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叶う願いと叶わない願い
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【神殿の儀式】と呼ばれる瞑想を始めたのは、
お昼過ぎくらいからだったんだけど、終わった時は、
もう夕方だったの。結構、長い時間、
私はアトラン国の神殿の中に居たことになるんだけど、
そこまで長く居たっていう実感はなかったんだ。
とにかく、気持ち良くて、穏やかで、本当に自分が
プリンセスになったような気分を味わえて、素直に嬉しかった。
自分は価値がないって、なんとなく子供の頃から
思っていたような気がする。「なんで?」って聞かれても
理由は分からない。でもね、もしかしたら、
みんな同じなのかもしれないって思ったの。
みんなっていうか、たくさんの人たちね。
何が同じかっていうと、何気なく毎日を過ごしているんだけど、
その中で、無意識のうちに、『自分には、大した価値はない』って
思うようになるんじゃないかなって。
例えば、思った通りに物事が進まなかったり、
願ったことがことごとく叶わなかったりする現実があるのに対して、
何でも出来て、何でも叶っている人がいたりすると、
『あの人と自分は違うんだ。あの人には価値があるけど、
自分には価値がないんだなぁ』って諦めにも似た感情が芽生えて、
それが心の中に根付いていくような気がした。
でもね、私、思ったんだけど、もしかしたら、何でも出来て、
何でも叶っている人なんて居ないんじゃないかなって思ったの。
おそらくだけど、出来ないことや叶わなかったことを見せないっていうか、
上手く気持ちを切り替えているから、周りの人が
気がつかないだけなんじゃないかなって思ったんだよね。
それとね、なんでだか分かんないけど、上手くいったことがあったとして、
自分のことって認めないっていうか、素直に喜べなくなってない?
上手くいったことがあっても、上手く行かないことを引き合いに
出しちゃうっていうか・・・。
あと、良いことがあったり、願いが叶っても、
『絶対に認めない!』みたいな感じで、断固として自分を
拒否しちゃってるような気がするんだよね(苦笑)
アトランティーナに出会う前の私は、そうだった気がするの。
アトランティーナに出会ってからも、褒められたことを
素直に受け取れなくて、ちょいちょい注意されちゃうのは、
長い間、自分の中に根付かせてしまった【自分には価値がない】って
いう思いからなんだと思うんだよね。
たぶん、私だけじゃなくて、誰でも上手くいくこともあれば、
いかないこともあるし、願い事だって、叶うこともあれば、
叶うこともあるんだと思う。
上手くいったことや叶ったことだけを覚えているようにすれば、
そこまで、自分に対して無力感や無価値感を抱かなくて済むと
思うんだけど、なぜか、上手くいったことや叶ったことじゃなくて、
上手くいかないことや叶わなかったことに意識を向けちゃうっていうか、
覚えてるのって、どうなんだろうって思うワケ。
わざわざ、自分には何も出来ない、大した価値がないって思う
エビデンスばかりを集めることに一生懸命になってるって、
変な話だなって思うんだけど、どう思う?あなたは違うのかなぁ?
私は、今回の神殿の儀式をやったことで、今までの自分が
とっても変に思えたんだよね(苦笑)
きっとね、私だけじゃなくて、みんな、プリンスであり、
プリンセスなんだと思う。誰かにそういう扱いをされなかったとしても、
自分だけは、自分のことをプリンスやプリンセスとして扱ってあげた方が
絶対に良いと思ったの。だって、その方が気分が良いし、何でも出来るし、
何でも叶うような気持ちになったから。
それでも、実際には、何でも出来るワケじゃないし、
何でも叶うワケではないと思う。でも、そういう時こそ、今までとは逆に
『出来ないこともあるよね』、『叶わないことだってあるよね』って、
声を掛けてあげれば良いんだと思った。
『いつもは出来るんだけど、今回は、出来なかった』、
『いつもだったら叶うんだけど、今回だけは叶わなった』って思うと、
『次は出来るよね』、『次は叶うよね』って思えるでしょ?
