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モテ期到来の予感!?
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とりあえず、カフェのスタッフくんと一緒にお店を出たんだけど、
これからどうするんだ?な~んて、他人事みたいなことを
言ってるっていうか、思ってる場合じゃない。
だって、自分のことなんだから。
でも、不思議なことに『何、やってるんだ、私!?』って思いながらも
足だけは前に進んでるんだよね。気持ちと身体の動きがリンクしない。
こんなことってあるんだ。初めて知ったかも(汗)
あっ、これって・・・。アトランティーナが言ってたことなのかも!?
「私は何をしたら良いの?」って聞いた時、
「何もしなくて良いわ。ただ、自分の直感、感情に素直になるということだけ、
意識してくれていればOKよ」
ってアトランティーナ、言ってたよね?あの時は、よく分かんなかったけど、
もしかして、こういうことなのかも!?だから、頭はグチャグチャで、
自分が何やってるのか分かんないけど、身体は勝手に動いてるのかも。
そもそも、よく知らない人に誘われて、どっかに行くとか、
今までの私だったら考えられないもんね。
人をコントロールしてるのは、頭だけじゃないんだ!人の動きっていうか、
行動って、頭でしか、コントロール出来ないって思ってたけど、
無意識の領域でも人をコントロールすることが出来るんだね。
それに、頭でコントロールするよりも無意識の領域でコントロールした方が、
もしかしたら、上手く行くっていうか、前に進めるのかもしれない。
そりゃそうか・・・。だって、頭って、生まれてきてから
今までの経験則でしかコントロール出来ないけど、無意識の領域は、
もっとずっと前の記憶や経験が蓄積されてるんだから、当然なんだよね(苦笑)
だって、選択肢の量が全然、違うんだもんね。
「あのぅ・・・。ずっと無言なんですけど、大丈夫ですか?」
「あっ、ごめんなさい。なんか、色々あり過ぎて・・・。
あと・・・いつもっていうか、今までの私なら、しないようなことをしてて、
ちょっと混乱気味なんです(汗)」
「そっかぁ・・・。でも、たまには思い切ったことをしてみるのも
悪くないと思いますよ!じゃ、どこでお話ししましょうか?
お店に入った方が良いですか?それとも公園のベンチとかの方が
話しやすいですかね?」
「う~ん・・・何にも考えないで、出てきちゃったから・・・。
どっちの方が話しやすいんだろう?」
「そうですねぇ・・・。お店だったら、空いてる方が良いですよね。
あと、隣の席が近すぎない方が話しやすいかもです」
「確かに!でも、そういうお店、どこか知ってます?」
「あっ、一軒、思い当たる店があります!コーヒー専門店なんで、
今の時間だったら、まだ空いてるんじゃないかな?
まだ、15時前ですもんね。会社が終わる頃だと、会社帰りのサラリーマンで、
結構、混んじゃうんですけどね。そこでも良いですか?」
「はい、もちろん。私、コーヒー好きだから、コーヒー専門店って、魅力的です」
「良かった♪じゃ、ここからそんなに遠くないので、そこに行きましょう!
で、もし、店の中を覗いて、混んでるようだったら、他の店を探しましょう」
「はい!」
「自己紹介は、落ち着いてからで良いですよね?」
「ええ。大丈夫です」
こうして、彼が言うコーヒー専門店に向かったんだけど、
たったこれだけの会話で、なぜか、さっきまでのグチャグチャな感じが
落ち着いて、ちょっとだけ楽しくなってきてる自分を見つけたの。
なんか・・・自分のことなのに、全然、分かんなくなっちゃった(苦笑)
『いったい、私って何者なの!?』って感じよ(笑)
お店に到着して、中を覗いてみたら、彼の言う通り、
ほとんどお客さんが居なくて、お店の中も照明を少し落としてあって、
なんか落ち着けそうな雰囲気。
「ここなんですけど、どうですか?」
「うん、落ち着けそうで、良いと思います。
なんか、眠くなっちゃいそうですね(笑)」
「それだけリラックスできる場所なら、話しやすいかもですね。
じゃ、ここに入りましょう」
「はい!」
お店に入って、一番奥のソファ席に座った。ソファ席って言っても
大きな席じゃなくて、テーブルが壁に寄せてあって、
L字にソファが置いてある感じ。お店の隅っこって感じかな。
子供の頃から、隅っこって大好きだったんだよね(笑)
そのL字に置いてある小さめのソファにそれぞれ、座ったって感じ。
対面よりも話しやすいでしょ。
席に座ると、すぐにお店の人が来てメニューを置こうとしたけど、
私も彼も注文するものが決まってたから、メニューを置かれる前に
注文しちゃった。私は、マンデリン、彼はコロンビアを注文したんだ。
お店の人が下がると、すぐに彼が話し始めた。
「いやぁ~、来てくれて良かった。断られるんじゃないかって思ってたんで」
「いつもの、っていうか、今までの私だったら、間違いなく断ってたと思います」
「えっ、じゃ、なんで、今回は一緒に来てくれたんですか?
あっ、分かった!俺がイケメンだったからでしょ?(笑)」
「そうなんですよ!って、そんなワケないでしょ(笑)
なんか、今までだったらしないことをしてみようかなって思ったんですよね」
「なんかそれ、良いですね。ずっと同じことしかしないと、
つまんない人になっちゃいますもんね。いつもとは違うことをしてみると、
意外な発見があったり、今まで知らなかった自分に出会えたりするから。
俺、そういうの好きです」
「気分は、勇者っていうか、なんか、冒険してる感じ。
ちょっと大袈裟かもしれないけど」
「良いじゃないですか、勇者!カッコイイっすね(笑)」
「バカにしてます?」
「いえいえ、バカになんかしてないですよ。
なんか、ちょっとワクワクするっていうか、楽しくて良いじゃないですか」
そんなバカな話をしてたら、注文したコーヒーが運ばれてきた。
お店全体に広がるコーヒーの香りも良いんだけど、
カップから立ち昇る香りに思わずウットリしてしまう。
ストレートのコーヒーを飲む時は、最初のひと口はブラックで飲んでみるの。
うん、このマンデリン合格。私の好きなマンデリンの味だ♪
「カフェラテ好きなのに、ブラックですか?」
「あっ、ううん。ストレートだから。ストレートコーヒーを飲む時は、
最初のひと口だけブラックで飲むの。その後、砂糖とミルクを入れるんだ」
「なんか、コーヒー通っぽいですね」
「そんなことないですよ。ただ、そのコーヒーの味を確かめたいだけなんで。
ストレートコーヒーを飲む機会って少ないでしょ?だから」
「本当にコーヒーが好きなんですね」
「うん、コーヒーは好き。私は小さい時に母が亡くなって、
父が育ててくれたんだけど、他の家は子供にコーヒー飲ませないでしょ?
