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過去からの使者!?
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なんだか、いつもより静かな気がする。
夜だから静かなのは当たり前なんだけど、
空気まで静かっていうか、
時間が止まってるんじゃないかって思っちゃうくらい。
このまま眠ったら、朝までぐっすり眠れそう。
なんかまた、ちょっとフワフワした感じで気持ち良いし、
安心感に包まれているような気がする。
眠くなってきたかも・・・。
「ミウ・・・、ミウ・・・」私を呼んでる?
あの声だ!思わず「ハイ!」って
自分でもビックリするくらい、大きな声で返事してた(苦笑)
すかさず「あなたは誰?」って
言葉が飛び出したと思ったら、止まらなくなった。
「あなたは誰?私のこと、知ってるの?っていうか、
声を聞いたことがある気がする。
それと、私に会いたかったって言ってたけど、
いつ、どこで会ったの?
どうしても思い出せないの。ごめんなさい。
ね、あなたは誰で、いつ、どこで会ったのか教えて。
それと、なんで家の中に居るの?
鍵かけたはずなんだけど、どこから入ったの?」
「相変わらず、よく喋るのね。
でも、元気そうで安心したわ」
って、答えてくれた。
その直後、ぼんやり姿が見えた。
でも、なんで?透けて見えるんだけど!
えっ、もしかしてオバケ?!
いや、オバケが光ってるはずがないよね?
それに、めっちゃキレイなんですけど・・・。
白い?薄いブルーかな?ドレスがとっても似合ってるし。
頭に乗ってるのはティアラ?
じゃ、どっかの女王様が成仏できなくて出て来たの?
でも、なんで私のところ?
私の心の声が聞こえたのか、言葉が続いた。
いや、もしかして、心の声が漏れてたのかな?(苦笑)
「私の名前は、アトランティーナ。
アトランっていう惑星から来たの。
でも、昔は、この地球で生きていたのよ。
今は、西暦2021年なのよね?
私が地球で生きていた時は、
西暦が始まるずっと前のことだから、
今の時代からは、超古代と言われてしまうかもしれないわね。
ミウ、あなたは、その時代に私と同じ国で生きていたのよ。
私は、宇宙に行ったけど、あなたは地球に残ったの。
私たちが宇宙に行った時、肉体を手放したけど、
肉体を持つ存在が必ず必要になることが分かっていたから、
あなたが残ったのよ。
苦しい思いをさせてしまって、ごめんなさい。
でも、忘れてしまったかもしれないけど、
あなたは、選ばれた存在で、
あなた自身もその時の死と先の時代での使命を
受け容れてくれたのよ。」
『えっ、何がなんだか、さっぱり分からない(汗)
この人、いや、人じゃないのか?
何言ってるんだろう?っていうか、私が選ばれた存在?!
きっと人違いに決まってる!
だって、私なんて何の才能も特別な力もないんだから。
でも、じゃなんで、私の名前を知ってるの?』
「ミウ、心の声も聞こえるのよ(笑)
私は、厳密に言うと人じゃないわね。
肉体を持っていないから。
宇宙に行く時に肉体を手放したの。
今は分からないかもしれないけど、
私はエネルギー体。
でも、人も本当の姿はエネルギーなのよ。
こんなこと言われても分からないわよね。
大丈夫よ、少しずつ理解できるようになるから心配しないで。
とりあえず、私が地球で生きていた頃の話からするわね。
あなたにも関係のある話だから」
そう言うとアトランティーナと名乗る、
美しい女性は話し始めた。
聞いていたけど、言葉を挟むことも出来ないくらいだった。
ただ、ひたすら話を聞くことしかできなかったけど、
分からない話なのに眠くならないっていうか、
むしろ眠気も吹っ飛んで、話に聞き入っていた。
「私が人間として地球で生きていたのは、
超古代の時代。今のヨーロッパ辺りに5つの島があって、
その5つの島がアトランっていう国だったの。
中央には【セントロ・ソル】という小高い丘になった島があって、
その東には【メルクリオ】という知性を育む役割の島、
西には【ルナ】という心と身体を癒す役割の島、
南には【マルテ】という軍部、他国の侵略からアトランを守る役割の島、
北は【ヴェヌス】という愛を広める役割の島があったの。
私は、中央の小高い丘になっている島、セントロ・ソルに居たの。
私には兄がいて、兄も一緒に居たのよ。そして、あなたもね。
でも、私と兄はあなた達とは少し違ったの。
あなたは、アトランでも人間だったけど、
私と兄は地球に居た時から人間ではなかったのよ。
アトラン国の王はポセイドンという海の神。
ミウもポセイドンっていう名前は聞いたことが
あるかもしれないわね。
ポセイドン王がアトランを統治していたけど、
地上に居て、ポセイドンの意図を受け取り、
代わりに統治する存在を作ったの。
それが私と兄。
海の精霊だった私と兄に肉体を与えて
アトランに送り込んだのよ。
アトランという国では、クリスタルが採れて、
そのクリスタルのパワーで成り立っていた国だった。
私と兄、そしてミウが居た中央の島だけじゃなくて、
他の4つの島でもクリスタルを採ることが出来たのよ。
採れるクリスタルによって、
それぞれの島が特徴づけられていたから、
クリスタルは、とても重要なものだった。
全ての島でクリスタルが採れて、
クリスタルパワーによって、国が成り立っていたけど、
どこかでパワーのコントロールをする必要があったから、
その役割を中央の島で行っていたの。
もちろん、各島でもパワーコントロールは行っていたけど、
全ての島にあるコントロール・センターを統括していたのが、
中央にあったセントロ・ソルだったのよ。
そして、私と兄はクリスタルについて、
そのパワーについて、パワーコントロールについて、
他にもたくさん必要なことをポセイドン王から教えられ、
勉強しながら、自分たちの役割を完璧にこなせるように努めていたの。
ずっと兄と一緒にアトラン国のために生きていけると思っていたわ。
アトラン国が豊かで、みんなが幸せに暮らせるように
兄と一緒に励んで、アトラン国だけでなく、
