ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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これが【神の愛】!?

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思った通り、目覚めが悪い。
っていうか、変な夢を見たような気がする。
アトランティーナも居たような、居なかったような・・・。
なんか、全体が黒っぽい感じだった。
黒っぽい夢って、不吉な夢じゃなかったっけ?

いや、もしかしたら昨日、目覚めが悪くなるだろうなって
私が思ったから、目覚めが悪いのかもしれないよね。誰のせいでもない。
だって、私が【思ったこと、考えたことは、現実になる】んだから。

先週も週明け、ひどかったなぁ・・・。
今日は、どうなんだろう?そうそう、
【思ったこと、考えたことは、現実になる】んだから、
余計なことは考えないよ!しっかり前向いて行こう!

今日は雨かぁ・・・。天気予報、ハズレたね(苦笑)
なんか、幸先悪そうでイヤなんですけど・・・。

イヤ、違うよ!だって、パパが言ってたじゃない。
「雨は恵みをもたらしてくれる」って。そうだよ!
これは恵みの雨で、ちっとも幸先悪くなんてないんだよ!
胸張って、元気出して行こう!

ところで、クンツァイトはどうしようかなぁ・・・。
昨日のアトランティーナ、クンツァイトを見た後、
様子がおかしくなった気がするんだよね。
それに、私自身も違和感を感じるし・・・。
アトランティーナ、この違和感が何なのか、
教えてくれる前に帰っちゃったしなぁ。

でも、クンツァイトには【神の愛】っていう意味があるんだもんね!
その【神の愛】を信じてみたいよね。思い切って、着けて行こう!
不安は残るけど、いつも以上に気をつけて過ごせば大丈夫だよ、きっと!
前向いて、顔上げて行こうよ!

うん、電車も座れたじゃん♪
でも、いつもより混んでる気がするけど・・・。
雨だからかなぁ。ま、座れたんだから、良しとしよう!

軽く目を閉じて、心と身体に意識を集中してみよう。
落ち着いて、リラックスして。

今日は、クンツァイトも一緒だから、
きっと【神の愛】を体感できる日になるよ♪

ん?冷たいんだけど、何?ちょっと待ってよ!
前に立ってる人が濡れた傘を私に押しつけてきてる!!!
我慢した方が良いの?でも、スカートが濡れちゃってる!!

「すみません。傘、押しつけるの、やめてもらえますか?」

「はぁ?混んでるんだから仕方ないでしょ!」

「自分の方に寄せれば良いじゃないですか!?」

「そしたら、私が濡れるでしょ!」

「私、あなたの傘で服が濡れてるんですけど!」

「そんなの知らないわよ!自分の傘で濡れたんじゃないの!?」

「私は、傘袋に入れてるので、濡れません。
あなたが濡れた傘を押しつけて来るから、服が濡れちゃったんでしょ!
このまま濡れた傘を押しつけてくるんだったら、
クリーニング代、請求しますよ!」

「何言ってんの!?
こんなに混んでる電車で、座ってるんだから、それで満足しなさいよ!」

「それとこれとでは話が違うでしょ!?あんたバカなの?」

「はぁ?あんたみたいな女にバカって言われる筋合いないんだけど!」

「じゃ、クリーニング代、頂けます?」

「何言ってんの?払うわけないでしょ!バーカ!」

「ちょっとー、待ちなさいよ!」

ムカつくぅ~!!!!どう考えたって、向こうが悪いでしょ!
どうして、自分のことしか考えないんだろう?
あ~あ、スカートがビチョビチョだよぉ。
このままだと足から冷えちゃうじゃん。どうしてくれるのよ!
もう、せっかくクンツァイト着けて来たのにぃ~。
アトランティーナ、助けてよ(涙)

しかも先に降りるって!残された私は気まずいったら、ありゃしない。
これも私の責任ってこと?なんで?私、何か悪いことした!?

会社に着いたけど、スカートが濡れてて気持ち悪い。。。
でも、気持ち切り替えなきゃっ!
あ~、それにしても、さっきの女、ムカつく。
もしかして、私の中で、あの女の電球が点いてるの!?
うわぁ、めっちゃ点いてるじゃん!消さなきゃっ!