でも、ウチの父は、飲ませてくれたの。
だから、コーヒーは、子供の頃から大好きだった♪」
「へぇ~、珍しいですね。
でも、思うんですけど、インスタント食品とか、カップ麺食べさせるより、
コーヒー飲ませた方が身体に害はないと思うんですよね」
「確かに!それ、言えてるね」
「ところで、自己紹介まだでしたよね?
俺は、篠崎 颯斗って言います。
歳は、龍崎 礼音と同じ年だから、ミウちゃんより1個上かな。
俺のことは、ハヤトって呼んでくれれば良いよ」
「えっ、ちょっと待って。
レオンくんのこと、いや、私のこと、知ってるの!?」
「うん、知ってるよ。久遠 美雨さんだよね?」
「ってことは・・・あなたも私の守護天使の一人ってこと!?」
「う~ん、厳密に言うと今は違うっていうか・・・。
レオンは、なんて言ったの?」
「私には7人の守護天使が付いていて、自分は、その中の一人だって言ってた」
「あ~、アイツはいつもそうなんだよなぁ。言葉が足りないっていうか・・・・。
ねぇ、考えてみて。今のミウちゃんに7人の守護天使が付いてるっていうのは
本当だけど、その守護天使が人間になってミウちゃんの前に現れたら、
ミウちゃんの守護天使が一人減ることになるよね?それって良いことだと思う?」
「あっ、言われてみればそうだよね。
でも、それが良いか悪いかは、私には分かんないよ」
「そっかぁ・・・。だよね(苦笑)それは、良いことではないの。
だから、レオンも俺も過去、ミウちゃんがアトラン国に居た時に
ミウちゃんの守護天使をしてたの。だから、今の守護天使は、また別なわけよ。
あとね、アトラン国に居た頃のミウちゃんには、8人の守護天使が付いてたの。
7人っていうのは、今の話だから」
「えっ、でもね、レオンくんは、私の守護天使の一人だから、
もしかしたら私以上に私のことを知ってるかもしれないって
言ってたんだけど・・・。アトラン国に居た頃の守護天使だったら、
今の私のことをそんなに知ってるはずないんじゃない?」
「う~ん・・・。基本的にスピリットは変わらないワケ。
だから、アトラン国に居た時のミウちゃんと今のミウちゃんの基本的なところは
変わらないから、ミウちゃんのことをミウちゃん以上に知ってるよっていうことを
言いたかったんだと思うよ。
今のミウちゃんが何を経験して、どんな子になったのかまでは、
アイツも知らないはず。俺だって知らないしね。
アイツさ、言葉が足りないんだよね。だから、こうやって混乱させちゃうワケよ。
ホント、困ったヤツだよね(苦笑)」
「っていうことは、あなたもアトランティーナのことを知ってるんだよね?」
「もっちろん!だって、彼女から招集がかかって人間になったワケだから」
「じゃ、あなたも私の課題のために呼ばれたってこと?」
「そう。あっ、でも最近の話じゃないよ。
だって、ミウちゃんより1個上なんだから、ミウちゃんが生まれる前に
生まれたってことになるでしょ?」
「そうだけど・・・。じゃ、私が今の年齢で、今の課題に取り組むってことは、
生まれる前から決まってたってこと?」
「そうだよ。えっ、アトランティーナから聞いてないの?」
「あっ・・・。生まれる前に人生の青写真を作るって・・・。
じゃ、この課題も生まれる前に私が決めてきたことなんだ!」
「そういうこと。理解した?」
「じゃ、こうして今、私が混乱してることもってこと?」
「混乱するかどうかは、今のミウちゃんの話で、混乱するってことまでは
決めてきたワケじゃないと思うよ(笑)」
「そっか・・・。生まれてくる前のことは覚えてないんだもんね。
だから、どんな反応をするのかは、生まれてみて、
経験してみなきゃ分かんないってことだ」
「そう!飲み込み早いね♪」
「なるほど・・・。えっ、ちょっと待って。私がアトラン国に居た頃は、
守護天使が8人付いてたんでしょ?っていうことは、
今後、残りの6人が私の前に何らかの形で現れるってこと?」
「それは知らない。8人全員に召集がかかったかどうかまでは知らないんだよ」
「でも、レオンくんが人間になって、私の前に現れたことは知ってたじゃない!」
「あ~、天界でレオンと一緒に居た時にアトランティーナに声を掛けられたから、
レオンのことは知ってた。でも、その後、誰に声を掛けたのか、
俺たちに声を掛ける前に誰かに声を掛けたのか、掛けてないのかまでは知らない」
「なんで?だって、気にならない?」
「別に、気にならなかったけど・・・」
「そういうものなんだぁ・・・」
「で、元気なかったのって、レオンが原因なの?」
「う~ん・・・そう・・かな・・・」
「なんか、歯切れ悪いねぇ。らしくないでしょ。
俺は、何でも言っちゃう方だから、何でも言ってくれて大丈夫だよ」
「なんか・・・」
「自分の中に認めたくない感情があったりするんじゃないの?」
「私の心の中、見えるの?」
「今は肉体持ってるから、そこまでじゃないけど、普通の人間よりは
見える方かもしれないね。でも、今のは、見えたから言ったんじゃなくて、
ミウちゃんを見てて思ったことだよ」
「そうだね。なんか・・・。もうっ!こういうウジウジした感じ、ホント、イヤ!
ぶっちゃけちゃうね。聞いてくれる?」
「もちろん!だって、話を聞くために、
今、こうして一緒にいるんじゃなかったっけ?」
「そうだよね」
「うん、そうだよ。ぶっちゃけちゃえ、ぶっちゃけちゃえ!
