悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

文字の大きさ
462 / 558
第十一章 命を背負う覚悟

11-34 お昼のメニューを考え中

しおりを挟む
 
 
 朝食の片付けが終わり、殆どの人が部屋へ戻ってベッドで横になっている状態だが、早朝よりは快復へ向かっているようだ。
 その証拠に、リュート様の周囲に残った召喚獣はわずかで、殆どが主の元へと戻った。
 しかし、補給……なのか、それともただ単にリュート様を相手に甘えているのか判らない子たちが数匹残っている。
 真白が牽制していてぴーぴー言っているが、それも含めて楽しんでいるようであった。
 その輪に加わることなく、私は真っ青な空を見上げる。
 空は青いのに、何故か心が晴れない。

「みんながそれぞれ出来る事をしようと動いているのに……私は手が空いてしまいました」
「いや、ルナ様はちょっと休みましょうよ」
「ダイナスの言う通りっすよ……ルナ様は起きてから働きづめじゃないっすか!」
「でも……リュート様もそうですし……」
「比較対象がおかしいということに気づいてください。それに、リュート様は、ちゃんとタイミングを見て体を休めていますから……」

 問題児トリオのお説教じみた言葉を聞いていたのだが、私はあまり役に立っていないのでは無いかと不安になっていた。
 小さなチェリシュもポーション作りで忙しくしているし、時空神様も飛び回っている。
 リュート様は召喚獣達の状態を確認しながらも、この砦の中で行われている事を全て把握してアクセン先生やオルソ先生と連絡をとっている状況だ。
 ロン兄様はジーニアスさんが持っていったパンの調査のフォローに行ってしまったし、オルソ先生は外、アクセン先生は中の指揮を執っている。
 動ける者が少ないから皆が警戒しているという空気は感じられた。
 しかし、そういう時ほど安全だということを私は知っていたのだ。

「警戒している相手に、真正面からぶつかるほど馬鹿なことは無い。相手を油断させ、警戒を解くように動く。隙が出来ないのなら作れば良い。なに、簡単なことだ……相手が望むこと、『こうなればいい』と考えている状況になったのだと錯覚させるだけだ」

 あの時は「そういう考え方で動いているのか」と感心していたが、今考えると、とても恐ろしいことを言っていたのだと身震いしてしまう。
 さすがは、グレンドルグ王国でも英雄と名高い騎士団長の息子……容赦が無い。
 しかし……ベオルフ様ならこの状況下で、どういう策略を巡らせるのだろう。
 この強固な砦をこじ開けるなら、どう動き、どう錯覚させるのが良いと考えるのだろうか――
 基本的に一人で動くことが多いベオルフ様の視点は、リュート様とは違うところにある。
 おそらく、ベオルフ様が思いつく作戦は、リュート様にとっての盲点になるはずだ。

「せめて……話が出来れば良かったのですが……」

 思わずイルカムを指先で撫でてしまった。
 もし、ベオルフ様と会話ができたら……きっと、良い知恵を貸してくれたはずだ。
 ここにいる皆が頼りないからという話では無い。
 おそらく、戦う事に長けている人だからこそ見える物もあるだろうと考えてのことであった。

「もっと……戦術書とか、そういうものに詳しければ良かったです」
「ルナ様は【神々の晩餐】という最強のスキルがあるじゃないですか。美味しい料理でリュート様を笑顔にして活力を与える。それは、今まで誰にも出来なかったことです。もっと自信を持ってください」
「そうっすよ! リュート様のおこぼれで、俺たちもニッコニコっす!」
「本当に美味しい料理が食べられますし、体の調子も良いです。ルナ様の料理を食べ続けているからこそ、今回も動けるのだと思います」

 確かに彼らは、この中でリュート様の次に一番食べる機会が多かったのではないだろうか。
 それでなくても、パンの作り方を習得して自ら研究している。
 黒の騎士団が動けるのは、私の料理だけではない気がしていたが、コレかも知れないと顔を上げた。
 私の【神々の晩餐】だけではなく、大地母神の加護とも言うべきパンの効果が作用して、普段の力を倍増させているのでは無いだろうか。
 互いの加護が相乗効果を生み出したのだとしたら……?

