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第二節 雨上がりの逃走劇
狼首の罰・後編
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ずるずると音を立て、血色の鎖が床を這えば、喘ぐような低い悲鳴が二つ上がる。
これを背後に立ち上がったシウォンは、侍女へ煙管を預け、身体を伸ばした。
「くぁー……眠ぃな」
男が去って後、換気された部屋が煙を拭えば、白い服の中身が艶やかな毛並みの獣へと変貌を遂げる。
時刻はまだ、地上の街に朝を迎え入れていないのだから、人の姿で在り続ける理由もなし。
次いで起こるのは、シウォンの命を受け、呼ばれた者たちが息を呑む音。
どれもが乾いた喉を鳴らす中で、煙に隠されていたシウォンの怒気が、低い声と共に吐き出された。
「餓鬼が…………煙の意味も知らねぇで、薄汚ぇ咳なんぞしやがって」
鼻面に皺が寄れば、誰もが目を逸らして命ぜられた作業に没頭する。
しかし一人、白い人狼が近寄っては、シウォンに向かって咳を一つしてみせた。
「けほ、親分。当たり前じゃないっすか。煙は下っ端にゃ、手が出せない代物なんすから。大体、煙漬けなんて酔狂のやることっすよ?」
「……………司楼……てめぇは何処の群れに属してるつもりだ?」
頭一つ上からの、一層鮮やかな緑の射殺す視線に、司楼と呼ばれた人狼は臆せず事なげに即答した。
「もちろん、親分の群れっす。けど、いいんすか、アレ? わざわざ本性消す、毒同然の煙使ってまで怒り抑えた相手だってのに、何もナシで。しかもあんなガキがするようなおつかいに褒美の約束って」
「なんだ? 羨ましいのか、司楼? 何だったらやるぞ?」
そう言って鼻白むシウォンが顎で示したのは、背後で四肢の拘束を解かれている、二人の女。
つられたように司楼のくりくりとした黒い目が向けられるが、そこには何の感情もない。ただ、事実のみが映し出されていた。
逃げられぬよう女たちにつけられた鎖が、貫き繋いだ両足から骨と肉を弄り、血と共に床に落ちていく。かと思えば、ソファにしなだれる形を取らされた両手を、深々と縫い止めていた装飾の剣が引き抜かれた。
鋭さのない鎖と刃のない返しのついた剣は、女たちの手足を醜く傷つけていくが、彼女たちは呻きに似た悲鳴を上げるのみ。想像を絶する痛みがあるだろうに、気絶さえしないのは、シウォンがソレを許さないためだ。
従い慕う狼首の恩赦をひと時、たとえ後に誰へ添わねばならぬとも、背かず隷属することで得ようとする――。
その浅ましくもいじましい想いゆえに、女たちは苦痛を内に秘めて呻きを甘んじる。
だが、司楼は彼女たちの想いを否定するように、ため息をついて首を振った。
「いりませんよ。オレは仕事が好きですし」
断ち切る言葉を受け、拒まれたシウォンは「だろうな」と薄く笑う。
「まあ、あの餓鬼に言ったことが全て、偽りだったって訳でもねぇ。勇敢だと言ったのは本心からさ。あの小娘を嬲り殺そうとしたんだからなぁ? 俺じゃあ、とてもとても」
心底呆れ切った調子で言ったなら、司楼がぽんっと手を打った。
「なるほど? つまり、娘を連れ去ったことへの芥屋への謝罪は、そういう意味で?」
「ああ。そういう意味さ。謝罪は俺の柄じゃねぇが……あの小娘に関して咎める権利があるのは……」
続く言葉はごくりと呑み込み、代わりに絡みつくような熱い吐息を吐き出すシウォン。
これに対しては、今まで平静に接していた司楼の背を怖気が走り、意味を探る暇なく、鮮やかな緑の瞳が輝く。
「知ってるか? 奴相手に最長でどのくらい生きていられるか?」
決して司楼を見ないその目は、殊更明るい様相を呈しながら、内に珍しくも恐怖を宿していた。
「「っぁ……」」
鎖と剣が最後まで引き抜かれたのだろう。後方で女たちのすすり泣く荒い息を聞きながら、司楼は鼻面に皺を寄せて答える。