ダメだぁ。あの女に点いた電球が消せない!どうして?
顔しか知らない、しかも今日初めて会った人なのに、なんで消せないの!?
おかしいでしょ!消してよ!!!

気分悪・・・。っていうか、サイアクだよ、久しぶりに。
どうしよう。元気に挨拶なんて出来そうもないし、したくないけど、
せっかく、金曜日に喜んでもらえたんだし・・・。
それに、もしかしたら、大きな声出したら、気分も変わるかもしれないよね!

「おはようございま~す!」
よし、大きな声で、元気に挨拶出来た!
でも、なんでだろう?みんな、どんよりしてる・・・。
何かあったのかな?

もしかして・・・アトランティーナが言ってたのって、これかな?
【自分のエネルギーを自分で見ることができないから、
私の周りに居る人や物が鏡になって、私の状態を見せてくれている】ってやつ。

あ~、きっと私がどんよりしてるんだぁ~。
そうだよね、どんよりもしちゃうよね。
『何かあったのかな?』じゃないよね。全部、自分の責任じゃん!
でも、責めちゃダメ、責めちゃだめ。そういう時もあるよ。仕方ないよ。

このどんより感を消すためにも早く、あの女に点いた電球消さなきゃっ!
ふぅ~、落ち着け、私。リラックス、リラックス。

ダメだ!今度は、電球も見えなくなっちゃった!
なんで?なんで、今日の私は、こんなにダメダメなの!?
あっ、自分を責めちゃダメだ。

なんか、私の中で闘ってる気がする。
怒りに流されてしまいそうな私と元に戻そうとする私。
元に戻そうとしてる私を応援したいけど、応援できないのがもどかしい。
なんか、今日の私、変だ!私に何が起こったの?
だって、無性にイライラ、ムカムカしてる。
今朝の電車の女だけが原因じゃない気がする。

あっ、クンツァイトはどんな感じ?えっ、なんで!?
こんなにイライラ、ムカムカしてるのに、キラキラしてる。
ウソでしょ!?濁ってると思ったのに・・・。

だって、クンツァイトって【神の愛】なんでしょ?
高次元の愛なんでしょ?
私、今、愛からめっちゃ遠いところに居るはずなのに、
なんで、こんなにキラキラしてるの?
どう考えたって、おかしいよね?
あ~、アトランティーナ、私に何が起こってるのか、教えて欲しい。
それとも、先週までが私の限界だったってこと?
そんなことないよね?アトランティーナ、助けて!

全然、仕事なんて手につかないまま、午前中が終わってしまった。
先週がウソみたい。でも、こんなに急変するものなの?
それとも、これも宇宙の試験みたいなやつなの?
何がなんだか、さっぱり分からない。
もう、どうでもよくなってきちゃうよ。

でも私、諦めたくない!こんな流れに流されたくない!
だって、私は、いつもハッピーでいるんだもん!
それで、周りの人たちもハッピーになってもらうんだもん!
絶対、負けないからっ!「って、何に?」
思わず声に出したら、笑ってしまった。
お陰で、ちょっと楽になった。

とりあえず、部長と高梨の電球は見えたから良かった。
消えてたしね。そこまで重症ではないみたい。

お昼に行くのも怖くなっちゃうよ。
だってまた、変な人に出くわして、
イライラ、ムカムカすることになったらイヤだもん。
なんか、今日は、そういう人に会いやすいような気がする。
あ~、こう思ったり、考えたりしてる段階で、それは現実になるでしょ。
でも、どうしてもこの思いや考えを打ち消すことなんて、今の私には出来ない。
どうしよう、ランチ。誰か、買って来てくれないかなぁ。

そうだ!だったら、【思ったこと、考えたことは、現実になる】を
私が望んでるように使えば良いんじゃん。
ふぅ~、落ち着いて。
「久遠さん、良かったら、お昼買ってきましょうか?」って、
誰かが言ってくれる。言ってくれる。言ってくれる。

はぁ~、ダメだぁ。身体に入った力が抜けない。
全然、リラックスなんて出来やしないじゃん!
もう、分かった。自分でコンビニに買いに行きます。
ごめんね、今日のランチは、コンビニで勘弁して。
コンビニで売ってるものだったら何が良い?