自然の美しい奇跡の惑星である地球全体の平和と豊かさも願っていたわ。
そのためにクリスタルパワーを使おうともしていた。
それが、ポセイドン王の意図でもあったから。
でも、少しずつ兄と私の考えに食い違いが生じていたことに、
私は全く気づくことが出来なかったの。
それで悲劇が起こってしまったのよ。
悲劇というのは、クリスタルパワーの暴発によって、
国全体、5つの島が海の底に沈んでしまったことよ」
「じゃ、アトラン国の人は、みんな海に沈んで、死んでしまったの?」
「いいえ、全員が海に沈んでしまったわけではないのよ。
イルカになって、海で生きることを選んだ人もたくさん居たわ。
イルカは、深い叡智を持った生き物で、
アトラン国で、とても愛されていたの。
アトラン国の人たちは、みんなテレパシーで
会話をすることが出来たから、
イルカとも会話を楽しむことが出来たし、
イルカの背中に乗って海で遊んだりもしたわ。
イルカは、とってもお茶目で、
時にはイタズラなんかもしたけど、
本当に愛おしい存在だった。
あと、ドラゴンに助けられた人もいたけど、
そんなに多くはいなかったと思う。
彼らが、どこに行ったのか、分からないわ。
アトラン国で、ドラゴンは、私たちの近くにいて、
いつも守ってくれていたわ。
それに癒してくれてもいた大切な仲間だったの。
ドラゴンともテレパシーで会話をすることが出来たから、
ドラゴンからは、色々なことを学ぶことが出来たわ。
思い出せないかもしれないけど、
ミウ、あなたは、アトラン国に居た時、ドラゴン使いだったのよ」
「え~っ、そうだったの!?だから、ドラゴンが好きなんだ・・・」
そう言いながらも、気がついたら
涙が止まらなくなっていた。
思い出したワケじゃないのに、
胸が締めつけられるような感じがして、
苦しくて、悲しくて、悔しくて、
そして何より懐かしくて・・・。
ワケ分かんないし、
今まで聞いていた話が本当かどうかも分からない。
でも、私の中で何かが「うん、うん」って
頷いているみたいな感じなの。
そもそも信じて良い話なのかも分からないし、
全然知らないはずの話なのに、
こんな感情っていうか、感覚は初めてで、
戸惑ってしまった。
「ミウ、今、あなたが感じているものは、
感じて当たり前なのよ。
だって、あなたもその場に居て、
体験しているのだから。
まだ、思い出せてはいないかもしれないけどね。
焦らなくても良いわ。必ず少しずつ思い出すから。」
思い出したいような、思い出したくないような、
なんとも複雑な気持ちになった。
だって、思い出したら、
めちゃくちゃ大変なことが待っているような気がしたから。
でも、分からないけど、
私の心は『早く思い出したい!』って叫んでる(苦笑)
『早く思い出したい!』っていう気持ち?心の声?を
なぜか、とても大切にしたいと思った。
そんなことを考えてたら、話を聞いていて、
『どうしても聞きたい!』って、
私の心が叫んでたことを思い出した!
思っただけでも、アトランティーナには聞こえるんだと思う。
でも、これは声に出して、言葉にしたい、どうしても。
「ね、お兄さんと考えが食い違ったことで、
アトラン国が海の底に沈んでしまったって言ったけど、
考えが食い違っただけで、
1つの国が海に沈むようなことってあるの?
あっ、クリスタルパワーの暴発が原因だっけ?
考えが食い違うとクリスタルパワーが暴発するの?」
アトランティーナの顔が一瞬、暗く、沈んだように見えた。
『いけないこと、聞いちゃったのかな?』
でも、知りたい気持ちを抑えることは出来ないし、
何か意味があって私が存在して、
こうしてアトランティーナに出会って、
アトラン国の話を聞いてるんだもんね。
それに聞いておかないと次に進めないような気もしていた。
「そうね、それを知らないと次には進めないわね」
アトランティーナも私の考えに同意してくれた。
「私の兄の名前は、ルシフェール。
ミウも聞いたことがある名前かもしれないわね。
ルシフェールという名前には、
「光」という意味が込められていたの。
世界を照らす光になるようにって
授けられた名前なのよ。
でも、兄は変わってしまった・・・。
私は、アトラン国が豊かで、
みんなが幸せに暮らせるように努めていたし、
アトラン国だけでなく、自然の美しい奇跡の惑星である
地球全体の平和と豊かさも願っていた。
そのためにクリスタルパワーを使おうともしていた、
っていう話はしたわね?」
「うん。すごいなって思ったから覚えてる。
だって、自分の国だけじゃなくて、
世界中のみんなの幸せを願っていたなんて、
今の私には考えられないもん」
「ミウ、あなたもアトランに居た時には、
私と同じように世界中の平和と幸せを願っていたのよ」
アトランティーナは優しく微笑んだ。
「えっ、私が!?」
思わず大きな声が出てしまった。
だって、そんな大それたことを考えていたなんて・・・。
今の私から考えたら信じられない。
毎日、なんとなく生きて、何の目標もないまま、
ただ時間が過ぎていくのを待っているような感じなんだもん(苦笑)
「今のミウは、生まれてきた目的を忘れた状態だからよ。
これから始まるミッションのために
英気を養っていたって考えれば良いんじゃないかしら。
じゃ、話を進めるわね。
兄も最初は、アトラン国と世界のことを考えていたと思うの。
でも、いつしか兄は、クリスタルパワーによって
安定しているアトラン国が、世界の指導的立場になって、
世界中をクリスタルパワーによって
安定させることが世界の幸せだと勘違いしてしまった」
「えっ、違うの?」
「国によって、様々な生き方や暮らし方があるの。
クリスタルパワーは、素晴らしいものだけど、
それを全ての人たちに強要することは
良いこととは言えないわ。
だって、全ての人には自由意思があるのだから。
兄は、人々に授けられている自由意思のことを
忘れてしまったんだと思うの。
だから、自分が良いと思うことは、
誰にとっても良いことなんだって
勘違いしてしまったのね」
アトランティーナは、本当に悲しそうだった。
少し沈黙があったけど、すぐにまた、
話の続きを話し始めてくれた。
「アトラン国には、5つに島があるって話をしたわね?
