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神殿の儀式
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いったい、アトランティーナは、何をするつもりなんだろう?
普段、私がやっていることの応用編って言ってたけど、
その割には、わざわざ取り寄せたハーブティーを飲んだりして、
なんか、特別なことが始まりそうな予感がして、ワクワクしてる。
たぶん、そろそろ始まるんじゃないかなって思ってるんだけど・・・。
ねぇ、何が始まると思う?
「ミウ、じゃあ、そろそろ始めようか」
「うん。ね、アトランティーナ、何が始まるの?」
「簡単に言うと、瞑想の進化版って感じかしらね」
「瞑想の進化版!?瞑想に進化とかってあるの?」
「通常の瞑想は、深い呼吸の中で、頭の中を真っ白にしていくでしょ?
でも、今から取り組むのは、アトラン国の神殿を呼び出して、
その場所で瞑想をするの。
だから、簡単に言うと進化版かな?と思って(笑)」
「神殿を呼び出す!?」
「そうよ。別に、そんなに難しいことじゃないわ。
私が、ちゃんと誘導するから安心して。それに、一度やっておけば、
私が居ない時でも出来るから良いでしょ?」
「えっ、一度、神殿を呼び出せば、後は、私だけでも出来るようになるの?」
「ええ、ミウなら出来るわよ。だって、ミウは、アトラン国に居た時、
ドラゴン・レディーだったんだもの。
ドラゴン・レディーってね、アトラン国では神官と同じようなものなのよ」
「え~っ、私、そんなことしてたの?」
「そうよ。ドラゴンたちはみんな、ミウの指示にしか従わなかったんだもの。
だから、今でもチェリーは、ミウのことを尊重するでしょ?」
「ま、確かに・・・。お友達って感じじゃなくて、
何気に私に気を遣ってくれてる感じはするかもね」
「それは、そういうことなのよ。でも、ミウは、少しも偉そうじゃなくて、
周りに愛を降り注いで、みんなに慕われていたの。ドラゴンだけじゃなくてね。
だから、当時の守護天使たちが、今のミウに協力して欲しいって言った時、
喜んで引き受けてくれたのよ。それは、ミウの魂がピュアで、
愛に溢れていることを知っているから。
今の時代でもまた、人々に良い影響を与えられるって、彼らは信じているし、
そうあって欲しいと願っているから」
「なんか、壮大な話だね」
「なに、他人事みたいなこと言ってるの!ミウの話をしているのよ」
「そうなんだけど・・・なんか、ピンと来ないっていうか、なんというか・・・」
「ほら!胸張って!もう忘れちゃったの?」
「あっ、そうか。また、自分の価値を低く見てた(汗)そうだね。
しっかり、今の時代でも周りに良い影響を及すんだもんね。
まずは、私が幸せになって、ハッピー・タイフーンの目になるんだもん」
「そうよ、だから、やってみない?」
「うん、もちろん。でも、本当に出来るのかなって、
ちょっと心配だけどね(苦笑)」
「大丈夫よ!それに、もし、ミウが独りでやった時に呼び出せなかったら、
私に言ってくれれば良いでしょ。だって、一緒にいるんだから」
「そっか!そうだよね。なんか、少し気が楽になったかも」
「そうやって、なんでも自分一人で抱えるクセも改めていった方が良いわね。
誰かに助けを求めることは、悪いことではないんだから」
「はい、気をつけます。っていうか、それ、レオンくんにも言われた(苦笑)」
「そう、さすがね、レオン。じゃ、会社にいる時は、
レオンに見張っておいてもらおうかな(笑)」
「うわぁ~っ!でも、どこにいても、チェックしてくれる人がいるって、
ちょっと安心かもね(笑)」
「ミウは、素直だから、言われたことをちゃんと聞き入れることが出来て、
改める努力をする人だから、そういう存在が近くにいることは
良いことかもしれないわね」
「うん」
「じゃ、始めるわよ」
「は~い。私は、どうしたら良い?ここに座ってて良いの?」
「そうね・・・ソファから下りて、下に座ってくれる?楽な姿勢で良いから。
そしたら、あとは、私の声に従ってくれれば、それで良いわ。
あと、瞑想ではあるんだけど、お話ししても良いから。
私も質問するから、それに答えてね」
「は~い。なんか、ドキドキしてるし、ワクワクしてる♪
楽しくなってきちゃった(笑)」
「そう?楽しくやりましょう♪じゃ、始めるわね。軽く目を閉じて、
鼻からゆっくり息を吸って、口からゆっくり息を吐き出して」
「スゥ~~~、フゥ~~~。スゥ~~~、フゥ~~~」
「何回か、この呼吸を繰り返したら、今度は、鼻から吸った息が
おへその下あたりに溜まっているイメージをして、そのまま2つ数えるくらい、
息を留めてから、ゆっくり吐き出して。これも数回、続けてやってみてね」
「スゥ~~~・・・、フゥ~~~。スゥ~~~・・・、フゥ~~~」
「出来たかしらね。じゃ、イメージしてね。今、ミウは、
緑に囲まれた広い場所にいるの。近くには、クリスタルの滝があって、
キレイな水が流れているわ。どう?イメージ出来た?」
「うん、見えてるよ。滝から涼しい風が吹いてきて、緑の香りもして、
めっちゃ気持ち良い」
「良いわね。じゃ、続けるわよ。今、ミウが座っているのは、
石もしくはシェルで出来ている円形の床の上。
10人以上座れるくらいの大きな円形の床に今、ミウは座っているの。
その床だけど、ミウは、石とシェル、どちらの床の上に座っているかしら?」
「シェルみたい。光が当たると、所々にレインボーが現れてる。
あと、円の端っていうか、周りに何か文字みたいのが
浮かび上がってるような気がする」
「ええ、そうよ。やっぱり、見えているわね。
その文字は、浄化と祝福と繁栄を意味する文字よ。
その文字からもエネルギーが出ていて、場を安定させる働きをしているのよ」
「へぇ~、そうなんだぁ。だからかなぁ、今、とっても気持ちが良い」
「それは、良かった。じゃ、続けるわよ。円の中心部から上に向かって、
石のオベリスクが立っているのは、見えるかしら?」
「うん、見えてる。先端が尖ってる石の塔っていうか、
大きな柱みたいなものだよね?」
「そうよ。そのオベリスクは、何の石?石の種類が分からなかったら、
色だけでも良いわ。教えてくれる?」
「うん。ラベンダー色で、透き通ってる石。
見てると優しい気持ちになる。私、この石、好きかも」
「ラベンダーアメジストね。確かに、今のミウにピッタリね。
じゃ、そのラベンダーアメジストの先端、尖っているところからエネルギーが
噴水みたいに噴き出しているのをイメージしてみて。
そして、そのエネルギーが、ミウが座っているシェルの床にまで到達して、
全体がエネルギー・ドームになっているの。どう?イメージ出来る?」
「ラベンダー色の透明な曲線の壁に覆われてる感じだよね?外は見えるけど、
