守っていて、すげー厳しい人だった」

 懐かしむように目を細めて語るリュート様は、厳しい人だと語るにしては、とても優しい声色で前世のことを語る。

「爺さんの紹介で週に一度、近くにある伯祖父が開いている道場へ足を運んで、抜刀術を教えて貰ったんだ。何者にも負けない強い精神を培い、弱い者を守る男になれってよく言われたっけ……」

 母や妹を守りたいと言った彼に、伯祖父は、そう言ったのだという。
 片親であることで、心ない言葉を投げかけられて傷つけられる。
 そんな言葉の刃に負けないように、そんな中でも母と妹を守る強い男になれるように、祖父とその兄は、リュート様に沢山のことを教えてくれたそうだ。

「伯祖父は達人でさ……こう、刀を持った時の空気が違うんだよ。耳が痛くなるくらいの静寂を持って冴え渡るって言ったら良いのかな。周辺一帯を支配しているみたいな、とんでもない緊張感があって……不用意に動けば斬られる気がして息をするのも怖かったくらいだ」

 今でも思い出すだけで鳥肌が立つと、腕をさするリュート様だったが、そんな凄い人に教えられていたからこそ、三日月宗近・神打を手にした時も、すぐに実戦投入できたのだろう。
 クラーケンの腕を一刀のもとに断ち切った凜々しい姿は、今でも目に焼き付いている。

「そんな厳しい人だったけど、稽古が終わった後は優しくてさ。趣味のコーヒーを淹れてくれたんだ。豆の焙煎方法から、挽き方から、全部教わった。その影響で俺も趣味にしていてさ、休日の時は朝からたたき起こされて、妹によくねだられたもんだ」
「そんなに美味しかったのですね……」
「妹曰く、その辺の専門店で出すコーヒーより、香りもいいし味もいいってさ」
「うわぁ……わ、私も飲みたいです!」

 あまりにも私が目をキラキラさせて言ったからだろうか、チェリシュと真白も飲みたいと言いだし、ヌルが《飲めるって羨ましいです》と、少し残念そうに肩を落とす。
 確かに、ゴーレムは魔力を補給することで動いていると聞いたことがあるので、食べ物や飲み物は必要ないのだろう。

「あー、飲み物なら飲めると思うヨ。ポーションを飲ませるタイプのゴーレムがいるカラ、派遣された神族に相談してみるとイイ」
《そうなのですかっ!? ありがとうございます!》

 リュート様はそれを聞いて良かったなと笑った。
 やはり、美味しい物を食べたり飲んだりする喜びを分かち合いたい気持ちが、誰よりも強いのだろう。
 喜ぶヌルの頭を、真白を押しつぶしながら撫でている。

「なんでー!?」

 真白の悲痛な叫びを聞きながら、まあ……うん、色々と仕方ないですよね……と、私と時空神様とチェリシュは顔を見合わせて苦笑する。
 コレに懲りたら、勝手に人の知識を引用するのは辞めて欲しいと、心から願うのであった。

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