ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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誰が幸せにしてくれるの?

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良い感じのカフェを見つけて、そこで早めのランチを食べた。
晴れていて、風が気持ち良かったから、お店の中じゃなくて、
外のテラス席を選んだんだよね。

日曜日だったけど、ランチセットがあったから、アトランティーナも私も
パスタセットにして、ランチセットのスイーツじゃなくて、ケーキセットを
頼んだ。パスタも美味しかったし、ケーキも美味しくて、大満足。
これから家に帰って、早速、化粧品作りをする。どんな化粧品に
なるんだろう?今からめっちゃ楽しみ!

でも、一つ気づいたことがあるんだよね。家だと、すぐにお喋りタイムに
突入しちゃって、あっという間に時間が経っちゃうんだけど、
外だと、食べたら、すぐに席を立って、お喋りタイムに突入しないんだよね(汗)
まぁ、これから帰って、やりたいことがあるからって言えば、そうなんだけど、
なんか不思議。歩きながら、アトランティーナに聞いてみよう。

「ねぇ、アトランティーナ。お家だとすぐにお喋りタイムに突入して、
あっという間に時間が経っちゃうじゃない?でも、外だとそうならないんだね」

「お喋りタイムに突入したかった?」

「ううん。そういうワケじゃないんだけど、なんか、食べたらすぐに席を
立つって、なんか仕事みたいだなって思って(苦笑)」

「だってミウ、お家の方が落ち着くんじゃない?
外だと疲れちゃうんじゃないかと思って」

「えっ、私のため?」

「ミウのためっていうことではないけど、どうせなら、ゆっくり落ち着いた方が
良いでしょ?ま、帰ってから化粧品を作るってこともあるけど、
明日は会社なんだし、無駄に疲れる必要はないかなって思ったから、
早めにお店を出たのよ。もう少し、ゆっくりしていたかった?」

「ううん。私は、お家が一番落ち着くから、嬉しいんだけど、ちょっと不思議に
思ったから聞いてみたの。でも、なんで、私は、お家の方が落ち着くって
思ったの?まさか、それも星が関係してるの?」

「そう、その通り!」

「ひぇ~!星って、そんなことも分かるんだ!なんか、ビックリ!
軽々しく生年月日とか言えないね(苦笑)」

「大丈夫よ。そんなに占星術に詳しい人が、そこらじゅうにいるわけじゃ
ないんだから(笑)そんなことを言ったら名前だってそうよ」

「えっ、名前も!?」

「そう!名前には、その人固有のエネルギーが宿っているから、
名前を見れば、その人が今、どんな状況にあるとか、どういう人なのかとか、
色々なことが分かってしまうのよ」

「うわっ、そういうものなんだ・・・」

「といっても、そういうことが分かる人もそこらじゅうにいるわけじゃないから、
心配することはないんだけどね。それに、そういうことが分かる人に限って、
あまり他者に興味を持っていないから、無闇に人のことを覗こうとは
思わないものよ。必要な時以外は、スイッチをオフにしているでしょうから」

「スイッチのオン、オフがあるんだね」

「そうよ!じゃないと疲れちゃうでしょ?通りすがりの人のことが
分かっちゃうっていうのも厄介なものよ(苦笑)」

「確かに。そうかもしれないね。それに、知ろうと思ったら、すぐに知ることが
出来るから、他の人に興味が湧かないのかもしれないね。噂好きの人って、
分からないから知りたくなるんだろうし」

「そうなの?他の人のことを詮索する時間があるなら、自分と向き合う時間を
持つ方が建設的だと思うけど(苦笑)そういう人に限って、自分のことも
よく知らなかったりするんじゃないのかしら?」

「ま、確かにその通りだね(汗)あっ、でも、そうかも!?」

「何が、<そうかも!?>なの?」

「私は、他の人のことに興味がないみたいなのね(苦笑)
会社でも<もう少し、私に興味を持ってください>とかって言われたことが
あるくらいなんだ(苦笑)でも、その分、自分のことには興味があると
思うんだよね。だから、過去生を見てみたいとか、今、ここにある感情は、
何なんだろう?とか、色々、考えちゃうし。