それぞれに役割があったっていう話もしたと思うけど、
兄は、私と同じ中央にあるセントロ・ソルに居たのね。
ミウは、ルナに居たのよ。
それで、兄は、しばらくすると他の島にも
足を運んだ方が良いだろうと言い出して、
セントロ・ソル以外の4つの島にも
頻繁に行くようになったの。
そんな中、南にあるマルテによく行くようになったと思ったら、
セントロ・ソルではなく、マルテで暮らすようになったの。
この時、とてもイヤな予感がしたんだけど、
私は、理由を聞くことも出来なくて、
そのまま兄とは疎遠になってしまったの。
マルテは、活火山もある、とても男性的な島で、
他国から攻められた時の備えとして、
武器もあったし、軍隊もあったの。
力で制圧するという思想も多少はあった、
そんな島だった。
セントロ・ソルで採れるクリスタルは
主にクリア・クリスタルだったけど、
マルテでは赤い色の石が多く採れたの。
ルビー、ガーネット、カーネリアン・・・。
勇気や情熱、仕事や力、衝動、変容を意味する石ね。
そのうちミウにも分かるようになるから、
今は分からなくても心配しないでね。
もちろん中央で、その力が暴走しないように
制御していたんだけど、
兄は、セントロ・ソルで学んだ
クリスタルパワーのコントロール法を
マルテで応用したの。
クリア・クリスタルは、
パワーを増幅させることが出来るから、
セントロ・ソルから持ち出した
クリア・クリスタルのパワーを使って、
ガーネットやカーネリアン、ルビーのパワーを増幅させて、
他国を攻撃しようと秘密裏に計画を立てていたみたいなの。
私たちは気づかなかったけど、
アトラン国の王であるポセイドン王は気づいていたの。
でも、ルシフェールが自ら気づいて、
計画を中止することを願いながら
様子を見ていたんですって。
でも、ルシフェールの中に芽生えてしまった、
全てを支配したいという思いは、
日に日に強くなっていった。
そして、本当に世界に向けて、
クリスタルパワーを発動させて、
世界征服のために攻撃を仕掛けようと
していた正にその時、増幅させ過ぎた
クリスタルパワーが暴発してしまったの。
ルシフェールだけ、
マルテだけを海の底に沈めるのではなく、
ポセイドン王は、アトラン国全体を
海の底に沈めると決めた。
それは、クリスタルパワーの暴発を
二度と起こさせないためにね。
ルシフェールは、元々は人間ではなかったけど、
肉体を持ったことで、
人間の中にあるエゴを自分の中で育ててしまった。
ポセイドン王は、第二のルシフェールが
現れる可能性を考えたから、
アトラン国全体とクリスタルを
海の底に沈めてしまったのね。
兄は、妹である私と競っていたのかもしれない。
私に負けて、ポセイドン王に捨てられて、
海の精霊に戻されてしまうかもしれない。
アトラン国の国民たちが私だけを愛し、
自分を見捨てるかもしれない。
そんな恐れの気持ちを抱いて、
世界に向けて攻撃を仕掛けて、
アトラン国をより大きな、強い国にして、
自分がアトラン国の王になって、
全てを自分の支配下に置きたいと
願うようになってしまったのかもしれない。
ポセイドン王さえも退けようと
考えていたのかもしれないわね。
そんなことしなくても、私も国の人たちもみんな、
兄のことを尊敬し、慕っていたのに・・・。
ポセイドン王も兄を最後まで信じてくれていたのに・・・。」
アトランティーナは、ものすごく悲しそうだった。
そして、なぜか私も悲しかった。
まだ、思い出せていないんだけどね(苦笑)
そういえば、アトランティーナは
アトランっていう惑星から来たって言ってなかったっけ???
アトラン国は地球にあって、それも超古代で、
でも、今、目の前に居るアトランティーナは地球に居たけど、
今は宇宙から来たってこと?
え~、何が何だかさっぱり分からないんですけど!
「アトランティーナ、今は宇宙人なの?
超古代に地球に居たのに、
なんで今は宇宙なの?
アトランは国なの?惑星なの?」
「混乱しちゃうわよね、ごめんなさい。
アトラン国は、地球にあった一つの国だったけど、
クリスタルの暴発で海の底に沈んでしまったの。
でも、その時、私と一部の人は、宇宙に運ばれたの」
「はぁ?ますます分からないんですけど!
それ、どういうこと?」
「そうよね。これから話そうと思っていたところよ。
アトラン国が海の底に沈んだ時、
大きな津波が押し寄せて、
5つの島を包み込むようにして
海の底に沈めてしまったの。
その大きな津波が押し寄せて来た時、
一緒に大きな竜巻も起こって、
その竜巻が水柱になって、
私や一部の人を空高く押し上げたの。
というよりも水柱の中に取り込まれて
宇宙に運ばれたって感じかしら。
ポセイドン王は、海の神さまだって話はしたわよね。
だから、海を自在に操ることが出来るのよ」
「じゃ、アトランっていう惑星も5つあるの?」
「ううん。惑星アトランは1つだけ。
その1つの惑星の中に5つの島全てがあるのよ。
水柱によって運ばれて、創られた惑星だから、
水の惑星で、海の水で覆われているの。
その海の水がものすごい速さで回転していて、
他の侵入を防いでいるのね。
クリスタルのパワーも凄まじいけど、
水のパワーもビックリするくらい強いってことを知ったわ」
「じゃ、地球とは違った意味で、水の惑星なんだね。
今は、クリスタルは無いの?」
「そうね、地球には陸地があるけど、
アトランに陸地はないわね。
それと私と一緒に惑星に運ばれた人たちも
今の私みたいに肉体は持っていないわね。
クリスタルは・・・
アトラン国ほどではないけど、あるわよ。
今でもクリスタルパワーで守られ、
制御されているわ」
アトランティーナは微笑んだ。
アトランティーナは、とても美しい女性だけど、
微笑むと女神みたいに輝いて見える。
こんな人と一緒に居たなんて信じられないけど、
テンション上がるっていうか、
こんなに嬉しいって思ったのも
生まれて初めてかもしれない。
「ミウ、ありがとう。
でもね、あなたもチャーミングよ。
それはアトラン国に居た時から何も変わってないわ。
アトラン国がアトラン惑星になって
気がついたことがあったの。
それは、アトラン国の島が、
惑星に似ていたこと。
中央にあったセントロ・ソルは
太陽の役割を果たしていたし、
東にあったメルクリオは水星、
西にあったルナは月、
北にあったヴェヌスは金星で、
南にあったマルテは火星だった。
役割もそのままでね。
このことは、地球で惑星を
生活に取り入れるのに役立つと感じたから、
惑星に関心が強かったバビロニアの人たちに
インスピレーションを送ったの。
ミウも占星術って聞いたことがあるでしょ?