そう思ってた方が絶対に楽しいし、気分が軽くなるし、良いと思うんだよね。
「能天気だよね」とか、「おめでたいね」って言う人もいると思うけど、
能天気でも良いじゃん。おめでたくても良いじゃん。
だって、その方が毎日楽しくなるし、きっと、その方が良いことを
引き寄せやすくなるもん。ね、アトランティーナ、そうだよね?
「ミウ、自分の中で、ちゃんと整理が出来たみたいね。その通りよ。
今まで、どうしても抜けなかった、自分を卑下するクセから、
これで抜け出せそうね」
「うん。まだ、完全ではないかもしれないけど、自分を卑下するのって、
やっぱり変だと思った。どうして、そう思ったのかは
分かんないんだけどね(苦笑)」
「それは、ミウが整理したように、誰かと自分を比べていたことが
原因なんだと思うわ。ま、学校でも会社でも、評価をして
ランクづけすることが当たり前になってしまっているから、
それが当然のこととして受け容れられてしまうのは、
仕方のないことだというのは、理解できるわ。
しかもランクづけには、人数制限があるでしょ?
誰だって、上位ランクに入りたいと思うだろうし、その結果として、
無意識のうちに、自分と誰かを比べて、優劣を競うようになって、
先生や上司から良い評価を得ようとする。
そして、その他者からの評価を自分の評価として、
そのまま、何の疑いもなく、受け容れるようになるのよね。
でもね、人の評価ほど当てにならないものはないのよ。
同じことをしても、評価をする人によって結果が違うから」
「あっ、それ、分かる!学生の時、担任が変わったら、
評価が変わったってことあったもん。あと、会社でもそう。
上司が変わると査定が変わるんだよね(苦笑)
私は、いつも変わらないのにって、いつも思ってた」
「それは、仕方のないことね。人は、機械じゃないから。
どうしても自分の好き嫌いが評価に反映されてしまうのよ」
「そういうもんなんだろうね。私も今、チーフやってるけど、
純粋に仕事の出来不出来よりも、相性っていうか、指示しやすいとか、
そういう方を重視しちゃうもんね(苦笑)」
「だから、他者の評価なんて、当てにならないということよ。
自分の評価は自分しか出来ないの。というより、いつでも、
どんな時でも自分の味方でいることが何より大切なのよ」
「でも、それって、自分を甘やかすことにはならないの?」
「甘やかしても良いじゃない!なんで、甘やかしたらいけないのかしら?」
「えっ、だって・・・」
「自分に厳しい人が多すぎるのよ。少し甘やかすくらいが、
ちょうど良いって私は思うわよ。ミウもそう。もっと自分を
大事にして欲しいの。ミウがミウのことを大事にしないと、
誰もミウのことを大事に出来なくなってしまうわ」
「あっ、それって、エネルギーの法則だっけ?」
「そうよ。ミウがミウをプリンセスとして扱うようになったら、
それがミウを取り囲むエネルギーに伝わって、自然と誰もが、
ミウのことをプリンセスとして扱うようになるの。
でも、ミウが自分のことを雑用係として扱えば、
ミウの周りにいる人たちもミウのことを雑用係として扱うようになるのよ」
「ホントにシンプルで、分かりやすいよね」
「そうよ。それで、ミウはどちらが良いの?プリンセス?それとも、雑用係?」
「雑用係の方が気が楽かもしれないけど、どんどん卑屈に
なっちゃいそうだから、やっぱりプリンセスの方が良いかな(笑)」
「なぜ、卑屈になってはいけないと思うの?」
「だって、卑屈になっちゃったら、どんどん卑屈さに磨きを
かけるようなことを引き寄せちゃって、一生、文句をタラタラ
言いながら雑用係をすることになっちゃうでしょ?。
それはイヤだもん」
「そうね、その通りね。卑屈になれば、より卑屈になるようなことが
起こるようになるし、自分をプリンセスとして扱えば、よりプリンセスで
あることを自覚するようなことが起こるようになるものね」
「それはもう、しっかり入ってるから大丈夫!」
「そうみたいね。安心したわ」
「うん。私はプリンセスになる!だって、ハッピー・タイフーンの目に
なるってことは、影響力が必要ってことでしょ?