なんか、守られてる感じっていうか、めっちゃ落ち着くし、覆われてから、
なんか、お花かな?甘い香りが漂ってて、めちゃめちゃ気持ちが良いよ」
「イメージ出来てるみたいね。じゃ、そこで、そのまま少し静かに
過ごしてみてくれる?」
「うん。分かった。なんか、何も意識してないのに、自然と頭の中が
空っぽになって、めっちゃ気持ち良い~。それに、この香りのせいなのかな。
なんかね、自分がプリンセスになったような気分。
大切に守られてて、愛されてて・・・。よく分かんないけど、涙が出てきた」
「その涙、我慢しなくて良いのよ。むしろ流し切ってね。
涙と一緒に、ミウの中にある、必要のないエネルギーが涙と一緒に
流れ出ているだけだから。ミウの中にある、自分は愛される価値がないとか、
何も出来ないという無力感とか、何でも独りで頑張らなきゃいけないとか、
そういう間違った認識が全部、涙と一緒に流れ出ているのよ」
「そうなんだぁ。なんか、思った以上に私の中に必要のないエネルギーが
いっぱい溜まってたみたい(汗)どんどん涙が溢れてくるよ。
でも、悲しいワケでもないし、苦しいワケでもないし、
ましてや悔しいワケでもない。何の感情も伴わない涙。こういう涙もあるんだね」
「そうね。今、ミウが流している涙は、汗みたいなものかしらね。
全部、出し切ったら、気持ちがスッキリするわよ。
それに、さっきミウが感じた、大切に守られていて、愛されているということが、
ミウの中に浸透していくのよ」
「なんか、分かる気がする。もう、すでに少し気持ち良くなってきてるし、
安心感がハンパないもん」
「でしょ?良かったわ。じゃ、もう少し、このまま、
その場所でラベンダーアメジストのエネルギーに包まれてみましょうね」
「ね、アトランティーナ、ラベンダーアメジストには、どんな意味があるの?」
「ラベンダーアメジストは、癒しと安らぎを与えてくれて、
強力な保護と浄化をもたらしてくれる石よ」
「あ~、なんか分かる。今、正に癒されてて、気持ちが穏やかで、
守られてるって感じがするし、私の中がキレイになっていってる感じがするもん」
「ミウのピュアなスピリットが、活性化されて、輝きを増しているのが見えるわ。
本来のミウに戻りつつあるのよ」
「うわぁ~、マジで気持ち良いね。なんか、ここから出たくないかも(笑)」
「まだ、そこに居て良いわよ。もしかしたら、誰か、訪問者も
現れるかもしれないわね。人だけじゃなくて、動物かもしれないし、
花かもしれない。全ての訪問者を受け容れてみましょうね。
誰か、何かが現れたら教えてね」
「うん、分かった。まだ、誰も、何も現れてないよ」
「まだ、ミウの涙が止まらないからね。現れるとしたら、
自然に涙が止まった後だから、もう少し、そのまま、
ミウの中にある不要なエネルギーを流していきましょう」
「は~い」
「ところで、ミウ。甘い香りは、まだ続いているのかしら?」
「うん、ずっと薫ってるよ。甘い香りなんだけど、そんなに強くなくて、
甘ったるい感じでもなくて・・・。この香り、何の香りなんだろう?
たぶん、お花だと思うんだよね。でも、何の花なのか、分かんない。
でもね、めっちゃ良い香りで、ず~っと嗅いでいたいって
思っちゃうような感じだよ」
「そう。何の花なのかしらね」
「あっ、何の香りなんだろう?って思ってたら、見えた気がする。
目の前に咲いてるワケじゃないんだけど、ふっと映像が浮かんだ!」
「何の花だったの?」
「ピンクのバラだった!
さっきピンクのバラの蕾のハーブティー飲んだからかな?」
「う~ん、その影響も無いわけでもないけど・・・。それだけじゃないわね。
ちょっと楽しみになってきたわね」
「え~、なになに?」
「ま、そのままでいれば分かるわよ」
「え~っ、今、知りたい」
「そのまま、落ち着いて、ゆったりとしながら穏やかに、守られて、
愛されていることを感じていて。呼吸が浅くならないように、
それだけは気をつけてね」
「あっ、呼吸のこと、忘れてた。
スゥ~~~、フゥ~~~、スゥ~~~、フゥ~~~・・・。
なんか、不思議。こんなにリラックスして、気持ち良いのに、
眠くならないっていうか、寝ているのとは違った感覚なんだね。
あっ、アトランティーナとお話ししてた時に似てるかもしれない」
「そうね。ミウの肉体は、休んでいるけど、ミウのスピリットは
起きているから、私と毎晩、お話ししていた時に近いわね」
「やっぱり、そうなんだ!エネルギー体のアトランティーナと毎晩、
お話ししていたことも私にとっては、訓練みたいなもんだったんだね」
「そうね。だからミウは、どんな瞑想もすぐに出来るようになったのよね。
そこまでの意図はなかったけど、毎晩、ミウのところに行って、
お話しして良かったわ」
「えっ、アトランティーナは、そのつもりじゃなかったの!?なんか、意外!」
「あら、そう?思わぬ収穫があるというのも楽しいんじゃない?」
「確かに・・・。狙ったこと以外にも収穫がある方が楽しいし、得した気分だね。
あっ、やっと涙が止まってきた。ずいぶん、長く涙が出てたね(苦笑)」
「気分はどう?自分に対する認識とか、気持ちに何か変化はあった?」
「うん。今は、自分のことが愛おしく感じるかも。
なんか、今までごめんねって感じ。どんだけ、自分に対して辛く当たってたか、
今なら分かる気がするし、自分のこと、全然、信じてなかったなって・・・。
一番大切にしなきゃいけない相手を一番邪険にしてたなぁって、
申し訳ない気持ちでいっぱいです」
「じゃ、きちんと自分に謝ってね。それで、これからは、どうしたいのか、
どうしていこうと思っているのかも伝えて、自分自身と和解してください。
そのドームの中に居る方が、スムーズに出来ると思うわよ」
「うん、なんか、そんな感じがする。ここに居ると、素直に慣れるっていうか、
肩の力が抜けた状態でいられるっていうか・・・。そんな感じだから」
「そういう場所なのよ、そこは」
「ホントに気持ちが良い場所だね。ドームの中に居るけど、ちゃんと滝から
流れ落ちる水の音も聞こえるし、さっきほどじゃないけど、
なんか、風も流れて来るような感じがしてる。
あとね、ドームに太陽の光が当たって、所々にレインボーが出てるの。
太陽は動くから、そのレインボーが出る位置が少しずつ動いてて、
それを見てるだけでも、なんか癒されるんだよね。不思議だけど、
気持ちが良い。アトラン国そのものなんだろうな」
「そうね。今のミウから見たら、そう感じるんでしょうね。
でも、そこに居る時には、それが当たり前だった。
だから、当たり前は、常に変化するのよ。ミウにとっての当たり前は、
他の人にとっては当たり前じゃないってこと。
これも少しは実感を伴った上で理解できるんじゃないかしらね」