今はまだ、そこまで知る必要はないけど、
そのうち占星術についても話をしていくわね」
「なんか、新しく勉強しなきゃいけないことがあって大変!
って思いながらも楽しみになってるのが不思議。
アトランティーナに会えて、本当に良かったって思う。
会いに来てくれて、ありがとう」
「ちょっと待ってミウ。
まだ話は終わってないわよ。
むしろ、これからが本題だからね。
ミウがなぜ、私たちと一緒に水柱に乗って
宇宙に行かなかったのかっていう話もまだしてないし・・・」
「あっ、そうだった。
大切なことを聞いてなかった(汗)
私には、何かやることがあったから
海の底に沈んだって言ってたもんね。
私は何をしたら良いの?」
「ミウは、現代の地球を救うという役割があるのよ」
「えーっ!そんなの無理!無理、無理、無理!!!
無理に決まってるよ。
だって、そんな特別な力、私には無いもん!」
「ちょっと待って。話を聞いて、ミウ」
「うん、分かった。少し黙ってれば良い?」
「そうしてちょうだい。
分かってくれてありがとう、ミウ。
現代の地球を救う役割って聞くと何か大変なこと、
大きなことをするって思ったのかもしれないけど、
そうじゃないの。
ただ、ミウが最高にハッピーになって、
これからずっとハッピーでいてくれれば良いだけなの」
「えっ、それで地球を救うことが出来るの?」
「そうよ。ハッピーになって、
これからずっとハッピーでいるためには、
ミウが魂の記憶を思い出して、
ミウの全てが愛になる必要があるの。
そうして、ミウの全てが愛になると
ミウの周りの人たちもミウの影響を受けて
愛を思い出して、存在全てが愛になっていく・・・。
その一人一人も周りにいる人たちに影響を与えて、
その周りにいる人たちもみんな自分が
愛の存在だっていうことを思い出してハッピーになる。
そしてまた、周りに居る人たちに影響を与えていく・・・。
そのハッピーの連鎖を起こすスタートに
ミウが居るっていう感じかしら。
そして、少しずつ地球全体が愛
になっていくことを目指しているのよ」
「何かするよりも難しそう・・・」
「大丈夫よ。
ミウは、ちゃんと私からのメッセージを
受け取ってくれたじゃない。
ローズクォーツにまで辿り着くことが出来たでしょ?
あれは、一つの試験だったのよ。
試すようなことをして、ごめんなさいね」
「えーっ、じゃあ、とんでもなく気持ちが落ちた日は、
偶然じゃなくてアトランティーナが仕組んだことなの?」
「仕組んだっていうのとは、また少し違うんだけど・・・(苦笑)
時が満ち、私もやっと動き出すことが出来た。
その最初の仕事が、始まりの人を決めることだった。
そのために早くミウに気づいてもらうこと、
そして、本当にミウがこの役割を
引き受けられるのかということを
見極める必要があったの。
もし、あなたが気づいてくれなかったら、
私からのメッセージを受け取ることが出来なかったら、
他の人を探さなきゃいけなかったから・・・。
他にもミウみたいに海に沈んで、
今、地球で生きている人はいるからね。
でも私は、アトラン国で共に過ごしたミウに
気づいて欲しかったから、本当に嬉しく思っているのよ」
「でも、試されていたっていうのは、ちょっと気分悪いかも・・・」
「そうね。でも、宇宙が試験をするのは
今回に限ったことじゃないのよ。
ミウだけじゃなくて、みんなが試されているの。
ただ、気づいていないだけ。
ミウも私からだけじゃなくて、
今まで生きてきた中で
何度も宇宙の試験を受けてきたのよ。
気づいていないと思うけど」
「そうなの!?
だったら、最初に【これは試験ですよ】って
お知らせがあったら良いのにな。
だって、試験だって分かれば、
クリアするために頑張れるでしょ?
何のお知らせもないまま、
試験が進んでもクリア出来ないと思うよ」
「試験の前には、ちゃんとサインが届いているはずよ。
今回もそうだけど。
何かに気づいた時、気づきかけた時に試験は始まるの。
本当に理解できましたか?本気で変わりますか?
っていう宇宙からの問いかけみたいなもの、それが試験だから。
宇宙が強制していることではなくて、
その人が何かを望んだ時、
変わりたいと思った時に宇宙は試験をして、
その人の覚悟を確認するの。
そして、試験にクリアした後、
その人の人生は確実に良い方向に変わり始めるのよ」
「じゃ、私の人生も良い方向に変わり始めるってこと?」
「もう変わり始めているんじゃない?
ミウがこれからずっとハッピーでいることを
望んでいるのなら、ミウの周りに居る人たちも
ハッピーになって欲しいと望んでいるのなら、
それは実現するし、それがミウにとって
良い方向への変化だと思うのなら、
変化は加速していくわね」
「もちろん、ずーっとハッピーでいたいし、
周りの人たちもみんなハッピーになったら
良いなって思うよ。本当にそれが可能なら・・・」
「可能なことよ。
そのために、これからミウにやって欲しいことが
たくさんあるけどね」
「えーっ・・・。でも、私にも出来ることなんだよね?」
「出来るかどうかじゃなくて、
大切なのは、取り組むのか、取り組まないのかってこと。
本気で取り組めば、出来ないことなんて無いんだから。
どう?やってみる覚悟はある?」
「なんか、ワクワクしてるし・・・。
う~ん、好奇心には勝てないや(笑)
やってみる!