雑用係よりもプリンセスの方が影響力、強そうだしね(笑)」
「確かに!それは言えてるわね」
「ねぇ、アトランティーナ、一つだけ聞いても良いかな?」
「良いわよ。何かしら?」
「さっき整理してる時、実際には、何でも出来るワケじゃないし、
何でも叶うワケではないって思ったんだけど、それもまた変な話だなって
思ったの。だって、思ったことや考えたことは、
漏れなく現実になるワケでしょ?
上手く行かないとか、願い事が叶わないって思ってたら、
それはそうなると思うんだけど、『上手くいく!』、『叶う!』って
本気で信じてても、そうならないこともあるじゃない?
それは、どうしてなんだろうって思ったの。
だって、それって、宇宙の法則からハズレてるじゃん。ねぇ、なんで?」
「ミウは、生まれて来る前に天界で、今回の人生のアウトラインを
決めてきたっていう話は覚えてる?」
「うん、覚えてるよ」
「でも、生まれて来た時には、全部、忘れてしまっているということも
覚えているわよね?」
「うん、非効率だなとは思うけど、覚えてるよ」
「つまり、生まれて来る前に決めたことから逸れていることは叶わないし、
上手くいかないということなの。決めてきたことに沿ったことなら、
上手くいくし、どんなことでも叶うのよ」
「じゃあ、どんなに願っても、上手くいくって、自分に言い聞かせても、
自分が決めて来たことからハズレちゃったら、その通りには
ならないってこと!?」
「まぁ、そうなるわね」
「なんか、それも変だと思う。だって、生まれて来る前に
何を決めたのかなんて、分かんないもん!」
「そうなんだけど、ミウには、こんな経験はないかしら?
ミウが願ったけれど叶わなくて、その時は、悲しい思いとか、
悔しい思いをしたとしても、少し時間が経った時、
『あの時は、叶って欲しいと願ったけど、叶わなくて良かったんだ』
って思ったこと。あるんじゃない?」
「う~ん・・・。確かにあるかも・・・」
「そういうことよ。本当に必要なことは叶うし、上手くいくけど、
そうでないもの、むしろ、願った通りに事が運ばない方が良いことも
あるということ。この先に、どんなことが待ち受けているのか、
分からないでしょ?でも、宇宙は、知っているの。
だから、その人が本当に幸せになることなら叶えるし、
上手くいくように協力もしてくれるけど、そうでないことは、
その時、その人に恨まれようが、嫌われようが、その人が思ったようには
しないということ。それを意地悪と思うかどうかは、
その人次第ってことかしらね。ミウは、どう思う?」
「う~ん・・・。それは、宇宙の愛なんだと思う。
でも事前に分かってたら、もっと良いとも思う・・・かな」
「そのために、いつも自分を大切にして、自分と仲良くしておく必要があるのよ」
「えっ、どういうこと?」
「自分と仲良しだと、事前に分かるようになるの。前に直感のことを
話したことがあるでしょ?自分と仲良しでいると、より直感が鋭くなって、
ちゃんとミウにとって必要なことなのかどうかを教えてくれるようになるのよ」
「えっ、どんなふうに?」
「例えば、ミウが何かをしようとした時、それがミウにとって
良くないことだった時は、イヤな感じがするの。
逆に、ミウがやった方が良いことの場合、ミウが億劫だなと
思ったとしても自然と身体が動いて、気がついたらやってた、
ということが起こるのよ。もちろん、その時は宇宙からのサポートも入るから、
思いがけないくらい上手く事が運んでいくわね」
「なるほどね!じゃ、自分と仲良くして、自分の中で、
何を感じてるのかをチェックすれば良いんだ!」
「そういうこと。どう?それなら分かりやすいと思わない?」
「うん、分かりやすい」
「それには、自分のことを信用することが重要だと思わない?」
「確かに・・・。自分のことが信用できなかったら、
イヤな感じがあっても無視しちゃうかもしれないもんね。
逆に、身体が勝手に動いたとしても、無理矢理にでも
止めちゃうかも!?自分を信用することって、本当に大事なんだね。
あっ、でも、頭では迷ってるのに身体が勝手に動いちゃったってことは
あったかも!?あれなんだぁ・・・。
でも私、そんなに自分のこと信用してなかったけど、動いちゃってたよ」
「それだけ、ミウの直感力が強いってことね(笑)
でも、自分のことを信用していたら、スムーズに事が運んだとは思わない?」
「うん、確かに、そうかも。一応、身体の動きは止めなかったけどね(笑)
ただただ不思議だったことは覚えてる」
「もし、ミウが自分のことを全面的に信頼していたら、身体が勝手に動いた時、
戸惑わずに、率先して動くと思うの。そうすれば、本来、得る結果より、
もっと多くの、もっと良い結果を手に入れることが出来るでしょ?