「うん、そうだね。<普通>とか、<当たり前>って言葉、よく使うけど、
自分にとってと他の誰かにとっては、全く違うこともあるんだろうなって、
今なら分かる気がする。<普通>とか、<当たり前>って、
意外と難しいんだね」
「別に難しく考える必要はないのよ。ただ、人によって違う
ということだけ分かっていれば問題ないわね」
「そっか。自分に物差しがあるように、誰にでも物差しがあって、
それぞれが自分の物差しで、物事を見てるってことを
理解しておけば良いんだね」
「そうよ。だから、きちんと言葉を使わないと誤解を生じてしまう
っていうこと。これが分かっていれば、
コミュニケーションもスムーズに行えるし、それによって、
人間関係も円滑になるでしょ」
「確かに・・・。同じ国でも地域や時代によって、
<普通>も<当たり前>も違うもんね。
例えば、戦国時代の武将たちが、今の日本を見たら、ピックリするだろうしね。
だって、当時は、戦うことが<当たり前>で、<普通>だったんだもんね」
「ずいぶん、極端なことを考えるわね、ミウは。でも、そういうことよ。
まぁ、そこまで、時代を遡らなくても、とは思うけどね(苦笑)
ところで、誰か、何か、現れた?」
「ううん、まだ」
「私とこうして、お話ししていると現れてくれないのかもしれないわ。
少し、話すのをやめましょう。ミウは、呼吸に意識を集中して、
今、その神殿に居ることを感じていてね」
「は~い」
でも、冗談抜きで、ホントに気持ち良いの、ここ。太陽の光も温かいし、
ほんのり滝から吹いてくる風の冷たさも心地良いし。
何より、ラベンダーアメジストから降り注がれるエネルギーのシャワーが、
私全体を柔らかく包み込んでくれながら、私の中にある要らないものを全部、
洗い流してくれてるみたいな感じが、言葉では言い表せないくらい、
気持ち良いの。
この感覚、あなたにも味わって欲しいなぁ。
あなたの傍にアトランティーナは居ないかもしれないけど、この手順でやれば、
たぶん、あなたも辿り着けると思うから、やってみてね。
あっ、もしかしたら、あなたの時は、
ラベンダーアメジストじゃないかもしれないけど、それはそれで、
今のあなたに相応しい石が登場すると思うから、
その辺も楽しみにしながら、やってみて!
「スゥ~~~、フゥ~~~、スゥ~~~、フゥ~~~・・・。
あっ、アトランティーナ!女の人が現れたよ!」
「誰だか分かる?どんな人?」
「誰かは・・・私には分かんないや(苦笑)
薄いブルーの長い、シンプルな服を着てて、伏し目がちで、
うっすら微笑んでるのかな?穏やかな感じで、優しそうな人。
あっ、この香りの元、この人かもしれない!」
「ミウ、その方はね、おそらく聖母マリアよ」
「えっ、マリア様なの!?あっ、そうみたい。
マリア様って言ったのに反応してくれた。私の方に向かって来てくれてる。
どうしたら良い?」
「ミウの心のままに振る舞って大丈夫よ」
「うん、分かった」
聖母マリアが、私の方に近づいて来た時、なぜだか分かんないけど、
私は、すっくと立ち上がって、マリア様を待っていたの。
身体が勝手に動く感じ。前にもあったけど、ホント、不思議だよね。
マリア様は、私の前まで来ると優しく私を抱きしめてくれたの。それで、
「もう大丈夫よ。あなたは、あなたらしく、自分の信じた道をお進みなさい」
って言ってくれたの。そしたら、また涙が溢れてきちゃって・・・。
今度の涙は、さっきの涙とは違ってた。私の胸の中に何かが広がって、
それが溢れ出たのが涙だったみたいな感じ。
私の中に広がった何か・・・。
もしかしたら、これが愛なのかもしれないって思った。
だって、あったかくて、優しくて、なんか分かんないけど、
めっちゃ嬉しくなったんだもん。それが、どんどん広がって、
私の中を満たしていく感じがして、マリア様に甘えたくなっちゃった。
誰かに甘えたいなんて、初めて思ったかも!?それで、小さな子供が
お母さんにしがみつくみたいにマリア様にしがみついて、
ワンワン泣いちゃったの。
マリア様は、そんな私の気持ちを分かってくれたみたいに、
頭に優しく手を置いて、撫でてくれたの。
「大丈夫、もう大丈夫よ」って言いながら。
『あ~、マリア様って、イエスだけじゃなくて、みんなのお母さんなんだな』
って思った。こんな体験が出来るなんて、ホント、アトランティーナに感謝だよ!
マリア様は、私が泣き止むまで、ずっと私を優しく抱きしめててくれたの。
私が、やっと泣き止んで顔を上げた時、本当に優しい、柔らかな笑顔で、
私のことを見てくれたんだ。それから
「私は、いつでもあなたの傍にいて、あなたのことを見守っています。
あなたは、どんな時も独りではありません。私の他にもあなたのことを愛して、
あなたを見守っている存在がたくさんいます。
どうか、そのことを忘れないでね」
って言って、私の身体を離して、スーッと光の中に溶けていったの。
夢のような出来事だったけど、確かに私の中には、
マリア様から頂いた愛が残ってた。本当にあったかくて、優しくて、大きくて、
こんな気持ちになったのは初めてだった。嬉しくて、有り難くて・・・。
それに、今まで感じたことがないくらい、優しい気持ちになったんだよ。
私の中に、こんなに優しい気持ちがあったんだ!って、
自分でビックリしちゃったもん(笑)
「ね、アトランティーナ。マリア様って、スゴイね」
「何があったの?」
「私のこと、抱きしめてくれて、
<もう大丈夫よ。あなたは、あなたらしく、自分の信じた道をお進みなさい>
って言ってくれたの。そしたらね、また涙が出てきちゃった。
でも、さっきの涙とは違う涙だったよ。たぶん、これが愛なのかなって思った。
あったかくて、優しくて、よく分かんないけど嬉しくなってね。
それで、それが、私の中にどんどん広がって行って、
なんか、マリア様に甘えたくなっちゃったの。
それで、子供みたいにワンワン泣いちゃって、そんな私の頭を優しく
撫でてくれた。<大丈夫、もう大丈夫よ>って言いながらね。
『あ~、マリア様は、みんなのお母さんなんだなぁ』って思った。
それで、私が泣き止むまで、ずっと優しく抱きしめててくれて、
泣き止んで顔を上げたら、本当に優しくて、柔らかな笑顔で私のことを
見てくれたの。それで、いつでも私の傍にいてくれて、見守ってくれてるって。
あとね、マリア様だけじゃなくて、他にも私を見守ってくれてる存在がいるから、
どんな時も独りじゃないってことを忘れないでって言われた。
そう言ったあと、スーッと光の中に溶けていったよ。
夢みたいな感じだったけど、その後も私の中に、ちゃんとマリア様から頂いた愛が
残ってた。あったかくて、優しくて、大きくて・・・。
こんな気持ちになったのは初めてだった。めっちゃ嬉しくて、有り難くて、
今まで感じたことがないくらい、優しい気持ちになったの!