「最長……って、一瞬でしょう? 遊ばない限り――――っ、まさか?」
「そう、そのまさかだ。俺が知る内じゃ、最長で十日。弄られつつ、強制で生かされてな。ソイツは精神が先にイッちまい、自害しようとしたところを――と」
「そんな面倒臭そうなやり口を?」
「ああ。どうもソイツは爪一枚分、ちょろまかしたらしい。……な? 俺の咎めなぞ、入る余地もないだろう?」
「…………あ、れ? でもそうすると、親分も危険なんじゃ?」
純白の耳を伏せた司楼は、はたと気づいてシウォンを見やる。
これに肩を竦めただけの白い姿は、外へ通じる扉をくぐる。
そんな親分の行動に一瞬キョトンとした司楼は、とてとてと後を追った。
「あ、あの親分? いいんですかい? 姐さん方、待ってらっしゃるんじゃ。それに、あの二人の処分も」
「んん?…………ああ、忘れてた」
「親分……オレに全部押しつけないでくださいよぉ? 向こう行ってろ、なんて期待させといて、来たのオレだったら……イヤっすよ。あの人の二の舞は」
「……ランのことか?」
司楼の言葉に過剰ともとれる反応を示し、シウォンは振り返っては鼻面の皺を深くした。
「あの若造……女の相手もまだ満足にできんのか? 親父似のクセしやがって、とことん真逆を行く……」
「親父……って、先代っすか。初代に媚びへつらって命拾いして、数代挟んでから狼首の座についた棚ボタの」
「お前、顔に似合わず……死んだヤツに鞭打つような真似は感心せんぞ?」
「でも事実でしょう? それに殺したお人が言う台詞じゃありませんぜ?」
呆れ果てた部下にシウォンは「確かに」とおどけ、黒い瞳がじっと待っている様子を受けては、観念したような息を吐いた。
「分かった分かった。女どもはあの二人を解放した連中にでも任せておけ。好きにしろと。ただし、先にあの二人を捨ててからだ。わざわざ殺す必要はない。路にでも放っておきゃあ、勝手に消えるだろう。……そうそう、ヤツらにゃ今後俺の前に現れたら”落とす”、って伝言も忘れずにな」
指示だけを残し、また歩き出す背中。
頷き、踵を返した司楼が、ふとその背を振り返って尋ねた。
「あり? 親分、お帰りですか?」
「……ああ。眠くて堪らん」
欠伸交じりの答えに納得したらしい白い人狼は、青黒い獣姿を見送ることなく、背を向けて離れた。
それから幾らもせず、苦痛を耐えた先の絶望を謳う重奏と、悲鳴に似た無数の嬌声を聞き、シウォンはやれやれと首を振った。
彼が認めた側近の中で、誰よりも若いくせに、誰よりも物事に動じない、忠実な白い人狼へ向けて。
「仕事……ねぇ。俺も大概酔狂の部類だが……お前にゃ負けるよ」
評された部下は、けたたましい声をけろりとした表情で聞いているだろう。
もしかしたら、二人の廃棄を若さを理由に押しつけられているかもしれないが。
「ふぁあふ……」
訪れる欠伸を堪え切れず行えば、鮮やかな緑がうっすら涙に潤う。
だが充分な睡眠は得られまい。
他の誰もが察することの出来ない猫を感知できるシウォンの能力は、強すぎる本性が怯えるゆえに為される業。
そんな猫の諍いへの介入は、眠りを妨げるほど能力の範囲と効果を広げている。
不意に浮かぶのは、脆弱な人間の小娘。
猫を操る術を持つと噂される、自身には何の力もない、弱く儚い存在。だというのに、得られなかった分、更に高まる本性の猫への恐怖を植えつけた相手。
猫は地下へ降りられないと知っていても、能力は広大な虎狼公社全ての状況をシウォンへ、逐一無駄に送り続けてくる。
この状態から回復するのに手っ取り早い方法は、小娘の死だ。
シウォン自ら出向く必要はない。
下っ端に命じて小娘を殺させ、ソイツの一生を虎狼公社で匿うよう配慮すれば良いだけだ。しばらく上は猫に蹂躙されるだろうが、群れの連中を引っ込めさせれば良いだけの話。
人狼の狼首にとって群れ以外の者の安否なぞ、知ったことではないのだから。