だから、自分のことを信用することは大切なの。
それと、自分をプリンセスとして扱うこともね。ぜひ、この2つを
しっかりクリアしてください。
そうしたら、もっと恋に対しても前向きになれると思うわよ」
「そこにつながりますかぁ(笑)」
「当然でしょ(笑)だって、恋って色々なことを教えてくれる
最強のツールだから、しっかりマスターして欲しいわね」
「ふぅ~ん、そういうものなんだ、恋って」
「そうよ、単に浮かれるだけのものじゃないんだから。前にも話したけど、
恋をすることで、それまで気づかなかった自分のことを知ることが出来るわよ。
もしかしたら、『えっ、こんな一面があったの!?』って
ショックを受けることもあるかもしれないし、また逆に
『こんなことが出来たんだ!』って感動することもあるかもしれないわね。
そうやって、今まで知らなかった、気づかなかった自分の一面を知ることは、
楽しいことでもあるし、これからの人生に大いに役立ってくれると思うわよ」
「なんか、そう聞くと楽しみになってくるんだよねぇ。
アトランティーナって、ホント、私を載せるの、上手いよね」
「なんか、人聞きの悪い言い方しないでくれる?(笑)」
「でも、アトランティーナに上手く乗せられて、ここまで来たって
いうのも事実で、感謝してるよ。アトランティーナがいなかったら、
どんなことになってたんだか、想像するだけでも恐ろしいもん」
「まぁ、そこまでひどくはならなかったかもしれないけど、
今でもなんとなく毎日が過ぎて行って、毎日イライラして、最終的には、
『何がしたかったんだろう?』って、思うようになってたかもしれないわね」
「ほら!それが恐ろしいんだって(笑)今は、色々なことを知って、
覚えて、気がつけるようになって、本当に良かったと思ってる。
ホント、ありがとう、アトランティーナ。
それにプリンセス・ミウに出会えたのもアトランティーナのお陰♪
いつもステキなプリンセスでいられるように、
自分に優しく接していこうって思ってるよ」
「それって、ステキね☆じゃ、私もこれからは、ミウのこと、
<プリンセス>って呼んだ方が良いかしら(笑)」
「それは、ヤメて!だって、私よりアトランティーナの方が
お姫さまっぽいもん!あっ、でも、アトランティーナは、
プリンセスっていうより、クイーンだね。もしくは、女神の方が近いかも!?」
「まぁ!ありがとう、ミウ!
今夜は、ミウの好きなものを作ってあげるわ♪(笑)」
「大丈夫(笑)いつも好きなもの、美味しいものを
作ってもらってますから(笑)」
「あっ、そうだったわね(笑)あら、もう、こんな時間!?