その方が絶対、楽になるから」
「うん、ありがとう。あのね、私、レオンくんのことを
好きになりかけてたみたいなの。
それで、レオンくんとアトランティーナのことを嫉妬したみたい。
っていうか、アトランティーナに嫉妬したのかも・・・。
アトランティーナは、キレイだし、何でも出来るし、
それに比べたら、私なんてって思っちゃって・・・。
あと、私、恋愛って頭の悪い女が夢中になるもんだと思ってたみたいでね。
今の私、レオンくんのことで、自分の感情もコントロール出来なくなっちゃって、
そんな頭の悪い女になっちゃってるってことが許せないって思ってるみたい。
それから、レオンくんが私の守護天使の一人だって言うから、
私が生まれた時からレオンくんは、私の傍に居て、私を見ていたワケで、
私の悪いとことかも全部知ってるってことが、気まずかったっていうか、
取り繕うことが出来ないことに対する苛立ちみたいなもの?
それが、イヤだったのかも。
そんなこんなで、頭の中がグチャグチャになっちゃって、
今、アトランティーナと一緒に住んでるんだけど、
どんな顔して家に帰ったら良いのか分かんなくなっちゃって、
とりあえず、気持ちを整理して、落ち着かせなきゃって思ってたの。
でも、どうしたら、気持ちの整理がつくのか分かんなくて、
困ってた時に、声を掛けてもらったって感じ」
「スッキリした?」
「うん、少し・・・」
「それは、良かった♪そうだね・・・。難しく考え過ぎなんじゃない?
自分で、面倒にしちゃってるよ。もっとシンプルに考えてみたら良いと
思うけど、どうかな?」
「シンプルって?」
「まずは、レオンのこと。好きになりかけてたって言ってたけど、
もう好きになっちゃってるんじゃないの?そこに抵抗があるんでしょ?
別に悪いことじゃないんだから、好きになってるってことを
受け容れちゃえば良いんじゃない?まるごと認めちゃったら、
少しは楽になって、次に進めると思うよ。
それと、アトランティーナとレオンのこと、嫉妬してるって言ってたけど、
レオンが聞いたら、ぶっ倒れちゃうよ(笑)
アトランティーナは、俺らにとってそういう対象では、全くもってないから(笑)
でも、アトランティーナがキレイで、何でも出来るっていうのは分かる。
そのアトランティーナと古くからの知り合いだってことに
ジェラっちゃったんだよね?その嫉妬っていう感情が気に入らないんでしょ?
でもね、誰だって、自分より優れている人を見たら、羨ましいって思うのは、
当然のこと。その羨ましいっていう気持ちをバネにして、
アトランティーナを目標にして、努力とかすれば良いだけの話じゃない。
嫉妬はダメっていう決めつけが良くないんだよ。嫉妬も使いようってこと。
「アトランティーナに嫉妬してる」って本人に話してごらんよ。
おそらく、喜ぶと思うよ。あの人、素直だから♪
あとね、恋愛は、おバカさんだけがするもんじゃないよ(笑)
だって、神さまが創ったツールなんだから。
神さまは、人間が幸せになるために様々なツールを創ったの。
その一つが恋をするってことだから。
それに、何で恋をすることが課題になったのか、聞いてるでしょ?
ちゃんと意図があって、アトランティーナは課題にしたんだよ。
恋をすることで、ミウちゃんに次のステップに進んで欲しかったからね。
でも、こうやって、悩み始めたってことは良い傾向だと思うよ。
最後に、レオンが現在の守護天使じゃないってことは、さっき話したから、
分かったよね?だから、ミウちゃんが小さい時におねしょしたとか、
洋服を着る時、後ろと前を逆に着ちゃったとか、
レオンは知らないから大丈夫だよ(笑)」
「そういうことじゃなくて(笑)でもね・・・はぁ~。
なんか、一気に気が抜けちゃった。だって、守護天使がどうのとかって、
話せないし、話しても分かんないだろうし、『頭おかしいヤツ』って
思われるだけだろうだから、どうしようかって思ってたの。
だから、先に言ってくれて良かった。お陰で、ぶっちゃけられたから(笑)」
「えっ、それなのに、俺の誘いに乗ってくれたの?」
「うん、頭では止めてたと思うんだけど、私の意識とは別のところが、
背中を押してたっていうか・・・。よく分かんないけど、そんな感じ。
だから、勇者になった気分とか、冒険って言ったんだよね(苦笑)」
「なるほどね。それで、誘いに乗って良かったのかな?
俺、少しは役に立てた?」
「はい、もちろん。ありがとうございます」
「ずっと、心の中に置いておくと、どんどん悪い方に膨らんじゃうから、
早めに吐き出した方が良いんだよね。
話してみると『あれっ?大したことじゃないじゃん』って思わなかった?」
「思った!」
「でしょ?そういうもんだから♪」
「ホント、助かりました」
「ね、なんで、話し終わった途端に敬語になるワケ?」
「あっ、ほら、元々は天使さんだし」
「えっ、だって、話す前は敬語じゃなかったでしょ?」
「えっ、そうでしたっけ?」
「はい、そうでした。あのさ、敬語とか使わなくて良いから。逆に使わないで。
なんか、近距離から遠距離に飛ばされたみたいで悲しくなるから」
「あはっ、そういうもん?」
「そういうもんですよ。あとね、忘れてると思うから、言っとくけど、
俺もミウちゃんの元守護天使で、立ち位置としてはレオンと同じなのね。
だから、俺もミウちゃんの恋愛相手の候補だから」
「あっ、そっか。そうだね」
「そうだよ~。忘れてもらっちゃ困りますよ、お嬢さん」
「あはは、でも、なんか、そういう感じしないね」
「すみませんね。俺はレオンと違って、色気がないもんで」
「えっ、レオンくんって色気あるかなぁ?」
「あるでしょ!だって、レオンが傍に来たら、ドキッとしない?」
「あ~、するする!」
「でも、俺が近づいてもドキッとしないでしょ?」
「あ~・・・。そうだね(笑)」
「そこは否定するとこだから!(笑)もう、やる気なくすよなぁ~」
「ごめん、ごめん。でも、レオンくんより話しやすいし、一緒に居て、楽しいよ」
「それって、褒められてる気がしないんだよね、男としては。
だって、どんなに仲良くなっても、友達以上恋人未満って位置に
おさまっちゃうんだよ、俺みたいなのは。悲しいよね、なんか」
「そんなことないでしょ!」
「じゃ、ミウちゃんは、俺と恋愛しようと思う?」
「それは・・・。今はまだ、分かんないよ。でも、また会いたいとは思うよ」
「OK!その言葉、嬉しいね。じゃ、今度、デートしようよ」
「別に・・・良いけど・・・」
「じゃ、いつにする?会社が休みの日が良いよね?」
「うん。っていうか、現在、レオンくんとハヤトくんが現れてるじゃない?