こんな体験をさせてくれて、ありがとう、アトランティーナ!」
「そう、それは良かったわね。ミウは、元々、聖母マリアとご縁が深かったから、
きっと良いタイミングだと思って、現れてくれたのね。
最初、ミウが甘い花の香りがするって言ったでしょ?
その後、ピンクのバラの香りだって言ってたから、
きっと聖母マリアが来てくれるんだろうなって思っていたのよ」
「だから、<ちょっと楽しみになってきたわね>って、言ったんだね。
なんで、あの時に言ってくれなかったの?」
「だって、サプライズの方が感動が大きいでしょ?」
「ま、それはそうかもしれないけど・・・」
「ミウ、じゃ、そろそろ戻って来ましょう。
それとも、もう少し、そこに居たい?」
「ううん、もう大丈夫だよ」
「じゃ、戻るわよ。準備は良い?」
「はい、いつでも大丈夫です」
「じゃ、3回、深い呼吸をしたら、完全に意識を身体に戻すわよ。
はい、1回目、ミウのスピードで良いから、ゆっくり鼻から息を吸って、
ゆっくり口から吐いて。呼吸しながら、手と手の指を動かして」
「スゥ~~~、フゥ~~~」
「じゃ、2回目ね。ミウのスピードで良いから、ゆっくり鼻から息を吸って、
ゆっくり口から吐いて。呼吸しながら、ゆっくり首を回して」
「スゥ~~~、フゥ~~~」
「じゃ、3回目。これが最後ね。ミウのスピードで良いから、
ゆっくり鼻から息を吸って、ゆっくり口から吐いて。呼吸しながら、
自分を優しく抱きしめてあげてね。それで、ゆっくり目を開けて」
「スゥ~~~、フゥ~~~。はぁ~」
「はい、お疲れさまでした。どうだった?」
「なんか、目を開けた時、目の前がスッキリしてるっていうか、
くっきり見えるっていうか、生まれ変わったような感じがする」
「これはね、瞑想ではあるんだけど、アトラン国では、神殿の儀式って
呼ばれていたものなの。アトラン国に居た時、ミウもやったことがあるのよ」
「へぇ~、そうだっけ?そう言われてるとやったことが
あるような気がするかも(苦笑)」
「だから、すぐに円形の床も石のオベリスクも見えたんじゃないかしら。
あれが、アトラン国の神殿なのよ」
「そうなんだ!神殿って聞くとギリシャのパルテノン神殿みたいに白い柱が
いっぱい立ってるのを思い出すよね」
「そうね。ギリシャの神殿が現代では、ポピュラーなのかもしれないわね」
「うん。だって、さっきの神殿は、柱は1本だけだったもんね」
「そう、柱は、真ん中ある石のオベリスクだけ。
そのオベリスクになる石も変わるからね」
「えっ、そうなの!?」
「そうよ。神殿に入った人のエネルギーを読み取って、
一番相応しい石が選ばれるの」
「誰が選ぶの?」
「神殿が選ぶのよ。今回は、ラベンダーアメジストだったけど、
次にミウが入った時は、違う石のオベリスクが立つかもしれないわね」
「あっ、だから、<オベリスクは何の石?>って聞いたんだ」
「そうよ。ミウにしか見えないからね」
「あと、ミウは気づかなかったかもしれないけど、ミウと一緒に
ミウの守護天使たちも中に居たのよ。神殿の中に入る時は、
エネルギー体になるから、姿形はないけど、光の玉、
オーブが浮かんでいなかった?」
「そう言われてみれば、あっちこっちで、光ってたような気がする」
「今回は、現在の守護天使たちが一緒だったから、
違った色をした7個のオーブがあったはずよ」
「もしかして、シェルの床やドームに現れたレインボーがそうなのかな?」
「あれは、レインボーね。そうじゃなくて、光の玉、オーブよ」
「あっ、そっか(笑)7色って聞くと、すぐに虹を思い浮かべちゃう」
「最初に話しておけば良かったわね。でも、まぁ、守護天使は、
単にミウを見守るために一緒に入るだけだから、気がつかなかったとしても
何の問題もないんだけどね」
「そうなんだ。本当に守護天使って、いつでも一緒に居てくれる存在なんだね」
「そうよ。ミウが生まれてから、今の肉体を手放すまで、ずっとね」
「じゃ、仲良くしておきたいな」
「いつでも声を掛ければ良いし、姿を現して欲しかったら、
そう伝えれば現れてくれると思うわよ」
「へぇ~、そういうもんなんだ」
「そういうもんよ(笑)でも、今、現れられたら、ミウが混乱するんじゃない?」
「あ~・・・。アトラン国に居た頃の守護天使たちが、
周りに居るからね(苦笑)」
「そういうこと。今は、彼らと親交を深めて、仲良くしたら良いんじゃない?」
「仲良くねぇ・・・」
「あら、イヤなの?」
「イヤじゃないけど・・・」
「けど、何よ」
「なんか、どう接したら良いのか、分かんなくて」
「そんなに考え込むことないでしょ。誰よりもミウのことを理解している
友達だと思えば良いんじゃない?基本的に、彼らは、ミウの味方なんだし。
そういう存在が近くに居るだけで、心強いと思うけど。
それにね、課題クリアの協力とはいっても、元守護天使たちを呼び出すのって、
大変だったのよ。ポセイドン王の許可も必要だったし、他にも諸々ね。
だから、有効活用っていうと、少し言葉が悪いけど、彼らとは積極的に
関わって欲しいと思っているの。私のエゴかもしれないけどね。
ほら、肉体を持つとエゴって出てきちゃうのよ(苦笑)
それに、本人たちは、とっても楽しみにしていたから、
彼らと仲良くして欲しいの」
「やっぱり、天界でも色々な手続きとか、必要なんだ」
「そうよ!私が勝手に動かせることじゃないもの」
「そうだよね(苦笑)私のためにありがとう、アトランティーナ!っていうか、
今回に限らず、ずっと私のために動いてくれてるよね?
本当に、何度、ありがとうって言っても足りないくらいだって、いつも思ってる」
「いいえ、こちらこそ。私の話を聞いてくれて、ありがとう。
ミウは、私にとって、とても大切な存在なの。
アトラン国で初めて会った時から、ミウは、私の娘であり、妹であり、
生徒であり、友人でありって感じなのよ」
「そうだよね。私にとってもアトランティーナは、お母さんであり、
お姉さんであり、先生であり、親友だもん」
「ありがとう。これからも出来る限り、力になるから」
「うん、ありがとう。私もアトランティーナを目標に、前に進んで行くから、
置いて行かないでね」
「絶対、置いて行かない。もし、ミウが置いて行ってって言ったとしても、
置いて行かないわ」
「それは、それで、ちょっと怖いかも(笑)」
「あはは(笑)」
<次回へ続く>
普段、私がやっていることの応用編って言ってたけど、
その割には、わざわざ取り寄せたハーブティーを飲んだりして、
なんか、特別なことが始まりそうな予感がして、ワクワクしてる。
たぶん、そろそろ始まるんじゃないかなって思ってるんだけど・・・。
ねぇ、何が始まると思う?