楽しいことをしていると時間が経つのが早く感じるわね。
じゃ、コーヒー飲んで、少し休憩したら、ご飯の用意を始めようかしら」
「うん!じゃ、私、コーヒー淹れるね。あと、ご飯も一緒に作ろう」
「そうね。一緒に作った方が楽しいものね」
「うん!そうしよう!」
<次回へ続く>
お昼過ぎくらいからだったんだけど、終わった時は、
もう夕方だったの。結構、長い時間、
私はアトラン国の神殿の中に居たことになるんだけど、
そこまで長く居たっていう実感はなかったんだ。
とにかく、気持ち良くて、穏やかで、本当に自分が
プリンセスになったような気分を味わえて、素直に嬉しかった。
自分は価値がないって、なんとなく子供の頃から
思っていたような気がする。「なんで?」って聞かれても
理由は分からない。でもね、もしかしたら、
みんな同じなのかもしれないって思ったの。
みんなっていうか、たくさんの人たちね。
何が同じかっていうと、何気なく毎日を過ごしているんだけど、
その中で、無意識のうちに、『自分には、大した価値はない』って
思うようになるんじゃないかなって。
例えば、思った通りに物事が進まなかったり、
願ったことがことごとく叶わなかったりする現実があるのに対して、
何でも出来て、何でも叶っている人がいたりすると、
『あの人と自分は違うんだ。あの人には価値があるけど、
自分には価値がないんだなぁ』って諦めにも似た感情が芽生えて、
それが心の中に根付いていくような気がした。
でもね、私、思ったんだけど、もしかしたら、何でも出来て、
何でも叶っている人なんて居ないんじゃないかなって思ったの。
おそらくだけど、出来ないことや叶わなかったことを見せないっていうか、
上手く気持ちを切り替えているから、周りの人が
気がつかないだけなんじゃないかなって思ったんだよね。
それとね、なんでだか分かんないけど、上手くいったことがあったとして、
自分のことって認めないっていうか、素直に喜べなくなってない?
上手くいったことがあっても、上手く行かないことを引き合いに
出しちゃうっていうか・・・。
あと、良いことがあったり、願いが叶っても、
『絶対に認めない!』みたいな感じで、断固として自分を
拒否しちゃってるような気がするんだよね(苦笑)
アトランティーナに出会う前の私は、そうだった気がするの。
アトランティーナに出会ってからも、褒められたことを
素直に受け取れなくて、ちょいちょい注意されちゃうのは、
長い間、自分の中に根付かせてしまった【自分には価値がない】って
いう思いからなんだと思うんだよね。
たぶん、私だけじゃなくて、誰でも上手くいくこともあれば、
いかないこともあるし、願い事だって、叶うこともあれば、
叶うこともあるんだと思う。
上手くいったことや叶ったことだけを覚えているようにすれば、
そこまで、自分に対して無力感や無価値感を抱かなくて済むと
思うんだけど、なぜか、上手くいったことや叶ったことじゃなくて、
上手くいかないことや叶わなかったことに意識を向けちゃうっていうか、
覚えてるのって、どうなんだろうって思うワケ。
わざわざ、自分には何も出来ない、大した価値がないって思う
エビデンスばかりを集めることに一生懸命になってるって、
変な話だなって思うんだけど、どう思う?あなたは違うのかなぁ?
私は、今回の神殿の儀式をやったことで、今までの自分が
とっても変に思えたんだよね(苦笑)
きっとね、私だけじゃなくて、みんな、プリンスであり、
プリンセスなんだと思う。誰かにそういう扱いをされなかったとしても、
自分だけは、自分のことをプリンスやプリンセスとして扱ってあげた方が
絶対に良いと思ったの。だって、その方が気分が良いし、何でも出来るし、
何でも叶うような気持ちになったから。
それでも、実際には、何でも出来るワケじゃないし、
何でも叶うワケではないと思う。でも、そういう時こそ、今までとは逆に
『出来ないこともあるよね』、『叶わないことだってあるよね』って、
声を掛けてあげれば良いんだと思った。
『いつもは出来るんだけど、今回は、出来なかった』、
『いつもだったら叶うんだけど、今回だけは叶わなった』って思うと、
『次は出来るよね』、『次は叶うよね』って思えるでしょ?