なんか、安請け合いしちゃったけど、私、大丈夫なのかな(苦笑)
<次回へ続く>
夜だから静かなのは当たり前なんだけど、
空気まで静かっていうか、
時間が止まってるんじゃないかって思っちゃうくらい。
このまま眠ったら、朝までぐっすり眠れそう。
なんかまた、ちょっとフワフワした感じで気持ち良いし、
安心感に包まれているような気がする。
眠くなってきたかも・・・。
「ミウ・・・、ミウ・・・」私を呼んでる?
あの声だ!思わず「ハイ!」って
自分でもビックリするくらい、大きな声で返事してた(苦笑)
すかさず「あなたは誰?」って
言葉が飛び出したと思ったら、止まらなくなった。
「あなたは誰?私のこと、知ってるの?っていうか、
声を聞いたことがある気がする。
それと、私に会いたかったって言ってたけど、
いつ、どこで会ったの?
どうしても思い出せないの。ごめんなさい。
ね、あなたは誰で、いつ、どこで会ったのか教えて。
それと、なんで家の中に居るの?
鍵かけたはずなんだけど、どこから入ったの?」
「相変わらず、よく喋るのね。
でも、元気そうで安心したわ」
って、答えてくれた。
その直後、ぼんやり姿が見えた。
でも、なんで?透けて見えるんだけど!
えっ、もしかしてオバケ?!
いや、オバケが光ってるはずがないよね?
それに、めっちゃキレイなんですけど・・・。
白い?薄いブルーかな?ドレスがとっても似合ってるし。
頭に乗ってるのはティアラ?
じゃ、どっかの女王様が成仏できなくて出て来たの?
でも、なんで私のところ?
私の心の声が聞こえたのか、言葉が続いた。
いや、もしかして、心の声が漏れてたのかな?(苦笑)
「私の名前は、アトランティーナ。
アトランっていう惑星から来たの。
でも、昔は、この地球で生きていたのよ。
今は、西暦2021年なのよね?
私が地球で生きていた時は、
西暦が始まるずっと前のことだから、
今の時代からは、超古代と言われてしまうかもしれないわね。
ミウ、あなたは、その時代に私と同じ国で生きていたのよ。
私は、宇宙に行ったけど、あなたは地球に残ったの。
私たちが宇宙に行った時、肉体を手放したけど、
肉体を持つ存在が必ず必要になることが分かっていたから、
あなたが残ったのよ。
苦しい思いをさせてしまって、ごめんなさい。
でも、忘れてしまったかもしれないけど、
あなたは、選ばれた存在で、
あなた自身もその時の死と先の時代での使命を
受け容れてくれたのよ。」
『えっ、何がなんだか、さっぱり分からない(汗)
この人、いや、人じゃないのか?
何言ってるんだろう?っていうか、私が選ばれた存在?!
きっと人違いに決まってる!
だって、私なんて何の才能も特別な力もないんだから。
でも、じゃなんで、私の名前を知ってるの?』
「ミウ、心の声も聞こえるのよ(笑)
私は、厳密に言うと人じゃないわね。
肉体を持っていないから。
宇宙に行く時に肉体を手放したの。
今は分からないかもしれないけど、
私はエネルギー体。
でも、人も本当の姿はエネルギーなのよ。
こんなこと言われても分からないわよね。
大丈夫よ、少しずつ理解できるようになるから心配しないで。
とりあえず、私が地球で生きていた頃の話からするわね。
あなたにも関係のある話だから」
そう言うとアトランティーナと名乗る、
美しい女性は話し始めた。
聞いていたけど、言葉を挟むことも出来ないくらいだった。
ただ、ひたすら話を聞くことしかできなかったけど、
分からない話なのに眠くならないっていうか、
むしろ眠気も吹っ飛んで、話に聞き入っていた。
「私が人間として地球で生きていたのは、
超古代の時代。今のヨーロッパ辺りに5つの島があって、
その5つの島がアトランっていう国だったの。
中央には【セントロ・ソル】という小高い丘になった島があって、
その東には【メルクリオ】という知性を育む役割の島、
西には【ルナ】という心と身体を癒す役割の島、
南には【マルテ】という軍部、他国の侵略からアトランを守る役割の島、
北は【ヴェヌス】という愛を広める役割の島があったの。
私は、中央の小高い丘になっている島、セントロ・ソルに居たの。
私には兄がいて、兄も一緒に居たのよ。そして、あなたもね。
でも、私と兄はあなた達とは少し違ったの。
あなたは、アトランでも人間だったけど、
私と兄は地球に居た時から人間ではなかったのよ。
アトラン国の王はポセイドンという海の神。
ミウもポセイドンっていう名前は聞いたことが
あるかもしれないわね。
ポセイドン王がアトランを統治していたけど、
地上に居て、ポセイドンの意図を受け取り、
代わりに統治する存在を作ったの。
それが私と兄。
海の精霊だった私と兄に肉体を与えて
アトランに送り込んだのよ。
アトランという国では、クリスタルが採れて、
そのクリスタルのパワーで成り立っていた国だった。
私と兄、そしてミウが居た中央の島だけじゃなくて、
他の4つの島でもクリスタルを採ることが出来たのよ。
採れるクリスタルによって、
それぞれの島が特徴づけられていたから、
クリスタルは、とても重要なものだった。
全ての島でクリスタルが採れて、
クリスタルパワーによって、国が成り立っていたけど、
どこかでパワーのコントロールをする必要があったから、
その役割を中央の島で行っていたの。
もちろん、各島でもパワーコントロールは行っていたけど、
全ての島にあるコントロール・センターを統括していたのが、
中央にあったセントロ・ソルだったのよ。
そして、私と兄はクリスタルについて、
そのパワーについて、パワーコントロールについて、
他にもたくさん必要なことをポセイドン王から教えられ、
勉強しながら、自分たちの役割を完璧にこなせるように努めていたの。
ずっと兄と一緒にアトラン国のために生きていけると思っていたわ。
アトラン国が豊かで、みんなが幸せに暮らせるように
兄と一緒に励んで、アトラン国だけでなく、
自然の美しい奇跡の惑星である地球全体の平和と豊かさも願っていたわ。
そのためにクリスタルパワーを使おうともしていた。