身体に聞いてはみたものの、コンビニじゃダメみたいだね。
ごめん、今日は、希望を聞いてあげられないや。
なんか、テンション下がるけど、
これ以上のイライラとムカムカはイヤだから、許してね。

何も感じないようにするには、どうしたら良いんだろう?
今夜、アトランティーナに聞いてみよう。

とりあえず、一番近いコンビニに行こう。
何があっても怒らない。イライラしない。ムカムカしない。
あっ、声に出して言ってみよう!
思うだけより、効果があるかもしれないもんね♪

「何があっても怒らない。イライラしない。ムカムカしないよ」

なんか、呪文みたい(汗)もっと呪文っぽい方が面白いけど、
「アブラカダブラ」とか、「ビビデバビデブー」とか、
ベタなのしか思いつかないや(笑)

でも、こういう、どうでも良いことを考えてると、
少し気持ちが楽になる。これは、覚えておいて損はないかもね。

【イヤなことがあったら、どうでも良いことを考える】

心の中にメモっとこう♪どうか、上手く切り抜けられますように・・・。
よし、コンビニに行くぞ!なんで、コンビニに行くだけなのに、
気合入れなきゃいけないのか・・・なんか、笑える(苦笑)
雨だからかな?売り切れ続出だね。
でも、たまにはコンビニも良いかも。さて、何にしようかなぁ・・・。
おにぎりとサラダでいっかな。あと、コーヒーも買おう。
デザートも買っちゃおうかな♪

コンビニって、色々なものがあるから、
つい予定外のものも買っちゃうよね。
それが狙いなのかもしれないけど・・・。
今日は、その狙いに乗っ買っちゃおうっと♪
少しでも楽しい気分になることしなきゃね。

レジも混んでる(汗)お昼時だし、仕方ないよね?
って、ちょっと待って、割り込み?それとも知らないの?
レジの前に並ぶんじゃなくて、こっちで1列に並んでるってこと、
気がつかないのかなぁ?
お店の人も何にも言わないのって、どうなの?っていうか、
誰も何も言わないって、おかしくない!?
私も今日は、黙ってた方が良いのかな?
いや、誰も言わなくても、おかしいものはおかしい!

「すみませ~ん、みんな、こっちに並んでるんですけど」

「チッ」

はぁ?今、舌打ちしたよね!?
知ってて割り込みしたんだ!なんてヤツ。
しかも注意されたからって舌打ちって!
でも、割り込みは防げたし、この程度で済んで良かったよ。

ほらね、【変な人に出くわして、
イライラ、ムカムカすることになったらイヤだもん。
なんか、今日は、そういう人に会いやすいような気がする】
が現実になっちゃったよ。だから、超ムカついてるけど、これは私の責任。
これ以上、事態を悪化させないためにも、気持ちを落ち着かせよう。

ランチ、コンビニで買ってくるって選択は正しかったと思うよ。
レジでちょっとイライラムカムカはしたけど、
あの程度で済んだんだから、ヨシとしなきゃ。

もし、どこかお店に入ってたら、もっとひどいことが
起こってたかもしれないよね?
良い選択だったね、私。褒めてあげる♪

さぁ、午後からは気持ち切り替えて、仕事に集中するぞー!
部長と高梨の電球は・・・うん、大丈夫。消えてる。
もう、あの二人のことは、大丈夫かもしれない。
前とは違って、彼らが何をしてても、何を言ってても、
全くと言って良いほど、気にならなくなったから♪
の短期間で、よく成長したね、私。エラいぞ!

午後は、比較的平和に過ぎて良かった。今日も定時で帰れそう♪
ただ・・・また、帰りの電車がちょっと心配。
もう何も起こって欲しくない。どうしたら良いんだろう?

もしかしたらなんだけど・・・クンツァイトが原因ってことある?
でも、アトランティーナは、クンツァイトに責任はない、
クンツァイトは何も悪くないって、言ってたよね?