これからもまた、私の元守護天使が現れるのかなぁ?」
「さあね。さっきも話したけど、アトランティーナが何人に声掛けてるかは
知らないから。でもさ、それはそれで楽しんじゃえば良いんじゃない?
ミウちゃんにモテ期が到来したってことでさ」
「でもね・・・そこもなんか引っかかるんだよね」
「何が?」
「だって、アトランティーナに言われて、私のことを好きになるように
仕向けられてるのって、なんか違う気がするんだよね」
「バカ言っちゃあ、いけねぇよ。アトランティーナに言われたから、
ミウちゃんのことを好きになるなんてことは、断じてないから!
アトランティーナに言われたのは、ミウちゃんが、恋愛という課題に
取り組むために力を貸して欲しいって言われただけ。
ミウちゃんのことを好きになってくれとか、ミウちゃんの恋人になってくれとか、
言われたワケじゃないの。
レオンもそうだと思うけど、ミウちゃんを見てて、守護天使として
見守ってる時とは、目線が違うんだよ。その違った目線で、ミウちゃんを見ると
好きになっちゃう可能性が大きいってこと。
だから、レオンも俺もミウちゃんに興味津々だし、これから現れるかもしれない
元守護天使たちもミウちゃんに会って、接したら、俺たちと同じように
興味を持つだろうなって思うワケ。
だから、ミウちゃんにモテ期が到来するって言ったの。
あっ、忘れてるかもしれないけど、アトラン国に居た頃って、
天使とか、妖精とか、アセンデッド・マスターとか、その辺に居たでしょ?
レオンも俺もその辺っていうか、ミウちゃんの傍だけど、居たんだよ。
だから、チェリーのことも知ってるしね。ちゃんと姿も見せてたから、
ミウちゃんとは初対面ではないんだよ。
ミウちゃんの見た目は、当時とは違うけど、俺たちは同じだから。
まぁ、今は、背中に翼がないから、全く同じってワケじゃないけどね(苦笑)」
「えっ、そうなんだ!なんか、色々な存在、現代ではおとぎ話にしか
登場しない存在がたくさん居たことは覚えてるけど、
自分の守護天使のことは覚えてないかも・・・。ごめんね」
「いいや、謝らなくて良いよ。だって、その方が新鮮で良いじゃない」
「前向きだよね(笑)」
「そうだよ!どんなことでも、自分の気持ちがハッピーになることを
選ばなきゃっ!人生、楽しんだもん勝ちでしょ」
「あっ、それ、アトランティーナに出会った、最初の頃に言われたわ。
日常的なことになってたのに、いつの間にか忘れてた(苦笑)」
「ほらね、ちょっと誰かに恋心を抱くと、普段、出来ていたことが
出来なくなるってことが起こるんだよ。恋をするとエゴが突っ走って、
周りのことが見えなくなるからね。だから、恋をしても、恋をしていなくても、
自分の真ん中にブレない軸を立てていられるような訓練が必要ってワケだ。
そのために俺たちが遣わされたんだよ。だから、ミウちゃんは、
自分の成長のために遠慮なく、俺たちを使ってくれれば良いんだよ」
「うん、分かった。ありがとう!でも、今は、どうやって使ったら良いのか
分かんないけどね(笑)」
「大丈夫。そのうち、分かるようになるから。焦らなくて良いよ。
それより、この後、誰が来るんだろう?ちょっと楽しみだね。
みんな揃ったら、久しぶりだし、同窓会でも開こうかなぁ(笑)」
「じゃ、その時は私も呼んでよ!」
「ダメだよ!男同士のナイショの話もするんだから(笑)」
「なんか、ヤラシイね」
「ばっかだなぁ。男同士のナイショの話って言って、
すぐにやらしいことを想像するミウちゃんの方がヤラシイでしょ(笑)」
「そ、そんなことないもん!」
「あ~、赤くなってるぅ~。ヤ~ラシイ(笑)」
「もうっ!」
「どう?元気になった?」
「うん!もう大丈夫。ちゃんとアトランティーナにも会える」
「良かった。じゃ、俺は役に立ったのかな?」
「うん!めっちゃ役に立ったよ。ありがとう」
「それは、それは、どういたしまして。じゃ、連絡先、交換しようよ。
その方が会いやすいでしょ?それに、今度、会社が休みの日にデートするし♪」
「あっ、そうだね。交換しよう!」
「はい、じゃ、これが俺の連絡先ね」
「ありがとう。じゃ、掛けるね。え~っと・・・。鳴ってる?」
「ちょっと待って・・・あっ、来た!」
「それが私の番号だから、ちゃんと登録しといてね」
「もっちろん♪」
「じゃ、今日はありがとう。なんか、ハヤトくんのお店に入った時が、
もう何年も前のことみたいに感じるから不思議。それに久しぶりに楽しかった♪」
「そっか。そうだよね。お店に入って来た時は、マジで心配だったもんなぁ(汗)
元気になってくれて、本当に良かったよ。じゃ、またな」
「うん。またね」
ハヤトくんにも言ったけど、午前中のことが、まるで何年も前のことのように
感じる。たった、数時間前のことなのにね。人の心って、こんなに早く
変わることが出来るんだって、また、新たな発見だったな。
それと・・・アトランティーナとの約束を守ると良いことが起こる。
これは、前から変わらないね。ハヤトくんに誘われた時、頭で考えてたら、
間違いなく、断ってたもん。でも、【自分の直感、感情に素直になる】
ってことがあったから、心のままに、身体が動くままに任せたお陰で、
こんなに元気になれたし、スッキリも出来た。
良かったぁ。あのまま旅行に行かなくて(笑)逃げ出さなくて、
ほんの少しだけど、勇気を出して、本当に良かった。
でも、明日は会社、休んじゃおうかな♪
アトランティーナとゆっくり過ごしたい、今は、そんな気分なんだもん。
<次回へ続く>
これからどうするんだ?な~んて、他人事みたいなことを
言ってるっていうか、思ってる場合じゃない。
だって、自分のことなんだから。
でも、不思議なことに『何、やってるんだ、私!?』って思いながらも
足だけは前に進んでるんだよね。気持ちと身体の動きがリンクしない。
こんなことってあるんだ。初めて知ったかも(汗)
あっ、これって・・・。アトランティーナが言ってたことなのかも!?