実に簡単――だが、シウォンは終ぞ、その選択は下さず。
「礼は…………まだ返してねぇぞ、小娘。俺は狙った獲物をそう簡単には諦めん」
ランにせよ……ワーズ・メイク・ワーズ、従業員たる小娘の主にせよ――。
これを背後に立ち上がったシウォンは、侍女へ煙管を預け、身体を伸ばした。
「くぁー……眠ぃな」
男が去って後、換気された部屋が煙を拭えば、白い服の中身が艶やかな毛並みの獣へと変貌を遂げる。
時刻はまだ、地上の街に朝を迎え入れていないのだから、人の姿で在り続ける理由もなし。
次いで起こるのは、シウォンの命を受け、呼ばれた者たちが息を呑む音。
どれもが乾いた喉を鳴らす中で、煙に隠されていたシウォンの怒気が、低い声と共に吐き出された。
「餓鬼が…………煙の意味も知らねぇで、薄汚ぇ咳なんぞしやがって」
鼻面に皺が寄れば、誰もが目を逸らして命ぜられた作業に没頭する。
しかし一人、白い人狼が近寄っては、シウォンに向かって咳を一つしてみせた。
「けほ、親分。当たり前じゃないっすか。煙は下っ端にゃ、手が出せない代物なんすから。大体、煙漬けなんて酔狂のやることっすよ?」
「……………司楼……てめぇは何処の群れに属してるつもりだ?」
頭一つ上からの、一層鮮やかな緑の射殺す視線に、司楼と呼ばれた人狼は臆せず事なげに即答した。
「もちろん、親分の群れっす。けど、いいんすか、アレ? わざわざ本性消す、毒同然の煙使ってまで怒り抑えた相手だってのに、何もナシで。しかもあんなガキがするようなおつかいに褒美の約束って」
「なんだ? 羨ましいのか、司楼? 何だったらやるぞ?」
そう言って鼻白むシウォンが顎で示したのは、背後で四肢の拘束を解かれている、二人の女。
つられたように司楼のくりくりとした黒い目が向けられるが、そこには何の感情もない。ただ、事実のみが映し出されていた。
逃げられぬよう女たちにつけられた鎖が、貫き繋いだ両足から骨と肉を弄り、血と共に床に落ちていく。かと思えば、ソファにしなだれる形を取らされた両手を、深々と縫い止めていた装飾の剣が引き抜かれた。
鋭さのない鎖と刃のない返しのついた剣は、女たちの手足を醜く傷つけていくが、彼女たちは呻きに似た悲鳴を上げるのみ。想像を絶する痛みがあるだろうに、気絶さえしないのは、シウォンがソレを許さないためだ。
従い慕う狼首の恩赦をひと時、たとえ後に誰へ添わねばならぬとも、背かず隷属することで得ようとする――。
その浅ましくもいじましい想いゆえに、女たちは苦痛を内に秘めて呻きを甘んじる。
だが、司楼は彼女たちの想いを否定するように、ため息をついて首を振った。
「いりませんよ。オレは仕事が好きですし」
断ち切る言葉を受け、拒まれたシウォンは「だろうな」と薄く笑う。
「まあ、あの餓鬼に言ったことが全て、偽りだったって訳でもねぇ。勇敢だと言ったのは本心からさ。あの小娘を嬲り殺そうとしたんだからなぁ? 俺じゃあ、とてもとても」
心底呆れ切った調子で言ったなら、司楼がぽんっと手を打った。
「なるほど? つまり、娘を連れ去ったことへの芥屋への謝罪は、そういう意味で?」
「ああ。そういう意味さ。謝罪は俺の柄じゃねぇが……あの小娘に関して咎める権利があるのは……」
続く言葉はごくりと呑み込み、代わりに絡みつくような熱い吐息を吐き出すシウォン。
これに対しては、今まで平静に接していた司楼の背を怖気が走り、意味を探る暇なく、鮮やかな緑の瞳が輝く。
「知ってるか? 奴相手に最長でどのくらい生きていられるか?」
決して司楼を見ないその目は、殊更明るい様相を呈しながら、内に珍しくも恐怖を宿していた。
「「っぁ……」」
鎖と剣が最後まで引き抜かれたのだろう。後方で女たちのすすり泣く荒い息を聞きながら、司楼は鼻面に皺を寄せて答える。
「最長……って、一瞬でしょう? 遊ばない限り――――っ、まさか?」