そう思ってた方が絶対に楽しいし、気分が軽くなるし、良いと思うんだよね。
「能天気だよね」とか、「おめでたいね」って言う人もいると思うけど、
能天気でも良いじゃん。おめでたくても良いじゃん。
だって、その方が毎日楽しくなるし、きっと、その方が良いことを
引き寄せやすくなるもん。ね、アトランティーナ、そうだよね?
「ミウ、自分の中で、ちゃんと整理が出来たみたいね。その通りよ。
今まで、どうしても抜けなかった、自分を卑下するクセから、
これで抜け出せそうね」
「うん。まだ、完全ではないかもしれないけど、自分を卑下するのって、
やっぱり変だと思った。どうして、そう思ったのかは
分かんないんだけどね(苦笑)」
「それは、ミウが整理したように、誰かと自分を比べていたことが
原因なんだと思うわ。ま、学校でも会社でも、評価をして
ランクづけすることが当たり前になってしまっているから、
それが当然のこととして受け容れられてしまうのは、
仕方のないことだというのは、理解できるわ。
しかもランクづけには、人数制限があるでしょ?
誰だって、上位ランクに入りたいと思うだろうし、その結果として、
無意識のうちに、自分と誰かを比べて、優劣を競うようになって、
先生や上司から良い評価を得ようとする。
そして、その他者からの評価を自分の評価として、
そのまま、何の疑いもなく、受け容れるようになるのよね。
でもね、人の評価ほど当てにならないものはないのよ。
同じことをしても、評価をする人によって結果が違うから」
「あっ、それ、分かる!学生の時、担任が変わったら、
評価が変わったってことあったもん。あと、会社でもそう。
上司が変わると査定が変わるんだよね(苦笑)
私は、いつも変わらないのにって、いつも思ってた」
「それは、仕方のないことね。人は、機械じゃないから。
どうしても自分の好き嫌いが評価に反映されてしまうのよ」
「そういうもんなんだろうね。私も今、チーフやってるけど、
純粋に仕事の出来不出来よりも、相性っていうか、指示しやすいとか、
そういう方を重視しちゃうもんね(苦笑)」
「だから、他者の評価なんて、当てにならないということよ。
自分の評価は自分しか出来ないの。というより、いつでも、
どんな時でも自分の味方でいることが何より大切なのよ」
「でも、それって、自分を甘やかすことにはならないの?」
「甘やかしても良いじゃない!なんで、甘やかしたらいけないのかしら?」
「えっ、だって・・・」
「自分に厳しい人が多すぎるのよ。少し甘やかすくらいが、
ちょうど良いって私は思うわよ。ミウもそう。もっと自分を
大事にして欲しいの。ミウがミウのことを大事にしないと、
誰もミウのことを大事に出来なくなってしまうわ」
「あっ、それって、エネルギーの法則だっけ?」
「そうよ。ミウがミウをプリンセスとして扱うようになったら、
それがミウを取り囲むエネルギーに伝わって、自然と誰もが、
ミウのことをプリンセスとして扱うようになるの。
でも、ミウが自分のことを雑用係として扱えば、
ミウの周りにいる人たちもミウのことを雑用係として扱うようになるのよ」
「ホントにシンプルで、分かりやすいよね」
「そうよ。それで、ミウはどちらが良いの?プリンセス?それとも、雑用係?」
「雑用係の方が気が楽かもしれないけど、どんどん卑屈に
なっちゃいそうだから、やっぱりプリンセスの方が良いかな(笑)」
「なぜ、卑屈になってはいけないと思うの?」
「だって、卑屈になっちゃったら、どんどん卑屈さに磨きを
かけるようなことを引き寄せちゃって、一生、文句をタラタラ
言いながら雑用係をすることになっちゃうでしょ?。
それはイヤだもん」
「そうね、その通りね。卑屈になれば、より卑屈になるようなことが
起こるようになるし、自分をプリンセスとして扱えば、よりプリンセスで
あることを自覚するようなことが起こるようになるものね」
「それはもう、しっかり入ってるから大丈夫!」
「そうみたいね。安心したわ」
「うん。私はプリンセスになる!だって、ハッピー・タイフーンの目に
なるってことは、影響力が必要ってことでしょ?