それが、ポセイドン王の意図でもあったから。
でも、少しずつ兄と私の考えに食い違いが生じていたことに、
私は全く気づくことが出来なかったの。
それで悲劇が起こってしまったのよ。
悲劇というのは、クリスタルパワーの暴発によって、
国全体、5つの島が海の底に沈んでしまったことよ」
「じゃ、アトラン国の人は、みんな海に沈んで、死んでしまったの?」
「いいえ、全員が海に沈んでしまったわけではないのよ。
イルカになって、海で生きることを選んだ人もたくさん居たわ。
イルカは、深い叡智を持った生き物で、
アトラン国で、とても愛されていたの。
アトラン国の人たちは、みんなテレパシーで
会話をすることが出来たから、
イルカとも会話を楽しむことが出来たし、
イルカの背中に乗って海で遊んだりもしたわ。
イルカは、とってもお茶目で、
時にはイタズラなんかもしたけど、
本当に愛おしい存在だった。
あと、ドラゴンに助けられた人もいたけど、
そんなに多くはいなかったと思う。
彼らが、どこに行ったのか、分からないわ。
アトラン国で、ドラゴンは、私たちの近くにいて、
いつも守ってくれていたわ。
それに癒してくれてもいた大切な仲間だったの。
ドラゴンともテレパシーで会話をすることが出来たから、
ドラゴンからは、色々なことを学ぶことが出来たわ。
思い出せないかもしれないけど、
ミウ、あなたは、アトラン国に居た時、ドラゴン使いだったのよ」
「え~っ、そうだったの!?だから、ドラゴンが好きなんだ・・・」
そう言いながらも、気がついたら
涙が止まらなくなっていた。
思い出したワケじゃないのに、
胸が締めつけられるような感じがして、
苦しくて、悲しくて、悔しくて、
そして何より懐かしくて・・・。
ワケ分かんないし、
今まで聞いていた話が本当かどうかも分からない。
でも、私の中で何かが「うん、うん」って
頷いているみたいな感じなの。
そもそも信じて良い話なのかも分からないし、
全然知らないはずの話なのに、
こんな感情っていうか、感覚は初めてで、
戸惑ってしまった。
「ミウ、今、あなたが感じているものは、
感じて当たり前なのよ。
だって、あなたもその場に居て、
体験しているのだから。
まだ、思い出せてはいないかもしれないけどね。
焦らなくても良いわ。必ず少しずつ思い出すから。」
思い出したいような、思い出したくないような、
なんとも複雑な気持ちになった。
だって、思い出したら、
めちゃくちゃ大変なことが待っているような気がしたから。
でも、分からないけど、
私の心は『早く思い出したい!』って叫んでる(苦笑)
『早く思い出したい!』っていう気持ち?心の声?を
なぜか、とても大切にしたいと思った。
そんなことを考えてたら、話を聞いていて、
『どうしても聞きたい!』って、
私の心が叫んでたことを思い出した!
思っただけでも、アトランティーナには聞こえるんだと思う。
でも、これは声に出して、言葉にしたい、どうしても。
「ね、お兄さんと考えが食い違ったことで、
アトラン国が海の底に沈んでしまったって言ったけど、
考えが食い違っただけで、
1つの国が海に沈むようなことってあるの?
あっ、クリスタルパワーの暴発が原因だっけ?
考えが食い違うとクリスタルパワーが暴発するの?」
アトランティーナの顔が一瞬、暗く、沈んだように見えた。
『いけないこと、聞いちゃったのかな?』
でも、知りたい気持ちを抑えることは出来ないし、
何か意味があって私が存在して、
こうしてアトランティーナに出会って、
アトラン国の話を聞いてるんだもんね。
それに聞いておかないと次に進めないような気もしていた。
「そうね、それを知らないと次には進めないわね」
アトランティーナも私の考えに同意してくれた。
「私の兄の名前は、ルシフェール。
ミウも聞いたことがある名前かもしれないわね。
ルシフェールという名前には、
「光」という意味が込められていたの。
世界を照らす光になるようにって
授けられた名前なのよ。
でも、兄は変わってしまった・・・。
私は、アトラン国が豊かで、
みんなが幸せに暮らせるように努めていたし、
アトラン国だけでなく、自然の美しい奇跡の惑星である
地球全体の平和と豊かさも願っていた。
そのためにクリスタルパワーを使おうともしていた、
っていう話はしたわね?」
「うん。すごいなって思ったから覚えてる。
だって、自分の国だけじゃなくて、
世界中のみんなの幸せを願っていたなんて、
今の私には考えられないもん」
「ミウ、あなたもアトランに居た時には、
私と同じように世界中の平和と幸せを願っていたのよ」
アトランティーナは優しく微笑んだ。
「えっ、私が!?」
思わず大きな声が出てしまった。
だって、そんな大それたことを考えていたなんて・・・。
今の私から考えたら信じられない。
毎日、なんとなく生きて、何の目標もないまま、
ただ時間が過ぎていくのを待っているような感じなんだもん(苦笑)
「今のミウは、生まれてきた目的を忘れた状態だからよ。
これから始まるミッションのために
英気を養っていたって考えれば良いんじゃないかしら。
じゃ、話を進めるわね。
兄も最初は、アトラン国と世界のことを考えていたと思うの。
でも、いつしか兄は、クリスタルパワーによって
安定しているアトラン国が、世界の指導的立場になって、
世界中をクリスタルパワーによって
安定させることが世界の幸せだと勘違いしてしまった」
「えっ、違うの?」
「国によって、様々な生き方や暮らし方があるの。
クリスタルパワーは、素晴らしいものだけど、
それを全ての人たちに強要することは
良いこととは言えないわ。
だって、全ての人には自由意思があるのだから。
兄は、人々に授けられている自由意思のことを
忘れてしまったんだと思うの。
だから、自分が良いと思うことは、
誰にとっても良いことなんだって
勘違いしてしまったのね」
アトランティーナは、本当に悲しそうだった。
少し沈黙があったけど、すぐにまた、
話の続きを話し始めてくれた。
「アトラン国には、5つに島があるって話をしたわね?