「そう、そのまさかだ。俺が知る内じゃ、最長で十日。弄られつつ、強制で生かされてな。ソイツは精神が先にイッちまい、自害しようとしたところを――と」
「そんな面倒臭そうなやり口を?」
「ああ。どうもソイツは爪一枚分、ちょろまかしたらしい。……な? 俺の咎めなぞ、入る余地もないだろう?」
「…………あ、れ? でもそうすると、親分も危険なんじゃ?」
純白の耳を伏せた司楼は、はたと気づいてシウォンを見やる。
これに肩を竦めただけの白い姿は、外へ通じる扉をくぐる。
そんな親分の行動に一瞬キョトンとした司楼は、とてとてと後を追った。
「あ、あの親分? いいんですかい? 姐さん方、待ってらっしゃるんじゃ。それに、あの二人の処分も」
「んん?…………ああ、忘れてた」
「親分……オレに全部押しつけないでくださいよぉ? 向こう行ってろ、なんて期待させといて、来たのオレだったら……イヤっすよ。あの人の二の舞は」
「……ランのことか?」
司楼の言葉に過剰ともとれる反応を示し、シウォンは振り返っては鼻面の皺を深くした。
「あの若造……女の相手もまだ満足にできんのか? 親父似のクセしやがって、とことん真逆を行く……」
「親父……って、先代っすか。初代に媚びへつらって命拾いして、数代挟んでから狼首の座についた棚ボタの」
「お前、顔に似合わず……死んだヤツに鞭打つような真似は感心せんぞ?」
「でも事実でしょう? それに殺したお人が言う台詞じゃありませんぜ?」
呆れ果てた部下にシウォンは「確かに」とおどけ、黒い瞳がじっと待っている様子を受けては、観念したような息を吐いた。
「分かった分かった。女どもはあの二人を解放した連中にでも任せておけ。好きにしろと。ただし、先にあの二人を捨ててからだ。わざわざ殺す必要はない。路にでも放っておきゃあ、勝手に消えるだろう。……そうそう、ヤツらにゃ今後俺の前に現れたら”落とす”、って伝言も忘れずにな」
指示だけを残し、また歩き出す背中。
頷き、踵を返した司楼が、ふとその背を振り返って尋ねた。
「あり? 親分、お帰りですか?」
「……ああ。眠くて堪らん」
欠伸交じりの答えに納得したらしい白い人狼は、青黒い獣姿を見送ることなく、背を向けて離れた。
それから幾らもせず、苦痛を耐えた先の絶望を謳う重奏と、悲鳴に似た無数の嬌声を聞き、シウォンはやれやれと首を振った。
彼が認めた側近の中で、誰よりも若いくせに、誰よりも物事に動じない、忠実な白い人狼へ向けて。
「仕事……ねぇ。俺も大概酔狂の部類だが……お前にゃ負けるよ」
評された部下は、けたたましい声をけろりとした表情で聞いているだろう。
もしかしたら、二人の廃棄を若さを理由に押しつけられているかもしれないが。
「ふぁあふ……」
訪れる欠伸を堪え切れず行えば、鮮やかな緑がうっすら涙に潤う。
だが充分な睡眠は得られまい。
他の誰もが察することの出来ない猫を感知できるシウォンの能力は、強すぎる本性が怯えるゆえに為される業。
そんな猫の諍いへの介入は、眠りを妨げるほど能力の範囲と効果を広げている。
不意に浮かぶのは、脆弱な人間の小娘。
猫を操る術を持つと噂される、自身には何の力もない、弱く儚い存在。だというのに、得られなかった分、更に高まる本性の猫への恐怖を植えつけた相手。
猫は地下へ降りられないと知っていても、能力は広大な虎狼公社全ての状況をシウォンへ、逐一無駄に送り続けてくる。
この状態から回復するのに手っ取り早い方法は、小娘の死だ。
シウォン自ら出向く必要はない。
下っ端に命じて小娘を殺させ、ソイツの一生を虎狼公社で匿うよう配慮すれば良いだけだ。しばらく上は猫に蹂躙されるだろうが、群れの連中を引っ込めさせれば良いだけの話。
人狼の狼首にとって群れ以外の者の安否なぞ、知ったことではないのだから。
実に簡単――だが、シウォンは終ぞ、その選択は下さず。
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