「ミウ、じゃあ、そろそろ始めようか」
「うん。ね、アトランティーナ、何が始まるの?」
「簡単に言うと、瞑想の進化版って感じかしらね」
「瞑想の進化版!?瞑想に進化とかってあるの?」
「通常の瞑想は、深い呼吸の中で、頭の中を真っ白にしていくでしょ?
でも、今から取り組むのは、アトラン国の神殿を呼び出して、
その場所で瞑想をするの。
だから、簡単に言うと進化版かな?と思って(笑)」
「神殿を呼び出す!?」
「そうよ。別に、そんなに難しいことじゃないわ。
私が、ちゃんと誘導するから安心して。それに、一度やっておけば、
私が居ない時でも出来るから良いでしょ?」
「えっ、一度、神殿を呼び出せば、後は、私だけでも出来るようになるの?」
「ええ、ミウなら出来るわよ。だって、ミウは、アトラン国に居た時、
ドラゴン・レディーだったんだもの。
ドラゴン・レディーってね、アトラン国では神官と同じようなものなのよ」
「え~っ、私、そんなことしてたの?」
「そうよ。ドラゴンたちはみんな、ミウの指示にしか従わなかったんだもの。
だから、今でもチェリーは、ミウのことを尊重するでしょ?」
「ま、確かに・・・。お友達って感じじゃなくて、
何気に私に気を遣ってくれてる感じはするかもね」
「それは、そういうことなのよ。でも、ミウは、少しも偉そうじゃなくて、
周りに愛を降り注いで、みんなに慕われていたの。ドラゴンだけじゃなくてね。
だから、当時の守護天使たちが、今のミウに協力して欲しいって言った時、
喜んで引き受けてくれたのよ。それは、ミウの魂がピュアで、
愛に溢れていることを知っているから。
今の時代でもまた、人々に良い影響を与えられるって、彼らは信じているし、
そうあって欲しいと願っているから」
「なんか、壮大な話だね」
「なに、他人事みたいなこと言ってるの!ミウの話をしているのよ」
「そうなんだけど・・・なんか、ピンと来ないっていうか、なんというか・・・」
「ほら!胸張って!もう忘れちゃったの?」
「あっ、そうか。また、自分の価値を低く見てた(汗)そうだね。
しっかり、今の時代でも周りに良い影響を及すんだもんね。
まずは、私が幸せになって、ハッピー・タイフーンの目になるんだもん」
「そうよ、だから、やってみない?」
「うん、もちろん。でも、本当に出来るのかなって、
ちょっと心配だけどね(苦笑)」
「大丈夫よ!それに、もし、ミウが独りでやった時に呼び出せなかったら、
私に言ってくれれば良いでしょ。だって、一緒にいるんだから」
「そっか!そうだよね。なんか、少し気が楽になったかも」
「そうやって、なんでも自分一人で抱えるクセも改めていった方が良いわね。
誰かに助けを求めることは、悪いことではないんだから」
「はい、気をつけます。っていうか、それ、レオンくんにも言われた(苦笑)」
「そう、さすがね、レオン。じゃ、会社にいる時は、
レオンに見張っておいてもらおうかな(笑)」
「うわぁ~っ!でも、どこにいても、チェックしてくれる人がいるって、
ちょっと安心かもね(笑)」
「ミウは、素直だから、言われたことをちゃんと聞き入れることが出来て、
改める努力をする人だから、そういう存在が近くにいることは
良いことかもしれないわね」
「うん」
「じゃ、始めるわよ」
「は~い。私は、どうしたら良い?ここに座ってて良いの?」
「そうね・・・ソファから下りて、下に座ってくれる?楽な姿勢で良いから。
そしたら、あとは、私の声に従ってくれれば、それで良いわ。
あと、瞑想ではあるんだけど、お話ししても良いから。
私も質問するから、それに答えてね」
「は~い。なんか、ドキドキしてるし、ワクワクしてる♪
楽しくなってきちゃった(笑)」
「そう?楽しくやりましょう♪じゃ、始めるわね。軽く目を閉じて、
鼻からゆっくり息を吸って、口からゆっくり息を吐き出して」
「スゥ~~~、フゥ~~~。スゥ~~~、フゥ~~~」
「何回か、この呼吸を繰り返したら、今度は、鼻から吸った息が
おへその下あたりに溜まっているイメージをして、そのまま2つ数えるくらい、
息を留めてから、ゆっくり吐き出して。これも数回、続けてやってみてね」
「スゥ~~~・・・、フゥ~~~。スゥ~~~・・・、フゥ~~~」
「出来たかしらね。じゃ、イメージしてね。今、ミウは、
緑に囲まれた広い場所にいるの。近くには、クリスタルの滝があって、
キレイな水が流れているわ。どう?イメージ出来た?」
「うん、見えてるよ。滝から涼しい風が吹いてきて、緑の香りもして、
めっちゃ気持ち良い」
「良いわね。じゃ、続けるわよ。今、ミウが座っているのは、
石もしくはシェルで出来ている円形の床の上。
10人以上座れるくらいの大きな円形の床に今、ミウは座っているの。
その床だけど、ミウは、石とシェル、どちらの床の上に座っているかしら?」
「シェルみたい。光が当たると、所々にレインボーが現れてる。
あと、円の端っていうか、周りに何か文字みたいのが
浮かび上がってるような気がする」
「ええ、そうよ。やっぱり、見えているわね。
その文字は、浄化と祝福と繁栄を意味する文字よ。
その文字からもエネルギーが出ていて、場を安定させる働きをしているのよ」
「へぇ~、そうなんだぁ。だからかなぁ、今、とっても気持ちが良い」
「それは、良かった。じゃ、続けるわよ。円の中心部から上に向かって、
石のオベリスクが立っているのは、見えるかしら?」
「うん、見えてる。先端が尖ってる石の塔っていうか、
大きな柱みたいなものだよね?」
「そうよ。そのオベリスクは、何の石?石の種類が分からなかったら、
色だけでも良いわ。教えてくれる?」
「うん。ラベンダー色で、透き通ってる石。
見てると優しい気持ちになる。私、この石、好きかも」
「ラベンダーアメジストね。確かに、今のミウにピッタリね。
じゃ、そのラベンダーアメジストの先端、尖っているところからエネルギーが
噴水みたいに噴き出しているのをイメージしてみて。
そして、そのエネルギーが、ミウが座っているシェルの床にまで到達して、
全体がエネルギー・ドームになっているの。どう?イメージ出来る?」
「ラベンダー色の透明な曲線の壁に覆われてる感じだよね?外は見えるけど、
なんか、守られてる感じっていうか、めっちゃ落ち着くし、覆われてから、
なんか、お花かな?甘い香りが漂ってて、めちゃめちゃ気持ちが良いよ」
「イメージ出来てるみたいね。じゃ、そこで、そのまま少し静かに
過ごしてみてくれる?」
「うん。分かった。なんか、何も意識してないのに、自然と頭の中が
空っぽになって、めっちゃ気持ち良い~。それに、この香りのせいなのかな。
