ミッドナイト・レイダース

ジントニ9

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本編

獰猛な牡隼

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 瓦礫とカビの匂いが混じる廃ホテルの一室。その中央のベッド上では青と黒の二つの影が一つにもつれていた。

「ブラックパンサーよ……!しっかり喰らえ!!」

 ブルーファルコンの咆哮が、ヒビ割れた壁を震わせる。理性の最後の砦が崩れ落ちる。
 次の瞬間──ブラックパンサーの両腿が青いアーマーの腕で固定され、骨が軋むほどの力で開かれた。破れた漆黒の戦闘スーツのエナメル素材が更にバリバリと裂け、秘められた肉の綻びが露わになる。触手の精液とブラックパンサー自身の放った精液にまみれた肛門は、怯えた蕾のようにヒクヒクと淫らに収縮を繰り返し、銀色の月光を濡れた光沢で反射していた。

「やめ……っ!うあああああッ!?」

 ブラックパンサーの懇願を途中で遮るように、ブルーファルコンの猛り狂った怒張が押し入った。直径を最大まで膨らませた赤黒い剛直は、表面を覆う鋼のアーマーの冷却機能すら超えて灼熱となり、触手とは比べ物にならない質量で狭い内壁をメリメリと蹂躙する。腸壁を引き裂く激痛に、ブラックパンサーの脊椎が海老反りにしなる。

「ウッッ……ぐゥゥ……!」

 ブルーファルコンの苦悶の声。しかし、それは苦痛ではなく、悦楽が喉を締め上げたものだった。灼け付くような肉壁の締め付けは女性器への挿入とは明らかに次元が異なる。青いフェイスシールドの内側で男の額に血管が浮かび上がり、戦闘用ヘルメットの排気孔から白い蒸気が噴き出す。それでも、触手の媚薬液で泥濘と化したブラックパンサーの粘膜は、不思議なほど柔軟に巨大な牡の杭を受け入れた。ヌブッと奥深くへ呑み込まれる感触に合わせて、ブラックパンサーの腰がベッドの上で跳ねる。

「抜っ……けぇぇっ……!!」
 怒りを孕んだブラックパンサーの声が割れた窓ガラスを共振させる。だが、結合部は完全に密着し、ブルーファルコンの鋼鉄の下腹部装甲がブラックパンサーの尻肉に深く食い込んでいた。もはや逃げ場はない。暴れもがくブラックパンサーの身体をアーマーの腕が鋼鉄の檻のように拘束すると同時に、ブルーファルコンの腰がゆっくりと動き始めた。最初は探るような、味わうような浅い抽送。しかし──。

「グッ……ッ!!」

 獣が唸る音と共に、ピストン運動が急加速する。
  バチュッ! バチュンッ!! 
 濡れた衝撃が肉と肉の間で炸裂し、破れた戦闘スーツの切れ端がブラックパンサーの皮膚の上で乱舞する。ベッドのスプリングがギシギシと激しく軋み、古い木材が悲鳴を上げる。それらが、敵である男に現在進行形で組み敷かれ犯されている事実を思い知らせる。

「あ゛っ! あ゛っ! 嫌だああっ!」 

 甲高い悲鳴が廃ホテルの埃を巻き上げる。ブルーファルコンの腰が打ち付けられるたびに、ブラックパンサーの背中がマットレスに叩きつけられ、破れたエナメル生地の隙間から露出する濡れた腹筋が月光に鈍く光った。
 ブルーファルコンはアーマーの太腿でブラックパンサーの腰骨をガッチリと挟み込み、まるで万力のように固定していた。逃げようとするブラックパンサーの抵抗は、ゆえに全く意味を成さない。触手によって無理矢理開かれた肉洞の奥深くまで、青い戦士の灼熱の凶器が貫いていた。そしてそれはブラックパンサーの意思を完全に無視して乱暴に動き続ける。

「ン゛……ぐぅああっ!?」

 ブルーファルコンの巨根が前立腺をゴリッと擦り潰す。その瞬間、ブラックパンサーの全身が弓なりに反り返った。神経の奥底で火花が弾け、脳天まで稲妻が貫く。触手の毒に浸された身体は、もはや敵の愛撫すら快感として変換してしまう。M字に開かれた内腿がビクンッビクンッと大きく痙攣し、閉じようと力を込めても、ブルーファルコンの脚力がそれを許さない。

──『嫌だ……!こんな……このままじゃ俺……!』──

「……気持ち悪りいんだよクソがッッ……!!」

 男としての自我だけがいまだ蹂躙に屈しない。ブラックパンサーは必死に敵を睨み上げ全力で吠える。シールド越しの互いの視線が火花のように絡み合う。だがその強がりを嘲るかのように、開かれた股間ではペニスがピンとそそり立ち、先端から透明なカウパーが糸を引いて滴り落ちていた。その無垢な裏切りにブルーファルコンの唇が歪む。

「ハハっ……お前らしいが……その小生意気な態度、いつまでつかな」

 低い嘲笑と、ヘルメット越しに耳朶を舐めるように囁く声。と同時に、ブルーファルコンは口元を覆うプロテクトパーツを自ら片手で引き下げ、ブラックパンサーの胸板に覆いかぶさる。

「なっ……」

 予期せぬ至近距離。ブルーファルコンの掌が無造作に悟の胸を掴んだ。エナメルスーツの裂け目を更に押し広げると、露わになったピンク色の乳首が震えながら主張している。汗と触手の粘液で散々ヌルついたそこを、リアルな青年の硬い唇が吸い上げる。