「パンは大地母神様が人間に与えたのだから、その食べ物に祈りが込められていても不思議じゃ無い……大地母神様が望むパンに近づけば近づくほど、加護の力が強くなるとしたら……?」

 初めて作ったパンより効果があるように感じているのは、どんどん私やリュート様や時空神様が口にしていたパンにクオリティが近づいてきたからだと考えれば納得もいく。
 彼女の中で、『パンのイメージ』が存在するのだろう。
 大地母神様が望むパンとは何か。
 ふわふわで柔らかなパン。
 だけれど、それだけではないはずだ。
 大地母神様が「美味しい」と思ったパンがあるはず……!
 時空神様は何か知らないだろうかと考えて空を見上げると、タイミング良く時空神様が姿を現した。

「ルナちゃん、父上から伝言ガ……」
「丁度良かった! って……え? オーディナル様から?」
「まずは父上の伝言ネ。時間が無いので、短時間になるけれども一度顔を出すッテ。その後に、ベオルフの方にも顔を出して、何も無ければすぐ戻ってくるそうダヨ」
「そうですか……わかりました。オーディナル様に無理をしないようにお伝えください」
「で? ルナちゃんの用事ハ?」
「えーと……大地母神様のことで……」
「何かあったカイ?」

 声のトーンが変わり、真剣な眼差しを向けられるのだが、内容は深刻なモノでは無いので申し訳なさが募る。

「え、えっと……大地母神様の好みのパンって……なんだったかなーと思いまして……」
「あぁ……んー……ヒント! 長くて外側がカリカリで中がモチモチなのと、リンゴを使ったサクサクな……パン? カナ」

 どうやら、そのまま名前を出して伝えることはできなかったようだ。
 カリカリでもちもち……しかも、長いとくれば、おそらくバゲットだろう。
 私も大好きだし、スープ系にも良くあう。
 パンの実で作るパンとしても適している。
 続いて、リンゴを使ったサクサクな……パン?
 何故疑問形?
 多分、これにも意味がある。
 時空神様の言い方は、私に伝わりやすい言葉を選んでいるはずだ。
 そう考えたら、パンと分類するには、いささか疑問が残る物なのだろう。

「リンゴを使ったサクサク……あ……あーっ! でも、それって、パンの実では作れませんよね?」
「ソウダネ」
「私……ノエルのリンゴとベオルフ様のパン生地を一緒に使うメニューばかりを考えておりました……そっか……そうですよね! 別々でも問題ないですものね。よし、決まりました!」
「昼食は決まったカイ?」
「はい! 柑橘系の鶏塩鍋風の具だくさんスープにガーリックトースト。デザートはアップルパイを作ります!」
「イイネ」

 ニッコリと笑う時空神様の表情で、正解であったことに頬を緩める。

「タラコや明太子がないのは悔やまれるネ」
「食ったばかりなのに、食欲を刺激する話を……」

 頭上には真白、右肩にはガルム、左肩にサラム、背中にはファスがしがみつき、右手にチル、左手にタロモという、保育士さん顔負けのイクメンパパ状態でやって来たリュート様が軽く溜め息をつく。

「食べたばかりだけど、足りなかったカイ?」
「いや、思いだし……いや、まあ、なんつーか……うん、旨そうだったからな」

 私と時空神様だけならまだしも、今は召喚獣達がまとわりついているので、ヘタなことも言えない。
 いつものように、声を潜めても筒抜けになってしまう。

「みんな戻らなくて良いのですか?」
『近くにいると気を遣うから』

 チルが控えめに言うと、みんなが同時に頷く。
 みんな主のことは心配だけれども、必要以上に気を遣う彼らを見ていたくは無いのだと気づいた。

『それに、リュートのそばなら面白いことが多いしー』

 ファスが目を爛々と輝かせて楽しげに笑う。
 リュート様で遊ぶ気満々と言ったところか……
 まあ……チェリシュみたいにリュート様の背中に張り付いているのはご愛敬だ。

「ふーむ……そうですね……ファスがそんなに遊びたいのなら、頼みがあるのですが良いですか?」
『なになにー?』
「真白ちゃんもやるー! ルナ、何をして欲しいのーっ!?」

 そこで、私は時空神様に目配せをして例のアレを取り出して貰った。
 現れたのは、先日大活躍してくれたボール型のアイスマシーン。
 数が増えているのは、何故だろう?

「チェリシュが楽しんでいたと聞いた父上が張り切っちゃって……まあ、増えるヨネ」
「オーディナル様……」
「ジジ馬鹿炸裂だな」

 リュート様の辛辣な言葉に、時空神様がブッと吹き出す。
 とりあえず、元気が有り余ってしまっているファスたちには、ボール型のアイスマシーンで、美味しいアイスクリームでも作って貰おう。
 アップルパイに添えるアイスクリームは……本当に美味しいですものね。

「手をシッカリ冷やして、パイ生地作りをしなければ……パイ生地はパンの部類に入りますか?」
「妹が譲らなかったからネ。勿論、大丈夫ダヨ」
「さて、黒の騎士団で手が空いている方々にお願いしたいことがあるのですが……リュート様とアイスクリーム作り、私とパイ生地作り、どちらか手伝っていただけませんか?」
「勿論、ルナ様の方へ!」
「ズルイ! 俺だってルナ様のほうがいい!」
「焼成係は、リュート様の方な!」
「いやいや、ここは公平にジャンケンだろ!?」