それぞれに役割があったっていう話もしたと思うけど、
兄は、私と同じ中央にあるセントロ・ソルに居たのね。
ミウは、ルナに居たのよ。
それで、兄は、しばらくすると他の島にも
足を運んだ方が良いだろうと言い出して、
セントロ・ソル以外の4つの島にも
頻繁に行くようになったの。
そんな中、南にあるマルテによく行くようになったと思ったら、
セントロ・ソルではなく、マルテで暮らすようになったの。
この時、とてもイヤな予感がしたんだけど、
私は、理由を聞くことも出来なくて、
そのまま兄とは疎遠になってしまったの。
マルテは、活火山もある、とても男性的な島で、
他国から攻められた時の備えとして、
武器もあったし、軍隊もあったの。
力で制圧するという思想も多少はあった、
そんな島だった。
セントロ・ソルで採れるクリスタルは
主にクリア・クリスタルだったけど、
マルテでは赤い色の石が多く採れたの。
ルビー、ガーネット、カーネリアン・・・。
勇気や情熱、仕事や力、衝動、変容を意味する石ね。
そのうちミウにも分かるようになるから、
今は分からなくても心配しないでね。
もちろん中央で、その力が暴走しないように
制御していたんだけど、
兄は、セントロ・ソルで学んだ
クリスタルパワーのコントロール法を
マルテで応用したの。
クリア・クリスタルは、
パワーを増幅させることが出来るから、
セントロ・ソルから持ち出した
クリア・クリスタルのパワーを使って、
ガーネットやカーネリアン、ルビーのパワーを増幅させて、
他国を攻撃しようと秘密裏に計画を立てていたみたいなの。
私たちは気づかなかったけど、
アトラン国の王であるポセイドン王は気づいていたの。
でも、ルシフェールが自ら気づいて、
計画を中止することを願いながら
様子を見ていたんですって。
でも、ルシフェールの中に芽生えてしまった、
全てを支配したいという思いは、
日に日に強くなっていった。
そして、本当に世界に向けて、
クリスタルパワーを発動させて、
世界征服のために攻撃を仕掛けようと
していた正にその時、増幅させ過ぎた
クリスタルパワーが暴発してしまったの。
ルシフェールだけ、
マルテだけを海の底に沈めるのではなく、
ポセイドン王は、アトラン国全体を
海の底に沈めると決めた。
それは、クリスタルパワーの暴発を
二度と起こさせないためにね。
ルシフェールは、元々は人間ではなかったけど、
肉体を持ったことで、
人間の中にあるエゴを自分の中で育ててしまった。
ポセイドン王は、第二のルシフェールが
現れる可能性を考えたから、
アトラン国全体とクリスタルを
海の底に沈めてしまったのね。
兄は、妹である私と競っていたのかもしれない。
私に負けて、ポセイドン王に捨てられて、
海の精霊に戻されてしまうかもしれない。
アトラン国の国民たちが私だけを愛し、
自分を見捨てるかもしれない。
そんな恐れの気持ちを抱いて、
世界に向けて攻撃を仕掛けて、
アトラン国をより大きな、強い国にして、
自分がアトラン国の王になって、
全てを自分の支配下に置きたいと
願うようになってしまったのかもしれない。
ポセイドン王さえも退けようと
考えていたのかもしれないわね。
そんなことしなくても、私も国の人たちもみんな、
兄のことを尊敬し、慕っていたのに・・・。
ポセイドン王も兄を最後まで信じてくれていたのに・・・。」
アトランティーナは、ものすごく悲しそうだった。
そして、なぜか私も悲しかった。
まだ、思い出せていないんだけどね(苦笑)
そういえば、アトランティーナは
アトランっていう惑星から来たって言ってなかったっけ???
アトラン国は地球にあって、それも超古代で、
でも、今、目の前に居るアトランティーナは地球に居たけど、
今は宇宙から来たってこと?
え~、何が何だかさっぱり分からないんですけど!
「アトランティーナ、今は宇宙人なの?
超古代に地球に居たのに、
なんで今は宇宙なの?
アトランは国なの?惑星なの?」
「混乱しちゃうわよね、ごめんなさい。
アトラン国は、地球にあった一つの国だったけど、
クリスタルの暴発で海の底に沈んでしまったの。
でも、その時、私と一部の人は、宇宙に運ばれたの」
「はぁ?ますます分からないんですけど!
それ、どういうこと?」
「そうよね。これから話そうと思っていたところよ。
アトラン国が海の底に沈んだ時、
大きな津波が押し寄せて、
5つの島を包み込むようにして
海の底に沈めてしまったの。
その大きな津波が押し寄せて来た時、
一緒に大きな竜巻も起こって、
その竜巻が水柱になって、
私や一部の人を空高く押し上げたの。
というよりも水柱の中に取り込まれて
宇宙に運ばれたって感じかしら。
ポセイドン王は、海の神さまだって話はしたわよね。
だから、海を自在に操ることが出来るのよ」
「じゃ、アトランっていう惑星も5つあるの?」
「ううん。惑星アトランは1つだけ。
その1つの惑星の中に5つの島全てがあるのよ。
水柱によって運ばれて、創られた惑星だから、
水の惑星で、海の水で覆われているの。
その海の水がものすごい速さで回転していて、
他の侵入を防いでいるのね。
クリスタルのパワーも凄まじいけど、
水のパワーもビックリするくらい強いってことを知ったわ」
「じゃ、地球とは違った意味で、水の惑星なんだね。
今は、クリスタルは無いの?」
「そうね、地球には陸地があるけど、
アトランに陸地はないわね。
それと私と一緒に惑星に運ばれた人たちも
今の私みたいに肉体は持っていないわね。
クリスタルは・・・
アトラン国ほどではないけど、あるわよ。
今でもクリスタルパワーで守られ、
制御されているわ」
アトランティーナは微笑んだ。
アトランティーナは、とても美しい女性だけど、
微笑むと女神みたいに輝いて見える。
こんな人と一緒に居たなんて信じられないけど、
テンション上がるっていうか、
こんなに嬉しいって思ったのも
生まれて初めてかもしれない。
「ミウ、ありがとう。
でもね、あなたもチャーミングよ。
それはアトラン国に居た時から何も変わってないわ。
アトラン国がアトラン惑星になって
気がついたことがあったの。
それは、アトラン国の島が、
惑星に似ていたこと。
中央にあったセントロ・ソルは
太陽の役割を果たしていたし、
東にあったメルクリオは水星、
西にあったルナは月、
北にあったヴェヌスは金星で、
南にあったマルテは火星だった。
役割もそのままでね。
このことは、地球で惑星を
生活に取り入れるのに役立つと感じたから、
惑星に関心が強かったバビロニアの人たちに
インスピレーションを送ったの。
ミウも占星術って聞いたことがあるでしょ?