「あああッッ!?」

 全身を電流が駆け巡った。抵抗しようともがく腕を押さえ込みながら、ブルーファルコンの舌が螺旋を描くように乳頭を舐め回す。

「フン……男のものと分かっていても……なかなか美味いな」

 囁く声には隠しきれない興奮が滲んでいる。ブルーファルコンは唇を離すと、今度はブラックパンサーのもう一方の乳首へと移る。右も左も交互に貪られ、ヤラしく執拗な吸引が繰り返される。その間も腰の律動は止まらない。摩擦熱で灼けた内壁がヒリつく痛みすら、媚毒に支配された身体は快感に変換してしまう。
 敏感に勃ち上がった乳首に熱い唾液が絡みつき、カリッ……と歯が立てられる。
「うぐううっ……!!」 
 強すぎる快感にブラックパンサーの全身が跳ねた。同時に彼の肛門がギュッと締まり、挿入されたままの怒張を搾り取ろうと蠕動する。

「……くっ、なんてエロい身体だ……!」

 フェイスプレートの冷却装置が全力稼働しても追いつけないほど発汗しながら、理性の枷を完全に投げ捨てたブルーファルコンが卑猥な言葉を吼える。彼の怒張は触手に犯された残渣を一滴残らず掻き出すように、ブラックパンサーの腸壁を削りながら繰り返し往復する。グチョッ、ズルゥッ、と湿ったペニスが粘膜を引きずる卑猥な音が廃墟の一室にこだまする。

「やめろぉっ!もう……抜けよぉっ!!」

 ブラックパンサーが羞恥に身を捩り暴れるたび、内部の摩擦が増幅する。粘膜と粘膜の接触点が灼けるように熱く、互いの体液が混ざり合って泡立つ。ブルーファルコンの下腹部装甲にまで白濁した混合液が伝い落ちる。月光に濡れ光る液体の糸は、敗北の象徴のごとく淫靡に揺らめいた。

「……俺を欲情させた罰だ。甘んじて受け入れろ……!」

 怒りとも愛憎ともつかない叫びと共に、ピストンが更に加速する。肉と肉がぶつかる破裂音が絶え間なく続く。パンッ! パンッ! パンッ! ――規則正しい衝撃音。ブラックパンサーのペニスはもはや意思に関係なくビクビクと跳ね、先端から勢いよく潮を噴く。無色透明な飛沫が宙を舞い、既に互いの体液の染みが付いた埃まみれのシーツをさらに汚した。

「あううっ! それ以上したら……!」

 恐怖と興奮の入り混じった表情で悶えるブラックパンサー。ブルーファルコンの青い装甲の表面が熱で曇り始め、内側から蒸気が溢れる。興奮の極限でシステムが暴走しかけているのだ。過剰に充血した怒張がビクビクと脈打ち、腸内の圧迫感がさらに増す。ブラックパンサーの肛門が裂けるのではないかと思われるほどの膨張。

「うぅっ……イくぞ……! お前の身体で正義の種を受け止めろ……!」

 苦悶と快楽に歪んだ声。射精体勢に移り、最後のスパートとばかりに何度も奥深くへ重く深く突き刺すと同時に、鋼鉄の腕がブラックパンサーの腰を強く抱きしめた。ギシギシッ……と生肌とアーマーの擦れ合う音。ブラックパンサーの背筋が折れんばかりに反り返る。

「だっ……ダメェッ!」

 悲鳴が天井を穿つ。次の瞬間、ブルーファルコンの怒張が根本から膨れ上がり、

「うぉおおおおおおおっ!」

 ドプッ! ドプッ!ドプッ! 

 獣の咆哮をあげながら熱い精液を腸壁に直接浴びせる。腸内でビュクビュクと脈動する感触とともに、灼熱の奔流が最深部に叩きつけられる。白濁が一気に広がる感覚にブラックパンサーの視界が真っ白に染まり、背筋を駆け上がる初めての絶頂が全身を貫く。

「あ゛あ゛あ゛ぁぁっ!」

 灼熱の精液に内壁を焼かれながらブラックパンサーも達した。絶頂の余韻は凄まじく、意識が遠のくほどの衝撃で全身が痙攣する。ブルーファルコンの大量の精液が肉筒を満たし、入口から溢れ出して二人の結合部を白く染め上げた。

「まだだ、まだ足りない……」

 ブルーファルコンの呟きにブラックパンサーは凍りつく。萎えるどころかさらに膨張した怒張が内部で蠢いている。射精してもなお硬度を保つ恐ろしい生命力。粘膜をゴリッと擦る硬さは、まるで鋼鉄の生命体が体内で蘇ったかのようだった。

「やめろ……もう無理っ……」

 黒いヘルメットの中の悟の顔は既に涙と涎でぐちゃぐちゃだった。フェイスシールドが曇り、内側では紅潮した頬が僅かに届く月光を反射している。だがブルーファルコンはそれに答えずに再び腰を振り始めた。それはさながら、獲物を仕留めた若い牡隼が、征服した柔肉を残さず貪り尽くさんと餌を鷲掴みながら猛威を振るうような光景。

 鋼鉄の装甲と汗の匂いが交じり合い、世間の称賛を受ける蒼き戦士ブルーファルコンとしての自我はとっくに剥がれ落ちていた。そこにあるのは本能に突き動かされる獰猛な牡の姿。猛禽に囚われた夜は未だ明ける兆しを見せないでいた。
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