 朝食の効果があったのか、多少は動けるようになった人が出てきたので、休息を取るように言われていた彼らに頼むのは気が引けたのだが……
 パンの仕込みに関する手際の良さや、技術力はピカイチなのだ。

「新しい手法なので、出来るだけ全員に作り方を見て欲しいのですが……」
「よし、二交代制な」
「いや、三交代だろ? いくら休憩でも、外の様子も把握しておきたいしさ」
「参謀のほうも動きがあったら連絡入るだろうし……外回りの連中がヘルプか?」
「さすがに無理があるだろ。リュート様にしごかれ隊でいいんじゃね?」
「参謀の報せを心待ちにする日が来るとは……」

 わざとらしく目頭を押さえて、大仰に天を仰ぐ。

「……お前らまとめて、今から外へ叩き出してやろうか」

 地を這うようなリュート様の声に体を強ばらせた元クラスメイトたちは、全員が私の後ろへ避難する。

「る、ルナ様のお願いを無下にする気ですかっ!?」
「リュート様、酷い!」
「可愛いルナ様のお願いを無視するなんて、人として最低ー!」
「おーまーえーらー」

 真白を相手にしているときと同じような感じで追いかけっこが始まり、真白や召喚獣達はキャーキャー言って楽しんでいる。
 時空神様がタイミングを見計らってボール型アイスマシーンをリュート様へ投げて寄越すと、力一杯蹴ったボールがモンドさんの後頭部へ直撃した。

「……中身、まだ入れていませんよ?」
「ああ、アレは入れておいたヨ。チェリシュが食べたいっていうから、作っておいたんダ」
「あんなに強い力で蹴っても壊れないのですね……さすがはオーディナル様です!」
「補強しておいたと言っていたカナ」

 ボールと一緒になって転がる真白と、ボールに目がないネコ科の召喚獣であるファスとガルムが飛びつく。
 それを見越して、時空神様が準備したボールが投げ込まれた。

「困りましたね。生地作り班は、ダイナスさんとジーニアスさんだけしか残っていないのですが……」
「すみません。アイツらはすぐリュート様に戯れつくもので……」
「心からお詫びします」

 本当に申し訳なさそうに頭を下げるダイナスさんとジーニアスさんを見ながら、リュート様が楽しそうで何よりだと笑う。
 いつの間にか、キャットシー族の子供達も加わり、賑やかになってきた。
 大人達はチェリシュやロヴィーサ様たちとポーション製造班で頑張っているし、リュート様のところは良い託児所になりつつある。
 この砦で最大戦力の彼が子守をしている姿を見た人たちは、楽しげに笑いながら様子を見ていたり、一緒に面倒をみようと話しかけたりと様々だ。
 初日とは大分対応が違ってきている。
 その中でも目立ったのは魔法科の勇者だ。
 彼は動けるまでに回復したのか、小さな子たちの相手をするためにやって来てくれたらしい。
 少しずつでも回復の兆しが見えているからか、皆の表情は明るかった。
 和やかで平和な光景だと和んでいた――次の瞬間。
 ゾワッと全身に言い知れぬ悪寒がした。

「……っ!?」
「ルナちゃん?」

 私は弾かれたように振り向いて背後を確認する。
 私の後ろは石造りの壁で何も無い。
 しかし、言葉に出来ない何かを感じたのだ。
 生ぬるい風が首筋を撫でたような……言い知れぬ嫌な感覚である。
 嫌な感じ……
 未だにゾワゾワする首筋を軽く撫で、とりあえず、パイ生地を作ろうと時空神様たちへ声をかける。
 気のせい……?
 念のためにもう一度周囲を見渡すが、何も変なことは無い。
 大騒ぎになったヤトロスたちも、今は部屋で休んでいるはずだ。
 思い当たる節の無い私は、小首を傾げながらリュート様を見つめる。
 彼は何も感じていないようだし……考えすぎだろうか。
 むしろ、先ほどの事があったせいで、変に意識しすぎているのかもしれないと気持ちを切り替え、中庭を後にして厨房へと戻るのだった。

しおりを挟む
感想 4,347

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。 お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。 ただ、愛されたいと願った。 そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。 ◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。

【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました

山葵
恋愛
国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。 王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。 レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。 3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。 将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ! 「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」 ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている? 婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。

ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。 ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。 対面した婚約者は、 「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」 ……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。 「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」 今の私はあなたを愛していません。 気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。 ☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。 ☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。