だけど、私が話した、クンツァイトに感じた違和感については、
何も答えてくれなかった。
やっぱり、このクンツァイト、何かおかしいよ。

そうだ!気休めかもしれないけど、
クンツァイトのブレスレットを外して、バッグの中に入れて帰ろう。
そしたら、平和に帰れるかもしれない。
今の私が思いつくこと、今の私に出来ることは、そのくらいだもん。
とりあえず、やってみよう。そしたら、何か分かるかもしれないし。

あれっ?クンツァイトのブレスレット、
外そうとしてるんだけど、なかなか外れない。
えっ、なんで?サイズ的にキツくないはずなのに、
なんで、こんなに外れないの?
ちょっと怖くなってきたけど、
クンツァイトに声を掛けてみようって思った。
よく分かんないけど。

「どんなに抵抗しても、絶対に外すよ。
だって、私には自由意思があるんだから。
あなたを着けるか、外すかは私の自由でしょ。
今、私は、あなたを腕から外したいと思ってる。
大人しくバッグの中に入って欲しい。お願い」

そう言うと不思議なことに、
クンツァイトのブレスレットがすんなり腕から滑り落ちた。
もちろん、下に落とすワケにはいかないから、
ちゃんとキャッチしたよ。
だって、アトランティーナに「乱暴に扱わないでね」
って言われたし。繊細な石なんだもんね。

私だけじゃなくて、きっとこのクンツァイトにも何か、
好ましくないことが起こったに違いない。
被害者って言葉、あんまり好きじゃないけど、
今の私とクンツァイトは、きっと何かの被害者なんだろうって思う。
でも、アトランティーナが全てを話してくれるはず。
信じよう、自分のこととアトランティーナのことを・・・。

予想通り、クンツァイトを外したら、身体に入っていた力がフッと抜けた。
なんか、今日一日、重たいものが乗っかってたみたいだったって、
外してみて気がついた(汗)
もっと早く、気づきなさいよ!って感じだけど、
私は、自分を責めないよ!だって、そう決めたから。

身体も気分も軽くなったぁ。良かった♪
じゃ、今夜は、何食べようかな?
ランチは、身体の声を聞いてあげられなかったから、
夜ご飯は、好きなものを買ってあげよう。

「何が食べたい?」

胸の真ん中に向かって聞いてみた。

「えっ、ヒレカツ!?」

「分かった!じゃ、ヒレカツ弁当、買って帰ろうね♪」

たった、これだけのことで、私が喜んでいるのが分かる。
私の中に居る小さな私が小躍りしてるみたい(笑)
でも、私の中に居る小さな私が喜んでいると、私もめっちゃ嬉しくなる。

「今日は、色々頑張ったから、ご褒美にデザートも買おうね」

この言葉で、更に私の中に居る小さな私のテンションが上がった。
いや、これって、私自身のテンションなのかもね(笑)

無事、何事もなく家に着いた。良かった。平和が何よりだよね。
そういえば、イライラしたり、ムカムカしたりすること、
アトランティーナに出会う前は、日常的なことだったような気がする。
それに、それは仕方のないことだとも思ってたよなぁ。

だけど、アトランティーナに出会ってからは、
イライラやムカムカと無縁になって、それが、いつの間にか
当たり前になってたけど、違うんだよね。
イライラやムカムカが無い日って、
本当は、奇跡みたいなものなんだよなって改めて思ったし、
それは、とっても有り難いことなんだとも思った。

ま、難しいことは置いといて、
お腹空いたし、買って来たヒレカツ弁当、食べよう!
「イェ~イ!」って、私の中の小さな私が跳ねた気がした(笑)
「食後には、デザートのケーキも食べようね」声に出して言ってみた。
そしたら「やったー!」って、また私の中の小さな私が跳ねた。
これ、単純っていうんじゃなくて素直っていうんだよね。
素直なリアクションされると嬉しくなる。
私も素直なリアクションをするようにしよう♪
あっ、いつもしてたね(笑)

美味しいご飯とデザートで大満足♪あとはお風呂に入るだけね。
今夜もゆっくり入ろう。肩までお湯に浸かって、疲れを取ろうね。
なんか最近、自分に話しかけることが増えたかも!?なんか、不思議。

「ふぅ~、気持ち良い♪」
今日は、のんびり、ゆっくりしたかったから、お風呂の電気は点けないで、
キャンドルだけにしてみたけど、大正解だったね。
めっちゃ落ち着くもん。
あんなに大変な一日だったのに、いや、そういう日だったからかな。
幸せ~って感じ。お風呂の存在って偉大だね(笑)