なんかね、自分がプリンセスになったような気分。
大切に守られてて、愛されてて・・・。よく分かんないけど、涙が出てきた」
「その涙、我慢しなくて良いのよ。むしろ流し切ってね。
涙と一緒に、ミウの中にある、必要のないエネルギーが涙と一緒に
流れ出ているだけだから。ミウの中にある、自分は愛される価値がないとか、
何も出来ないという無力感とか、何でも独りで頑張らなきゃいけないとか、
そういう間違った認識が全部、涙と一緒に流れ出ているのよ」
「そうなんだぁ。なんか、思った以上に私の中に必要のないエネルギーが
いっぱい溜まってたみたい(汗)どんどん涙が溢れてくるよ。
でも、悲しいワケでもないし、苦しいワケでもないし、
ましてや悔しいワケでもない。何の感情も伴わない涙。こういう涙もあるんだね」
「そうね。今、ミウが流している涙は、汗みたいなものかしらね。
全部、出し切ったら、気持ちがスッキリするわよ。
それに、さっきミウが感じた、大切に守られていて、愛されているということが、
ミウの中に浸透していくのよ」
「なんか、分かる気がする。もう、すでに少し気持ち良くなってきてるし、
安心感がハンパないもん」
「でしょ?良かったわ。じゃ、もう少し、このまま、
その場所でラベンダーアメジストのエネルギーに包まれてみましょうね」
「ね、アトランティーナ、ラベンダーアメジストには、どんな意味があるの?」
「ラベンダーアメジストは、癒しと安らぎを与えてくれて、
強力な保護と浄化をもたらしてくれる石よ」
「あ~、なんか分かる。今、正に癒されてて、気持ちが穏やかで、
守られてるって感じがするし、私の中がキレイになっていってる感じがするもん」
「ミウのピュアなスピリットが、活性化されて、輝きを増しているのが見えるわ。
本来のミウに戻りつつあるのよ」
「うわぁ~、マジで気持ち良いね。なんか、ここから出たくないかも(笑)」
「まだ、そこに居て良いわよ。もしかしたら、誰か、訪問者も
現れるかもしれないわね。人だけじゃなくて、動物かもしれないし、
花かもしれない。全ての訪問者を受け容れてみましょうね。
誰か、何かが現れたら教えてね」
「うん、分かった。まだ、誰も、何も現れてないよ」
「まだ、ミウの涙が止まらないからね。現れるとしたら、
自然に涙が止まった後だから、もう少し、そのまま、
ミウの中にある不要なエネルギーを流していきましょう」
「は~い」
「ところで、ミウ。甘い香りは、まだ続いているのかしら?」
「うん、ずっと薫ってるよ。甘い香りなんだけど、そんなに強くなくて、
甘ったるい感じでもなくて・・・。この香り、何の香りなんだろう?
たぶん、お花だと思うんだよね。でも、何の花なのか、分かんない。
でもね、めっちゃ良い香りで、ず~っと嗅いでいたいって
思っちゃうような感じだよ」
「そう。何の花なのかしらね」
「あっ、何の香りなんだろう?って思ってたら、見えた気がする。
目の前に咲いてるワケじゃないんだけど、ふっと映像が浮かんだ!」
「何の花だったの?」
「ピンクのバラだった!
さっきピンクのバラの蕾のハーブティー飲んだからかな?」
「う~ん、その影響も無いわけでもないけど・・・。それだけじゃないわね。
ちょっと楽しみになってきたわね」
「え~、なになに?」
「ま、そのままでいれば分かるわよ」
「え~っ、今、知りたい」
「そのまま、落ち着いて、ゆったりとしながら穏やかに、守られて、
愛されていることを感じていて。呼吸が浅くならないように、
それだけは気をつけてね」
「あっ、呼吸のこと、忘れてた。
スゥ~~~、フゥ~~~、スゥ~~~、フゥ~~~・・・。
なんか、不思議。こんなにリラックスして、気持ち良いのに、
眠くならないっていうか、寝ているのとは違った感覚なんだね。
あっ、アトランティーナとお話ししてた時に似てるかもしれない」
「そうね。ミウの肉体は、休んでいるけど、ミウのスピリットは
起きているから、私と毎晩、お話ししていた時に近いわね」
「やっぱり、そうなんだ!エネルギー体のアトランティーナと毎晩、
お話ししていたことも私にとっては、訓練みたいなもんだったんだね」
「そうね。だからミウは、どんな瞑想もすぐに出来るようになったのよね。
そこまでの意図はなかったけど、毎晩、ミウのところに行って、
お話しして良かったわ」
「えっ、アトランティーナは、そのつもりじゃなかったの!?なんか、意外!」
「あら、そう?思わぬ収穫があるというのも楽しいんじゃない?」
「確かに・・・。狙ったこと以外にも収穫がある方が楽しいし、得した気分だね。
あっ、やっと涙が止まってきた。ずいぶん、長く涙が出てたね(苦笑)」
「気分はどう?自分に対する認識とか、気持ちに何か変化はあった?」
「うん。今は、自分のことが愛おしく感じるかも。
なんか、今までごめんねって感じ。どんだけ、自分に対して辛く当たってたか、
今なら分かる気がするし、自分のこと、全然、信じてなかったなって・・・。
一番大切にしなきゃいけない相手を一番邪険にしてたなぁって、
申し訳ない気持ちでいっぱいです」
「じゃ、きちんと自分に謝ってね。それで、これからは、どうしたいのか、
どうしていこうと思っているのかも伝えて、自分自身と和解してください。
そのドームの中に居る方が、スムーズに出来ると思うわよ」
「うん、なんか、そんな感じがする。ここに居ると、素直に慣れるっていうか、
肩の力が抜けた状態でいられるっていうか・・・。そんな感じだから」
「そういう場所なのよ、そこは」
「ホントに気持ちが良い場所だね。ドームの中に居るけど、ちゃんと滝から
流れ落ちる水の音も聞こえるし、さっきほどじゃないけど、
なんか、風も流れて来るような感じがしてる。
あとね、ドームに太陽の光が当たって、所々にレインボーが出てるの。
太陽は動くから、そのレインボーが出る位置が少しずつ動いてて、
それを見てるだけでも、なんか癒されるんだよね。不思議だけど、
気持ちが良い。アトラン国そのものなんだろうな」
「そうね。今のミウから見たら、そう感じるんでしょうね。
でも、そこに居る時には、それが当たり前だった。
だから、当たり前は、常に変化するのよ。ミウにとっての当たり前は、
他の人にとっては当たり前じゃないってこと。
これも少しは実感を伴った上で理解できるんじゃないかしらね」
「うん、そうだね。<普通>とか、<当たり前>って言葉、よく使うけど、
自分にとってと他の誰かにとっては、全く違うこともあるんだろうなって、
今なら分かる気がする。<普通>とか、<当たり前>って、
意外と難しいんだね」