「私は何をしたら良いの?」って聞いた時、
「何もしなくて良いわ。ただ、自分の直感、感情に素直になるということだけ、
意識してくれていればOKよ」
ってアトランティーナ、言ってたよね?あの時は、よく分かんなかったけど、
もしかして、こういうことなのかも!?だから、頭はグチャグチャで、
自分が何やってるのか分かんないけど、身体は勝手に動いてるのかも。
そもそも、よく知らない人に誘われて、どっかに行くとか、
今までの私だったら考えられないもんね。
人をコントロールしてるのは、頭だけじゃないんだ!人の動きっていうか、
行動って、頭でしか、コントロール出来ないって思ってたけど、
無意識の領域でも人をコントロールすることが出来るんだね。
それに、頭でコントロールするよりも無意識の領域でコントロールした方が、
もしかしたら、上手く行くっていうか、前に進めるのかもしれない。
そりゃそうか・・・。だって、頭って、生まれてきてから
今までの経験則でしかコントロール出来ないけど、無意識の領域は、
もっとずっと前の記憶や経験が蓄積されてるんだから、当然なんだよね(苦笑)
だって、選択肢の量が全然、違うんだもんね。
「あのぅ・・・。ずっと無言なんですけど、大丈夫ですか?」
「あっ、ごめんなさい。なんか、色々あり過ぎて・・・。
あと・・・いつもっていうか、今までの私なら、しないようなことをしてて、
ちょっと混乱気味なんです(汗)」
「そっかぁ・・・。でも、たまには思い切ったことをしてみるのも
悪くないと思いますよ!じゃ、どこでお話ししましょうか?
お店に入った方が良いですか?それとも公園のベンチとかの方が
話しやすいですかね?」
「う~ん・・・何にも考えないで、出てきちゃったから・・・。
どっちの方が話しやすいんだろう?」
「そうですねぇ・・・。お店だったら、空いてる方が良いですよね。
あと、隣の席が近すぎない方が話しやすいかもです」
「確かに!でも、そういうお店、どこか知ってます?」
「あっ、一軒、思い当たる店があります!コーヒー専門店なんで、
今の時間だったら、まだ空いてるんじゃないかな?
まだ、15時前ですもんね。会社が終わる頃だと、会社帰りのサラリーマンで、
結構、混んじゃうんですけどね。そこでも良いですか?」
「はい、もちろん。私、コーヒー好きだから、コーヒー専門店って、魅力的です」
「良かった♪じゃ、ここからそんなに遠くないので、そこに行きましょう!
で、もし、店の中を覗いて、混んでるようだったら、他の店を探しましょう」
「はい!」
「自己紹介は、落ち着いてからで良いですよね?」
「ええ。大丈夫です」
こうして、彼が言うコーヒー専門店に向かったんだけど、
たったこれだけの会話で、なぜか、さっきまでのグチャグチャな感じが
落ち着いて、ちょっとだけ楽しくなってきてる自分を見つけたの。
なんか・・・自分のことなのに、全然、分かんなくなっちゃった(苦笑)
『いったい、私って何者なの!?』って感じよ(笑)
お店に到着して、中を覗いてみたら、彼の言う通り、
ほとんどお客さんが居なくて、お店の中も照明を少し落としてあって、
なんか落ち着けそうな雰囲気。
「ここなんですけど、どうですか?」
「うん、落ち着けそうで、良いと思います。
なんか、眠くなっちゃいそうですね(笑)」
「それだけリラックスできる場所なら、話しやすいかもですね。
じゃ、ここに入りましょう」
「はい!」
お店に入って、一番奥のソファ席に座った。ソファ席って言っても
大きな席じゃなくて、テーブルが壁に寄せてあって、
L字にソファが置いてある感じ。お店の隅っこって感じかな。
子供の頃から、隅っこって大好きだったんだよね(笑)
そのL字に置いてある小さめのソファにそれぞれ、座ったって感じ。
対面よりも話しやすいでしょ。
席に座ると、すぐにお店の人が来てメニューを置こうとしたけど、
私も彼も注文するものが決まってたから、メニューを置かれる前に
注文しちゃった。私は、マンデリン、彼はコロンビアを注文したんだ。
お店の人が下がると、すぐに彼が話し始めた。
「いやぁ~、来てくれて良かった。断られるんじゃないかって思ってたんで」
「いつもの、っていうか、今までの私だったら、間違いなく断ってたと思います」
「えっ、じゃ、なんで、今回は一緒に来てくれたんですか?
あっ、分かった!俺がイケメンだったからでしょ?(笑)」
「そうなんですよ!って、そんなワケないでしょ(笑)
なんか、今までだったらしないことをしてみようかなって思ったんですよね」
「なんかそれ、良いですね。ずっと同じことしかしないと、
つまんない人になっちゃいますもんね。いつもとは違うことをしてみると、
意外な発見があったり、今まで知らなかった自分に出会えたりするから。
俺、そういうの好きです」
「気分は、勇者っていうか、なんか、冒険してる感じ。
ちょっと大袈裟かもしれないけど」
「良いじゃないですか、勇者!カッコイイっすね(笑)」
「バカにしてます?」
「いえいえ、バカになんかしてないですよ。
なんか、ちょっとワクワクするっていうか、楽しくて良いじゃないですか」
そんなバカな話をしてたら、注文したコーヒーが運ばれてきた。
お店全体に広がるコーヒーの香りも良いんだけど、
カップから立ち昇る香りに思わずウットリしてしまう。
ストレートのコーヒーを飲む時は、最初のひと口はブラックで飲んでみるの。
うん、このマンデリン合格。私の好きなマンデリンの味だ♪
「カフェラテ好きなのに、ブラックですか?」
「あっ、ううん。ストレートだから。ストレートコーヒーを飲む時は、
最初のひと口だけブラックで飲むの。その後、砂糖とミルクを入れるんだ」
「なんか、コーヒー通っぽいですね」
「そんなことないですよ。ただ、そのコーヒーの味を確かめたいだけなんで。
ストレートコーヒーを飲む機会って少ないでしょ?だから」
「本当にコーヒーが好きなんですね」
「うん、コーヒーは好き。私は小さい時に母が亡くなって、
父が育ててくれたんだけど、他の家は子供にコーヒー飲ませないでしょ?
