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第3章
6話 バヌーSIDE
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「またそうやって人の手柄を横取りにするんだね?」
「・・・ハイ?」
いったいなにが起こったのか。
バヌーをはじめ、[ヘルファングの煉旗]のメンバーはきょとんとした顔を浮かべる。
けれど、レモンはそんなことなどお構いなしに訴えを続けた。
「これまでもずっとだよ。あなたが挙げたっていう戦果はぜんぶ人の手柄じゃん。逆に自分でなにか成し遂げたことってある?」
「・・・い、いやだなぁ~。ボクはこれまですべて自分の力でクエストを達成してきたじゃないですかぁ? 皆さんもすみません~! 裏方のスタッフがなんか勝手に顔出しちゃって。彼女、最近ちょっと病んでて、疲れてるんだと思いまーす、へっへっへ」
配信中ということもあってバヌーは営業スマイルをキープしたまま、目で一瞬合図を送る。
それは、配信中なにか不測の事態が起こった時に決めていたサインだった。
それにすぐさまジョネスが反応する。
バヌーから〝配信を切れ〟とサインが出たとわかったからだ。
真っ先に手元に『火の書』を呼び出し、魔法陣を発現させた。
「汝、燃える魂に生まれし輝き、炎となりて力を解き放て――火魔法レベル3〈小火球〉!」
==================================
[魔法名]
小火球
[魔法レベル/属性]
レベル3/火-攻撃
[必要MQ]
90以上
[魔力消費]
160
[効果]
敵全体に小ダメージの火属性攻撃。
うねる炎の球が連続で引火し、持続的なダメージを周囲に与える。
==================================
ギャウ!!
ジョネスが攻撃魔法を繰り出すと、それは見事に命中し、光のパネルはあっという間に霧散する。
配信が切れたことを確認したバヌーは鬼の形相で激高した。
「てめぇ、レモンぁ裏切りやがったなァ!? ガキどもの命がどーなってもいいってかァァ、オラッ!!」
「もう騙せないんだから」
「んだその口の聞き方はァ!! てめぇ誰のおかげでエンペルト領でこれまで生活できてたと思ってんだゴラァァッ!! アウラァ! そいつを拘束しやがれぇぇ!!」
「あいよ!」
その声に反応すると、そばにいたアウラはレモンの背後を素早く取った。
首に腕をまわして裸絞を行う。
「このアマ、調子に乗りやがって! これまでの積み重ねを台無しにするつもり!?」
「・・・っ、うッ・・・」
「魔法学院の時からずーっとあんたがキライだったんだ! このまま締め殺してやる・・・!」
「・・・ぐぅ゛ぅ・・・」
アウラがレモンの首を強く締めるのを目撃し、ゲントが動こうとする。
だが――。
「ゲントォォッ!! てめぇはそこで大人しくしてろやァ!! ジョネス、あいつの剣をぶっ壊せ! あの剣さえ無けりゃなにもできねぇーはずだ!」
「おう!」
ふたたび魔法陣を目の前に展開させると、ジョネスはゲント目がけて魔法を放った。
「地獄の業火に封じられし破壊の激情、真の力を目覚めさせよ――火魔法レベル5〈篝華〉!」
キィン!!
魔法陣から勢いよく繰り出された炎が正確無比に青銅の剣を弾く。
「よし命中だ!」
剣は一瞬のうちにして黒焦げとなってしまった。
そのままジョネスは『火の書』を片手に持ち、ゲントへと近づく。
「残念だったな、おっさん。これであんたはなにもできない」
「・・・」
ジョネスがゲントを追いつめるのを確認すると、バヌーは振り返ってデスドラゴンの方へ向き直った。
「あとちょっとのところだってのに、クソみてぇな邪魔入れやがって・・・。てめぇらはそこで大人しく見てろや!!」
光のパネルを立ち上げると、バヌーは素早く『交信の書』を手元に呼び出す。
ここで自ら配信の続きをするつもりだった。
王選候補者としての配信は、[ヘルファングの煉旗]共同のチャンネルで行っていたため、アクセス権のあるパーティーの一員なら誰も接続することができる。
(最初からオレサマひとりでこうしておけばよかったんだ!)
仲間の謀反にイラだちつつも、バヌーは今一度冷静となる。
デスドラゴンにトドメを刺す瞬間を配信さえできれば、レモンの乱入騒ぎはなんとでも説明がつくとバヌーは気持ちを切り替えた。
(こんなとこで王選を棒に振ってたまっかよ・・・!)