今はまだ、そこまで知る必要はないけど、
そのうち占星術についても話をしていくわね」
「なんか、新しく勉強しなきゃいけないことがあって大変!
って思いながらも楽しみになってるのが不思議。
アトランティーナに会えて、本当に良かったって思う。
会いに来てくれて、ありがとう」
「ちょっと待ってミウ。
まだ話は終わってないわよ。
むしろ、これからが本題だからね。
ミウがなぜ、私たちと一緒に水柱に乗って
宇宙に行かなかったのかっていう話もまだしてないし・・・」
「あっ、そうだった。
大切なことを聞いてなかった(汗)
私には、何かやることがあったから
海の底に沈んだって言ってたもんね。
私は何をしたら良いの?」
「ミウは、現代の地球を救うという役割があるのよ」
「えーっ!そんなの無理!無理、無理、無理!!!
無理に決まってるよ。
だって、そんな特別な力、私には無いもん!」
「ちょっと待って。話を聞いて、ミウ」
「うん、分かった。少し黙ってれば良い?」
「そうしてちょうだい。
分かってくれてありがとう、ミウ。
現代の地球を救う役割って聞くと何か大変なこと、
大きなことをするって思ったのかもしれないけど、
そうじゃないの。
ただ、ミウが最高にハッピーになって、
これからずっとハッピーでいてくれれば良いだけなの」
「えっ、それで地球を救うことが出来るの?」
「そうよ。ハッピーになって、
これからずっとハッピーでいるためには、
ミウが魂の記憶を思い出して、
ミウの全てが愛になる必要があるの。
そうして、ミウの全てが愛になると
ミウの周りの人たちもミウの影響を受けて
愛を思い出して、存在全てが愛になっていく・・・。
その一人一人も周りにいる人たちに影響を与えて、
その周りにいる人たちもみんな自分が
愛の存在だっていうことを思い出してハッピーになる。
そしてまた、周りに居る人たちに影響を与えていく・・・。
そのハッピーの連鎖を起こすスタートに
ミウが居るっていう感じかしら。
そして、少しずつ地球全体が愛
になっていくことを目指しているのよ」
「何かするよりも難しそう・・・」
「大丈夫よ。
ミウは、ちゃんと私からのメッセージを
受け取ってくれたじゃない。
ローズクォーツにまで辿り着くことが出来たでしょ?
あれは、一つの試験だったのよ。
試すようなことをして、ごめんなさいね」
「えーっ、じゃあ、とんでもなく気持ちが落ちた日は、
偶然じゃなくてアトランティーナが仕組んだことなの?」
「仕組んだっていうのとは、また少し違うんだけど・・・(苦笑)
時が満ち、私もやっと動き出すことが出来た。
その最初の仕事が、始まりの人を決めることだった。
そのために早くミウに気づいてもらうこと、
そして、本当にミウがこの役割を
引き受けられるのかということを
見極める必要があったの。
もし、あなたが気づいてくれなかったら、
私からのメッセージを受け取ることが出来なかったら、
他の人を探さなきゃいけなかったから・・・。
他にもミウみたいに海に沈んで、
今、地球で生きている人はいるからね。
でも私は、アトラン国で共に過ごしたミウに
気づいて欲しかったから、本当に嬉しく思っているのよ」
「でも、試されていたっていうのは、ちょっと気分悪いかも・・・」
「そうね。でも、宇宙が試験をするのは
今回に限ったことじゃないのよ。
ミウだけじゃなくて、みんなが試されているの。
ただ、気づいていないだけ。
ミウも私からだけじゃなくて、
今まで生きてきた中で
何度も宇宙の試験を受けてきたのよ。
気づいていないと思うけど」
「そうなの!?
だったら、最初に【これは試験ですよ】って
お知らせがあったら良いのにな。
だって、試験だって分かれば、
クリアするために頑張れるでしょ?
何のお知らせもないまま、
試験が進んでもクリア出来ないと思うよ」
「試験の前には、ちゃんとサインが届いているはずよ。
今回もそうだけど。
何かに気づいた時、気づきかけた時に試験は始まるの。
本当に理解できましたか?本気で変わりますか?
っていう宇宙からの問いかけみたいなもの、それが試験だから。
宇宙が強制していることではなくて、
その人が何かを望んだ時、
変わりたいと思った時に宇宙は試験をして、
その人の覚悟を確認するの。
そして、試験にクリアした後、
その人の人生は確実に良い方向に変わり始めるのよ」
「じゃ、私の人生も良い方向に変わり始めるってこと?」
「もう変わり始めているんじゃない?
ミウがこれからずっとハッピーでいることを
望んでいるのなら、ミウの周りに居る人たちも
ハッピーになって欲しいと望んでいるのなら、
それは実現するし、それがミウにとって
良い方向への変化だと思うのなら、
変化は加速していくわね」
「もちろん、ずーっとハッピーでいたいし、
周りの人たちもみんなハッピーになったら
良いなって思うよ。本当にそれが可能なら・・・」
「可能なことよ。
そのために、これからミウにやって欲しいことが
たくさんあるけどね」
「えーっ・・・。でも、私にも出来ることなんだよね?」
「出来るかどうかじゃなくて、
大切なのは、取り組むのか、取り組まないのかってこと。
本気で取り組めば、出来ないことなんて無いんだから。
どう?やってみる覚悟はある?」
「なんか、ワクワクしてるし・・・。
う~ん、好奇心には勝てないや(笑)
やってみる!
なんか、安請け合いしちゃったけど、私、大丈夫なのかな(苦笑)
<次回へ続く>
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