でも、ウチの父は、飲ませてくれたの。
だから、コーヒーは、子供の頃から大好きだった♪」
「へぇ~、珍しいですね。
でも、思うんですけど、インスタント食品とか、カップ麺食べさせるより、
コーヒー飲ませた方が身体に害はないと思うんですよね」
「確かに!それ、言えてるね」
「ところで、自己紹介まだでしたよね?
俺は、篠崎 颯斗って言います。
歳は、龍崎 礼音と同じ年だから、ミウちゃんより1個上かな。
俺のことは、ハヤトって呼んでくれれば良いよ」
「えっ、ちょっと待って。
レオンくんのこと、いや、私のこと、知ってるの!?」
「うん、知ってるよ。久遠 美雨さんだよね?」
「ってことは・・・あなたも私の守護天使の一人ってこと!?」
「う~ん、厳密に言うと今は違うっていうか・・・。
レオンは、なんて言ったの?」
「私には7人の守護天使が付いていて、自分は、その中の一人だって言ってた」
「あ~、アイツはいつもそうなんだよなぁ。言葉が足りないっていうか・・・・。
ねぇ、考えてみて。今のミウちゃんに7人の守護天使が付いてるっていうのは
本当だけど、その守護天使が人間になってミウちゃんの前に現れたら、
ミウちゃんの守護天使が一人減ることになるよね?それって良いことだと思う?」
「あっ、言われてみればそうだよね。
でも、それが良いか悪いかは、私には分かんないよ」
「そっかぁ・・・。だよね(苦笑)それは、良いことではないの。
だから、レオンも俺も過去、ミウちゃんがアトラン国に居た時に
ミウちゃんの守護天使をしてたの。だから、今の守護天使は、また別なわけよ。
あとね、アトラン国に居た頃のミウちゃんには、8人の守護天使が付いてたの。
7人っていうのは、今の話だから」
「えっ、でもね、レオンくんは、私の守護天使の一人だから、
もしかしたら私以上に私のことを知ってるかもしれないって
言ってたんだけど・・・。アトラン国に居た頃の守護天使だったら、
今の私のことをそんなに知ってるはずないんじゃない?」
「う~ん・・・。基本的にスピリットは変わらないワケ。
だから、アトラン国に居た時のミウちゃんと今のミウちゃんの基本的なところは
変わらないから、ミウちゃんのことをミウちゃん以上に知ってるよっていうことを
言いたかったんだと思うよ。
今のミウちゃんが何を経験して、どんな子になったのかまでは、
アイツも知らないはず。俺だって知らないしね。
アイツさ、言葉が足りないんだよね。だから、こうやって混乱させちゃうワケよ。
ホント、困ったヤツだよね(苦笑)」
「っていうことは、あなたもアトランティーナのことを知ってるんだよね?」
「もっちろん!だって、彼女から招集がかかって人間になったワケだから」
「じゃ、あなたも私の課題のために呼ばれたってこと?」
「そう。あっ、でも最近の話じゃないよ。
だって、ミウちゃんより1個上なんだから、ミウちゃんが生まれる前に
生まれたってことになるでしょ?」
「そうだけど・・・。じゃ、私が今の年齢で、今の課題に取り組むってことは、
生まれる前から決まってたってこと?」
「そうだよ。えっ、アトランティーナから聞いてないの?」
「あっ・・・。生まれる前に人生の青写真を作るって・・・。
じゃ、この課題も生まれる前に私が決めてきたことなんだ!」
「そういうこと。理解した?」
「じゃ、こうして今、私が混乱してることもってこと?」
「混乱するかどうかは、今のミウちゃんの話で、混乱するってことまでは
決めてきたワケじゃないと思うよ(笑)」
「そっか・・・。生まれてくる前のことは覚えてないんだもんね。
だから、どんな反応をするのかは、生まれてみて、
経験してみなきゃ分かんないってことだ」
「そう!飲み込み早いね♪」
「なるほど・・・。えっ、ちょっと待って。私がアトラン国に居た頃は、
守護天使が8人付いてたんでしょ?っていうことは、
今後、残りの6人が私の前に何らかの形で現れるってこと?」
「それは知らない。8人全員に召集がかかったかどうかまでは知らないんだよ」
「でも、レオンくんが人間になって、私の前に現れたことは知ってたじゃない!」
「あ~、天界でレオンと一緒に居た時にアトランティーナに声を掛けられたから、
レオンのことは知ってた。でも、その後、誰に声を掛けたのか、
俺たちに声を掛ける前に誰かに声を掛けたのか、掛けてないのかまでは知らない」
「なんで?だって、気にならない?」
「別に、気にならなかったけど・・・」
「そういうものなんだぁ・・・」
「で、元気なかったのって、レオンが原因なの?」
「う~ん・・・そう・・かな・・・」
「なんか、歯切れ悪いねぇ。らしくないでしょ。
俺は、何でも言っちゃう方だから、何でも言ってくれて大丈夫だよ」
「なんか・・・」
「自分の中に認めたくない感情があったりするんじゃないの?」
「私の心の中、見えるの?」
「今は肉体持ってるから、そこまでじゃないけど、普通の人間よりは
見える方かもしれないね。でも、今のは、見えたから言ったんじゃなくて、
ミウちゃんを見てて思ったことだよ」
「そうだね。なんか・・・。もうっ!こういうウジウジした感じ、ホント、イヤ!
ぶっちゃけちゃうね。聞いてくれる?」
「もちろん!だって、話を聞くために、
今、こうして一緒にいるんじゃなかったっけ?」
「そうだよね」
「うん、そうだよ。ぶっちゃけちゃえ、ぶっちゃけちゃえ!