「別に難しく考える必要はないのよ。ただ、人によって違う
ということだけ分かっていれば問題ないわね」
「そっか。自分に物差しがあるように、誰にでも物差しがあって、
それぞれが自分の物差しで、物事を見てるってことを
理解しておけば良いんだね」
「そうよ。だから、きちんと言葉を使わないと誤解を生じてしまう
っていうこと。これが分かっていれば、
コミュニケーションもスムーズに行えるし、それによって、
人間関係も円滑になるでしょ」
「確かに・・・。同じ国でも地域や時代によって、
<普通>も<当たり前>も違うもんね。
例えば、戦国時代の武将たちが、今の日本を見たら、ピックリするだろうしね。
だって、当時は、戦うことが<当たり前>で、<普通>だったんだもんね」
「ずいぶん、極端なことを考えるわね、ミウは。でも、そういうことよ。
まぁ、そこまで、時代を遡らなくても、とは思うけどね(苦笑)
ところで、誰か、何か、現れた?」
「ううん、まだ」
「私とこうして、お話ししていると現れてくれないのかもしれないわ。
少し、話すのをやめましょう。ミウは、呼吸に意識を集中して、
今、その神殿に居ることを感じていてね」
「は~い」
でも、冗談抜きで、ホントに気持ち良いの、ここ。太陽の光も温かいし、
ほんのり滝から吹いてくる風の冷たさも心地良いし。
何より、ラベンダーアメジストから降り注がれるエネルギーのシャワーが、
私全体を柔らかく包み込んでくれながら、私の中にある要らないものを全部、
洗い流してくれてるみたいな感じが、言葉では言い表せないくらい、
気持ち良いの。
この感覚、あなたにも味わって欲しいなぁ。
あなたの傍にアトランティーナは居ないかもしれないけど、この手順でやれば、
たぶん、あなたも辿り着けると思うから、やってみてね。
あっ、もしかしたら、あなたの時は、
ラベンダーアメジストじゃないかもしれないけど、それはそれで、
今のあなたに相応しい石が登場すると思うから、
その辺も楽しみにしながら、やってみて!
「スゥ~~~、フゥ~~~、スゥ~~~、フゥ~~~・・・。
あっ、アトランティーナ!女の人が現れたよ!」
「誰だか分かる?どんな人?」
「誰かは・・・私には分かんないや(苦笑)
薄いブルーの長い、シンプルな服を着てて、伏し目がちで、
うっすら微笑んでるのかな?穏やかな感じで、優しそうな人。
あっ、この香りの元、この人かもしれない!」
「ミウ、その方はね、おそらく聖母マリアよ」
「えっ、マリア様なの!?あっ、そうみたい。
マリア様って言ったのに反応してくれた。私の方に向かって来てくれてる。
どうしたら良い?」
「ミウの心のままに振る舞って大丈夫よ」
「うん、分かった」
聖母マリアが、私の方に近づいて来た時、なぜだか分かんないけど、
私は、すっくと立ち上がって、マリア様を待っていたの。
身体が勝手に動く感じ。前にもあったけど、ホント、不思議だよね。
マリア様は、私の前まで来ると優しく私を抱きしめてくれたの。それで、
「もう大丈夫よ。あなたは、あなたらしく、自分の信じた道をお進みなさい」
って言ってくれたの。そしたら、また涙が溢れてきちゃって・・・。
今度の涙は、さっきの涙とは違ってた。私の胸の中に何かが広がって、
それが溢れ出たのが涙だったみたいな感じ。
私の中に広がった何か・・・。
もしかしたら、これが愛なのかもしれないって思った。
だって、あったかくて、優しくて、なんか分かんないけど、
めっちゃ嬉しくなったんだもん。それが、どんどん広がって、
私の中を満たしていく感じがして、マリア様に甘えたくなっちゃった。
誰かに甘えたいなんて、初めて思ったかも!?それで、小さな子供が
お母さんにしがみつくみたいにマリア様にしがみついて、
ワンワン泣いちゃったの。
マリア様は、そんな私の気持ちを分かってくれたみたいに、
頭に優しく手を置いて、撫でてくれたの。
「大丈夫、もう大丈夫よ」って言いながら。
『あ~、マリア様って、イエスだけじゃなくて、みんなのお母さんなんだな』
って思った。こんな体験が出来るなんて、ホント、アトランティーナに感謝だよ!
マリア様は、私が泣き止むまで、ずっと私を優しく抱きしめててくれたの。
私が、やっと泣き止んで顔を上げた時、本当に優しい、柔らかな笑顔で、
私のことを見てくれたんだ。それから
「私は、いつでもあなたの傍にいて、あなたのことを見守っています。
あなたは、どんな時も独りではありません。私の他にもあなたのことを愛して、
あなたを見守っている存在がたくさんいます。
どうか、そのことを忘れないでね」
って言って、私の身体を離して、スーッと光の中に溶けていったの。
夢のような出来事だったけど、確かに私の中には、
マリア様から頂いた愛が残ってた。本当にあったかくて、優しくて、大きくて、
こんな気持ちになったのは初めてだった。嬉しくて、有り難くて・・・。
それに、今まで感じたことがないくらい、優しい気持ちになったんだよ。
私の中に、こんなに優しい気持ちがあったんだ!って、
自分でビックリしちゃったもん(笑)
「ね、アトランティーナ。マリア様って、スゴイね」
「何があったの?」
「私のこと、抱きしめてくれて、
<もう大丈夫よ。あなたは、あなたらしく、自分の信じた道をお進みなさい>
って言ってくれたの。そしたらね、また涙が出てきちゃった。
でも、さっきの涙とは違う涙だったよ。たぶん、これが愛なのかなって思った。
あったかくて、優しくて、よく分かんないけど嬉しくなってね。
それで、それが、私の中にどんどん広がって行って、
なんか、マリア様に甘えたくなっちゃったの。
それで、子供みたいにワンワン泣いちゃって、そんな私の頭を優しく
撫でてくれた。<大丈夫、もう大丈夫よ>って言いながらね。
『あ~、マリア様は、みんなのお母さんなんだなぁ』って思った。
それで、私が泣き止むまで、ずっと優しく抱きしめててくれて、
泣き止んで顔を上げたら、本当に優しくて、柔らかな笑顔で私のことを
見てくれたの。それで、いつでも私の傍にいてくれて、見守ってくれてるって。
あとね、マリア様だけじゃなくて、他にも私を見守ってくれてる存在がいるから、
どんな時も独りじゃないってことを忘れないでって言われた。
そう言ったあと、スーッと光の中に溶けていったよ。
夢みたいな感じだったけど、その後も私の中に、ちゃんとマリア様から頂いた愛が
残ってた。あったかくて、優しくて、大きくて・・・。
こんな気持ちになったのは初めてだった。めっちゃ嬉しくて、有り難くて、
今まで感じたことがないくらい、優しい気持ちになったの!