ほら、だから、昨日、アトランティーナが言ってくれたでしょ?
何かに気がついた時、その原因を探ろうとするところが良いところだって。
あれもそうだよね?よく分かんないけど、自分のことは、ちゃんと知っておきたい
っていうか、いつも良い方向に向かっていたいっていうか、昨日より今日、
今日より明日って感じで、進んで行きたいっていうか。だから、他の人に
興味を持つヒマがないのかもしれない!って、今、気づいた(笑)」

「みんながミウみたいに、自分に関心を持つようになったら、
おそらく、噂話なんてしているヒマもなくなると思うわよ。
その方が断然、有意義に毎日を送れるとも思うしね。

自分のことは、とりあえず棚の上にあげてから、他の人のことを詮索するでしょ?
不毛よね。そこからは、何も得られないんだから。得られないだけなら良いけど、
エネルギーの質を落としてしまこともあるんだものね」

「えっ、なんでエネルギーの質を落としてしまうこともあるの?」

「他の人のことを詮索して、その結果、必ずと言って良いほど、
嫉妬したりもするでしょ?嫉妬は、好ましいエネルギーではないからね(苦笑)
嫉妬のエネルギーを放出することで、自分を望んだ道から外させて
しまうことになるのよ」

「あっ、分かった!嫉妬って、人の幸せとか、成功を妬むものだから、
宇宙が、『この人は、幸せになりたくないんだ』とか、
『この人は、成功したくないんだ』って、思っちゃって、その通りに
しちゃうからだよね?だから、永遠に嫉妬することになっちゃうんだ!
もう、不幸のスパイラルに自分から突っ込んで行くって感じだね(汗)
あれっ?違ったっけ?」

「いいえ、その通りよ。ミウ、よく覚えていたわね!
ホント、ミウって、私が話したことをよく覚えているわよね。偉いわ」

「ありがとう!だって、気をつけないと私も幸せや成功から
遠ざかっちゃうんだから、そりゃ、覚えてるでしょ(笑)
誰が私を幸せにしてくれるんだってことだよね?

私を幸せにすることが出来るのは私だけなんだから、その私が気をつけて
あげないと、誰が気をつけるんだって話になっちゃうもん!でしょ?」

「そう!スゴイわね、ミウ。
とっても大切なことを忘れないでいてくれて、嬉しいわ」

「えへへ。意外と大切なことは覚えてるんだよ、私。これも星の影響だって、
アトランティーナから聞いたような気がするし。記憶力が良いんだよね、私?」

「そう!それもよく覚えていたわ。良いことは、覚えていた方が良いわね。
そうすれば、自分を信じる一歩に繋がっていくから」

「うん!だから、何か忘れちゃいけないことがあると、
『私は記憶力が良いんだよ』って自分に言い聞かせるようにしてるんだ。
『だから、大丈夫だよ』って」

「そういう使い方、とっても良いと思う。さすが、ミウね。
ミウは本当に優秀だし、教え甲斐があって、教える側としても楽しいわ」

「アトランティーナにそう言ってもらえると、私も嬉しいし、
もっと勉強しようっていう気になるよね。アトランティーナって、先生に
向いてると思うよ。だって、アトランティーナみたいな先生だったら、
みんな勉強しようって思うと思うもん」

「それは、どうかしらね。
ミウは、そう思うかもしれないけど、みんなではないと思うわよ」

「あっ、そうだった(汗)人の価値観は、千差万別。10人いたら、
10個の個性があるんだもんね」

「なになに、今日のミウは、いつも以上に優秀なんじゃない?
これも過去生の影響かしら?」

「うん、そうかもしれない。ルナが、めっちゃカッコ良くて、
スゴイ人だったから、『私も!』って、対抗意識が燃えてるのかも(笑)
だって、ルナと私のスピリットは同じなんだから、私もルナみたいに
なれるってことだもんね」

「そういう感じ、とっても良いと思うわ。過去生を見に行って、
本当に良かったわね。何でも今の自分を向上させるために使えるところも
ミウの良いところね」

「ありがとう!これもアトランティーナのお陰だよ。
ちゃんと自分のことも褒めてあげるけどね」

「ミウって、目に見えて成長してくれるから、さっきも言ったけど、
本当に教え甲斐があるのよ。そういうところ、これからも伸ばして行ってね」

「はい、先生!分かりました!」

ってな話を歩きながらだけじゃなくて、電車の中でもしてたら、
あっという間にお家に着いちゃったんだよね(汗)
着替えて、少しだけゆっくりしたら、早速、化粧品作りだ!


<次回へ続く>
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