その方が絶対、楽になるから」
「うん、ありがとう。あのね、私、レオンくんのことを
好きになりかけてたみたいなの。
それで、レオンくんとアトランティーナのことを嫉妬したみたい。
っていうか、アトランティーナに嫉妬したのかも・・・。
アトランティーナは、キレイだし、何でも出来るし、
それに比べたら、私なんてって思っちゃって・・・。
あと、私、恋愛って頭の悪い女が夢中になるもんだと思ってたみたいでね。
今の私、レオンくんのことで、自分の感情もコントロール出来なくなっちゃって、
そんな頭の悪い女になっちゃってるってことが許せないって思ってるみたい。
それから、レオンくんが私の守護天使の一人だって言うから、
私が生まれた時からレオンくんは、私の傍に居て、私を見ていたワケで、
私の悪いとことかも全部知ってるってことが、気まずかったっていうか、
取り繕うことが出来ないことに対する苛立ちみたいなもの?
それが、イヤだったのかも。
そんなこんなで、頭の中がグチャグチャになっちゃって、
今、アトランティーナと一緒に住んでるんだけど、
どんな顔して家に帰ったら良いのか分かんなくなっちゃって、
とりあえず、気持ちを整理して、落ち着かせなきゃって思ってたの。
でも、どうしたら、気持ちの整理がつくのか分かんなくて、
困ってた時に、声を掛けてもらったって感じ」
「スッキリした?」
「うん、少し・・・」
「それは、良かった♪そうだね・・・。難しく考え過ぎなんじゃない?
自分で、面倒にしちゃってるよ。もっとシンプルに考えてみたら良いと
思うけど、どうかな?」
「シンプルって?」
「まずは、レオンのこと。好きになりかけてたって言ってたけど、
もう好きになっちゃってるんじゃないの?そこに抵抗があるんでしょ?
別に悪いことじゃないんだから、好きになってるってことを
受け容れちゃえば良いんじゃない?まるごと認めちゃったら、
少しは楽になって、次に進めると思うよ。
それと、アトランティーナとレオンのこと、嫉妬してるって言ってたけど、
レオンが聞いたら、ぶっ倒れちゃうよ(笑)
アトランティーナは、俺らにとってそういう対象では、全くもってないから(笑)
でも、アトランティーナがキレイで、何でも出来るっていうのは分かる。
そのアトランティーナと古くからの知り合いだってことに
ジェラっちゃったんだよね?その嫉妬っていう感情が気に入らないんでしょ?
でもね、誰だって、自分より優れている人を見たら、羨ましいって思うのは、
当然のこと。その羨ましいっていう気持ちをバネにして、
アトランティーナを目標にして、努力とかすれば良いだけの話じゃない。
嫉妬はダメっていう決めつけが良くないんだよ。嫉妬も使いようってこと。
「アトランティーナに嫉妬してる」って本人に話してごらんよ。
おそらく、喜ぶと思うよ。あの人、素直だから♪
あとね、恋愛は、おバカさんだけがするもんじゃないよ(笑)
だって、神さまが創ったツールなんだから。
神さまは、人間が幸せになるために様々なツールを創ったの。
その一つが恋をするってことだから。
それに、何で恋をすることが課題になったのか、聞いてるでしょ?
ちゃんと意図があって、アトランティーナは課題にしたんだよ。
恋をすることで、ミウちゃんに次のステップに進んで欲しかったからね。
でも、こうやって、悩み始めたってことは良い傾向だと思うよ。
最後に、レオンが現在の守護天使じゃないってことは、さっき話したから、
分かったよね?だから、ミウちゃんが小さい時におねしょしたとか、
洋服を着る時、後ろと前を逆に着ちゃったとか、
レオンは知らないから大丈夫だよ(笑)」
「そういうことじゃなくて(笑)でもね・・・はぁ~。
なんか、一気に気が抜けちゃった。だって、守護天使がどうのとかって、
話せないし、話しても分かんないだろうし、『頭おかしいヤツ』って
思われるだけだろうだから、どうしようかって思ってたの。
だから、先に言ってくれて良かった。お陰で、ぶっちゃけられたから(笑)」
「えっ、それなのに、俺の誘いに乗ってくれたの?」
「うん、頭では止めてたと思うんだけど、私の意識とは別のところが、
背中を押してたっていうか・・・。よく分かんないけど、そんな感じ。
だから、勇者になった気分とか、冒険って言ったんだよね(苦笑)」
「なるほどね。それで、誘いに乗って良かったのかな?
俺、少しは役に立てた?」
「はい、もちろん。ありがとうございます」
「ずっと、心の中に置いておくと、どんどん悪い方に膨らんじゃうから、
早めに吐き出した方が良いんだよね。
話してみると『あれっ?大したことじゃないじゃん』って思わなかった?」
「思った!」
「でしょ?そういうもんだから♪」
「ホント、助かりました」
「ね、なんで、話し終わった途端に敬語になるワケ?」
「あっ、ほら、元々は天使さんだし」
「えっ、だって、話す前は敬語じゃなかったでしょ?」
「えっ、そうでしたっけ?」
「はい、そうでした。あのさ、敬語とか使わなくて良いから。逆に使わないで。
なんか、近距離から遠距離に飛ばされたみたいで悲しくなるから」
「あはっ、そういうもん?」
「そういうもんですよ。あとね、忘れてると思うから、言っとくけど、
俺もミウちゃんの元守護天使で、立ち位置としてはレオンと同じなのね。
だから、俺もミウちゃんの恋愛相手の候補だから」
「あっ、そっか。そうだね」
「そうだよ~。忘れてもらっちゃ困りますよ、お嬢さん」
「あはは、でも、なんか、そういう感じしないね」
「すみませんね。俺はレオンと違って、色気がないもんで」
「えっ、レオンくんって色気あるかなぁ?」
「あるでしょ!だって、レオンが傍に来たら、ドキッとしない?」
「あ~、するする!」
「でも、俺が近づいてもドキッとしないでしょ?」
「あ~・・・。そうだね(笑)」
「そこは否定するとこだから!(笑)もう、やる気なくすよなぁ~」
「ごめん、ごめん。でも、レオンくんより話しやすいし、一緒に居て、楽しいよ」
「それって、褒められてる気がしないんだよね、男としては。
だって、どんなに仲良くなっても、友達以上恋人未満って位置に
おさまっちゃうんだよ、俺みたいなのは。悲しいよね、なんか」
「そんなことないでしょ!」
「じゃ、ミウちゃんは、俺と恋愛しようと思う?」
「それは・・・。今はまだ、分かんないよ。でも、また会いたいとは思うよ」
「OK!その言葉、嬉しいね。じゃ、今度、デートしようよ」
「別に・・・良いけど・・・」
「じゃ、いつにする?会社が休みの日が良いよね?」
「うん。っていうか、現在、レオンくんとハヤトくんが現れてるじゃない?