雑用係よりもプリンセスの方が影響力、強そうだしね(笑)」
「確かに!それは言えてるわね」
「ねぇ、アトランティーナ、一つだけ聞いても良いかな?」
「良いわよ。何かしら?」
「さっき整理してる時、実際には、何でも出来るワケじゃないし、
何でも叶うワケではないって思ったんだけど、それもまた変な話だなって
思ったの。だって、思ったことや考えたことは、
漏れなく現実になるワケでしょ?
上手く行かないとか、願い事が叶わないって思ってたら、
それはそうなると思うんだけど、『上手くいく!』、『叶う!』って
本気で信じてても、そうならないこともあるじゃない?
それは、どうしてなんだろうって思ったの。
だって、それって、宇宙の法則からハズレてるじゃん。ねぇ、なんで?」
「ミウは、生まれて来る前に天界で、今回の人生のアウトラインを
決めてきたっていう話は覚えてる?」
「うん、覚えてるよ」
「でも、生まれて来た時には、全部、忘れてしまっているということも
覚えているわよね?」
「うん、非効率だなとは思うけど、覚えてるよ」
「つまり、生まれて来る前に決めたことから逸れていることは叶わないし、
上手くいかないということなの。決めてきたことに沿ったことなら、
上手くいくし、どんなことでも叶うのよ」
「じゃあ、どんなに願っても、上手くいくって、自分に言い聞かせても、
自分が決めて来たことからハズレちゃったら、その通りには
ならないってこと!?」
「まぁ、そうなるわね」
「なんか、それも変だと思う。だって、生まれて来る前に
何を決めたのかなんて、分かんないもん!」
「そうなんだけど、ミウには、こんな経験はないかしら?
ミウが願ったけれど叶わなくて、その時は、悲しい思いとか、
悔しい思いをしたとしても、少し時間が経った時、
『あの時は、叶って欲しいと願ったけど、叶わなくて良かったんだ』
って思ったこと。あるんじゃない?」
「う~ん・・・。確かにあるかも・・・」
「そういうことよ。本当に必要なことは叶うし、上手くいくけど、
そうでないもの、むしろ、願った通りに事が運ばない方が良いことも
あるということ。この先に、どんなことが待ち受けているのか、
分からないでしょ?でも、宇宙は、知っているの。
だから、その人が本当に幸せになることなら叶えるし、
上手くいくように協力もしてくれるけど、そうでないことは、
その時、その人に恨まれようが、嫌われようが、その人が思ったようには
しないということ。それを意地悪と思うかどうかは、
その人次第ってことかしらね。ミウは、どう思う?」
「う~ん・・・。それは、宇宙の愛なんだと思う。
でも事前に分かってたら、もっと良いとも思う・・・かな」
「そのために、いつも自分を大切にして、自分と仲良くしておく必要があるのよ」
「えっ、どういうこと?」
「自分と仲良しだと、事前に分かるようになるの。前に直感のことを
話したことがあるでしょ?自分と仲良しでいると、より直感が鋭くなって、
ちゃんとミウにとって必要なことなのかどうかを教えてくれるようになるのよ」
「えっ、どんなふうに?」
「例えば、ミウが何かをしようとした時、それがミウにとって
良くないことだった時は、イヤな感じがするの。
逆に、ミウがやった方が良いことの場合、ミウが億劫だなと
思ったとしても自然と身体が動いて、気がついたらやってた、
ということが起こるのよ。もちろん、その時は宇宙からのサポートも入るから、
思いがけないくらい上手く事が運んでいくわね」
「なるほどね!じゃ、自分と仲良くして、自分の中で、
何を感じてるのかをチェックすれば良いんだ!」
「そういうこと。どう?それなら分かりやすいと思わない?」
「うん、分かりやすい」
「それには、自分のことを信用することが重要だと思わない?」
「確かに・・・。自分のことが信用できなかったら、
イヤな感じがあっても無視しちゃうかもしれないもんね。
逆に、身体が勝手に動いたとしても、無理矢理にでも
止めちゃうかも!?自分を信用することって、本当に大事なんだね。
あっ、でも、頭では迷ってるのに身体が勝手に動いちゃったってことは
あったかも!?あれなんだぁ・・・。
でも私、そんなに自分のこと信用してなかったけど、動いちゃってたよ」
「それだけ、ミウの直感力が強いってことね(笑)
でも、自分のことを信用していたら、スムーズに事が運んだとは思わない?」
「うん、確かに、そうかも。一応、身体の動きは止めなかったけどね(笑)
ただただ不思議だったことは覚えてる」
「もし、ミウが自分のことを全面的に信頼していたら、身体が勝手に動いた時、
戸惑わずに、率先して動くと思うの。そうすれば、本来、得る結果より、
もっと多くの、もっと良い結果を手に入れることが出来るでしょ?