今日は、本当に、色々、考えさせられる日だったよなぁ。
久しぶりにケンカもしちゃったし、不安になったり、
ワケ分かんなくて怖くもなったけど、前の私だったら、
もっと悲惨な日になってたと思う。
よく耐えて、踏ん張れて、本当に私、成長したんだなぁって実感した。
心から素直に自分を褒めてあげたくなる。

「本当に、今日はよく頑張ったね。ありがとう、私。
これからも一緒に乗り越えて行こうね」

お湯に浸かりながら、声に出して言ってみた。
なんか、私の中に居る小さな私と握手を交わしたような、
ハイタッチをしたような気分。
まだまだ100点満点とは言えないけど、達成感はある。

「よくやったよ、私。スゴイじゃん」

って言葉が漏れ出た。本当にスゴイって思う、自分のこと。
ここまで自分を肯定することが出来たのって初めてじゃない?
じゃ、今日のことも必然だったのかな?
アトランティーナに出会うキッカケになった、あの日みたいに。
でも、もう、こんな日が訪れて欲しくないけどね(苦笑)

そのためには、私がもっともっと成長しないとね!
なんか、やる気が出てきた。ホント、私って単純なんだと思う。
【単純】って、ディスってるワケじゃないよ。親しみを込めてるだけ。
それは、私の中に居る小さな私も分かってくれてるみたい。

今日も10時前までにはベッドに入れそう♪
今夜は、アトランティーナとたくさんお話し出来ると良いなぁ・・・。
昨日、惑星アトランに行くって言ってたけど、
惑星アトランでも何かあったのかな?
アトランティーナ、疲れてないと良いけど・・・。
ふと、アトランティーナのことが心配になった。
気持ちに余裕が出て来たってことだよね。
本当、寝るまでに落ち着けて良かった。

ベッドに横になると幸せ感で満たされる。
「私、本当に寝ることが好きなんだなぁ」って、言葉が口から飛び出してきた。
ってことは、本当に寝ることが好きなんだと思う。
ポロッと本音がこぼれ出るって、あるでしょ?あれだよね(笑)

今日は、めっちゃイライラしたし、ムカつくこともあったのに、
今はとっても穏やか。
気持ちの切り替えも早くなったんだね。前の私だったら、考えられないや。
アトランティーナのお陰だと思う。ホント、感謝しかないよね。
もし、万が一、アトランティーナに裏切られることがあったとしても、
きっと私は、アトランティーナのことを恨まないと思う。
だって、それだけのことをアトランティーナにしてもらってるもん。

まだ、記憶は蘇ってないけど、きっとアトラン国が海に沈む時、
アトランティーナが私を掴んでいた手をポセイドン王に
離されてしまったって言ってたけど、私がアトラン国と一緒に
海に沈んでいく時も私はアトランティーナのことを恨んでいなかったと思うんだ。
だって、きっと、アトラン国に居た時もアトランティーナは、
優しく私を導いてくれてたと思うから。

なんだろう。涙が出てきた。
きっと、今のこの思い、間違ってないんだと思う。
胸がいっぱいで涙が止まらない。

でも、悲しいとか、悔しとか、ツライとか、寂しいとかっていう涙じゃなくて、
「ありがとう」って叫び出したいくらい、
たくさんの愛が込められた涙っていうの?
なんか、私の胸の中に入り切れなくなった愛が涙になって、
こぼれ落ちてくるって感じ。
こんな涙は初めて。アトランティーナに出会ってから、
本当に初めてのことが多くて、今まで、私は、いったい何を
してきたんだろうって思っちゃうよね。
もっと、たくさんのことを経験したいって、今は強く思ってる。

いけない、いけない。こんなに感情が高ぶってたら、
アトランティーナに会えないじゃん。落ち着こう。
深呼吸して、リラックス、リラックス。ゆ~っくり呼吸しよう。
大丈夫、安心して、今は安全だからね。

『えっ、安全って何が!?』これって、アトランティーナの言葉みたい!
ってことは、もう来てくれてるってこと!?
早く、アトランティーナ・モードに入らなきゃっ!
ん?アトランティーナ・モードってなんだ?ま、いっか(笑)

<次回へ続く>
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