これからもまた、私の元守護天使が現れるのかなぁ?」
「さあね。さっきも話したけど、アトランティーナが何人に声掛けてるかは
知らないから。でもさ、それはそれで楽しんじゃえば良いんじゃない?
ミウちゃんにモテ期が到来したってことでさ」
「でもね・・・そこもなんか引っかかるんだよね」
「何が?」
「だって、アトランティーナに言われて、私のことを好きになるように
仕向けられてるのって、なんか違う気がするんだよね」
「バカ言っちゃあ、いけねぇよ。アトランティーナに言われたから、
ミウちゃんのことを好きになるなんてことは、断じてないから!
アトランティーナに言われたのは、ミウちゃんが、恋愛という課題に
取り組むために力を貸して欲しいって言われただけ。
ミウちゃんのことを好きになってくれとか、ミウちゃんの恋人になってくれとか、
言われたワケじゃないの。
レオンもそうだと思うけど、ミウちゃんを見てて、守護天使として
見守ってる時とは、目線が違うんだよ。その違った目線で、ミウちゃんを見ると
好きになっちゃう可能性が大きいってこと。
だから、レオンも俺もミウちゃんに興味津々だし、これから現れるかもしれない
元守護天使たちもミウちゃんに会って、接したら、俺たちと同じように
興味を持つだろうなって思うワケ。
だから、ミウちゃんにモテ期が到来するって言ったの。
あっ、忘れてるかもしれないけど、アトラン国に居た頃って、
天使とか、妖精とか、アセンデッド・マスターとか、その辺に居たでしょ?
レオンも俺もその辺っていうか、ミウちゃんの傍だけど、居たんだよ。
だから、チェリーのことも知ってるしね。ちゃんと姿も見せてたから、
ミウちゃんとは初対面ではないんだよ。
ミウちゃんの見た目は、当時とは違うけど、俺たちは同じだから。
まぁ、今は、背中に翼がないから、全く同じってワケじゃないけどね(苦笑)」
「えっ、そうなんだ!なんか、色々な存在、現代ではおとぎ話にしか
登場しない存在がたくさん居たことは覚えてるけど、
自分の守護天使のことは覚えてないかも・・・。ごめんね」
「いいや、謝らなくて良いよ。だって、その方が新鮮で良いじゃない」
「前向きだよね(笑)」
「そうだよ!どんなことでも、自分の気持ちがハッピーになることを
選ばなきゃっ!人生、楽しんだもん勝ちでしょ」
「あっ、それ、アトランティーナに出会った、最初の頃に言われたわ。
日常的なことになってたのに、いつの間にか忘れてた(苦笑)」
「ほらね、ちょっと誰かに恋心を抱くと、普段、出来ていたことが
出来なくなるってことが起こるんだよ。恋をするとエゴが突っ走って、
周りのことが見えなくなるからね。だから、恋をしても、恋をしていなくても、
自分の真ん中にブレない軸を立てていられるような訓練が必要ってワケだ。
そのために俺たちが遣わされたんだよ。だから、ミウちゃんは、
自分の成長のために遠慮なく、俺たちを使ってくれれば良いんだよ」
「うん、分かった。ありがとう!でも、今は、どうやって使ったら良いのか
分かんないけどね(笑)」
「大丈夫。そのうち、分かるようになるから。焦らなくて良いよ。
それより、この後、誰が来るんだろう?ちょっと楽しみだね。
みんな揃ったら、久しぶりだし、同窓会でも開こうかなぁ(笑)」
「じゃ、その時は私も呼んでよ!」
「ダメだよ!男同士のナイショの話もするんだから(笑)」
「なんか、ヤラシイね」
「ばっかだなぁ。男同士のナイショの話って言って、
すぐにやらしいことを想像するミウちゃんの方がヤラシイでしょ(笑)」
「そ、そんなことないもん!」
「あ~、赤くなってるぅ~。ヤ~ラシイ(笑)」
「もうっ!」
「どう?元気になった?」
「うん!もう大丈夫。ちゃんとアトランティーナにも会える」
「良かった。じゃ、俺は役に立ったのかな?」
「うん!めっちゃ役に立ったよ。ありがとう」
「それは、それは、どういたしまして。じゃ、連絡先、交換しようよ。
その方が会いやすいでしょ?それに、今度、会社が休みの日にデートするし♪」
「あっ、そうだね。交換しよう!」
「はい、じゃ、これが俺の連絡先ね」
「ありがとう。じゃ、掛けるね。え~っと・・・。鳴ってる?」
「ちょっと待って・・・あっ、来た!」
「それが私の番号だから、ちゃんと登録しといてね」
「もっちろん♪」
「じゃ、今日はありがとう。なんか、ハヤトくんのお店に入った時が、
もう何年も前のことみたいに感じるから不思議。それに久しぶりに楽しかった♪」
「そっか。そうだよね。お店に入って来た時は、マジで心配だったもんなぁ(汗)
元気になってくれて、本当に良かったよ。じゃ、またな」
「うん。またね」
ハヤトくんにも言ったけど、午前中のことが、まるで何年も前のことのように
感じる。たった、数時間前のことなのにね。人の心って、こんなに早く
変わることが出来るんだって、また、新たな発見だったな。
それと・・・アトランティーナとの約束を守ると良いことが起こる。
これは、前から変わらないね。ハヤトくんに誘われた時、頭で考えてたら、
間違いなく、断ってたもん。でも、【自分の直感、感情に素直になる】
ってことがあったから、心のままに、身体が動くままに任せたお陰で、
こんなに元気になれたし、スッキリも出来た。
良かったぁ。あのまま旅行に行かなくて(笑)逃げ出さなくて、
ほんの少しだけど、勇気を出して、本当に良かった。
でも、明日は会社、休んじゃおうかな♪
アトランティーナとゆっくり過ごしたい、今は、そんな気分なんだもん。
<次回へ続く>
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