だから、自分のことを信用することは大切なの。
それと、自分をプリンセスとして扱うこともね。ぜひ、この2つを
しっかりクリアしてください。
そうしたら、もっと恋に対しても前向きになれると思うわよ」
「そこにつながりますかぁ(笑)」
「当然でしょ(笑)だって、恋って色々なことを教えてくれる
最強のツールだから、しっかりマスターして欲しいわね」
「ふぅ~ん、そういうものなんだ、恋って」
「そうよ、単に浮かれるだけのものじゃないんだから。前にも話したけど、
恋をすることで、それまで気づかなかった自分のことを知ることが出来るわよ。
もしかしたら、『えっ、こんな一面があったの!?』って
ショックを受けることもあるかもしれないし、また逆に
『こんなことが出来たんだ!』って感動することもあるかもしれないわね。
そうやって、今まで知らなかった、気づかなかった自分の一面を知ることは、
楽しいことでもあるし、これからの人生に大いに役立ってくれると思うわよ」
「なんか、そう聞くと楽しみになってくるんだよねぇ。
アトランティーナって、ホント、私を載せるの、上手いよね」
「なんか、人聞きの悪い言い方しないでくれる?(笑)」
「でも、アトランティーナに上手く乗せられて、ここまで来たって
いうのも事実で、感謝してるよ。アトランティーナがいなかったら、
どんなことになってたんだか、想像するだけでも恐ろしいもん」
「まぁ、そこまでひどくはならなかったかもしれないけど、
今でもなんとなく毎日が過ぎて行って、毎日イライラして、最終的には、
『何がしたかったんだろう?』って、思うようになってたかもしれないわね」
「ほら!それが恐ろしいんだって(笑)今は、色々なことを知って、
覚えて、気がつけるようになって、本当に良かったと思ってる。
ホント、ありがとう、アトランティーナ。
それにプリンセス・ミウに出会えたのもアトランティーナのお陰♪
いつもステキなプリンセスでいられるように、
自分に優しく接していこうって思ってるよ」
「それって、ステキね☆じゃ、私もこれからは、ミウのこと、
<プリンセス>って呼んだ方が良いかしら(笑)」
「それは、ヤメて!だって、私よりアトランティーナの方が
お姫さまっぽいもん!あっ、でも、アトランティーナは、
プリンセスっていうより、クイーンだね。もしくは、女神の方が近いかも!?」
「まぁ!ありがとう、ミウ!
今夜は、ミウの好きなものを作ってあげるわ♪(笑)」
「大丈夫(笑)いつも好きなもの、美味しいものを
作ってもらってますから(笑)」
「あっ、そうだったわね(笑)あら、もう、こんな時間!?
楽しいことをしていると時間が経つのが早く感じるわね。
じゃ、コーヒー飲んで、少し休憩したら、ご飯の用意を始めようかしら」
「うん!じゃ、私、コーヒー淹れるね。あと、ご飯も一緒に作ろう」
「そうね。一緒に作った方が楽しいものね」
「うん!そうしよう!」
<次回へ続く>
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