もう片方の手にふたたび『火の書』を呼び出すと、バヌーは着実にデスドラゴンを倒す準備を進めた。
「・・・ハイ?」
いったいなにが起こったのか。
バヌーをはじめ、[ヘルファングの煉旗]のメンバーはきょとんとした顔を浮かべる。
けれど、レモンはそんなことなどお構いなしに訴えを続けた。
「これまでもずっとだよ。あなたが挙げたっていう戦果はぜんぶ人の手柄じゃん。逆に自分でなにか成し遂げたことってある?」
「・・・い、いやだなぁ~。ボクはこれまですべて自分の力でクエストを達成してきたじゃないですかぁ? 皆さんもすみません~! 裏方のスタッフがなんか勝手に顔出しちゃって。彼女、最近ちょっと病んでて、疲れてるんだと思いまーす、へっへっへ」
配信中ということもあってバヌーは営業スマイルをキープしたまま、目で一瞬合図を送る。
それは、配信中なにか不測の事態が起こった時に決めていたサインだった。
それにすぐさまジョネスが反応する。
バヌーから〝配信を切れ〟とサインが出たとわかったからだ。
真っ先に手元に『火の書』を呼び出し、魔法陣を発現させた。
「汝、燃える魂に生まれし輝き、炎となりて力を解き放て――火魔法レベル3〈小火球〉!」
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[魔法名]
小火球
[魔法レベル/属性]
レベル3/火-攻撃
[必要MQ]
90以上
[魔力消費]
160
[効果]
敵全体に小ダメージの火属性攻撃。
うねる炎の球が連続で引火し、持続的なダメージを周囲に与える。
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ギャウ!!
ジョネスが攻撃魔法を繰り出すと、それは見事に命中し、光のパネルはあっという間に霧散する。
配信が切れたことを確認したバヌーは鬼の形相で激高した。
「てめぇ、レモンぁ裏切りやがったなァ!? ガキどもの命がどーなってもいいってかァァ、オラッ!!」
「もう騙せないんだから」
「んだその口の聞き方はァ!! てめぇ誰のおかげでエンペルト領でこれまで生活できてたと思ってんだゴラァァッ!! アウラァ! そいつを拘束しやがれぇぇ!!」
「あいよ!」
その声に反応すると、そばにいたアウラはレモンの背後を素早く取った。
首に腕をまわして裸絞を行う。
「このアマ、調子に乗りやがって! これまでの積み重ねを台無しにするつもり!?」
「・・・っ、うッ・・・」
「魔法学院の時からずーっとあんたがキライだったんだ! このまま締め殺してやる・・・!」
「・・・ぐぅ゛ぅ・・・」
アウラがレモンの首を強く締めるのを目撃し、ゲントが動こうとする。
だが――。
「ゲントォォッ!! てめぇはそこで大人しくしてろやァ!! ジョネス、あいつの剣をぶっ壊せ! あの剣さえ無けりゃなにもできねぇーはずだ!」
「おう!」
ふたたび魔法陣を目の前に展開させると、ジョネスはゲント目がけて魔法を放った。
「地獄の業火に封じられし破壊の激情、真の力を目覚めさせよ――火魔法レベル5〈篝華〉!」
キィン!!
魔法陣から勢いよく繰り出された炎が正確無比に青銅の剣を弾く。
「よし命中だ!」
剣は一瞬のうちにして黒焦げとなってしまった。
そのままジョネスは『火の書』を片手に持ち、ゲントへと近づく。
「残念だったな、おっさん。これであんたはなにもできない」
「・・・」
ジョネスがゲントを追いつめるのを確認すると、バヌーは振り返ってデスドラゴンの方へ向き直った。
「あとちょっとのところだってのに、クソみてぇな邪魔入れやがって・・・。てめぇらはそこで大人しく見てろや!!」
光のパネルを立ち上げると、バヌーは素早く『交信の書』を手元に呼び出す。
ここで自ら配信の続きをするつもりだった。
王選候補者としての配信は、[ヘルファングの煉旗]共同のチャンネルで行っていたため、アクセス権のあるパーティーの一員なら誰も接続することができる。
(最初からオレサマひとりでこうしておけばよかったんだ!)
仲間の謀反にイラだちつつも、バヌーは今一度冷静となる。
デスドラゴンにトドメを刺す瞬間を配信さえできれば、レモンの乱入騒ぎはなんとでも説明がつくとバヌーは気持ちを切り替えた。
(こんなとこで王選を棒に振ってたまっかよ・・・!)
もう片方の手にふたたび『火の書』を呼び出すと、バヌーは着実にデスドラゴンを倒す準備を進めた。
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また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
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