こんな体験をさせてくれて、ありがとう、アトランティーナ!」
「そう、それは良かったわね。ミウは、元々、聖母マリアとご縁が深かったから、
きっと良いタイミングだと思って、現れてくれたのね。
最初、ミウが甘い花の香りがするって言ったでしょ?
その後、ピンクのバラの香りだって言ってたから、
きっと聖母マリアが来てくれるんだろうなって思っていたのよ」
「だから、<ちょっと楽しみになってきたわね>って、言ったんだね。
なんで、あの時に言ってくれなかったの?」
「だって、サプライズの方が感動が大きいでしょ?」
「ま、それはそうかもしれないけど・・・」
「ミウ、じゃ、そろそろ戻って来ましょう。
それとも、もう少し、そこに居たい?」
「ううん、もう大丈夫だよ」
「じゃ、戻るわよ。準備は良い?」
「はい、いつでも大丈夫です」
「じゃ、3回、深い呼吸をしたら、完全に意識を身体に戻すわよ。
はい、1回目、ミウのスピードで良いから、ゆっくり鼻から息を吸って、
ゆっくり口から吐いて。呼吸しながら、手と手の指を動かして」
「スゥ~~~、フゥ~~~」
「じゃ、2回目ね。ミウのスピードで良いから、ゆっくり鼻から息を吸って、
ゆっくり口から吐いて。呼吸しながら、ゆっくり首を回して」
「スゥ~~~、フゥ~~~」
「じゃ、3回目。これが最後ね。ミウのスピードで良いから、
ゆっくり鼻から息を吸って、ゆっくり口から吐いて。呼吸しながら、
自分を優しく抱きしめてあげてね。それで、ゆっくり目を開けて」
「スゥ~~~、フゥ~~~。はぁ~」
「はい、お疲れさまでした。どうだった?」
「なんか、目を開けた時、目の前がスッキリしてるっていうか、
くっきり見えるっていうか、生まれ変わったような感じがする」
「これはね、瞑想ではあるんだけど、アトラン国では、神殿の儀式って
呼ばれていたものなの。アトラン国に居た時、ミウもやったことがあるのよ」
「へぇ~、そうだっけ?そう言われてるとやったことが
あるような気がするかも(苦笑)」
「だから、すぐに円形の床も石のオベリスクも見えたんじゃないかしら。
あれが、アトラン国の神殿なのよ」
「そうなんだ!神殿って聞くとギリシャのパルテノン神殿みたいに白い柱が
いっぱい立ってるのを思い出すよね」
「そうね。ギリシャの神殿が現代では、ポピュラーなのかもしれないわね」
「うん。だって、さっきの神殿は、柱は1本だけだったもんね」
「そう、柱は、真ん中ある石のオベリスクだけ。
そのオベリスクになる石も変わるからね」
「えっ、そうなの!?」
「そうよ。神殿に入った人のエネルギーを読み取って、
一番相応しい石が選ばれるの」
「誰が選ぶの?」
「神殿が選ぶのよ。今回は、ラベンダーアメジストだったけど、
次にミウが入った時は、違う石のオベリスクが立つかもしれないわね」
「あっ、だから、<オベリスクは何の石?>って聞いたんだ」
「そうよ。ミウにしか見えないからね」
「あと、ミウは気づかなかったかもしれないけど、ミウと一緒に
ミウの守護天使たちも中に居たのよ。神殿の中に入る時は、
エネルギー体になるから、姿形はないけど、光の玉、
オーブが浮かんでいなかった?」
「そう言われてみれば、あっちこっちで、光ってたような気がする」
「今回は、現在の守護天使たちが一緒だったから、
違った色をした7個のオーブがあったはずよ」
「もしかして、シェルの床やドームに現れたレインボーがそうなのかな?」
「あれは、レインボーね。そうじゃなくて、光の玉、オーブよ」
「あっ、そっか(笑)7色って聞くと、すぐに虹を思い浮かべちゃう」
「最初に話しておけば良かったわね。でも、まぁ、守護天使は、
単にミウを見守るために一緒に入るだけだから、気がつかなかったとしても
何の問題もないんだけどね」
「そうなんだ。本当に守護天使って、いつでも一緒に居てくれる存在なんだね」
「そうよ。ミウが生まれてから、今の肉体を手放すまで、ずっとね」
「じゃ、仲良くしておきたいな」
「いつでも声を掛ければ良いし、姿を現して欲しかったら、
そう伝えれば現れてくれると思うわよ」
「へぇ~、そういうもんなんだ」
「そういうもんよ(笑)でも、今、現れられたら、ミウが混乱するんじゃない?」
「あ~・・・。アトラン国に居た頃の守護天使たちが、
周りに居るからね(苦笑)」
「そういうこと。今は、彼らと親交を深めて、仲良くしたら良いんじゃない?」
「仲良くねぇ・・・」
「あら、イヤなの?」
「イヤじゃないけど・・・」
「けど、何よ」
「なんか、どう接したら良いのか、分かんなくて」
「そんなに考え込むことないでしょ。誰よりもミウのことを理解している
友達だと思えば良いんじゃない?基本的に、彼らは、ミウの味方なんだし。
そういう存在が近くに居るだけで、心強いと思うけど。
それにね、課題クリアの協力とはいっても、元守護天使たちを呼び出すのって、
大変だったのよ。ポセイドン王の許可も必要だったし、他にも諸々ね。
だから、有効活用っていうと、少し言葉が悪いけど、彼らとは積極的に
関わって欲しいと思っているの。私のエゴかもしれないけどね。
ほら、肉体を持つとエゴって出てきちゃうのよ(苦笑)
それに、本人たちは、とっても楽しみにしていたから、
彼らと仲良くして欲しいの」
「やっぱり、天界でも色々な手続きとか、必要なんだ」
「そうよ!私が勝手に動かせることじゃないもの」
「そうだよね(苦笑)私のためにありがとう、アトランティーナ!っていうか、
今回に限らず、ずっと私のために動いてくれてるよね?
本当に、何度、ありがとうって言っても足りないくらいだって、いつも思ってる」
「いいえ、こちらこそ。私の話を聞いてくれて、ありがとう。
ミウは、私にとって、とても大切な存在なの。
アトラン国で初めて会った時から、ミウは、私の娘であり、妹であり、
生徒であり、友人でありって感じなのよ」
「そうだよね。私にとってもアトランティーナは、お母さんであり、
お姉さんであり、先生であり、親友だもん」
「ありがとう。これからも出来る限り、力になるから」
「うん、ありがとう。私もアトランティーナを目標に、前に進んで行くから、
置いて行かないでね」
「絶対、置いて行かない。もし、ミウが置いて行ってって言ったとしても、
置いて行かないわ」
「それは、それで、ちょっと怖いかも(笑)」
「あはは(笑)」
<次回へ続く>
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